株譜kabufu
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6762 TDK 銘柄分析・適正株価

TDK 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 電気機器 電池/MLCC R&I AA- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
MLCCと二次電池の双輪で電装化・スマホ需要を捕捉。ATLを通じApple iPhoneへの独占的電池供給を確立しつつ、EV向けへの拡張余地を持つ垂直統合型部品メーカー。
7
競争優位性
業界内MOAT
8
業界成長性
セクター動態
3
リスク耐性
財務・事業安定性
5
株主還元
配当・自社株買い
7
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.0/10
競争優位性
7
業界成長性
8
リスク耐性
3
株主還元
5
見通し
7

5.6Sol 個別レビュー

Claude Fable 5によるシナリオ加重評価
見送り寄り 簡易
5.6Sol乖離率 -15.8% レビュー時株価との比較
妥当価値 2,498円 シナリオ加重平均
基準株価 2,968円 2026-07-17 / kabufu-db
確信度 簡易評価

投資テーゼ

TDK。良いサイクルの中の満額評価

主な懸念

27/3期も+15%で3期連続最高益計画とATL電池・MLCCは好調だが、予想PER約24倍はTDKの歴史レンジ上限で、AI端末期待を織り込んだ水準。乖離マイナス

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
悲観 15.0% 1,500円 EPS100円×PER15倍
悲観2 20.0% 1,944円 EPS108円×PER18倍
中立 30.0% 2,478円 EPS118円×PER21倍
楽観 25.0% 3,072円 EPS128円×PER24倍
楽観2 10.0% 3,726円 EPS138円×PER27倍
評価日: 2026-07-21 03:49:34
📋 事業内容
25,048億円
売上高
FY2026実績
1,957億円
親会社帰属
純利益
5,077億円
営業CF
FY2026実績
49.5%
自己資本
比率
8.9%
ROE
FY2026

TDK(6762)は磁性技術を起点に電子部品・エネルギーデバイスを展開する総合部品メーカー。売上の柱はMLCC(積層セラミックコンデンサ)、二次電池(ATL経由でApple iPhone向けが主力)、HDDヘッド、磁気センサーの4領域。ATL(Amperex Technology Limited)は連結子会社として電池収益を取り込む。CATL(寧徳時代)は2015年にATLから分離独立した中国企業であり現在TDKとは資本関係なし。グループ売上の相当部分をApple関連が占め、iPhone需要サイクルに業績が大きく連動する構造を持つ。

競争優位性(業界内MOAT) 7/10

MLCC寡占ポジション

村田製作所・京セラと並ぶ世界トップ3の一角を占め、高容量・高信頼性品を中心に強固なシェアを維持。製造ノウハウと材料技術の蓄積が参入障壁を形成している。

ATLによるApple電池独占供給

ATLはiPhone向けリチウムイオン電池の主要サプライヤーとしてAppleの長期認証を取得。品質・供給安定性への高い要求基準をクリアした実績が他社の参入を困難にしている。

磁気技術の垂直統合

HDDヘッドおよび磁気センサーは材料から部品まで一貫製造する垂直統合型。特許ポートフォリオと設計ノウハウが厚く、スイッチングコストが高い産業用・車載用途での地位が安定している。

📈 業界の成長性・セクター動態 8/10

車載MLCC・電池の需要拡大

EV化・ADAS普及により1台あたりの電子部品搭載数が急増。MLCCは内燃機関車比でEVは数倍の搭載量が見込まれ、高耐熱・高信頼品へのシフトがASP押し上げに寄与。ATLもスマホ以外のEV向け電池受注獲得が中期成長の鍵となる。

AIインフラ・5G向けMLCC高容量品シフト

AIサーバーおよび5G基地局の設備投資拡大に伴い、大容量・低ESL品への需要が急拡大。TDKの高付加価値品ラインが合致しており、データセンター投資ブームが持続する限り安定した需要増が期待できる。

⚠️ リスクファクター分析 3/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスクApple依存リスク

iPhone販売不振または次世代機でのサプライヤー変更が生じた場合、ATL収益が急減し連結業績に直撃。Apple関連売上の集中度が高く、単一顧客依存の典型的なリスクを抱える。

中リスク中国地政学リスク

ATLの主要製造拠点は中国国内に集中。米中対立の激化・輸出規制強化・台湾有事シナリオ等により、供給網の断絶や資産毀損リスクが顕在化する可能性がある。

中リスクMLCC価格下落・需給悪化

スマホ需要低迷期には汎用MLCCの在庫調整が急速に進みASPが下落して利益率が圧縮される。競合他社の増産タイミングと需要回復のずれが繰り返される構造的な景気敏感性を持つ。

中リスク為替・原材料コストリスク

売上の大半を海外で計上する一方、製造コストは円建てと人民元建てが混在。急激な円高や希少金属・銅箔の価格高騰がコスト構造を悪化させるリスクがある。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 7/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

EV電池事業の本格展開

ATLはApple向け以外のEVメーカーへの電池供給拡大を模索しており、成功すれば顧客分散とトップライン成長の双方を実現できる。グローバルEV普及の長期トレンドは構造的な追い風であり、実現時の業績インパクトは大きい。

