株譜kabufu
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7564

ワークマン 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 専門店・作業服 SPA型低価格高機能
現在値
時価総額
投資テーゼ
ワークマンは作業服を起点に機能性ウェアの「プロ品質・カジュアル価格」というポジショニングを確立し、一般消費者向けブランド「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」で市場を大幅に拡張した。FC主体の軽資産モデルにより安定的なロイヤルティ収入を享受しながら、国内約900店の密度ある出店網と独自開発の機能素材が参入障壁を形成している。現在株価PER約35倍は成長鈍化を織り込みつつあるが、海外展開や機能性アウトドア需要の開拓余地は依然として相応に残っており、配当利回り改善とともに長期保有の選択肢となり得る。
7
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
7
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.2/10
競争優位性
7
業界成長性
5
リスク耐性
7
株主還元
6
見通し
6
📋 事業内容
1,369億円
売上高
FY2025実績
169億円
親会社帰属
純利益
248億円
営業CF
FY2025実績
83.4%
自己資本
比率
12.4%
ROE
FY2025

ワークマン(7564)は群馬県に本社を置く作業服・機能性ウェアの専門小売チェーンで、国内に約900店(直営+FC)を展開する。主力ブランド「ワークマン」に加え、2018年開設の「ワークマンプラス」、2020年開設の「#ワークマン女子」など一般消費者向け業態を積極展開し、従来の建設・土木作業者という顧客基盤を大幅に拡張した。SPAモデルによる独自商品開発と低コスト運営で、競合ブランドの半額以下で高機能製品を提供するというコストパフォーマンスの高さが最大の強みである。売上は2019年670億円から2025年1,369億円と約2倍に成長しており、フランチャイズ加盟店からのロイヤルティ収入が収益の安定化に寄与している。

競争優位性(業界内MOAT) 7/10

①独自の機能性素材と低価格SPA体制

高耐久・防水・防寒などのプロ用機能素材を自社開発し、専属工場との長期協力関係によって量産コストを極限まで圧縮。競合ブランドの同等品比較で30〜50%安い価格を維持しつつ品質を確保しており、価格競争力が持続的な差別化要因となっている。

②高密度な店舗網とFC主体の軽資産モデル

全国約900店の物理的ネットワークは新規参入者が短期で構築困難な資産。加盟店比率が高いため本部の直接投資は抑制され、安定したロイヤルティ収入が確保できる。既存商圏での認知度の高さが顧客の来店頻度と購買単価を安定させる。

③「プロ品質×カジュアル価格」のブランド認知

SNSを中心に「コスパ最強」として口コミ拡散し、アウトドア愛好家・主婦・学生層へのブランド浸透が急速に進んだ。このブランドポジションは広告費をほとんどかけずに形成された点が特徴で、競合が同じ認知を獲得するには相応の時間とコストが必要となる。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

中期見通し

国内では既存店改装やEC強化、新業態の「ワークマン女子」拡充により年率3〜5%程度の緩やか成長が見込まれる。一方で国内店舗数は飽和に近づいており、従来型の出店加速による高成長は期待しにくい。設備投資(物流センター・IT刷新)が一巡すればFCF改善が期待でき、2〜3年後には再び安定したプラスに転じると予想される。

長期構造的トレンド

防災意識の高まりや気候変動に伴う機能性ウェア需要の拡大は長期的な追い風となる。またアウトドア・フィッシング・バイクといった趣味領域での需要拡大も見込まれる。海外展開(タイ・マレーシアなど東南アジア)への本格参入が実現すれば5〜10年単位での成長曲線が大幅に書き換えられる可能性があり、最大のアップサイドシナリオとして注目される。

⚠️ リスクファクター分析 7/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク競合激化による客数・客単価の低下

ユニクロ・GU・ゼビオ・アウトドアブランドなど機能性ウェア市場への大手参入が続く。価格優位性が相対的に低下すれば既存店売上の減少につながり、収益性を押し下げるリスクがある。

高リスク国内市場飽和と新業態の不振

国内への新規出店余地が縮小する中、「ワークマン女子」などの新業態が想定通り集客できなければ成長ドライバーが消失する。既存FC加盟店との業態競合・カニバリゼーションも潜在的な懸念材料。

中リスク原材料・物流コスト上昇

繊維原材料価格の高騰や海上運賃・国内物流費の上昇は粗利率を圧迫する。低価格戦略を維持するために値上げを回避すると、利益率の低下が避けられない局面が生じうる。

中リスク為替リスクと海外調達依存

商品の多くをアジア(中国・ベトナム等)から調達しており、円安が進行した場合は仕入コスト増となる。2022〜2025年の円安局面では一定のマージン圧縮が生じており、継続的な課題となっている。

低リスクフランチャイズ加盟店の経営悪化

FC主体のモデルでは加盟店の収益悪化が連鎖する場合、ブランド毀損や閉店増につながるリスクがある。現状FC加盟店の収益環境は安定しているが、長期的なモニタリングが必要。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

