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7014 名村造船所 銘柄分析・適正株価

名村造船所 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
輸送用機器 造船 市況循環 JCR BBB (positive)
現在値
時価総額
投資テーゼ
名村造船所は造船の受注産業であり、船価や需給サイクルの影響を強く受ける。受注好転時の収益インパクトは大きいが、事業の安定性は高くない。
4
競争優位性
業界内MOAT
4
業界成長性
セクター動態
3
リスク耐性
財務・事業安定性
3
株主還元
配当・自社株買い
5
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
3.8/10
競争優位性
4
業界成長性
4
リスク耐性
3
株主還元
3
見通し
5
📋 事業内容
1,592億円
売上高
FY2025実績
262億円
親会社帰属
純利益
377億円
営業CF
FY2025実績
49.9%
自己資本
比率
25.1%
ROE
FY2025

名村造船所は造船の受注産業であり、船価や需給サイクルの影響を強く受ける。受注好転時の収益インパクトは大きいが、事業の安定性は高くない。防衛や航空は案件期間が長く、信頼性や認証の積み上げが受注の前提になりやすい。景気だけでなく政策や安全保障の流れも影響するため、短期の波と長期のテーマが重なって見えやすい。この会社を見るときは、目先の追い風よりも事業の型がどれだけ再現性を持つかを丁寧に見たい。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

競争優位の源泉

大型船建造の技術や実績はあるが、造船は世界的に価格競争が厳しい。差別化より市況の力が大きく働く。品質保証や納入実績が重視されるため、新規参入は簡単ではない。いったん取引に入ると切り替えは慎重になりやすく、現場の信用が堀として働く。強みが本物かどうかは、価格以外の理由で選ばれ続けるかに表れやすい。

📈 業界の成長性・セクター動態 4/10

成長の見通し

海運市況次第で上振れ余地はあるが、構造的な高成長産業ではない。需要の波を前提に見る必要がある。更新需要に加えて安全性や省人化への関心が広がると、採用余地は広がりやすい。ただし案件の決定には時間がかかり、伸び方は段差を伴いやすい。外部環境の追い風があっても、最終的には自社の得意分野をどこまで広げられるかが差を生みやすい。

⚠️ リスクファクター分析 3/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク案件遅延の重さ

受注産業で採算変動が大きく、耐性は強くない。景気や船価、建造コストの組み合わせで振れ幅が出やすい。案件の決裁や量産移行が後ろにずれると、収益化の時期も読みづらくなる。期待先行の局面では、進捗の鈍りが評価の重荷になりやすい。

中リスク政策依存の揺れ

受注産業で採算変動が大きく、耐性は強くない。景気や船価、建造コストの組み合わせで振れ幅が出やすい。需要の一部は政策や安全保障の優先順位に左右される。事業の強みがあっても、外部環境の変化で見え方が変わることがある。

低リスク品質責任の集中

受注産業で採算変動が大きく、耐性は強くない。景気や船価、建造コストの組み合わせで振れ幅が出やすい。不具合や納入トラブルは信用面への影響が大きい。高い信頼で選ばれる業界ほど、一度の失点が尾を引きやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 5/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

更新需要の広がり

見通しは船舶需給の改善と受注採算の好転にある。反面、市況が反転すれば評価も戻りやすく、持続性には慎重さが要る。老朽設備の更新や高機能化の流れが強まると、既存の実績が生きやすい。受注の質が上がれば収益の安定感も見直されやすい。

高付加価値化の浸透

見通しは船舶需給の改善と受注採算の好転にある。反面、市況が反転すれば評価も戻りやすく、持続性には慎重さが要る。単なる製造請負から、設計や保守まで含めた提案へ広がると採算は改善しやすい。継続収益の層が厚くなるほど評価は底堅くなる。

国際展開の深化

見通しは船舶需給の改善と受注採算の好転にある。反面、市況が反転すれば評価も戻りやすく、持続性には慎重さが要る。認証や実績を土台に海外案件へ展開できれば、成長の見通しは広がる。国内依存の見え方を薄められる点も追い風になる。

