株譜kabufu
📊 概要・チャート・財務 📋 銘柄分析スクリーニング一覧へ 🏭 機械の業界分析

6417

三共 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム パチンコ・パチスロ機器 高利益率・寡占市場・機械メーカー
現在値
時価総額
投資テーゼ
株式会社三共はパチンコ・パチスロ遊技機メーカーとして国内トップクラスのシェアを誇り、規制環境下でも安定した高利益率を維持している。直近3年で売上・営業利益が急拡大し、FCFも潤沢で財務余力が高い。株価バリュエーションはPER7倍台と割安圏にあり、増配基調と合わせて中長期的な株主価値向上が期待できる。
6
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
7
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.8/10
競争優位性
6
業界成長性
5
リスク耐性
5
株主還元
7
見通し
6
📋 事業内容
1,918億円
売上高
FY2025実績
540億円
親会社帰属
純利益
580億円
営業CF
FY2025実績
84.1%
自己資本
比率
19.0%
ROE
FY2025

株式会社三共(6417)はパチンコ・パチスロ遊技機の開発・製造・販売を手がける国内大手メーカー。「CR牙狼」「Pシリーズ」等の人気コンテンツIPを活用した機種開発で知られ、ホール向けに継続的に新台を供給している。2022年以降はスマートパチンコ(スマパチ)規格への対応機種投入が奏功し、売上・利益ともに急拡大。2025年3月期は売上1,918億円・営業利益736億円・営業利益率38%超を達成。OCF580億円、FCF545億円と稼ぐ力も強く、財務余力を背景とした株主還元強化も進展している。国内市場の成熟により台数成長には限界があるが、単価上昇と高利益率モデルで収益力を維持している。

競争優位性(業界内MOAT) 6/10

①強力IPと製品開発力

「牙狼」「スーパー海物語」等、長年にわたり遊技機ユーザーに支持される人気IPを複数保有。IP活用によるシリーズ継続で安定的な販売を実現。機種開発・設計の高度なノウハウと規制対応技術も参入障壁となっている。

②全国ホールへの流通基盤

全国のパチンコホールとの長期的な取引関係と強固な流通ネットワークを構築。新台導入時の販売力・サポート体制が競合との差別化要因であり、リピート受注の安定性につながっている。

③規制対応の技術蓄積

遊技機は国の型式検定を通過する必要があり、規制への対応力が事業継続の基盤。三共は長年の検定申請ノウハウと開発体制を有し、規制変更局面でも迅速な新機種投入が可能。スマパチ対応の早期完了もその証左。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

中期見通し

スマートパチンコ(スマパチ)への業界全体の移行が進む中、既存ホールの機種更新需要が継続する見込み。2〜3年は更新需要を背景に現状水準の売上・利益が維持される可能性が高い。また単価の高いスマパチ機種へのシフトが利益率を下支え。増配余力を背景にEPSの伸びに連動した株主価値拡大も期待される。

長期構造的トレンド

国内パチンコ市場は遊技人口の長期的減少が続いており、台数ベースでの成長余地は限定的。一方でデジタル化・スマート化による高単価機種への移行、ならびに海外展開(韓国・フィリピン等のカジノ関連市場)が長期成長の構造的ドライバーとなりうる。国内市場縮小をコスト効率化・製品高付加価値化・海外展開で補完するビジネスモデル転換が中長期の鍵。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク遊技機規制の強化

国(警察庁・日工組)による射幸性規制・型式検定基準の変更は事業の根幹に影響する。規制強化で開発投資が無駄になるリスクや、市場の急収縮が起こりうる。過去にも規制変化による業績急変の事例が存在する。

高リスクヒット機種依存・開発リスク

売上の大部分は新台販売に依存しており、ヒット機種の有無が業績を大きく左右する。開発費投下後に不人気機種が続いた場合、在庫損失・利益率急低下が発生しうる。製品サイクルが短く継続的なイノベーションが必要。

中リスク遊技人口の構造的減少

少子高齢化・余暇の多様化を背景にパチンコ遊技人口は長期的に減少傾向。ホール数の減少も続いており、業界全体の市場規模縮小は中長期の収益圧迫要因となる。

中リスク自己資本比率の低さ

自己資本比率が約0.8〜0.9%と著しく低く、財務レバレッジが極めて高い。業績悪化局面では財務的な脆弱性が顕在化するリスクがある。有利子負債の状況と返済計画の確認が重要。

低リスク競合メーカーとの競争激化

SANKYO・三洋物産・ユニバーサルエンターテインメント等との競合が激しく、シェア争いが続く。競合の人気機種投入により三共のシェアが低下するリスクがある。ただし寡占市場であり急激なシェア喪失は限定的。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

スマパチ移行による機種更新需要

スマートパチンコ規格への全国的な移行が進む中、旧来機種の大規模な入替需要が発生。三共のスマパチ対応製品ラインナップが充実しており、この移行期に大幅な売上・利益拡大が期待できる。

