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7832 バンダイナムコホールディングス 銘柄分析・適正株価

バンダイナムコホールディングス 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム その他製品 ゲーム/IP/トイホビー R&I A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
ガンダム・ドラゴンボール・ワンピース・鬼滅など世界的IPポートフォリオを独占保有し、トイホビー・デジタル・アミューズメント・IPクリエイションの4軸で収益を多重化。アジア新興国でのガンプラ・カード需要爆増と無借金財務を背景に、IP価値の複利的膨張が続く構造的成長株。
9
競争優位性
業界内MOAT
7
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
8
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
7.0/10
競争優位性
9
業界成長性
7
リスク耐性
5
株主還元
8
見通し
6
📋 事業内容
12,415億円
売上高
FY2025実績
1,293億円
親会社帰属
純利益
1,873億円
営業CF
FY2025実績
71.9%
自己資本
比率
16.3%
ROE
FY2025

バンダイナムコHDは、トイホビー(ガンプラ・フィギュア・カード)、デジタル(家庭用・スマホゲーム)、アミューズメント(AC・施設)、IPクリエイション(映像・音楽・ライセンス)の4セグメントで運営。売上高は約1兆円規模。ガンダム・ドラゴンボール・ワンピース・鬼滅・テイルズ・アイドルマスターなど自社IP群が全セグメントを横断的に支え、IPを起点にグッズ・ゲーム・テーマパーク・ライセンスへ多重展開するメディアミックスモデルが収益の柱。海外売上比率は40%超で、特に中国・東南アジアでのガンプラ・カード需要が近年急拡大。財務は実質無借金で現金保有が潤沢、累進配当政策を採用。

競争優位性(業界内MOAT) 9/10

代替不可能なIPポートフォリオ

ガンダム・ドラゴンボール・ワンピース・鬼滅・たまごっちなど世界的認知度を持つIPを複数保有。数十年のブランド蓄積と熱狂的ファン基盤は新規参入者が短期間で模倣できない最大の堀。

IP横断メディアミックス収益構造

単一IPをゲーム・玩具・映像・ライセンス・アミューズメントへ同時展開することでLTVを最大化。IPヒット時の収益増幅率が高く、競合が同等のエコシステムを構築するには長期間と莫大な投資が必要。

製造・流通ノウハウと規模の経済

ガンプラを筆頭とするトイホビーで世界最大級の企画・製造・物流網を構築。金型資産・サプライヤー関係・小売棚確保力は長年の累積であり、後発が短期間で追いつける規模ではない。

📈 業界の成長性・セクター動態 7/10

アジア新興国でのガンプラ・カード需要急拡大

中国・東南アジアの中間層拡大とSNSによるホビー文化普及により、ガンプラ・カードゲームの需要が急増。現地小売・EC網の整備が進み、アジア向け売上の年率二桁成長が継続する見通し。

グローバルIP展開とデジタルシフト

ガンダム実写化・Netflixとの提携等でIPの世界認知度が向上し、ライセンス収入の拡大とゲームの海外販売増が期待される。デジタルゲームへの移行でマージン改善も進行中。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク中国規制・地政学リスク

中国当局によるゲーム規制強化や関税引き上げ、あるいは政治的緊張によるブランド不買運動が発生した場合、アジア売上の急減速リスクがある。中国依存度が高まるほどこのリスクは増大する。

中リスク国内少子化とアミューズメント縮小

日本国内の少子化・人口減少によりアミューズメント施設の来客数が長期的に逓減。国内ゲームソフト市場も成熟期に入っており、国内需要だけでは成長維持が困難。

中リスク大型IPへの収益集中リスク

ガンダム・ドラゴンボール等の一部IPに売上・利益が集中しており、これらIPの人気衰退やライセンス契約上の問題が発生した場合の業績インパクトが大きい。

中リスク為替変動リスク

海外売上比率が40%超のため、円高局面では換算後の売上・利益が目減りする。特に中国・米国向け収益は為替感応度が高く、急激な円高は業績予想の下振れ要因となる。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

ガンダム実写化・グローバルメディア展開カタリスト

ガンダム実写映画化・グローバルメディア展開が控えており、IP認知度の急拡大と関連グッズ・ゲーム販売の爆発的増加が期待される。過去のドラゴンボール超ブームのように短期間で業績を大幅に押し上げる可能性がある。

東南アジア中間層拡大による新規ホビー市場開拓

インドネシア・ベトナム・タイ等の中間層拡大でホビー消費が急増しており、現地販売チャネルの整備とともに未開拓需要を取り込む余地が大きい。

メタバース・デジタル空間でのIP活用

ガンダムや人気キャラクターをメタバース・NFT・デジタルコレクションに展開することで、フィジカル市場を超えた新規収益源の創出が可能。デジタル世代へのリーチ拡大にも寄与する。

