株譜kabufu
📊 概要・チャート・財務 📋 銘柄分析スクリーニング一覧へ 🏭 医薬品の業界分析

4540 ツムラ 銘柄分析・適正株価

ツムラ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 医薬品 漢方薬 R&I A (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
国内医療用漢方市場において圧倒的な独占的地位を確立し、高齢化による需要増と保険適用という参入障壁の高い構造に守られた、長期安定的な収益モデルを持つ希少な製薬銘柄。
8
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
7
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.4/10
競争優位性
8
業界成長性
5
リスク耐性
6
株主還元
6
見通し
7

5.6Sol 個別レビュー

5.6Solによるシナリオ加重評価
不確実 深掘り
5.6Sol乖離率 +2.8% レビュー時株価との比較
妥当価値 3,875円 シナリオ加重平均
基準株価 3,771円 2026-08-07 / Yahoo Finance chart API daily close
確信度 深掘り評価

投資テーゼ

漢方の安定需要、高い配当、中国飲片の黒字化は支え。3,771円はFY27 EPS351.46円の約10.7倍だが、レバレッジと薬価制約を同時に見る。

主な懸念

限定出荷、生薬在庫、円安、薬価、中国・養命酒M&A、社債償還。

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
安定供給・M&A・薬価shock 10.0% 585円 供給不安、薬価、中国、養命酒が同時に下振れ。
国内低成長と原価高止まり 25.0% 1,652円 処方数量が低成長で、円安・生薬費を転嫁できない。
漢方処方と中国飲片の複利 40.0% 3,973円 国内実売が年率2-3%、中国飲片が利益化しmarginを維持。
診断支援・養生・中国が上振れ 20.0% 6,574円 医師の処方幅、中国一人一方、養命酒チャネルが同時に成長。
アジア漢方・未病platform 5.0% 10,000円 日中の品質dataと診断支援が治療・養生の標準となる低確率case。
評価日: 2026-08-09T17:51:23+09:00
📋 事業内容
1,811億円
売上高
FY2025実績
324億円
親会社帰属
純利益
338億円
営業CF
FY2025実績
64.7%
自己資本
比率
10.7%
ROE
FY2025

ツムラは国内医療用漢方エキス製剤の実質的な独占企業であり、一二九処方が保険適用される唯一無二のポジションを占める。生薬は中国の契約農場を中心に安定調達体制を構築しつつ、品質管理と安定供給を両立している。国内人口高齢化に伴い慢性疾患管理や緩和ケアでの漢方処方需要は底堅く、病院・クリニック双方で採用が拡大している。

競争優位性(業界内MOAT) 8/10

規制による参入障壁

一二九処方の医療用保険適用認可は長年の臨床実績と行政折衝の産物であり、後発企業が同等の地位を得るには膨大な時間とコストを要する。薬価収載という制度的保護が競合排除装置として機能しており、この障壁は短期間で崩れない。

八割超の市場シェアと医師ネットワーク

数十年にわたる医師・薬剤師へのMR活動と学術支援により、処方者の信頼とツムラブランドへの指名処方が定着している。スイッチングコストは低くないため、既存シェアの防衛力は非常に高い。

生薬調達・製造の垂直統合ノウハウ

中国での契約栽培から製造・品質管理まで一貫した垂直統合体制は、数十年の経験によって磨かれたオペレーショナルな競争優位である。同等の調達ネットワークを新規構築することは資本的にも時間的にも極めて困難である。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

高齢化社会における需要拡大

日本の超高齢社会化に伴い、多剤併用を避けつつ慢性症状を管理できる漢方への需要は構造的に増加している。西洋薬の副作用を懸念する高齢患者層の増加が、長期的な処方数量増加の基盤となっている。

海外市場への展開余地

欧州・北米での統合医療への関心の高まりと、アジア新興国における医療水準向上を背景に、保険外市場も含めた国際展開が中長期の成長ドライバーになり得る。エビデンス構築を伴う戦略的進出が評価されれば、バリュエーション再評価の契機となる。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク中国産生薬の調達リスク

