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住友電気工業 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム
非鉄金属
電線/ハーネス
JCR AA (stable)
R&I AA- (stable)
投資テーゼ
自動車ハーネス世界トップの住友電装を核に、EV化・AI/DC向け光通信という二大メガトレンドを取り込む総合電線メーカー。フジクラ・古河電工との寡占構造が安定収益を支え、超硬工具・粉末合金など高付加価値分野で差別化を図る。銅価格変動リスクを抱えながらも、グローバル調達網と顧客への価格転嫁力でROE改善余地が残る中長期有望株。
📋
事業内容
住友電工は電線・電子部品・特殊金属を三本柱とする総合電線メーカーであり、連結売上の過半をワイヤーハーネス事業が占める。子会社の住友電装を通じて世界主要自動車メーカーへ一体設計・供給する体制は独自の競争優位を形成しており、フジクラ・古河電工との国内三社寡占が価格規律を支えている。光ファイバ・光ケーブルでは国内トップクラスのシェアを保ち、超硬工具・粉末合金など電力インフラ材料も収益多様化に寄与している。
⚠️
リスクファクター分析
5/10
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
中リスク 銅・アルミ価格急騰リスク
主要原材料である銅・アルミの価格急騰は製造コストに直撃し、転嫁ラグが生じる局面では営業利益率が一時的に大幅低下するリスクがある。コモディティ市場の地政学的要因による乱高下は予測困難であり、ヘッジコストも利益を圧迫する。
中リスク 中国系メーカーとの価格競争
中国・東南アジア系ハーネスメーカーが低価格で新興国市場に攻勢をかけており、中下位グレード製品でのシェア防衛がコスト増を招く懸念がある。競合の技術水準向上が続けば、高付加価値品でも価格圧力が強まる可能性を排除できない。
中リスク EV普及ペースの不確実性
主要市場での補助金縮小や充電インフラ整備遅延がEV需要の伸びを鈍化させた場合、ハーネス受注計画の下方修正を余儀なくされるリスクがある。内燃機関車需要の長期化は既存設備への減価償却負担を長引かせ、投資回収計画に狂いを生じさせる。
中リスク 為替変動リスク
海外売上比率が高く、円高進行は海外子会社の円換算収益を直撃する構造にある。特にアジア・北米・欧州の各通貨が同時に円に対して下落する局面では、業績への影響が複合的に拡大する。
💡
見通し(上振れ経路と実現確度)
8/10
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
中 EV・AI/DCの二大メガトレンドによる複合恩恵
EV化によるハーネス需要拡大とAI/DC向け光ファイバ需要増という二つの構造的成長ドライバーが同時に顕在化する局面では、セグメント横断で増収増益が加速する。半導体パッケージ基板など電子材料分野の高成長市場への展開も加わり、ポートフォリオ全体の成長性が一段と向上する可能性がある。
中 インフラ投資拡大による電力ケーブル需要増
再生可能エネルギー普及に伴う送配電網の整備・更新需要は電力ケーブル・超硬工具の安定需要を生み出しており、国内外のインフラ投資サイクルが新たな収益源となり得る。
💰
株主還元政策
6/10
配当は累進配当方針を掲げ、業績連動による増配余地を維持している。自己株式取得も機動的に実施しており、株主還元の安定性と柔軟性を兼ね備える。資本効率改善策が進展すれば、現在の低PBR水準からの是正が株価カタリストになり得る。EV・AI追い風が同時に顕在化する強気シナリオでは、中期的なEPS成長率が市場コンセンサスを上回る可能性がある。
EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益)
DPS(1株配当年間)
⚖️
内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート) +3.70%
成熟市場ERP(Damodaran) +4.23%
日本カントリーリスクプレミアム +0.91%
業種ベータ(電機・重電) ×1.20
→ 業種調整後の市場リスクプレミアム +6.15%
リスク耐性スコア調整(5/10) +0.00%
MOAT スコア調整(8/10) -0.60%
格付け調整(JCR AA / R&I AA-) -0.50%
当社中立CoE 8.75%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 35%
— EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
中立 40%
— EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
楽観 25%
— EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥4,399/株
悲観35% / 中立40% / 楽観25%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF
配当割引(DDM)
残余利益(RIM)
PERマルチプル
PBR分位法
PER分位法
★MC
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難) 直近3期FCF: 2025年度 1,783億円 / 2024年度 2,697億円 / 2023年度 1,174億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥97。成長率は過去DPS CAGR(10年=11.6%、直近3年=24.7%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(13年)でターミナル成長率に収束。
悲観 35%
EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
¥1,433
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト 11.8%
ターミナル成長率 1.6%
中立 40%
EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
¥3,596
推定フェアバリュー/株
楽観 25%
EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
¥12,602
推定フェアバリュー/株
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,937、配当性向39%でBPS追跡。
悲観 35%
EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
¥1,586
推定フェアバリュー/株
CoE 11.8%
ROE(初年→10年目) -3.4%→8.8%
TV成長率 1.6%
中立 40%
EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
¥4,625
推定フェアバリュー/株
CoE 8.8%
ROE(初年→10年目) 11.4%→11.4%
TV成長率 2.8%
楽観 25%
EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
¥11,629
推定フェアバリュー/株
CoE 6.3%
ROE(初年→10年目) 16.1%→11.1%
TV成長率 3.7%
PERマルチプル法。ピークEPS=¥248、総合スコア6.8から指数関数的に倍率算出。
悲観 35%
EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
¥2,485
推定フェアバリュー/株
中立 40%
EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
¥3,727
推定フェアバリュー/株
楽観 25%
EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
¥6,460
推定フェアバリュー/株
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.98倍、現BPS=¥2,937。
PBR推移(月次・全期間)
PBR月次
下位25% (0.78)
中央値 (0.98)
上位25% (1.16)
悲観 35%
EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
¥2,304
推定フェアバリュー/株
中立 40%
EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
¥2,871
推定フェアバリュー/株
楽観 25%
EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
¥3,404
推定フェアバリュー/株
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥248。
PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次
下位25% (12.4)
中央値 (17.6)
上位25% (31.9)
悲観 35%
EV普及鈍化・銅価格急騰・中国系ハーネスメーカーとの価格競争激化で営業利益率が構造的に圧迫されるシナリオ
¥3,093
推定フェアバリュー/株
中立 40%
EV化が緩やかに進展しハーネス需要が安定成長、光ファイバ需要拡大で増収増益基調を維持するシナリオ
¥4,374
推定フェアバリュー/株
楽観 25%
EV・AI/DCの同時加速とハーネス一体設計受注拡大が重なり、セグメント横断でROE二桁達成を視野に入れるシナリオ
¥7,924
推定フェアバリュー/株
10年後の株価を 5000通り の未来シナリオでシミュレーション。
業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。
(最終計算: 2026-05-10)
総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 8.0%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -15.6% /
中央 -3.6% /
上振れ 9.4%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥529 /
中央 ¥4,278 /
上振れ ¥21,214
現在 ¥11,305 →
分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.2%
10年後の状態: 成長34% 横ばい53% 衰退12% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。
現在 ¥11,305 (赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果 下振れ 中央 上振れ
必要利回り(株主資本コスト) 7.05% 10.55% 15.05%
成長持続年数(競争優位性に連動) 7年 10年 13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) ¥3,806
10年後EPS/BPS×出口評価(中央) ¥3,806
スタート時の状態 成長(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 10.0%)
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
評価モデル
悲観 (35%)
中立 (40%)
楽観 (25%)
加重平均
DCF
—
—
—
—
配当割引
¥1,433
¥3,596
¥12,602
¥5,090
残余利益
¥1,586
¥4,625
¥11,629
¥5,312
PERマルチプル
¥2,485
¥3,727
¥6,460
¥3,976
PBR分位法
¥2,304
¥2,871
¥3,404
¥2,806
PER分位法
¥3,093
¥4,374
¥7,924
¥4,813
モデル平均
↑ 各モデルの確率加重平均
¥4,399
📊
株価チャート
バリュエーションゾーン
¥1,199
割安 ¥2,180
FV¥4,399
割高 ¥8,404
¥10,505
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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