AIデータセンター向け高付加価値MLCC拡大

生成AI・LLMインフラ投資の急拡大はサーバー1台あたりのMLCC搭載数・高容量品比率を引き上げる。TDKの高信頼性品ラインナップが直接的に恩恵を受けるポジションにあり、データセンター投資ブームが継続する限り中期的な成長ドライバーとなる。

磁気センサーの産業・医療用途拡大

工場自動化・ロボティクス・医療機器向けに高精度磁気センサーの採用が広がっており、景気感応度の低い安定収益源として育成できる可能性がある。

💰 株主還元政策 5/10

配当政策は連結配当性向30%以上を目安とし、業績連動ながら安定的な増配基調を維持。自社株買いは機動的に実施されるが規模は限定的。ROEは直近10%前後で推移し資本効率改善の余地を残す。PBR1倍近辺での推移は長期投資家にとって割安感を提供するが、Apple依存・地政学リスクがディスカウント要因となっており、リレーティングには明確な触媒(EV電池大型受注・地政学緊張緩和)が必要。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(電子部品)×1.27
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+6.50%
リスク耐性スコア調整(3/10)+1.20%
MOAT スコア調整(7/10)-0.30%
格付け調整(R&I AA-)-0.50%
当社中立CoE9.76%
悲観 CoE
12.8%
中立 CoE
9.8%
楽観 CoE
7.3%
リスク耐性スコア(3/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 39%
中立 34%
楽観 27%
悲観 39% — Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
中立 34% — iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
楽観 27% — EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,567/株
悲観39% / 中立34% / 楽観27%
リスク耐性スコア 3/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2026年度 1,299億円 / 2025年度 2,010億円 / 2024年度 2,304億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥36。成長率は過去DPS CAGR(10年=16.9%、直近3年=19.3%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。

悲観 39%
Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
¥591
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.8%
ターミナル成長率1.6%
中立 34%
iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
¥1,080
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.8%
ターミナル成長率2.8%
楽観 27%
EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
¥1,971
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.3%
ターミナル成長率2.9%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,152、配当性向35%でBPS追跡。

悲観 39%
Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
¥466
推定フェアバリュー/株
CoE12.8%
ROE(初年→10年目)-4.9%→8.3%
TV成長率1.6%
中立 34%
iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
¥1,459
推定フェアバリュー/株
CoE9.8%
ROE(初年→10年目)11.2%→11.2%
TV成長率2.8%
楽観 27%
EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
¥2,701
推定フェアバリュー/株
CoE7.3%
ROE(初年→10年目)15.1%→10.6%
TV成長率2.9%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥103、総合スコア6.0から指数関数的に倍率算出。

悲観 39%
Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
¥928
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥103
想定PER9倍
中立 34%
iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
¥1,546
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥103
想定PER15倍
楽観 27%
EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
¥2,474
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥103
想定PER24倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.44倍、現BPS=¥1,152。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (1.17) 中央値 (1.44) 上位25% (1.76)
悲観 39%
Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
¥1,351
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR1.17倍
中立 34%
iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
¥1,665
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.44倍
楽観 27%
EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
¥2,025
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.76倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥103。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (13.4) 中央値 (19.9) 上位25% (31.0)
悲観 39%
Apple向け受注減・中国規制強化でATL収益が急落、MLCC価格下落が重なり営業利益率が一桁台に沈む
¥1,385
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER13.4倍
中立 34%
iPhone需要が安定推移しMLCCの自動車向けが緩やかに成長、為替追い風もあり営業利益率10〜13%を維持
¥2,052
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER19.9倍
楽観 27%
EV電池受注が本格拡大しATL以外の大手OEM取引が開始、MLCCも5G・AIサーバー需要でASP上昇し営業利益率15%超に回復
¥3,199
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER31.0倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 19.0%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -12.3% / 中央 0.7% / 上振れ 10.7%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥352 / 中央 ¥2,620 / 上振れ ¥7,584
現在 ¥3,073 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長22% 横ばい74% 衰退4% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
technical growth investment maturity
100.0%
technical asset utilization maturity
60.9%
rate environment net interest bridge
60.4%
AI????????MLCC/???????????
52.9%
景気後退・需要減
49.3%
株主還元強化
48.5%
好況・上振れサイクル
43.8%
バリュエーション低下
42.0%
AI電力・光通信インフラ需要
37.9%
durable_technical_recession_catchup
37.5%
AI投資の供給側恩恵
35.9%
利益率改善
34.8%
AI先端パッケージ・材料需要
30.4%
バリュエーション上昇
28.5%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥3,073(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)4.65%8.15%12.65%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥1,629
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥1,686
スタート時の状態S(名目永続成長率 2.0%、直近売上成長 4.5%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (39%) 中立 (34%) 楽観 (27%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥591 ¥1,080 ¥1,971 ¥1,130
残余利益 ¥466 ¥1,459 ¥2,701 ¥1,407
PERマルチプル ¥928 ¥1,546 ¥2,474 ¥1,556
PBR分位法 ¥1,351 ¥1,665 ¥2,025 ¥1,640
PER分位法 ¥1,385 ¥2,052 ¥3,199 ¥2,102
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,567
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥519 割安
¥944
FV¥1,567 割高
¥2,474
¥3,093
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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