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めぶきフィナンシャルグループ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 地方銀行持株会社 茨城・栃木地盤の広域金融グループ R&I A+ (positive)
現在値
時価総額
投資テーゼ
めぶきフィナンシャルグループは常陽銀行と足利銀行を傘下に持つ北関東最大級の地銀持株会社であり、両行合算の強固な地域基盤と貸出残高拡大が収益を下支えする。2025年3月期の純利益は582億円と過去最高水準に達しており、日銀の利上げ継続による利ざや改善が中期的な追い風となる。配当性向の引き上げを含む株主還元強化方針が評価されており、PBR1倍割れの是正余地も残る割安感がある。
6
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.8/10
競争優位性
6
業界成長性
5
リスク耐性
6
株主還元
6
見通し
6
📋 事業内容
3,602億円
売上高
FY2025実績
582億円
親会社帰属
純利益
-9,814億円
営業CF
FY2025実績
4.5%
自己資本
比率
6.0%
ROE
FY2025

めぶきフィナンシャルグループは2016年に常陽銀行と足利銀行の経営統合により発足した地方銀行持株会社。茨城・栃木・群馬を主要エリアとし、合算預金残高約14兆円、貸出残高約9兆円を誇る北関東最大級の金融グループである。主力の預貸業務に加え、証券・保険・リース・信託などグループ会社を通じた総合金融サービスを提供。2025年3月期の連結純利益は582億円と過去最高を更新し、日銀の利上げ局面での利ざや改善効果が鮮明に現れている。地域密着の法人・個人取引基盤が安定した収益源泉となっている。

競争優位性(業界内MOAT) 6/10

①広域店舗網と地域密着基盤

茨城・栃木・群馬三県にまたがる約300店舗体制と長年にわたる地域企業・個人との取引関係は、デジタル銀行が容易に代替できない参入障壁を形成している。特に地元中小企業のメインバンクとしての地位は、資金調達から事業承継・M&A支援まで幅広い取引基盤の維持につながっている。

②常陽・足利ブランドの信頼力

創業100年超の歴史を持つ常陽銀行と足利銀行の両ブランドは地域での強固な認知度・信頼度を誇る。自治体・公共機関との取引関係や地元大学・病院への融資実績は、新規参入者が短期間で築けるものではなく、安定した預金集積と貸出基盤の維持を支えている。

③統合シナジーによるコスト優位

2016年の経営統合以降、システム共通化や事務集中処理の推進によりコスト削減シナジーが積み上がっている。バックオフィス機能の統合や共同調達によるコスト低減効果が収益性改善に寄与しており、単独経営では実現しえなかった規模のメリットが競争力の底上げにつながっている。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

中期見通し

2025〜2027年度にかけては日銀の追加利上げを主因とした利ざや改善が収益成長を牽引する見通し。長期固定金利の貸出更改や変動金利ローンの利率上昇が段階的に反映されることで、純利息収益の着実な拡大が期待される。また事業承継支援・M&A仲介・資産運用コンサルティングなど非利息収益源の多様化にも注力しており、フィー収入の底上げが純利益の積み上げに寄与する見込み。

長期構造的トレンド

北関東は人口減少・高齢化が全国平均を上回るペースで進行しており、個人向け貸出・預金の自然減は長期的な収益圧力となる。一方で事業承継需要の増加やシニア層の資産運用ニーズ拡大など新たな収益機会も生まれている。デジタルトランスフォーメーションによる業務効率化と、首都圏在住の北関東出身者向け遠隔サービス展開が持続成長のカギとなる。再生可能エネルギーや地域創生分野へのサステナブルファイナンス拡大も中長期の成長戦略に組み込まれている。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク信用コスト上昇リスク

景気後退や中小企業の業績悪化が顕在化した場合、不良債権の増加や貸倒引当金の積み増しにより純利益が大幅に圧迫される。北関東の製造業・観光業への集中リスクも存在する。

高リスク有価証券の金利・価格変動リスク

保有する国債・地方債・株式等の時価変動が自己資本に直接影響する。急激な金利上昇局面では債券評価損が拡大し、その他有価証券評価差額が大幅に毀損するリスクがある。

中リスク利上げ停止・景気悪化による利ざや縮小

日銀が利上げを停止または利下げに転じた場合、現在の業績改善トレンドが反転するリスクがある。貸出競争激化による利ざや縮小も収益に下押し圧力をもたらす可能性がある。

中リスクデジタル化による競合激化

ネット銀行・フィンテック企業の台頭により若年層の取引が流出するリスクが続く。住宅ローンや個人向け貸出での金利競争激化が利ざや圧縮につながる可能性がある。

低リスク自然災害・システム障害リスク

北関東は地震リスクが比較的高く、大規模災害発生時には貸出先の業績悪化と融資損失が同時発生し得る。基幹システムの障害や不正アクセスも業務停止・信頼失墜につながるリスクを内包する。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

日銀利上げによる利ざや改善加速

日銀の追加利上げが市場予想を上回るペースで進んだ場合、貸出・有価証券利回りの上昇が想定以上の純利息収益増加をもたらす。2025年度以降の業績上振れ幅は相当大きくなる可能性がある。

