安全資産・通貨分散への需要が後退し、保有金の売却と鉱山供給・回収金が重なる。実質価格が公表終点から大きく低下する条件。
2026年実質 2,068 USD/toz · 独自倍率 0.55金の採掘・需要と2036年の価格条件
採掘される金だけでなく、回収金や保有金の売買も価格に関わります。国別の採掘、世界需要の公表見通し、独自の5価格条件を別々に確認します。
分析 2026-10-25 · 見直し期限 2026-11-25。
2036年:LBMA参照の5価格条件
DISRは2031年の実質LBMA価格を2026年ドルで3,760.21 USD/トロイオンスと見込んでいます。この実質水準を2036年まで維持する独自の延長に、5つの倍率と共通CPI年3%を一度だけ掛けます。公表資料の2036年予測ではありません。
世界銀行の観測価格は2025年6月から日々のスポット平均へ定義変更。一方、こちらはLBMAを参照した年平均価格条件です。現在のWBスポットとの基準差は未確認で、現在比・CPI基準からの上昇率を算定していません。既存のWB系列の共通プロファイルとも入れ替えていません。配分は主観的・未校正です。
金融不安が和らぎ、投資家や中央銀行の追加購入が鈍化する。高価格に反応した供給増も価格を抑える。
2026年実質 3,008 USD/toz · 独自倍率 0.80DISRの2031年実質LBMA価格水準を2036年まで維持する独自の比較条件。
2026年実質 3,760 USD/toz · 独自倍率 1.00通貨分散・中央銀行保有・投資需要が続き、鉱山開発・回収供給の反応が需要を十分に吸収しない。
2026年実質 5,264 USD/toz · 独自倍率 1.40金融・地政学上の不安が保有需要を強く押し上げる。高価格でも保有金の売却が限られる条件。鉱山不足率から計算した倍率ではない。
2026年実質 7,520 USD/toz · 独自倍率 2.00円/グラムへの単位換算と計算式
| 価格条件 | 2036年 名目USD/toz | 150円/USDで換算したJPY/g |
|---|---|---|
| 低価格 | 2,779.49 | 13,404 |
| やや低価格 | 4,042.89 | 19,497 |
| 中立 | 5,053.61 | 24,372 |
| やや高価格 | 7,075.05 | 34,120 |
| 高価格 | 10,107.22 | 48,743 |
実質2031年基準×独自倍率×共通CPIの10年分。円/グラムは名目USD/toz×150÷31.1034768。税・加工・販売店手数料・保管費を含まず、日本の店頭買値/売値の予測ではありません。日本の短期金利2%・長期3%・ドル円150円を共通に保ち、豪州政府の将来名目価格や別の米国インフレ率は輸入しません。
出所:DISR表9.1・PDF88ページ、Excel Gold H:N列。公表2026年10月2日・情報締切9月20日。DISR/Commonwealth of Australia, CC BY 4.0(第三者資料を除く)。追加倍率・実質維持・共通CPI換算は当サイトの仮定です。
世界の採掘量と需要:公表終点は2031年
採掘量は総供給の一部、加工需要は総需要の内数です。採掘−総需要を「金の不足量」にはしません。回収金、保有金・ETF・OTC等の流れを閉じる完全な需給表ではないためです。
| 年 | 原表区分 | 総需要 t | 加工需要 t | 採掘量 t |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 原表履歴 | 5,028.0 | 1,970.5 | 3,822.9 |
| 2026 | f:予測 | 3,982.3 | 1,671.5 | 3,812.9 |
| 2027 | f:予測 | 4,032.1 | 1,678.1 | 4,012.0 |
| 2028 | z:見通し | 4,013.2 | 1,771.2 | 4,040.0 |
| 2029 | z:見通し | 3,975.4 | 1,951.4 | 4,020.0 |
| 2030 | z:見通し | 4,066.5 | 2,054.5 | 4,012.0 |
| 2031 | z:見通し | 4,200.0 | 2,156.0 | 4,028.0 |
本文は2031年の回収金を1,200tと見込んでいますが、未掲載の中間年は補間していません。加工以外の需要残差も、中央銀行やETFの単独項目へ割り当てません。2036年の国別生産量・総需要・在庫は未推定で、上の5価格から逆算していません。