吉林・甘粛省を主要産地とする生薬は、中国の輸出規制・地政学的緊張・異常気象による不作によって供給が不安定化するリスクがある。代替調達先の構築は進んでいるが、特定原料の依存度はなお高く、コスト急騰が収益を直撃する可能性がある。

中リスク薬価改定による価格下落圧力

日本の薬価制度は定期的な価格引き下げ改定を伴い、ツムラの主力製品も例外ではない。数量増でカバーしきれない規模の薬価引き下げが実施された場合、売上高・利益への影響は相応に大きくなる。

中リスク生薬品質・安全性リスク

農薬残留や重金属汚染など生薬の品質問題が発覚した場合、製品回収や行政処分に至る可能性がある。ブランド毀損と供給停止が重なれば、医師の処方行動に長期的な悪影響を与えるリスクがある。

中リスク西洋医薬・バイオ治療への代替リスク

新規モダリティ(バイオ医薬品・精密医療)の普及により、漢方が代替されやすい疾患領域での処方が減少するシナリオが存在する。エビデンスの相対的な薄さが、医療現場での採用縮小につながる可能性を否定できない。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 7/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

統合医療の制度化と保険適用拡大

厚生労働省が推進する統合医療の政策的後押しにより、現在保険適用外の処方が新たに収載される可能性がある。適用処方数の拡大は売上高の直接的な押し上げ要因となり、独占企業であるツムラが最大の恩恵を受ける構造にある。

デジタル・エビデンス活用によるブランド強化

リアルワールドデータを活用した漢方の有効性エビデンス構築が進めば、国内外の医療現場での採用拡大と海外規制当局との交渉力向上が期待できる。エビデンスの蓄積は参入障壁をさらに高め、長期的な競争優位を補強する。

💰 株主還元政策 6/10

安定した独占的収益基盤と高い配当継続性から、株主還元の安定性は製薬セクターの中でも際立っている。薬価改定の逆風を数量増と生産効率改善で吸収しながら着実な増配を続けるシナリオが基本であり、長期保有における配当利回りの魅力は大きい。成長投資余地が拡大した場合は増益と増配の好循環が期待できるが、現状では安定リターン型の銘柄として位置づけが妥当である。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(医薬品(先発))×0.80
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.12%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(8/10)-0.60%
格付け調整(R&I A)-0.20%
当社中立CoE6.17%
悲観 CoE
9.2%
中立 CoE
6.2%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 34%
中立 43%
楽観 23%
悲観 34% — 中国産生薬調達の大幅コスト上昇・供給断絶により製造コストが急騰し、薬価改定圧力と挟み撃ちとなるシナリオ。
中立 43% — 高齢化による医療用漢方需要が緩やかに拡大し、薬価マイナス改定の影響を数量増でほぼ吸収しながら安定成長を維持するシナリオ。
楽観 23% — 海外市場展開の加速と西洋医学との統合医療トレンドが重なり、国内外で販売数量が想定を上回って拡大するシナリオ。
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥6,502/株
悲観34% / 中立43% / 楽観23%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 88億円 / 2024年度 -137億円 / 2023年度 10億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥136。成長率は過去DPS CAGR(10年=4.1%、直近3年=28.6%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(13年)でターミナル成長率に収束。

悲観 34%
中国産生薬調達の大幅コスト上昇・供給断絶により製造コストが急騰し、薬価改定圧力と挟み撃ちとなるシナリオ。
¥1,820
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.2%
ターミナル成長率1.0%
中立 43%
高齢化による医療用漢方需要が緩やかに拡大し、薬価マイナス改定の影響を数量増でほぼ吸収しながら安定成長を維持するシナリオ。
¥6,769
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.2%
ターミナル成長率1.8%
楽観 23%
海外市場展開の加速と西洋医学との統合医療トレンドが重なり、国内外で販売数量が想定を上回って拡大するシナリオ。
¥17,806
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.9%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥3,959、配当性向32%でBPS追跡。

