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ヤマハ発動機 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 輸送用機器 二輪/マリン R&I A (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
船外機で世界トップシェアを誇るマリン事業が高利益率の稼ぎ頭となり、ASEANを中心とする二輪の成長市場での地位と産業機器の多角化が収益の柱を形成する。電動化・UAV・ロボティクスへの展開が次の成長フェーズを切り拓く構造的な優位性を持つ複合型モビリティ企業。
8
競争優位性
業界内MOAT
6
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
7
株主還元
配当・自社株買い
7
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.8/10
競争優位性
8
業界成長性
6
リスク耐性
6
株主還元
7
見通し
7
📋 事業内容
25,342億円
売上高
FY2025実績
161億円
親会社帰属
純利益
1,386億円
営業CF
FY2025実績
39.0%
自己資本
比率
1.4%
ROE
FY2025

ヤマハ発動機はホンダに次ぐ二輪車世界第二位のメーカーであり、インドネシア・インド・ブラジルなど新興国市場での強固なブランドと販売網を持つ。マリン部門では船外機において世界トップクラスのシェアを保持しており、高い価格支配力と厚い利益率がグループの収益基盤を支えている。産業用ロボット・電動アシスト自転車・農業用UAV・ゴルフカートなど多角的な事業展開により景気サイクルへの耐性を高めている。

競争優位性(業界内MOAT) 8/10

北米・欧州のレジャー市場を中心に世界トップ水準のシェアを持ち、長年の技術蓄積と流通網が強固な参入障壁を形成している。エンジン出力・燃費・電子制御の統合技術は競合他社が短期に追随できない水準にある。

ASEANとインドで数十年にわたり構築した販売・サービスネットワークとブランド認知は後発参入者が代替困難な無形資産である。現地生産・現地調達体制により価格競争力も維持している。

電子基板実装分野では高速・高精度の独自技術を持ち、半導体・電子部品の需要拡大を追い風に安定した受注基盤を持つ。製造業DXの潮流において設備更新需要の恩恵を受けやすいポジションにある。

📈 業界の成長性・セクター動態 6/10

インドやASEAN各国での所得水準上昇に伴うモータリゼーションの進展は、エントリー〜ミドルクラスの二輪需要を構造的に押し上げる。現地に根付いたブランド力と販売網がシェア維持・拡大を後押しする。

農業用ドローンや電動アシスト自転車は政策支援を追い風に新興国・先進国双方で市場が立ち上がる段階にあり、既存の機械・電気制御技術の応用が参入コストを抑制しながら新規収益源を開拓する。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク為替リスク(円高)

売上・利益の大半が外貨建てであり、円高局面では業績への直撃が大きい。ヘッジ戦略や海外生産比率引き上げで一定程度軽減されているが、急激な円高は短期業績の大幅下振れ要因となる。

中リスク電動化対応の遅延リスク

欧州・中国での内燃機関規制強化と中国EVメーカーの低価格攻勢は、エンジン二輪の主力市場を侵食するシナリオを内包する。電動二輪・船外機への移行コストと競合激化は中期的な収益を圧迫しうる。

中リスクASEAN政治・経済リスク

主要市場であるインドネシア・タイ・インドは政治的不安定や通貨急落のリスクを持ち、需要急減・輸送コスト上昇・規制変更が一時的に収益を大きく毀損する可能性がある。

中リスク原材料・部品コスト上昇

アルミ・鋼材・半導体などの主要原材料や部品の価格高騰は製造コストを押し上げ、価格転嫁が遅れる局面では利益率を圧迫する。サプライチェーンの地政学的リスクも調達安定性を脅かす要因となる。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 7/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

北米レジャーマリン市場の回復と高付加価値シフト

パンデミック特需後の調整局面を経て北米マリン需要が正常化する局面では、高出力・高機能船外機へのシフトが平均単価を押し上げ、マリン事業の増収増益を牽引する。ヤマハブランドのプレミアム化戦略が奏功すれば利益率のさらなる改善も見込める。

農業用UAVの新興国展開

インド・東南アジアでの農薬散布ドローン需要は政策補助と農業効率化ニーズにより急拡大しており、既存の二輪販売網を活用したクロスセルがコスト効率の高い市場開拓を可能にする。

💰 株主還元政策 7/10

マリン事業の高収益が全社の資本効率を二桁水準に維持する原動力となっており、自動車OEM同業他社より優位なポジションを保つ。配当は業績連動ながら長期的な増配トレンドを維持しており、自社株買いと合わせた総還元利回りは機関投資家の評価を得やすい水準にある。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(自動車メーカー)×1.33
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+6.82%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(8/10)-0.60%
格付け調整(R&I A)-0.20%
当社中立CoE9.72%
悲観 CoE
12.7%
中立 CoE
9.7%
楽観 CoE
7.2%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 34%
中立 32%
楽観 34%
悲観 34% — 悲観シナリオ
中立 32% — 中立シナリオ
楽観 34% — 楽観シナリオ
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,883/株
悲観34% / 中立32% / 楽観34%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 525億円 / 2024年度 481億円 / 2023年度 -368億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥35。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.8%、直近3年=-5.6%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(13年)でターミナル成長率に収束。

悲観 34%
悲観シナリオ
¥207
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.7%
ターミナル成長率0.7%
中立 32%
中立シナリオ
¥491
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.7%
ターミナル成長率1.6%
楽観 34%
楽観シナリオ
¥1,502
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.2%
ターミナル成長率2.8%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,166、配当性向90%でBPS追跡。

悲観 34%
悲観シナリオ
¥639
推定フェアバリュー/株
CoE12.7%
ROE(初年→10年目)-4.8%→9.5%
TV成長率0.7%
中立 32%
中立シナリオ
¥1,465
推定フェアバリュー/株
CoE9.7%
ROE(初年→10年目)11.9%→11.9%
TV成長率1.6%
楽観 34%
楽観シナリオ
¥2,404
推定フェアバリュー/株
CoE7.2%
ROE(初年→10年目)15.5%→11.7%
TV成長率2.8%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥170、総合スコア6.8から指数関数的に倍率算出。

悲観 34%
悲観シナリオ
¥1,705
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥170
想定PER10倍
中立 32%
中立シナリオ
¥2,557
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥170
想定PER15倍
楽観 34%
楽観シナリオ
¥4,262
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥170
想定PER25倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥170。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (9.0) 中央値 (13.4) 上位25% (20.5)
悲観 34%
悲観シナリオ
¥1,536
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER9.0倍
中立 32%
中立シナリオ
¥2,280
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER13.4倍
楽観 34%
楽観シナリオ
¥3,503
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER20.5倍
この銘柄はまだシナリオ分析データが計算されていません。
評価モデル 悲観 (34%) 中立 (32%) 楽観 (34%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥207 ¥491 ¥1,502 ¥738
残余利益 ¥639 ¥1,465 ¥2,404 ¥1,503
PERマルチプル ¥1,705 ¥2,557 ¥4,262 ¥2,847
PBR分位法
PER分位法 ¥1,536 ¥2,280 ¥3,503 ¥2,443
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,883
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥562 割安
¥1,022
FV¥1,883 割高
¥2,918
¥3,648
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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