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FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
ALSOK(綜合警備保障)は1965年設立の国内警備業界第2位企業。警備員による常駐・巡回警備(人的警備)、センサー・カメラを活用した機械警備、防災・緊急対応サービスを三本柱とする。官公庁・金融機関・商業施設・病院・インフラ施設など幅広い顧客基盤を持ち、長期契約によるストック型収益が安定成長を支えている。近年はDXを活用した次世代警備サービスやロボット活用による省人化ソリューションにも注力している。売上の大半は国内で、海外展開は限定的。
①官公庁・インフラ向け長期契約基盤
中央省庁・地方自治体・空港・原子力施設など高セキュリティ施設での取引実績は数十年に及ぶ。入札資格・認定要件が高く新規参入が困難なうえ、一度構築した取引関係は更新率が高い。この官需基盤が景気変動に強い収益安定性を生み出している。
②全国対応の機械警備インフラ
全国各地に配備したコントロールセンターと駆けつけ要員の物理的ネットワークは数十年かけて構築されたもので、短期間での複製は不可能。機械警備端末の設置台数・基地局数においても業界トップ水準を維持しており、スケールメリットがコスト競争力に直結している。
③ブランド信頼性と資格・認証の壁
ALSOKブランドは警備業界で高い認知度と信頼性を誇る。特に核施設・金融・在外公館などの高度セキュリティ案件には政府認定・特殊資格が必要で、これらを保有する企業数は国内で極めて限られる。ブランド蓄積と認証保有が参入障壁を高めている。
中期見通し
2〜3年の視点では人件費上昇が利益率の重石となる一方、警備単価の引き上げや機械警備比率向上でコスト吸収を目指す局面。大阪・関西万博(2025年)や国土強靱化関連の官需が追い風。AIカメラ・遠隔監視など省力化ソリューションの販売拡大が増収に寄与し、売上年率3〜5%成長、営業利益は緩やかな改善が期待される。
長期構造的トレンド
少子高齢化による警備員不足は業界共通課題だが、ALSOKにとってはロボット・AIによる自動化サービスの需要創出機会でもある。サイバーセキュリティと物理セキュリティの融合(フィジカルセキュリティ)分野では新規市場が拡大中。防衛費増額・テロ対策強化など国家安全保障予算の拡大も長期的な官需押し上げ要因となり、5〜10年での安定成長基盤は揺るぎない。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
警備業は労働集約型産業であり、最低賃金引き上げや人手不足による賃上げ圧力が直接的に利益率を圧迫する。警備単価への転嫁が遅れた場合、営業利益率の低下が継続するリスクがある。
少子高齢化の深刻化により警備員の採用難が続いており、大型案件受注時の人員確保が困難になる可能性がある。採用コスト増加と機会損失が同時発生するシナリオは業績への重大リスクとなる。
SECOM(業界首位)との競合に加え、異業種からのセキュリティ参入が増加傾向。特に機械警備・ITセキュリティ領域での競争激化は単価下落圧力につながり、収益性に影響を与えうる。
官公庁向け売上は景気や政策の影響を受けにくいが、財政緊縮局面では警備費用削減の対象となりうる。政府調達単価の引き下げや入札競争激化は収益に悪影響を及ぼすリスクがある。
機械警備システムのデジタル化進展に伴い、サイバー攻撃による警備システム障害や顧客情報漏洩リスクが高まる。インシデント発生時のブランド毀損と賠償コストは財務・評判面で影響が及ぶ。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
防衛費増額・国土強靱化計画・重要インフラ保護政策の強化により、官公庁・自衛隊施設・原子力関連の警備需要が拡大。ALSOKの官需実績と高セキュリティ対応力が直接的な受注増につながる見込みがある。
省人化ニーズの高まりを背景にAIカメラ・自律走行ロボットを活用した次世代警備サービスの需要が拡大。従来の人的警備より高単価で収益性の高いソリューション提供により利益率改善が期待できる。
高齢化社会の深化に伴い、セキュリティと介護・見守りを融合したサービスへの需要が増加している。ALSOKが展開するホームセキュリティと介護サービスの相乗効果で、新たな顧客層の開拓が可能となる。
配当は2019年の年間13円から2025年の26円へ7年間で倍増しており、増配継続姿勢が明確。業績連動型を基本としつつも下限配当水準を意識した安定配当政策を採用。配当性向は約47%と持続可能な水準にあり、今後も利益成長に伴う増配が期待できる。自社株買いは大規模には実施していないが、資本効率改善への意識は高まっており今後の追加還元余地がある。
リスク耐性スコア 6/10 より算出
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 271億円 / 2024年度 392億円 / 2023年度 69億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥26。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.6%、直近3年=16.3%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥692、配当性向47%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥57、総合スコア6.2から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.48倍、現BPS=¥692。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥57。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 6.87% | 10.37% | 14.87% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥934 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥934 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 6.5%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (35%) | 中立 (33%) | 楽観 (32%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥376 | ¥656 | ¥1,446 | ¥811 |
| 残余利益 | ¥366 | ¥916 | ¥1,822 | ¥1,013 |
| PERマルチプル | ¥572 | ¥858 | ¥1,373 | ¥923 |
| PBR分位法 | ¥826 | ¥1,025 | ¥1,422 | ¥1,082 |
| PER分位法 | ¥1,062 | ¥1,264 | ¥1,567 | ¥1,290 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥1,024 | ||
¥640 FV¥1,024 割高
¥1,526 ¥1,908