悲観 34%
中国産生薬調達の大幅コスト上昇・供給断絶により製造コストが急騰し、薬価改定圧力と挟み撃ちとなるシナリオ。
¥1,883
推定フェアバリュー/株
CoE9.2%
ROE(初年→10年目)-4.3%→6.0%
TV成長率1.0%
中立 43%
高齢化による医療用漢方需要が緩やかに拡大し、薬価マイナス改定の影響を数量増でほぼ吸収しながら安定成長を維持するシナリオ。
¥6,411
推定フェアバリュー/株
CoE6.2%
ROE(初年→10年目)8.2%→8.2%
TV成長率1.8%
楽観 23%
海外市場展開の加速と西洋医学との統合医療トレンドが重なり、国内外で販売数量が想定を上回って拡大するシナリオ。
¥8,459
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.7%→8.2%
TV成長率2.9%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥427、総合スコア6.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 34%
中国産生薬調達の大幅コスト上昇・供給断絶により製造コストが急騰し、薬価改定圧力と挟み撃ちとなるシナリオ。
¥3,844
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥427
想定PER9倍
中立 43%
高齢化による医療用漢方需要が緩やかに拡大し、薬価マイナス改定の影響を数量増でほぼ吸収しながら安定成長を維持するシナリオ。
¥6,407
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥427
想定PER15倍
楽観 23%
海外市場展開の加速と西洋医学との統合医療トレンドが重なり、国内外で販売数量が想定を上回って拡大するシナリオ。
¥10,252
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥427
想定PER24倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥427。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (12.7) 中央値 (15.9) 上位25% (18.9)
悲観 34%
中国産生薬調達の大幅コスト上昇・供給断絶により製造コストが急騰し、薬価改定圧力と挟み撃ちとなるシナリオ。
¥5,412
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER12.7倍
中立 43%
高齢化による医療用漢方需要が緩やかに拡大し、薬価マイナス改定の影響を数量増でほぼ吸収しながら安定成長を維持するシナリオ。
¥6,799
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER15.9倍
楽観 23%
海外市場展開の加速と西洋医学との統合医療トレンドが重なり、国内外で販売数量が想定を上回って拡大するシナリオ。
¥8,068
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER18.9倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
有望
期待年利が必要利回りを上回る確率: 79.5%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ 1.9% / 中央 14.8% / 上振れ 24.4%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥2,895 / 中央 ¥12,505 / 上振れ ¥30,376
現在 ¥3,880 → 分布の下から 0%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.5%
10年後の状態: 成長54% 横ばい45% 衰退0% 倒産・上場廃止1%
事象タグ別の10年発生確率
rate environment net interest bridge
99.8%
株主還元強化
46.5%
景気後退・需要減
40.1%
バリュエーション上昇
35.0%
利益率改善
33.3%
ordinary_nominal_recession_catchup
32.2%
TOB・買収
27.6%
バリュエーション低下
26.3%
利益率悪化
17.9%
大幅業績ショック
16.4%
好況・上振れサイクル
15.1%
競争優位低下
10.4%
構造的衰退
8.3%
希薄化・増資
2.3%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥3,880(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.00%6.34%10.84%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥8,875
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥8,875
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.8%、直近売上成長 10.1%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (34%) 中立 (43%) 楽観 (23%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,820 ¥6,769 ¥17,806 ¥7,625
残余利益 ¥1,883 ¥6,411 ¥8,459 ¥5,343
PERマルチプル ¥3,844 ¥6,407 ¥10,252 ¥6,420
PBR分位法
PER分位法 ¥5,412 ¥6,799 ¥8,068 ¥6,619
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥6,502
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥1,782 割安
¥3,240
FV¥6,502 割高
¥11,146
¥13,933
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
運営者情報 | お問い合わせ | 編集方針 | 投資指標ガイド | 免責事項 | 利用規約 | プライバシーポリシー | サイトマップ
運営: カレッジ合同会社 / 株譜は投資判断を支援する情報提供サービスです。投資助言・売買推奨ではありません。