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セガサミーホールディングス 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 機械 ゲーム/遊技機 R&I A- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
セガの強力なIPポートフォリオ(ソニック・龍が如く・ペルソナ等)とサミーの遊技機事業を擁する複合エンターテインメント企業。ゲーム部門のグローバル展開とデジタル収益化が加速する一方、遊技機市場の構造的縮小が収益の重石となる。Atlus(ペルソナシリーズ)の北米強化と韓国カジノリゾート事業が中長期の成長ドライバー。
7
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
4
リスク耐性
財務・事業安定性
5
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.4/10
競争優位性
7
業界成長性
5
リスク耐性
4
株主還元
5
見通し
6
📋 事業内容
4,289億円
売上高
FY2025実績
451億円
親会社帰属
純利益
209億円
営業CF
FY2025実績
59.1%
自己資本
比率
11.8%
ROE
FY2025

セガサミーホールディングスはゲーム・コンテンツ事業と遊技機事業を二本柱とする複合エンターテインメント企業。ゲーム部門ではセガブランドによる家庭用・PC向けタイトル開発とAtlus(ペルソナ・真・女神転生シリーズ)の北米展開を推進し、デジタル販売比率の向上によるストック型収益化を加速させている。遊技機部門ではサミーブランドのパチスロ・パチンコ機を国内市場向けに供給しているが、国内ホール数の長期減少トレンドを受けて市場自体が構造的縮小局面にある。リゾート事業では韓国・仁川のパラダイスシティカジノホテルへの出資を通じてインバウンド需要を取り込んでおり、コロナ禍からの回復とともに稼働率が改善傾向にある。

競争優位性(業界内MOAT) 7/10

①フランチャイズIPポートフォリオ

ソニック・ザ・ヘッジホッグ、龍が如く、ペルソナ等の長寿IPは数十年にわたるファンベースと文化的認知度を有しており、新規参入者が短期間で構築できない無形資産である。映画・グッズ・コラボ等のメディアミックス展開がIPの収益化経路を多様化し、単純なゲーム販売にとどまらないエコシステムを形成している。

②遊技機市場における規制適応力

サミーは国内パチスロ市場において長期にわたり高いシェアを維持しており、射幸性規制の度重なる変更に対応してきた機種開発ノウハウと販売網が競争優位を形成している。ただし市場自体の構造的縮小がこのモートの経済的価値を漸減させている。

③開発スタジオの技術蓄積とグローバルネットワーク

日本・欧州・北米に分散する複数の開発スタジオが長年蓄積した技術ノウハウとクリエイティブ人材は、大規模タイトルの品質維持において重要な参入障壁を構成する。Creative Assembly等の欧州スタジオはPC戦略ゲームファンへのリーチを確保している。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

中期見通し

パッケージ販売からデジタル配信・DLC・サブスクリプションサービスへの移行はストック型収益の積み上げを可能にし、ヒットタイトル依存の業績ボラティリティを緩和する方向に働く。北米・欧州でのAtlus IPと欧州スタジオタイトルのさらなる浸透は海外売上比率の拡大につながる。

長期構造的トレンド

パラダイスシティカジノホテルはコロナ禍で大幅に落ち込んだ訪韓外国人客数の回復に伴い稼働率・VIP売上が改善傾向にあり、中期的な利益貢献拡大が期待される。アジア富裕層のカジノ需要は長期的に成長が見込まれる。

⚠️ リスクファクター分析 4/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク遊技機市場の構造的縮小

国内パチンコホール数は規制強化と余暇行動の多様化を背景に長期減少トレンドが継続しており、遊技機セグメントの売上・利益への下押し圧力は中長期にわたって持続する見込みである。

高リスク大型ゲームタイトルの興行リスク

AAAタイトルの開発費は数百億円規模に達しており、販売不振時のEPSへのインパクトが大きく、市場期待値との乖離が株価急落を招く可能性がある。

中リスク地政学・規制リスク(韓国リゾート事業)

韓国カジノリゾート事業は訪韓外国人の動向に強く依存しており、日中韓の外交関係悪化・感染症再拡大・韓国政府のカジノ規制強化が発生した場合に稼働率と収益が急速に悪化するリスクを内包している。

中リスク為替・グローバル経済リスク

海外売上比率の拡大に伴い、円高局面では海外ゲーム収益の円換算が目減りし業績の下振れ要因となる。インフレ環境下での開発人件費・クラウドインフラコストの上昇は粗利率の圧迫につながる。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