💰 株主還元政策 8/10

累進配当政策を明示し、業績連動での増配を継続。配当性向30〜40%を維持しつつ余剰資金は自社株買いに充当。無借金・高FCF体質のため財務悪化リスクは低く、株主還元の持続性は業界内で上位。PERは市場平均並みだが、IP資産の潜在価値を考慮すると割安感が残る局面もある。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.61%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(ゲーム・エンタメソフト)×1.13
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+5.80%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(9/10)-0.90%
格付け調整(R&I A+)-0.20%
当社中立CoE7.31%
悲観 CoE
10.3%
中立 CoE
7.3%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 30%
中立 45%
楽観 25%
悲観 30% — 中国景気悪化・規制強化でガンプラ需要失速、国内ゲーム・アミューズメントが少子化で縮小し収益頭打ち
中立 45% — アジア展開が順調に拡大しIP収益が年率中一桁成長、累進配当と自社株買いで安定的な株主還元を継続
楽観 25% — ガンダム実写化・グローバルメディア展開でIP価値が跳ね上がり、中東南アジアでのガンプラ市場が倍増、デジタル事業も高マージンで急成長
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥3,052/株
悲観30% / 中立45% / 楽観25%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 1,253億円 / 2024年度 990億円 / 2023年度 547億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥71。成長率は過去DPS CAGR(10年=15.5%、直近3年=0.2%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(14年)でターミナル成長率に収束。

悲観 30%
中国景気悪化・規制強化でガンプラ需要失速、国内ゲーム・アミューズメントが少子化で縮小し収益頭打ち
¥746
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト10.3%
ターミナル成長率2.2%
中立 45%
アジア展開が順調に拡大しIP収益が年率中一桁成長、累進配当と自社株買いで安定的な株主還元を継続
¥2,230
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.3%
ターミナル成長率3.1%
楽観 25%
ガンダム実写化・グローバルメディア展開でIP価値が跳ね上がり、中東南アジアでのガンプラ市場が倍増、デジタル事業も高マージンで急成長
¥6,233
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率3.6%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,213、配当性向36%でBPS追跡。

悲観 30%
中国景気悪化・規制強化でガンプラ需要失速、国内ゲーム・アミューズメントが少子化で縮小し収益頭打ち
¥573
推定フェアバリュー/株
CoE10.3%
ROE(初年→10年目)-5.0%→7.4%
TV成長率2.2%
中立 45%
アジア展開が順調に拡大しIP収益が年率中一桁成長、累進配当と自社株買いで安定的な株主還元を継続
¥2,154
推定フェアバリュー/株
CoE7.3%
ROE(初年→10年目)9.9%→9.9%
TV成長率3.1%
楽観 25%
ガンダム実写化・グローバルメディア展開でIP価値が跳ね上がり、中東南アジアでのガンプラ市場が倍増、デジタル事業も高マージンで急成長
¥3,853
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)13.1%→9.6%
TV成長率3.6%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥198、総合スコア7.0から指数関数的に倍率算出。

悲観 30%
中国景気悪化・規制強化でガンプラ需要失速、国内ゲーム・アミューズメントが少子化で縮小し収益頭打ち
¥1,979
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥198
想定PER10倍
中立 45%
アジア展開が順調に拡大しIP収益が年率中一桁成長、累進配当と自社株買いで安定的な株主還元を継続
¥3,166
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥198
想定PER16倍
楽観 25%
ガンダム実写化・グローバルメディア展開でIP価値が跳ね上がり、中東南アジアでのガンプラ市場が倍増、デジタル事業も高マージンで急成長
¥4,947
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥198
想定PER25倍
PBR法による価値算定を見送り
過去PBR中央値が1.5超のため、PBR法による価値算定は適していません(高ROE/成長銘柄)

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥198。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (17.3) 中央値 (20.4) 上位25% (24.6)
悲観 30%
中国景気悪化・規制強化でガンプラ需要失速、国内ゲーム・アミューズメントが少子化で縮小し収益頭打ち
¥3,425
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER17.3倍
中立 45%
アジア展開が順調に拡大しIP収益が年率中一桁成長、累進配当と自社株買いで安定的な株主還元を継続
¥4,039
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER20.4倍
楽観 25%
ガンダム実写化・グローバルメディア展開でIP価値が跳ね上がり、中東南アジアでのガンプラ市場が倍増、デジタル事業も高マージンで急成長
¥4,872
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER24.6倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-06-05)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
中立
期待年利が必要利回りを上回る確率: 47.5%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -4.0% / 中央 8.6% / 上振れ 19.3%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥1,473 / 中央 ¥6,959 / 上振れ ¥19,633
現在 ¥3,678 → 分布の下から 0%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.2%
10年後の状態: 成長53% 横ばい46% 衰退1% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
62.8%
景気後退・需要減
54.6%
好況・上振れサイクル
43.9%
ordinary_nominal_recession_catchup
41.0%
バリュエーション低下
39.3%
利益率改善
30.1%
利益率悪化
27.8%
バリュエーション上昇
27.1%
大幅業績ショック
20.0%
競争優位低下
16.9%
TOB・買収
16.2%
構造的衰退
12.0%
chronic share issuance drift
10.5%
low_reliability_book_support_discount
9.7%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥3,678(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)5.68%9.18%13.68%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥3,666
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥3,666
スタート時の状態成長(名目永続成長率 3.0%、直近売上成長 10.5%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (30%) 中立 (45%) 楽観 (25%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥746 ¥2,230 ¥6,233 ¥2,786
残余利益 ¥573 ¥2,154 ¥3,853 ¥2,104
PERマルチプル ¥1,979 ¥3,166 ¥4,947 ¥3,255
PBR分位法
PER分位法 ¥3,425 ¥4,039 ¥4,872 ¥4,063
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥3,052
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥925 割安
¥1,681
FV¥3,052 割高
¥4,976
¥6,220
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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