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2602

日清オイリオグループ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
食品 食用油 業務用家庭用 JCR A (stable) R&I A- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
日清オイリオグループは食用油を中心に日常の食卓と外食を支える。需要の安定性は大きな魅力だが、原料市況の影響を受けやすく、高成長株というより守りの質が問われる。
5
競争優位性
業界内MOAT
3
業界成長性
セクター動態
7
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.0/10
競争優位性
5
業界成長性
3
リスク耐性
7
株主還元
6
見通し
4
📋 事業内容
5,309億円
売上高
FY2025実績
129億円
親会社帰属
純利益
212億円
営業CF
FY2025実績
48.2%
自己資本
比率
6.8%
ROE
FY2025

同社は加工食品や調味料などを通じて、家庭や業務の食需要を支える。毎日の食卓に近いぶん、派手さはなくても継続需要が見込みやすい。味の再現性と供給の安定が何よりの価値になる。定番を守りつつ、新しい提案で棚を広げられるかが大切だ。

競争優位性(業界内MOAT) 5/10

食品ではブランド認知、棚取り、品質の安定が堀の中心になる。生活者に繰り返し選ばれる商品を持つ企業は、価格以外の理由を作りやすい。流通との関係や製造の細かな運営力も、見えにくい強みとして効く。とはいえ比較されやすい市場だけに、堀の維持には手入れが欠かせない。

📈 業界の成長性・セクター動態 3/10

成長の角度は高くなくても、高付加価値化や販路拡張で質を高める余地はある。家庭内需要に加え、業務向けや周辺カテゴリへ広げられれば厚みが出る。健康、簡便、個食といった流れを捉えられる企業は見通しを作りやすい。成熟市場でも、提案のうまさ次第で差は生まれる。

⚠️ リスクファクター分析 7/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク原料変動

原材料の価格や調達環境が揺れると、利益の見え方が崩れやすい。値上げの浸透に時間がかかる場面は重い。

中リスク棚取り競争

流通での競争が強まると、定番でも置き場を守る努力が要る。販促負担が膨らむと収益性が薄くなりやすい。

低リスク需要の成熟

大きな市場拡大が見込みにくく、同じ棚の奪い合いになりやすい。新鮮味を欠くと存在感が弱まりやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

高付加価値化

品質や利便性で選ばれる商品が増えれば、価格勝負を和らげやすい。成熟市場でも印象を変えられる。

周辺需要の開拓

業務用や新しい食シーンへ広がれば、定番依存を和らげやすい。見通しの厚みづくりにつながる。

ブランド再評価

地味でも長く支持される商品は、守りの強さとして見直されやすい。安定株としての評価にもつながる。

💰 株主還元政策 6/10

食品は守りの効く業態として、還元の継続性が見られやすい。もっとも原料や物流への投資を怠ると、短期の配分は長続きしない。事業基盤を守りながら株主にも向き合う姿勢が望ましい。安定感のある配分は、企業の成熟度を映す鏡になりやすい。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(食品)×0.39
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+2.01%
リスク耐性スコア調整(7/10)-0.40%
MOAT スコア調整(5/10)+0.00%
格付け調整(JCR A / R&I A-)+0.00%
当社中立CoE5.31%
悲観 CoE
8.3%
中立 CoE
5.3%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(7/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 27%
中立 51%
楽観 22%
悲観 27% — 原料負担が価格転嫁に追いつかない
中立 51% — 定番需要を軸に安定運営する
楽観 22% — 高付加価値品の構成比が高まる
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥2,295/株
悲観27% / 中立51% / 楽観22%
リスク耐性スコア 7/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 116億円 / 2024年度 206億円 / 2023年度 -57億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥60。成長率は過去DPS CAGR(10年=12.1%、直近3年=26.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。

悲観 27%
原料負担が価格転嫁に追いつかない
¥1,096
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.3%
ターミナル成長率-0.1%
中立 51%
定番需要を軸に安定運営する
¥3,036
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト5.3%
ターミナル成長率1.0%
楽観 22%
高付加価値品の構成比が高まる
¥4,355
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,924、配当性向45%でBPS追跡。

悲観 27%
原料負担が価格転嫁に追いつかない
¥894
推定フェアバリュー/株
CoE8.3%
ROE(初年→10年目)-4.5%→4.8%
TV成長率-0.1%
中立 51%
定番需要を軸に安定運営する
¥2,698
推定フェアバリュー/株
CoE5.3%
ROE(初年→10年目)6.7%→6.7%
TV成長率1.0%
楽観 22%
高付加価値品の構成比が高まる
¥2,690
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)9.0%→7.0%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥156、総合スコア5.0から指数関数的に倍率算出。

悲観 27%
原料負担が価格転嫁に追いつかない
¥1,246
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥156
想定PER8倍
中立 51%
定番需要を軸に安定運営する
¥1,869
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥156
想定PER12倍
楽観 22%
高付加価値品の構成比が高まる
¥2,960
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥156
想定PER19倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.72倍、現BPS=¥1,924。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.62) 中央値 (0.72) 上位25% (0.88)
悲観 27%
原料負担が価格転嫁に追いつかない
¥1,192
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.62倍
中立 51%
定番需要を軸に安定運営する
¥1,381
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.72倍
楽観 22%
高付加価値品の構成比が高まる
¥1,698
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR0.88倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥156。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (13.0) 中央値 (17.5) 上位25% (34.5)
悲観 27%
原料負担が価格転嫁に追いつかない
¥2,027
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER13.0倍
中立 51%
定番需要を軸に安定運営する
¥2,729
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER17.5倍
楽観 22%
高付加価値品の構成比が高まる
¥5,378
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER34.5倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 35.1%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -7.4% / 中央 3.0% / 上振れ 16.9%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥376 / 中央 ¥1,338 / 上振れ ¥5,787
現在 ¥1,797 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.5%
10年後の状態: 成長19% 横ばい44% 衰退36% 倒産・上場廃止1%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
48.7%
バリュエーション上昇
45.5%
景気後退・需要減
36.2%
インフレ下の値上げ耐性
34.3%
利益率改善
30.6%
TOB・買収
28.0%
バリュエーション低下
24.0%
利益率悪化
18.8%
大幅業績ショック
16.2%
好況・上振れサイクル
16.1%
競争優位低下
13.1%
構造的衰退
9.2%
希薄化・増資
5.7%
倒産・上場廃止
3.5%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥1,797(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.03%6.53%11.03%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥1,512
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥1,512
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 5.5%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (27%) 中立 (51%) 楽観 (22%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,096 ¥3,036 ¥4,355 ¥2,802
残余利益 ¥894 ¥2,698 ¥2,690 ¥2,209
PERマルチプル ¥1,246 ¥1,869 ¥2,960 ¥1,941
PBR分位法 ¥1,192 ¥1,381 ¥1,698 ¥1,400
PER分位法 ¥2,027 ¥2,729 ¥5,378 ¥3,122
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥2,295
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥710 割安
¥1,291
FV¥2,295 割高
¥3,416
¥4,270
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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