PBR是正に向けた資本効率改善

現在PBR0.6倍台の割安水準にあり、配当増・自社株買いによる積極的な株主還元強化や資本コストを意識した経営改善が評価されれば、株価の大幅な再評価余地がある。

事業承継・M&A仲介によるフィー収入拡大

北関東の中小企業オーナーの高齢化により事業承継ニーズが急増している。グループのコンサルティング機能を活用したM&A仲介・事業再生支援の強化が非利息収益の新たな柱として育つ可能性がある。

💰 株主還元政策 6/10

2025年3月期の1株当たり配当は16円(前期比4円増)と増配基調が継続。利益成長を背景に配当性向の段階的引き上げを方針として掲げており、中期的にはDPS20円超を目指す軌道にある。自己資本比率の維持を前提としつつ、ROE向上と株主還元の両立を重視した資本政策を推進。機動的な自社株買いの実施も株価水準に応じて検討しており、総還元性向の向上が期待される。PBR1倍回復に向けた資本効率改善が経営の優先課題として位置付けられている。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(地方銀行)×0.88
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.51%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(6/10)+0.00%
格付け調整(R&I A+)-0.20%
当社中立CoE8.01%
悲観 CoE
11.0%
中立 CoE
8.0%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 34%
中立 43%
楽観 23%
悲観 34% — 景気後退・信用コスト上昇
中立 43% — 緩やかな利上げ・貸出増
楽観 23% — 利上げ加速・還元拡大
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,120/株
悲観34% / 中立43% / 楽観23%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -11,770億円 / 2024年度 -3,489億円 / 2023年度 -24,457億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥16。成長率は過去DPS CAGR(10年=7.2%、直近3年=13.3%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(11年)でターミナル成長率に収束。

悲観 34%
景気後退・信用コスト上昇
¥182
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.0%
ターミナル成長率-0.2%
中立 43%
緩やかな利上げ・貸出増
¥348
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.0%
ターミナル成長率1.0%
楽観 23%
利上げ加速・還元拡大
¥727
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥968、配当性向27%でBPS追跡。

悲観 34%
景気後退・信用コスト上昇
¥440
推定フェアバリュー/株
CoE11.0%
ROE(初年→10年目)-5.0%→7.2%
TV成長率-0.2%
中立 43%
緩やかな利上げ・貸出増
¥1,259
推定フェアバリュー/株
CoE8.0%
ROE(初年→10年目)9.5%→9.5%
TV成長率1.0%
楽観 23%
利上げ加速・還元拡大
¥2,419
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)12.5%→9.5%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥157、総合スコア5.8から指数関数的に倍率算出。

悲観 34%
景気後退・信用コスト上昇
¥1,411
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥157
想定PER9倍
中立 43%
緩やかな利上げ・貸出増
¥2,195
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥157
想定PER14倍
楽観 23%
利上げ加速・還元拡大
¥3,449
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥157
想定PER22倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.49倍、現BPS=¥968。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.35) 中央値 (0.49) 上位25% (0.61)
悲観 34%
景気後退・信用コスト上昇
¥340
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.35倍
中立 43%
緩やかな利上げ・貸出増
¥471
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.49倍
楽観 23%
利上げ加速・還元拡大
¥594
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR0.61倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥157。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (6.5) 中央値 (7.7) 上位25% (12.0)
悲観 34%
景気後退・信用コスト上昇
¥1,022
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER6.5倍
中立 43%
緩やかな利上げ・貸出増
¥1,214
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER7.7倍
楽観 23%
利上げ加速・還元拡大
¥1,874
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER12.0倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 2.8%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -10.4% / 中央 -2.8% / 上振れ 4.9%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥142 / 中央 ¥476 / 上振れ ¥1,302
現在 ¥1,314 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
3.7%
10年後の状態: 成長14% 横ばい81% 衰退2% 倒産・上場廃止4%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
50.5%
景気後退・需要減
43.4%
バリュエーション低下
38.5%
好況・上振れサイクル
33.9%
利益率改善
27.1%
バリュエーション上昇
24.8%
大幅業績ショック
24.8%
構造的衰退
23.5%
利益率悪化
21.7%
競争優位低下
11.1%
倒産・上場廃止
6.7%
TOB・買収
4.6%
希薄化・増資
0.9%
赤字・低収益からの回復
0.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥1,314(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)5.46%8.96%13.46%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥531
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥531
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.0%、直近売上成長 10.3%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (34%) 中立 (43%) 楽観 (23%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥182 ¥348 ¥727 ¥379
残余利益 ¥440 ¥1,259 ¥2,419 ¥1,247
PERマルチプル ¥1,411 ¥2,195 ¥3,449 ¥2,217
PBR分位法 ¥340 ¥471 ¥594 ¥455
PER分位法 ¥1,022 ¥1,214 ¥1,874 ¥1,301
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,120
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥373 割安
¥679
FV¥1,120 割高
¥1,813
¥2,266
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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