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7951 ヤマハ 銘柄分析・適正株価

ヤマハ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム その他製品 楽器/音響 JCR AA- (stable) R&I A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
楽器市場における圧倒的ブランド力と垂直統合型バリューチェーンを武器に、グローバル音楽教育需要の長期拡大を取り込む構造的勝者。中国リスクを欧米・新興国でヘッジしつつ、半導体・音響機器の高付加価値事業が収益の安定性を担保する。
8
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
7
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.2/10
競争優位性
8
業界成長性
5
リスク耐性
5
株主還元
6
見通し
7
📋 事業内容
4,621億円
売上高
FY2025実績
134億円
親会社帰属
純利益
553億円
営業CF
FY2025実績
75.9%
自己資本
比率
2.9%
ROE
FY2025

ヤマハは楽器・音響機器・半導体の三軸で事業を構成する総合音響メーカーである。ピアノ・管楽器・ギター・電子楽器において世界最大手の地位を占め、音楽教育機関や演奏家との長年のエコシステムが参入障壁を形成している。AVアンプ・スピーカー・PA機器などの音響機器セグメントはコンシューマーからプロフェッショナル用途まで幅広くカバーし、音声処理LSIは車載・民生向けに安定した需要基盤を持つ。リゾート・ライフスタイル事業はノンコア的性格を持つが、ブランド価値の維持に一定の役割を果たしている。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク中国市場の構造的縮小

少子化・景気減速・消費マインド低下が重なり、中国での楽器需要が構造的に縮小するリスクは現時点で最大の業績下押し要因である。

中リスク為替感応度の高さ

海外売上比率が高いにもかかわらず製造コストの一定割合が円建てであるため、急激な円高局面では売上・利益の双方が圧縮される構造的な為替エクスポージャーを抱えている。

中リスク音声処理LSIの競合激化

半導体事業は大手ファブレスおよびインテグレーテッドメーカーとの競合が激しく、技術世代交代の遅れや顧客囲い込みの失敗が収益貢献を急速に低下させるリスクがある。

中リスク嗜好品需要のサイクリカル性

楽器は必需品ではなく可処分所得に連動する嗜好的消費財であるため、グローバル景気後退局面では需要が急速に縮小し、在庫調整コストが利益率を大幅に圧迫する可能性がある。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 7/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

AI音響・メタバース連動による音声処理LSIの需要拡大

生成AI・空間オーディオ・XR(拡張現実)分野での音声処理ニーズの急増は、ヤマハが長年培ってきた音響信号処理技術の応用領域を大幅に拡大する。車載音響のプレミアム化や没入型エンタテインメント向けDSP需要はLSI事業の高付加価値化と収益成長加速を同時にもたらす可能性がある。

プロ音響・ライブエンタテインメント市場の構造回復

コロナ禍からの回復を経てグローバルなライブ・イベント市場は過去最高水準の需要を記録しており、PA機器・デジタルミキサー・音響システム分野でのシェア拡大がヤマハの高マージンB2Bセグメントの成長を牽引している。

💰 株主還元政策 6/10

配当性向は安定的に推移しており、増配基調と自社株買いの組み合わせによる株主還元は同業内で評価できる水準にある。ROEは構造的に一桁台後半から二桁程度を維持しており、事業ポートフォリオのリスク水準に対してアデカットなリターンを提供している。のれん・設備投資の規律ある管理と中国リスク縮小に伴う収益安定化が、中期的な資本効率改善を後押しするとCFAとしては評価する。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.61%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(家電・AV機器)×1.32
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+6.78%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(8/10)-0.60%
格付け調整(JCR AA- / R&I A+)-0.20%
当社中立CoE8.59%
悲観 CoE
11.6%
中立 CoE
8.6%
楽観 CoE
6.1%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 35%
中立 29%
楽観 36%
悲観 35% — 中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
中立 29% — 中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
楽観 36% — グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,233/株
悲観35% / 中立29% / 楽観36%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 634億円 / 2024年度 279億円 / 2023年度 -364億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥25。成長率は過去DPS CAGR(10年=11.5%、直近3年=4.8%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(13年)でターミナル成長率に収束。

悲観 35%
中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
¥261
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.6%
ターミナル成長率0.5%
中立 29%
中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
¥493
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.6%
ターミナル成長率1.3%
楽観 36%
グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
¥1,203
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.1%
ターミナル成長率2.4%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥927、配当性向90%でBPS追跡。

悲観 35%
中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
¥507
推定フェアバリュー/株
CoE11.6%
ROE(初年→10年目)-4.9%→8.3%
TV成長率0.5%
中立 29%
中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
¥1,174
推定フェアバリュー/株
CoE8.6%
ROE(初年→10年目)10.6%→10.6%
TV成長率1.3%
楽観 36%
グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
¥2,092
推定フェアバリュー/株
CoE6.1%
ROE(初年→10年目)14.1%→10.6%
TV成長率2.4%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥80、総合スコア6.2から指数関数的に倍率算出。

悲観 35%
中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
¥723
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥80
想定PER9倍
中立 29%
中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
¥1,124
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥80
想定PER14倍
楽観 36%
グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
¥1,847
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥80
想定PER23倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.33倍、現BPS=¥927。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (1.05) 中央値 (1.33) 上位25% (2.03)
悲観 35%
中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
¥970
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR1.05倍
中立 29%
中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
¥1,237
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.33倍
楽観 36%
グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
¥1,878
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR2.03倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥80。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (15.3) 中央値 (19.3) 上位25% (25.2)
悲観 35%
中国市場の構造的縮小が加速し、欧米での代替需要が追いつかず売上が長期停滞。円高・原材料高が重なりマージン圧迫が継続するシナリオ。
¥1,227
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER15.3倍
中立 29%
中国の調整は続くが欧米・東南アジアの音楽教育需要が補完し、緩やかな増収を実現。半導体・PA機器が収益下支えとなり安定的なROE水準を維持するシナリオ。
¥1,547
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER19.3倍
楽観 36%
グローバルな音楽教育ブームと電子楽器需要の拡大が重なり、プレミアム価格帯への製品ミックス改善が進む。音声処理LSIがAI音響市場に展開し、高成長・高マージンの複合業態へ転換するシナリオ。
¥2,024
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER25.2倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-06-05)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 18.1%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -7.7% / 中央 3.0% / 上振れ 12.8%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥277 / 中央 ¥959 / 上振れ ¥2,751
現在 ¥1,133 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.1%
10年後の状態: 成長47% 横ばい48% 衰退5% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
景気後退・需要減
49.3%
日本の家計実質所得圧迫
46.0%
株主還元強化
44.4%
好況・上振れサイクル
42.4%
バリュエーション低下
36.1%
利益率改善
33.3%
構造的衰退
27.2%
バリュエーション上昇
23.5%
利益率悪化
21.6%
大幅業績ショック
19.3%
TOB・買収
17.0%
競争優位低下
12.9%
希薄化・増資
4.5%
倒産・上場廃止
2.1%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥1,133(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)6.63%10.13%14.63%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥707
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥707
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 5.4%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (35%) 中立 (29%) 楽観 (36%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥261 ¥493 ¥1,203 ¥667
残余利益 ¥507 ¥1,174 ¥2,092 ¥1,271
PERマルチプル ¥723 ¥1,124 ¥1,847 ¥1,244
PBR分位法 ¥970 ¥1,237 ¥1,878 ¥1,374
PER分位法 ¥1,227 ¥1,547 ¥2,024 ¥1,607
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,233
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥406 割安
¥738
FV¥1,233 割高
¥1,809
¥2,261
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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