💰 株主還元政策 3/10

還元よりまず収益の安定が重視されやすい。市況依存が強く、株主還元の予見性は低い。大型投資や研究開発を抱えやすく、還元は景気循環より案件の見え方に左右されやすい。安定感を示せるかどうかは受注の質と継続性が鍵になる。派手さよりも、無理のない資本配分を続けられるかが長期の評価に結びつきやすい。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.61%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(航空・防衛)×1.62
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+8.32%
リスク耐性スコア調整(3/10)+1.20%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
格付け調整(JCR BBB)+0.00%
当社中立CoE12.33%
悲観 CoE
15.3%
中立 CoE
12.3%
楽観 CoE
9.8%
リスク耐性スコア(3/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 39%
中立 34%
楽観 27%
悲観 39% — 船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
中立 34% — 受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
楽観 27% — 船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥2,301/株
悲観39% / 中立34% / 楽観27%
リスク耐性スコア 3/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 325億円 / 2024年度 255億円 / 2023年度 77億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥50。

悲観 39%
船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
¥288
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト15.3%
ターミナル成長率0.6%
中立 34%
受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
¥460
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.3%
ターミナル成長率1.2%
楽観 27%
船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
¥791
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.8%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,505、配当性向13%でBPS追跡。

悲観 39%
船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
¥590
推定フェアバリュー/株
CoE15.3%
ROE(初年→10年目)-1.4%→9.8%
TV成長率0.6%
中立 34%
受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
¥1,412
推定フェアバリュー/株
CoE12.3%
ROE(初年→10年目)11.9%→11.9%
TV成長率1.2%
楽観 27%
船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
¥2,482
推定フェアバリュー/株
CoE9.8%
ROE(初年→10年目)14.5%→12.1%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥378、総合スコア3.8から指数関数的に倍率算出。

悲観 39%
船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
¥2,648
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥378
想定PER7倍
中立 34%
受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
¥3,784
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥378
想定PER10倍
楽観 27%
船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
¥6,432
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥378
想定PER17倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.57倍、現BPS=¥1,505。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.38) 中央値 (0.57) 上位25% (1.26)
悲観 39%
船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
¥574
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.38倍
中立 34%
受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
¥851
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.57倍
楽観 27%
船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
¥1,896
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.26倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥378。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (5.3) 中央値 (8.4) 上位25% (26.5)
悲観 39%
船価低迷と採算悪化で受注の質が崩れる局面
¥1,999
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER5.3倍
中立 34%
受注残をこなしながら安定運営を続ける局面
¥3,169
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER8.4倍
楽観 27%
船舶需給改善が長引き収益力が大きく伸びる局面
¥10,016
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER26.5倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-06-05)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 1.2%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -17.0% / 中央 -7.6% / 上振れ 3.8%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥381 / 中央 ¥1,317 / 上振れ ¥4,718
現在 ¥3,800 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
1.9%
10年後の状態: 成長4% 横ばい87% 衰退7% 倒産・上場廃止2%
事象タグ別の10年発生確率
防衛需要の構造増
50.8%
株主還元強化
42.8%
景気後退・需要減
41.6%
バリュエーション低下
32.0%
利益率改善
28.3%
バリュエーション上昇
28.3%
利益率悪化
25.5%
TOB・買収
19.5%
好況・上振れサイクル
17.6%
大幅業績ショック
16.1%
競争優位低下
12.6%
構造的衰退
10.9%
倒産・上場廃止
8.3%
希薄化・増資
7.9%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥3,800(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)8.13%11.63%16.13%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥677
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥677
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.5%、直近売上成長 6.0%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (39%) 中立 (34%) 楽観 (27%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥288 ¥460 ¥791 ¥482
残余利益 ¥590 ¥1,412 ¥2,482 ¥1,380
PERマルチプル ¥2,648 ¥3,784 ¥6,432 ¥4,056
PBR分位法 ¥574 ¥851 ¥1,896 ¥1,025
PER分位法 ¥1,999 ¥3,169 ¥10,016 ¥4,561
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥2,301
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥671 割安
¥1,220
FV¥2,301 割高
¥4,323
¥5,404
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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