6736 サン電子 銘柄分析・適正株価
5.6Sol 個別レビュー
投資テーゼ
価値の中心はCellebrite42%超持分で、国内事業と税・FX・希薄化を混ぜずに評価する。
主な懸念
暗号化、AI汎用化、人権規制、CLBT SBC、持分売却税・資本配分失敗が同時に価値を毀損する。
シナリオ内訳
| シナリオ | 確率 | 妥当価値 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 暗号化・規制・CLBT価値急落 | 14.0% | 1,004円 | Cellebrite持分のfully-diluted数量・価値・FX・税・規制と、国内鑑識/IoT/エンタメ、Sun株数・net cashをSOTPで年0/1/3/5/10へ整合。 |
| CLBT成長鈍化・持分希薄化 | 24.0% | 2,978円 | Cellebrite持分のfully-diluted数量・価値・FX・税・規制と、国内鑑識/IoT/エンタメ、Sun株数・net cashをSOTPで年0/1/3/5/10へ整合。 |
| CLBT複利・国内黒字維持 | 37.0% | 6,584円 | Cellebrite持分のfully-diluted数量・価値・FX・税・規制と、国内鑑識/IoT/エンタメ、Sun株数・net cashをSOTPで年0/1/3/5/10へ整合。 |
| AI鑑識標準化・還元進展 | 20.0% | 11,816円 | Cellebrite持分のfully-diluted数量・価値・FX・税・規制と、国内鑑識/IoT/エンタメ、Sun株数・net cashをSOTPで年0/1/3/5/10へ整合。 |
| 調査インテリジェンス基盤化 | 5.0% | 23,235円 | Cellebrite持分のfully-diluted数量・価値・FX・税・規制と、国内鑑識/IoT/エンタメ、Sun株数・net cashをSOTPで年0/1/3/5/10へ整合。 |
FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
同社は企業や行政の業務を支えるシステムを設計し、導入や保守まで担う。目立つ最終製品ではなくても、現場の業務フローに深く入り込むぶん粘り強い需要を持ちやすい。導入後の改善や運用支援が収益の厚みにつながる。信頼を積み上げるほど強くなる、継続型の事業である。
業務システムでは、顧客業務の理解と導入実績が大きな堀になる。一度根付いた仕組みは、切替の負担が重く、簡単には入れ替わりにくい。保守や追加開発まで継続して任される企業は、価格だけで選ばれにくい。属人的な強みを標準化できるかで、堀の厚みはさらに増す。
成長余地は、既存顧客への深掘りと新しい課題への対応力にある。法改正、効率化、データ活用など、業務の変化は新たな需要を生みやすい。受託だけでなく、自社サービスの比重が上がると収益の見え方は良くなりやすい。地味でも息の長い成長を描ける分野だ。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
案件需要があっても、技術者の確保が追いつかなければ成長を取りこぼしやすい。教育負担も重くなりやすい。
要件追加や見積もりの甘さで採算が崩れることがある。受託色が強い企業ほど注意が要る。
大口顧客への偏りが強いと、更新や投資方針の変化が収益に響きやすい。安定に見えても脆さを抱えやすい。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
導入後の継続案件が増えれば、受注の波をやわらげやすい。システム会社としての強さが見えやすくなる。
受託で得た知見を製品化できれば、収益の再現性が高まりやすい。評価の軸が一段と良くなる。
法改正や業務変化がある局面では、既存顧客への提案機会が広がりやすい。見通しの支えになる。
システム会社は人材投資の重要度が高く、還元の評価も採用や教育とのバランスで見たい。軽資本に見えても、技術者の厚みを削れば競争力はすぐ傷みやすい。成熟企業であれば、安定した配分は魅力になりうる。継続案件の厚みが資本政策の安心感を支える。
リスク耐性スコア 4/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 13億円 / 2024年度 -11億円 / 2023年度 -386億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥100。成長率は過去DPS CAGR(10年=16.4%、直近3年=35.7%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(8年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,136、配当性向13%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥293、総合スコア3.0から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.16倍、現BPS=¥2,136。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥293。
10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 5.26% | 8.76% | 13.26% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥1,054 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥1,408 | ||
| スタート時の状態 | 衰退(名目永続成長率 2.4%、直近売上成長 -8.6%) | ||
※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (37%) | 中立 (37%) | 楽観 (26%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥1,196 | ¥2,311 | ¥4,895 | ¥2,570 |
| 残余利益 | ¥814 | ¥2,054 | ¥3,874 | ¥2,068 |
| PERマルチプル | ¥1,757 | ¥2,928 | ¥4,392 | ¥2,875 |
| PBR分位法 | ¥1,329 | ¥2,468 | ¥5,166 | ¥2,748 |
| PER分位法 | ¥2,449 | ¥5,029 | ¥26,834 | ¥9,744 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥4,001 | ||
¥1,509 FV¥4,001 割高
¥9,032 ¥11,290