メディアミックス・ライセンス収入の拡大

ソニック映画シリーズの興行的成功は同フランチャイズのブランド価値を大幅に引き上げており、続編・スピンオフ・グッズ・テーマパーク等の派生収益化の余地が広がっている。龍が如く・ペルソナ等のIPも映像化・舞台化・コラボ商品等のメディアミックス展開が進んでいる。

💰 株主還元政策 5/10

セガサミーの株主還元は安定配当維持を基本方針としており、遊技機部門の利益貢献低下局面においても配当水準の大幅な引き下げを避ける姿勢をとってきた。自社株買いは利益水準や財務状況に応じて断続的に実施されているが、ゲーム開発投資とリゾート事業への再投資が資本配分の優先事項として上位に置かれるため、還元余力の急拡大は期待しにくい。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(ゲーム・エンタメソフト)×1.13
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+5.80%
リスク耐性スコア調整(4/10)+0.60%
MOAT スコア調整(7/10)-0.30%
格付け調整(R&I A-)+0.00%
当社中立CoE9.80%
悲観 CoE
12.8%
中立 CoE
9.8%
楽観 CoE
7.3%
リスク耐性スコア(4/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 32%
中立 42%
楽観 26%
悲観 32% — 遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
中立 42% — ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
楽観 26% — ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥2,676/株
悲観32% / 中立42% / 楽観26%
リスク耐性スコア 4/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 83億円 / 2024年度 -477億円 / 2023年度 424億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥52。成長率は過去DPS CAGR(10年=2.5%、直近3年=9.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。

悲観 32%
遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
¥465
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.8%
ターミナル成長率1.9%
中立 42%
ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
¥856
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.8%
ターミナル成長率2.6%
楽観 26%
ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
¥2,001
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.3%
ターミナル成長率3.6%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,775、配当性向25%でBPS追跡。

悲観 32%
遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
¥705
推定フェアバリュー/株
CoE12.8%
ROE(初年→10年目)-4.8%→8.5%
TV成長率1.9%
中立 42%
ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
¥2,090
推定フェアバリュー/株
CoE9.8%
ROE(初年→10年目)10.7%→10.7%
TV成長率2.6%
楽観 26%
ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
¥4,504
推定フェアバリュー/株
CoE7.3%
ROE(初年→10年目)13.7%→10.7%
TV成長率3.6%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥261、総合スコア5.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 32%
遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
¥2,088
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥261
想定PER8倍
中立 42%
ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
¥3,394
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥261
想定PER13倍
楽観 26%
ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
¥5,482
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥261
想定PER21倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.37倍、現BPS=¥1,775。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (1.16) 中央値 (1.37) 上位25% (1.67)
悲観 32%
遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
¥2,059
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR1.16倍
中立 42%
ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
¥2,437
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.37倍
楽観 26%
ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
¥2,971
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.67倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥261。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (10.6) 中央値 (15.7) 上位25% (22.0)
悲観 32%
遊技機規制強化・ゲーム新作不振でセグメント双方が低迷、韓国リゾートの稼働率回復も遅延
¥2,774
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER10.6倍
中立 42%
ゲームIP収益化が段階的に拡大し遊技機縮小を補完、韓国リゾートが安定貢献
¥4,095
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER15.7倍
楽観 26%
ソニック・龍が如く・ペルソナの大型タイトル連続ヒットと北米市場深耕で営業利益が大幅改善
¥5,747
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER22.0倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 20.7%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -9.4% / 中央 2.3% / 上振れ 15.0%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥335 / 中央 ¥1,610 / 上振れ ¥6,777
現在 ¥2,300 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長49% 横ばい37% 衰退14% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
景気後退・需要減
50.9%
株主還元強化
45.7%
好況・上振れサイクル
43.0%
バリュエーション低下
34.0%
利益率改善
32.4%
バリュエーション上昇
29.3%
大幅業績ショック
21.0%
利益率悪化
20.0%
構造的衰退
12.9%
競争優位低下
12.5%
TOB・買収
7.7%
希薄化・増資
4.6%
倒産・上場廃止
2.6%
赤字・低収益からの回復
0.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥2,300(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)6.71%10.21%14.71%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥1,386
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥1,386
スタート時の状態S(名目永続成長率 2.0%、直近売上成長 8.0%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (32%) 中立 (42%) 楽観 (26%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥465 ¥856 ¥2,001 ¥1,029
残余利益 ¥705 ¥2,090 ¥4,504 ¥2,274
PERマルチプル ¥2,088 ¥3,394 ¥5,482 ¥3,519
PBR分位法 ¥2,059 ¥2,437 ¥2,971 ¥2,455
PER分位法 ¥2,774 ¥4,095 ¥5,747 ¥4,102
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥2,676
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥890 割安
¥1,618
FV¥2,676 割高
¥4,141
¥5,176
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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