豪州の会計年度と、増産が見込まれる地域
| 豪州会計年度 | 原表区分 | 鉱山生産 t | 輸出 t |
|---|---|---|---|
| 2024–25 | 原表履歴 | 293.2 | 239.1 |
| 2025–26 | 原表履歴 | 339.7 | 216.4 |
| 2026–27 f | f | 337.1 | 286.6 |
| 2027–28 f | f | 350.3 | 297.8 |
| 2028–29 z | z | 363.4 | 308.9 |
| 2029–30 z | z | 375.4 | 319.1 |
| 2030–31 z | z | 382.1 | 324.8 |
豪州会計年度と世界暦年を接合して世界シェアを算定しません。本文はアフリカ(マリ・ガーナ中心)、中央アジア、北米、ロシアの新鉱山・拡張を増産要因に挙げ、品位低下や燃料費上昇のリスクも説明しています。国別の2036年増加率を公表したものではありません。PDF86ページ。
どの国が採掘するか:USGSの2025年推計
ここはUSGSの同一表内で国別と世界計を比較します。世界計3,300tに対するシェアで、精製地・輸出入や保有金の所在地ではありません。
国別合計は3,250t、丸め世界計は3,300tで50t差があります。シェアは100%へ再正規化しません。DISRの2025年世界採掘量は3,822.9tでUSGSと522.9t異なり、国別数量をその世界計へ配賦しません。
2024年との比較・埋蔵量と範囲差
| 国・集計 | 2024年採掘 t | 2025年推計 t | 埋蔵量 t |
|---|---|---|---|
| 米国 | 163 | 160 | 3,000 |
| 豪州 | 284 | 280 | 13,000 |
| ブラジル | 82 e | 80 | 2,500 |
| カナダ | 200 e | 200 | 3,200 |
| 中国 | 377 | 380 | 3,200 |
| ガーナ | 149 | 150 | 1,000 |
| インドネシア | 94 e | 90 | 3,600 |
| カザフスタン | 130 e | 130 | 2,300 |
| メキシコ | 140 | 140 | 1,400 |
| ペルー | 108 | 110 | 2,200 |
| ロシア | 310 e | 310 | 12,000 |
| 南アフリカ | 90 | 90 | 5,000 |
| ウズベキスタン | 129 | 130 | 2,200 |
| その他の国(複数国合計) | 1,020 | 1,000 | 11,000 |
| 世界計(丸め値) | 3,280 | 3,300 | 66,000 |
eは原表推計。豪州の広い埋蔵量13,000tと、注記のJORC準拠等4,500tは同じ定義ではありません。埋蔵量は価格や探査・採掘技術で変わるため、年産で割って枯渇年を決めません。国別合計と世界計の差は、2024年採掘−4t、埋蔵量−400t。主要5か国比率も本文約41%に対し丸め表計算は40.3%で、同じ値に補正しません。
出所:USGS MCS2026 Gold、2ページ。公表2026年2月、USGS public domain。当サイトが抽出・比率計算・図表化。
バフェット式:金の値上がりと、事業が生む現金
2011年の株主書簡では、金の保有は資産自身が生む収益より、将来の買い手の評価に依存するという観点から、生産的な事業等と区別している。これは現在の金価格の予言ではない。当サイトの検討でも、現物の値上がり益と、金鉱事業が維持更新後に生む現金を分ける。 2011年株主書簡の原文。
- 金鉱会社では、採掘・製錬量と権益帰属、回収率・品位・寿命、ロイヤルティや税、燃料・労務・維持更新・閉山負担を確認する。金価格が上がった分が全て株主に残るとは扱わない。
- 高価格に合わせた鉱山買収や新設が、平常価格でも資本コストを上回るかを見る。埋蔵量の取得や追加開発に必要な再投資を、単なる成長だから不要とはしない。
- 会社の当年度価格感応度と、10年先の数量・契約・費用・税・借入を分ける。現金に未照合の損益係数で2036年の株主利益を埋めない。
住友金属鉱山:会社が示す当年度の影響規模