海外展開(東南アジア)の本格始動

タイ・マレーシアなど高温多湿環境での機能性ウェア需要は旺盛で、価格競争力も活かしやすい市場。海外1号店の成功事例が積み上がれば、株式市場の再評価につながる可能性が高い。

EC・オムニチャネル強化による顧客接点拡大

現状EC比率は低く、デジタル販売強化により地方・都市部双方の非来店層を取り込む余地は大きい。アプリ活用やパーソナライズ提案の強化が客単価向上に寄与する可能性がある。

防災・アウトドアブームによる需要底上げ

地震・台風等の自然災害への備えとしての機能性ウェア・防災グッズ需要は安定的に存在する。キャンプ・釣り・ハイキング愛好人口の増加も長期的な需要押し上げ要因となり得る。

💰 株主還元政策 6/10

ワークマンは安定的な増配方針を採用しており、DPSは2019年36円から2025年73円へと毎年増加を続けている。配当性向は35%前後と保守的で、財務余力から追加増配や機動的な自己株買いが実施される余地は残る。ただし現在の株価水準では配当利回りは約1%にとどまるため、インカム目的の買いよりも成長期待を主軸とした投資スタイルに向いた銘柄である。中長期にわたって増配を継続できる利益基盤があることは評価できる。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(専門店)×0.77
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+3.93%
リスク耐性スコア調整(7/10)-0.40%
MOAT スコア調整(7/10)-0.30%
当社中立CoE6.93%
悲観 CoE
9.9%
中立 CoE
6.9%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(7/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 33%
中立 36%
楽観 31%
悲観 33% — 競合激化・成長失速
中立 36% — 緩やか成長継続
楽観 31% — 新業態・海外展開加速
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥5,506/株
悲観33% / 中立36% / 楽観31%
リスク耐性スコア 7/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -51億円 / 2024年度 62億円 / 2023年度 90億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥73。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.1%、直近3年=2.4%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。

悲観 33%
競合激化・成長失速
¥783
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.9%
ターミナル成長率0.4%
中立 36%
緩やか成長継続
¥1,736
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.9%
ターミナル成長率1.1%
楽観 31%
新業態・海外展開加速
¥3,448
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.1%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,658、配当性向35%でBPS追跡。

悲観 33%
競合激化・成長失速
¥795
推定フェアバリュー/株
CoE9.9%
ROE(初年→10年目)-5.0%→6.6%
TV成長率0.4%
中立 36%
緩やか成長継続
¥2,422
推定フェアバリュー/株
CoE6.9%
ROE(初年→10年目)8.9%→8.9%
TV成長率1.1%
楽観 31%
新業態・海外展開加速
¥3,631
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.9%→8.9%
TV成長率2.1%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥224、総合スコア6.2から指数関数的に倍率算出。

悲観 33%
競合激化・成長失速
¥2,019
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥224
想定PER9倍
中立 36%
緩やか成長継続
¥3,364
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥224
想定PER15倍
楽観 31%
新業態・海外展開加速
¥5,158
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥224
想定PER23倍
PBR法による価値算定を見送り
過去PBR中央値が1.5超のため、PBR法による価値算定は適していません(高ROE/成長銘柄)

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥224。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (37.6) 中央値 (55.0) 上位25% (102.3)
悲観 33%
競合激化・成長失速
¥8,423
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER37.6倍
中立 36%
緩やか成長継続
¥12,339
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER55.0倍
楽観 31%
新業態・海外展開加速
¥22,948
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER102.3倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 7.6%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -11.5% / 中央 -2.0% / 上振れ 7.3%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥840 / 中央 ¥4,073 / 上振れ ¥12,386
現在 ¥7,860 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長33% 横ばい65% 衰退1% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
49.3%
日本の家計実質所得圧迫
48.5%
景気後退・需要減
44.7%
バリュエーション低下
43.7%
好況・上振れサイクル
34.6%
利益率改善
31.8%
バリュエーション上昇
22.6%
大幅業績ショック
19.0%
利益率悪化
18.0%
構造的衰退
13.2%
競争優位低下
10.6%
TOB・買収
7.9%
倒産・上場廃止
3.7%
希薄化・増資
0.8%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥7,860(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)4.90%8.40%12.90%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥3,367
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥3,367
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 9.7%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (33%) 中立 (36%) 楽観 (31%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥783 ¥1,736 ¥3,448 ¥1,952
残余利益 ¥795 ¥2,422 ¥3,631 ¥2,260
PERマルチプル ¥2,019 ¥3,364 ¥5,158 ¥3,476
PBR分位法
PER分位法 ¥8,423 ¥12,339 ¥22,948 ¥14,336
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥5,506
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥1,653 割安
¥3,005
FV¥5,506 割高
¥8,796
¥10,995
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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