株譜kabufu
📊 概要・チャート・財務 📋 銘柄分析スクリーニング一覧へ 🏭 電気機器の業界分析

6507

シンフォニアテクノロジー 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 電機・重電 精密モータ・アクチュエータ特化
現在値
時価総額
投資テーゼ
シンフォニアテクノロジーは精密モータ・電磁クラッチ・空港GSEなど高付加価値ニッチ製品を軸に、FY2025売上1,192億円・営業利益157億円と過去最高水準へ回復した。航空・防衛・半導体装置向け部品需要の恩恵を受けやすいポジションを持ち、景気回復局面での受注増が収益を底上げする。PER33倍前後は成長加速シナリオには割高感が残るが、配当は3年連続増配と株主還元姿勢も改善傾向にある。
6
競争優位性
業界内MOAT
6
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
5
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.8/10
競争優位性
6
業界成長性
6
リスク耐性
6
株主還元
5
見通し
6
📋 事業内容
1,192億円
売上高
FY2025実績
121億円
親会社帰属
純利益
114億円
営業CF
FY2025実績
58.7%
自己資本
比率
15.0%
ROE
FY2025

シンフォニアテクノロジー(旧神鋼電機)は愛知県豊橋市を本社とする電機・精密機器メーカーで、精密モータ・電磁クラッチ/ブレーキ・DDモータなどの「クラッチ・ブレーキ事業」、航空・防衛向け電子機器・アクチュエータ等の「航空・宇宙・防衛事業」、空港地上支援機器(GSE)を含む「輸送システム事業」、半導体・FPD工程向けウェーハ搬送・ロボット等の「精密機器事業」を主要4セグメントに展開する。売上は2025年3月期で1,192億円と過去最高水準を更新し、コロナ禍からの回復と防衛・半導体特需を追い風に営業利益も157億円まで回復した。神戸製鋼グループとの資本関係を持ちながら独立した技術開発体制を維持している。

競争優位性(業界内MOAT) 6/10

①ニッチ精密部品での長期顧客関係

電磁クラッチ・ブレーキや精密DDモータは産業機械・工作機械・航空機各社との長年の取引実績と製品認証を背景に、高い切替えコストを形成している。新規参入には試験・認証取得に長期間を要するため、既存顧客を維持しやすい構造となっている。

②航空GSEにおける国内シェアと実績

空港グランドハンドリング機器(手荷物牽引車・旅客搭乗橋駆動装置等)で国内主要空港への納入実績を持ち、JAL・ANAなどエアラインや空港運営会社との継続取引が安定収益に寄与している。整備・保守サービスも含めたライフサイクルビジネス化が進んでいる。

③防衛・宇宙向け特殊技術の蓄積

航空自衛隊や海上自衛隊向けアクチュエータ・電源装置・センサシステムで長期の開発・供給実績を持つ。防衛装備品は品質要求・機密管理が厳格なため、認定サプライヤーへの依存度が高く、新規競合参入が限定的な市場となっている。

📈 業界の成長性・セクター動態 6/10

中期見通し

国内防衛費の増額(GDP比2%目標)に伴う装備調達拡大は、航空・宇宙・防衛セグメントの受注増として直接反映される見通し。半導体工場の国内外増設に伴う搬送・精密駆動部品の引き合いも旺盛で、2〜3年スパンでは売上1,300〜1,400億円・営業利益率15%程度への到達も視野に入る。航空旅客の本格回復によりGSE更新需要も追い風となる。

長期構造的トレンド

電動化・自動化・省人化という長期トレンドは精密モータ・アクチュエータ全般の需要を底上げする。特にEV・燃料電池車向け精密部品や、物流自動化向けDDモータへの水平展開が将来の成長軸となり得る。また宇宙開発への民間参入拡大は衛星・ロケット向け電動アクチュエータ需要を生み出す可能性があり、同社の防衛技術が宇宙分野へ応用される期待も高まっている。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク受注変動リスク(防衛・半導体依存)

防衛調達の年度予算変動や半導体投資サイクルの下振れは、同社の主力セグメントの受注に直結する。特定顧客・分野への集中度が高まるほど業績変動幅が拡大するリスクがある。

高リスク原材料・調達コスト上昇

銅・希土類等の電磁部品原材料や電子部品の価格高騰・調達難は製造原価を押し上げる。価格転嫁が遅れれば利益率が急速に悪化するリスクがあり、過去にも収益圧迫局面があった。

中リスク為替リスク

輸出比率が一定程度あり円高方向へのトレンド転換は売上・利益の円換算額を押し下げる。ヘッジ方針によっては短期的な業績ブレが生じる可能性がある。

中リスク競合激化(海外精密モータメーカー)

欧州・アジアの精密モータ・アクチュエータメーカーのグローバル展開が進んでおり、価格競争力・技術革新での差別化維持が課題となる。特に中低価格帯製品では競合圧力が強い。

低リスク人材確保・技術継承リスク

精密機器の設計・製造に必要な高度技術者の確保と社内技術継承が中長期課題。少子化・エンジニア争奪戦が激化する中、採用コスト増や技術流出リスクが顕在化する可能性がある。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