2026年度8月予想では、金価格100 USD/tozの変動に対する税引前利益の影響規模は36億円、在庫評価を除く条件です。会社の当期条件に基づく規模で、符号付きの10年係数や税引後現金ではありません。上の2036年価格差にそのまま掛けません。
会社の感応度原表19ページ · 住友金属鉱山の価格・費用・再投資の検討 · 既存の銘柄AI分析
既存の会社調査版から新しい版へ変わった場合は、金の関連条件も要見直しとして表示します。既存AIの財務・評価入力には書き込んでいません。
別枠の最新観測:世界銀行の金スポット平均
4,319.00 $/troy oz · 対象 2026-09。月平均の系列で、秒単位の現在値ではありません。DBの新しい観測が入ると画面に反映します。保存済み観測と共通プロファイル。
Gold, spot average of daily rates, from June 2025; previously (UK), 99.5% fine, London afternoon fixing, average of daily rates。LBMA参照の上の条件と基準差が未照合なので、ここから上昇率や株主利益を計算しません。
資料の区分差・限界・原本ハッシュ
- DISRの世界採掘量と総需要は、回収金・在庫売買・ETF/OTC等の全てを閉じる需給表ではない。採掘−総需要を世界の不足量としない。
- 本文の2031年回収金1,200tは終点だけ。未掲載の年を補間して供給曲線を作らない。総需要の加工以外の残差を中央銀行需要や投資需要の一つの項目に割り当てない。
- USGSとDISRの2025年世界採掘量は異なる。公表時点・推計方法が違い得るが、差の原因を断定せず、国別数量をDISR世界計へ再配賦しない。
- USGSの国別合計と丸め世界計、本文の主要5か国約41%と丸め表からの計算の差を保持。国別シェアを100%へ再正規化しない。
- 豪州の広い埋蔵量13,000tとJORC準拠等4,500tの範囲を区別。埋蔵量は経済性・探査・定義で変わり、埋蔵量÷年産で枯渇年を予測しない。
- 世界数量の公表終点は2031年、豪州は2030–31会計年度。国別2036年産出量・全需要・在庫・回収量は未推定で、2036年価格から逆算しない。
- 世界銀行は2025年6月から日次スポット平均に定義変更。DISRのLBMA参照価格と差がゼロとは確認できていないため、既存のWB価格ケースと入れ替えず別の条件計算として表示する。
- 5倍率・主観的配分・2031年以降の実質維持は独自仮定。需給数量から推計した価格式や検証済み確率ではない。
Berkshire Hathaway 2011年株主書簡。金と生産的資産の区別を参照。現在の価格予測ではない資料時点 2012 · SHA256 6f5125e45c30007cd3188092cd59d339c7d8266b2f6c8e87387ad397ac1c0083
DISR REQ September 2026, 85–88頁。情報締切2026年9月20日資料時点 2026-10-02 · SHA256 eb9dd61c43654a4393aad58fe5d3fe6db7e4568e1e3e340cee84e66ba1bab6db
Gold H:N列、世界は暦年、豪州は会計年度資料時点 2026-10-02 · SHA256 010ee389273048f983441185100fddc4d4fd2a42df716e137c352a87673ca66f
住友金属鉱山2026年度第1四半期資料19頁。金価格の当年度税引前利益感応度資料時点 2026-08-10 · SHA256 acecc1faa584aa551c1efbf333fb053151c52a9601dd123e27da7ef46505cad5
USGS Mineral Commodity Summaries 2026 / Gold資料時点 2026-02 · SHA256 c2fef62f665d3334302b8b9bd32e2da6f40b3f8136d1ae00ffa102e196943627
World Bank Pink Sheet Description の金の価格基準変更資料時点 2026-10 · SHA256 ea1c350827878ea3bbe30e3cda16a13fd3bd5b409b8458940dc94a36b5a33154
原表96数量/価格セル、独自の5価格条件。保存 2026-10-25T12:49:30+00:00 · JSONと原本ハッシュ