増配・自社株買いによる株主価値向上

FCF500億円超を背景に、さらなる増配または自社株買い実施の余地が大きい。総還元率向上はバリュエーション改善に直結し、低PERからの株価修正上昇のトリガーとなりうる。

海外市場・統合型リゾート関連への展開

フィリピン・韓国等アジアのカジノ・統合型リゾート市場向けに遊技機技術を応用する可能性。日本のIR整備計画が具体化すれば、国内での新たな市場機会も創出される。現時点では補完的チャンスだが中長期の成長オプションとして注目。

💰 株主還元政策 7/10

2019年度のDPS¥30から2021年度に¥30を維持した後、2022〜2025年度にかけて¥20→¥80→¥100と大幅増配を実施。FCFが500億円超と豊富なキャッシュフローを背景に、今後も増配継続が期待される。配当利回りは現株価¥1,847に対し約5.4%と高水準。自社株買いについても余力があり、総還元による株主価値向上方針が明確。純利益の増加に連動したEPS成長と配当成長の組み合わせはインカム・バリュー投資家の双方に訴求力がある。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(エンタメ・レジャー)×0.93
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.76%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(6/10)+0.00%
当社中立CoE8.46%
悲観 CoE
11.5%
中立 CoE
8.5%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 35%
中立 40%
楽観 25%
悲観 35% — 規制強化・需要急減
中立 40% — 現状維持・緩やかな成長
楽観 25% — 新機種サイクル加速・海外展開
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥5,490/株
悲観35% / 中立40% / 楽観25%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 545億円 / 2024年度 627億円 / 2023年度 418億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥100。成長率は過去DPS CAGR(10年=8.8%、直近3年=71.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(11年)でターミナル成長率に収束。

悲観 35%
規制強化・需要急減
¥1,244
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.5%
ターミナル成長率0.9%
中立 40%
現状維持・緩やかな成長
¥7,445
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.5%
ターミナル成長率1.6%
楽観 25%
新機種サイクル加速・海外展開
¥54,263
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.6%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,291、配当性向41%でBPS追跡。

悲観 35%
規制強化・需要急減
¥556
推定フェアバリュー/株
CoE11.5%
ROE(初年→10年目)-5.0%→7.4%
TV成長率0.9%
中立 40%
現状維持・緩やかな成長
¥1,599
推定フェアバリュー/株
CoE8.5%
ROE(初年→10年目)9.7%→9.7%
TV成長率1.6%
楽観 25%
新機種サイクル加速・海外展開
¥3,377
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)12.7%→9.7%
TV成長率2.6%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥246、総合スコア5.8から指数関数的に倍率算出。

悲観 35%
規制強化・需要急減
¥1,967
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥246
想定PER8倍
中立 40%
現状維持・緩やかな成長
¥3,197
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥246
想定PER13倍
楽観 25%
新機種サイクル加速・海外展開
¥5,165
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥246
想定PER21倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.11倍、現BPS=¥1,291。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.91) 中央値 (1.11) 上位25% (1.65)
悲観 35%
規制強化・需要急減
¥1,174
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.91倍
中立 40%
現状維持・緩やかな成長
¥1,431
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.11倍
楽観 25%
新機種サイクル加速・海外展開
¥2,130
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.65倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥246。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (12.3) 中央値 (16.0) 上位25% (22.6)
悲観 35%
規制強化・需要急減
¥3,019
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER12.3倍
中立 40%
現状維持・緩やかな成長
¥3,935
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER16.0倍
楽観 25%
新機種サイクル加速・海外展開
¥5,551
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER22.6倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
中立
期待年利が必要利回りを上回る確率: 46.6%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ 0.9% / 中央 8.7% / 上振れ 16.8%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥702 / 中央 ¥2,159 / 上振れ ¥5,509
現在 ¥1,853 → 分布の下から 0%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長26% 横ばい73% 衰退0% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
57.4%
景気後退・需要減
50.0%
日本の家計実質所得圧迫
48.7%
好況・上振れサイクル
42.5%
バリュエーション上昇
33.6%
バリュエーション低下
31.9%
利益率改善
31.8%
利益率悪化
24.9%
大幅業績ショック
21.2%
構造的衰退
15.7%
競争優位低下
15.3%
TOB・買収
12.3%
倒産・上場廃止
2.6%
希薄化・増資
0.3%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥1,853(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)5.70%9.20%13.70%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥2,232
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥2,232
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 6.5%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (35%) 中立 (40%) 楽観 (25%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,244 ¥7,445 ¥54,263 ¥16,979
残余利益 ¥556 ¥1,599 ¥3,377 ¥1,678
PERマルチプル ¥1,967 ¥3,197 ¥5,165 ¥3,259
PBR分位法 ¥1,174 ¥1,431 ¥2,130 ¥1,516
PER分位法 ¥3,019 ¥3,935 ¥5,551 ¥4,018
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥5,490
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥876 割安
¥1,592
FV¥5,490 割高
¥14,097
¥17,621
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
利用規約 | プライバシーポリシー | サイトマップ