防衛費倍増に伴う装備調達拡大

政府の防衛費GDP比2%目標実現に伴い、航空・艦艇・ミサイル系電子装置・アクチュエータの国内調達増が期待される。同社は既存サプライヤーとして優先的に受注拡大できる位置にある。

半導体国内回帰・新工場建設需要

TSMC熊本工場など国内外での半導体工場新設ラッシュは、ウェーハ搬送ロボット・精密駆動部品への需要を継続的に生む。同社の精密機器セグメントが恩恵を受ける可能性が高い。

空港GSEの電動化・EV化対応

世界的な空港GSEのEV化トレンドを受け、電動牽引車・電動搭乗橋向け精密駆動システムの提供機会が生まれる。同社の電機・モータ技術を活かした新製品展開が競争優位につながり得る。

💰 株主還元政策 5/10

FY2025の年間配当は115円(中間50円+期末65円)と前期70円から64%増配を実施。配当性向は約27%で業界比較では低水準にあり、利益成長が継続すれば追加増配余地は大きい。自社株買いは過去に実施実績があるが恒常的ではない。会社は中期経営計画において配当性向30%超を目指す方針を示しており、今後の利益水準向上に伴い株主還元額の段階的引き上げが期待される。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(電機・重電)×1.20
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+6.15%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(6/10)+0.00%
当社中立CoE9.85%
悲観 CoE
12.9%
中立 CoE
9.9%
楽観 CoE
7.4%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 34%
中立 43%
楽観 23%
悲観 34% — 受注失速・コスト圧迫
中立 43% — 堅調成長・利益率改善
楽観 23% — 防衛・半導体特需フル寄与
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥5,254/株
悲観34% / 中立43% / 楽観23%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 95億円 / 2024年度 23億円 / 2023年度 20億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥115。成長率は過去DPS CAGR(10年=18.7%、直近3年=32.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(11年)でターミナル成長率に収束。

悲観 34%
受注失速・コスト圧迫
¥1,870
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.9%
ターミナル成長率1.0%
中立 43%
堅調成長・利益率改善
¥3,937
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.9%
ターミナル成長率1.8%
楽観 23%
防衛・半導体特需フル寄与
¥10,137
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.4%
ターミナル成長率2.9%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,841、配当性向27%でBPS追跡。

悲観 34%
受注失速・コスト圧迫
¥1,296
推定フェアバリュー/株
CoE12.9%
ROE(初年→10年目)-3.4%→8.8%
TV成長率1.0%
中立 43%
堅調成長・利益率改善
¥3,552
推定フェアバリュー/株
CoE9.9%
ROE(初年→10年目)11.2%→11.2%
TV成長率1.8%
楽観 23%
防衛・半導体特需フル寄与
¥7,066
推定フェアバリュー/株
CoE7.4%
ROE(初年→10年目)14.3%→11.1%
TV成長率2.9%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥429、総合スコア5.8から指数関数的に倍率算出。

悲観 34%
受注失速・コスト圧迫
¥3,860
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥429
想定PER9倍
中立 43%
堅調成長・利益率改善
¥6,004
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥429
想定PER14倍
楽観 23%
防衛・半導体特需フル寄与
¥9,864
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥429
想定PER23倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.44倍、現BPS=¥2,841。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.94) 中央値 (1.44) 上位25% (2.56)
悲観 34%
受注失速・コスト圧迫
¥2,683
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.94倍
中立 43%
堅調成長・利益率改善
¥4,087
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.44倍
楽観 23%
防衛・半導体特需フル寄与
¥7,262
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR2.56倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥429。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (11.3) 中央値 (18.2) 上位25% (25.4)
悲観 34%
受注失速・コスト圧迫
¥4,829
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER11.3倍
中立 43%
堅調成長・利益率改善
¥7,819
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER18.2倍
楽観 23%
防衛・半導体特需フル寄与
¥10,907
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER25.4倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 1.2%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -17.4% / 中央 -7.1% / 上振れ 3.1%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥430 / 中央 ¥3,690 / 上振れ ¥14,503
現在 ¥14,870 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.2%
10年後の状態: 成長26% 横ばい68% 衰退6% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
バリュエーション低下
51.9%
株主還元強化
50.8%
景気後退・需要減
44.7%
AI電力・光通信インフラ需要
41.3%
AI投資の供給側恩恵
35.3%
好況・上振れサイクル
34.6%
利益率改善
29.0%
利益率悪化
19.9%
バリュエーション上昇
19.9%
大幅業績ショック
18.2%
構造的衰退
11.2%
競争優位低下
9.6%
TOB・買収
8.5%
過剰債務・既存株主毀損
7.7%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥14,870(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)7.05%10.55%15.05%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥3,496
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥3,496
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 7.6%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (34%) 中立 (43%) 楽観 (23%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,870 ¥3,937 ¥10,137 ¥4,660
残余利益 ¥1,296 ¥3,552 ¥7,066 ¥3,593
PERマルチプル ¥3,860 ¥6,004 ¥9,864 ¥6,163
PBR分位法 ¥2,683 ¥4,087 ¥7,262 ¥4,340
PER分位法 ¥4,829 ¥7,819 ¥10,907 ¥7,513
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥5,254
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥1,599 割安
¥2,908
FV¥5,254 割高
¥9,047
¥11,309
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
利用規約 | プライバシーポリシー | サイトマップ