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FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
セガサミーホールディングスはゲーム・コンテンツ事業と遊技機事業を二本柱とする複合エンターテインメント企業。ゲーム部門ではセガブランドによる家庭用・PC向けタイトル開発とAtlus(ペルソナ・真・女神転生シリーズ)の北米展開を推進し、デジタル販売比率の向上によるストック型収益化を加速させている。遊技機部門ではサミーブランドのパチスロ・パチンコ機を国内市場向けに供給しているが、国内ホール数の長期減少トレンドを受けて市場自体が構造的縮小局面にある。リゾート事業では韓国・仁川のパラダイスシティカジノホテルへの出資を通じてインバウンド需要を取り込んでおり、コロナ禍からの回復とともに稼働率が改善傾向にある。
①フランチャイズIPポートフォリオ
ソニック・ザ・ヘッジホッグ、龍が如く、ペルソナ等の長寿IPは数十年にわたるファンベースと文化的認知度を有しており、新規参入者が短期間で構築できない無形資産である。映画・グッズ・コラボ等のメディアミックス展開がIPの収益化経路を多様化し、単純なゲーム販売にとどまらないエコシステムを形成している。
②遊技機市場における規制適応力
サミーは国内パチスロ市場において長期にわたり高いシェアを維持しており、射幸性規制の度重なる変更に対応してきた機種開発ノウハウと販売網が競争優位を形成している。ただし市場自体の構造的縮小がこのモートの経済的価値を漸減させている。
③開発スタジオの技術蓄積とグローバルネットワーク
日本・欧州・北米に分散する複数の開発スタジオが長年蓄積した技術ノウハウとクリエイティブ人材は、大規模タイトルの品質維持において重要な参入障壁を構成する。Creative Assembly等の欧州スタジオはPC戦略ゲームファンへのリーチを確保している。
中期見通し
パッケージ販売からデジタル配信・DLC・サブスクリプションサービスへの移行はストック型収益の積み上げを可能にし、ヒットタイトル依存の業績ボラティリティを緩和する方向に働く。北米・欧州でのAtlus IPと欧州スタジオタイトルのさらなる浸透は海外売上比率の拡大につながる。
長期構造的トレンド
パラダイスシティカジノホテルはコロナ禍で大幅に落ち込んだ訪韓外国人客数の回復に伴い稼働率・VIP売上が改善傾向にあり、中期的な利益貢献拡大が期待される。アジア富裕層のカジノ需要は長期的に成長が見込まれる。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
国内パチンコホール数は規制強化と余暇行動の多様化を背景に長期減少トレンドが継続しており、遊技機セグメントの売上・利益への下押し圧力は中長期にわたって持続する見込みである。
AAAタイトルの開発費は数百億円規模に達しており、販売不振時のEPSへのインパクトが大きく、市場期待値との乖離が株価急落を招く可能性がある。
韓国カジノリゾート事業は訪韓外国人の動向に強く依存しており、日中韓の外交関係悪化・感染症再拡大・韓国政府のカジノ規制強化が発生した場合に稼働率と収益が急速に悪化するリスクを内包している。
海外売上比率の拡大に伴い、円高局面では海外ゲーム収益の円換算が目減りし業績の下振れ要因となる。インフレ環境下での開発人件費・クラウドインフラコストの上昇は粗利率の圧迫につながる。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
ソニック映画シリーズの興行的成功は同フランチャイズのブランド価値を大幅に引き上げており、続編・スピンオフ・グッズ・テーマパーク等の派生収益化の余地が広がっている。龍が如く・ペルソナ等のIPも映像化・舞台化・コラボ商品等のメディアミックス展開が進んでいる。
セガサミーの株主還元は安定配当維持を基本方針としており、遊技機部門の利益貢献低下局面においても配当水準の大幅な引き下げを避ける姿勢をとってきた。自社株買いは利益水準や財務状況に応じて断続的に実施されているが、ゲーム開発投資とリゾート事業への再投資が資本配分の優先事項として上位に置かれるため、還元余力の急拡大は期待しにくい。
リスク耐性スコア 4/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 83億円 / 2024年度 -477億円 / 2023年度 424億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥52。成長率は過去DPS CAGR(10年=2.5%、直近3年=9.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,775、配当性向25%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥261、総合スコア5.4から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.37倍、現BPS=¥1,775。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥261。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 6.71% | 10.21% | 14.71% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥1,386 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥1,386 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 2.0%、直近売上成長 8.0%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (32%) | 中立 (42%) | 楽観 (26%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥465 | ¥856 | ¥2,001 | ¥1,029 |
| 残余利益 | ¥705 | ¥2,090 | ¥4,504 | ¥2,274 |
| PERマルチプル | ¥2,088 | ¥3,394 | ¥5,482 | ¥3,519 |
| PBR分位法 | ¥2,059 | ¥2,437 | ¥2,971 | ¥2,455 |
| PER分位法 | ¥2,774 | ¥4,095 | ¥5,747 | ¥4,102 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥2,676 | ||
¥1,618 FV¥2,676 割高
¥4,141 ¥5,176
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