8051 山善 銘柄分析・適正株価
5.6Sol 個別レビュー
投資テーゼ
現場提案・販売店網・物流・PBは標準品卸の中抜きを緩和し、AI/自動化投資も追い風。ただし2%台marginと在庫循環、CBを使う資本配分の実証待ち。
主な懸念
M&A不採算、CB額面現金決済と買戻しの資金競合、EC価格透明化、設備投資循環が主な損失経路。
シナリオ内訳
| シナリオ | 確率 | 妥当価値 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 中抜き・在庫損・M&A失敗 | 10.0% | 84円 | Year-10正常EPSに生産財cycle、住建、家庭機器/PB、在庫物流、M&Aを統合。旧CB転換、新CBの現金決済/premium株式、買戻しはshares pathだけに、現金配当はinterim PVだけに反映する。 |
| 設備循環低迷・価格透明化 | 22.0% | 394円 | Year-10正常EPSに生産財cycle、住建、家庭機器/PB、在庫物流、M&Aを統合。旧CB転換、新CBの現金決済/premium株式、買戻しはshares pathだけに、現金配当はinterim PVだけに反映する。 |
| 現場提案と物流効率化 | 43.0% | 1,216円 | Year-10正常EPSに生産財cycle、住建、家庭機器/PB、在庫物流、M&Aを統合。旧CB転換、新CBの現金決済/premium株式、買戻しはshares pathだけに、現金配当はinterim PVだけに反映する。 |
| 自動化・海外・PB拡大 | 20.0% | 2,212円 | Year-10正常EPSに生産財cycle、住建、家庭機器/PB、在庫物流、M&Aを統合。旧CB転換、新CBの現金決済/premium株式、買戻しはshares pathだけに、現金配当はinterim PVだけに反映する。 |
| 産業流通プラットフォーム化 | 5.0% | 3,751円 | Year-10正常EPSに生産財cycle、住建、家庭機器/PB、在庫物流、M&Aを統合。旧CB転換、新CBの現金決済/premium株式、買戻しはshares pathだけに、現金配当はinterim PVだけに反映する。 |
FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
株式会社山善は産業機器や周辺資材の流通を担い、幅広い顧客の調達業務を支える。景気に左右されやすいが、日常的な購買接点が事業の土台になる。単なる流通にとどまらず、調達代行や提案、納期対応まで握れるほど事業の厚みが増しやすい。一方で現物の調達や納期責任があるため、情報の仲介だけでは済まない運営力が必要になる。
多品種の在庫運営と物流対応は簡単には真似しにくいが、価格比較が起きやすく競争は緩くない。顧客の手間を減らす運営力が重要になる。在庫、納期、提案の運営力がそろうほど切り替えの手間は増えるが、商材比較のしやすさは消えない。優位を保つには、仲介以上の機能を示して粗利の薄い競争から少しでも距離を取る必要がある。
大きな市場拡大より、顧客当たりの取り扱い拡大や周辺サービスの深掘りが伸びしろになる。設備更新局面では追い風を受けやすい。伸びしろは取扱高の拡大だけでなく、提案型商流や周辺サービスの深掘りにある。ただし景気が弱い局面では、更新需要があっても発注のタイミングが後ろへずれやすい。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
製造業の投資が鈍ると流通量が落ちやすい。需要の広がりがあっても景気敏感さは残る。このリスクは景気減速が出る局面で強まりやすく、商流全体の効率悪化を招きやすい。
商材の比較がしやすく、値決めは強くなりにくい。差別化が薄い分野では採算が削られやすい。このリスクは粗利競争が出る局面で強まりやすく、商流全体の効率悪化を招きやすい。
品ぞろえを広げるほど在庫管理の難しさが増す。需要の読み違いは収益の重荷になりうる。このリスクは在庫運営が出る局面で強まりやすく、商流全体の効率悪化を招きやすい。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
保守や自動化支援を深められれば存在感は増す。見通しの鍵は提案力の拡張が量の拡大だけでなく、提案力や継続取引の厚みにつながるかにある。この動きが進むほど、取扱高だけでなく粗利の質が改善しやすく、顧客内での役割も広げやすい。仲介以上の機能が見えるほど評価は安定しやすい。
顧客の手間を減らせるほど粘着性が強まる。見通しの鍵は物流の磨き込みが量の拡大だけでなく、提案力や継続取引の厚みにつながるかにある。この動きが進むほど、取扱高だけでなく粗利の質が改善しやすく、顧客内での役割も広げやすい。仲介以上の機能が見えるほど評価は安定しやすい。
景気が持ち直す局面では商流全体が追い風を受けやすい。見通しの鍵は更新需要が量の拡大だけでなく、提案力や継続取引の厚みにつながるかにある。この動きが進むほど、取扱高だけでなく粗利の質が改善しやすく、顧客内での役割も広げやすい。仲介以上の機能が見えるほど評価は安定しやすい。
資本配分は安定志向で見られやすく、還元は継続性が重視される。成長投資との均衡が評価の焦点になる。成熟度が高い事業ほど還元の継続性は評価されやすいが、守りのための投資を削ってまで厚くする局面とは限らない。商社や流通では運転資金や機能強化への配分も重要で、還元は無理なく続けられるかが見られやすい。
リスク耐性スコア 6/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -27億円 / 2024年度 102億円 / 2023年度 45億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥52。成長率は過去DPS CAGR(10年=10.8%、直近3年=14.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,462、配当性向57%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥141、総合スコア5.0から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.17倍、現BPS=¥1,462。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥141。
10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 3.00% | 6.04% | 10.54% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥769 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥812 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 2.9%) | ||
※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (37%) | 中立 (32%) | 楽観 (31%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥760 | ¥1,529 | ¥2,331 | ¥1,493 |
| 残余利益 | ¥658 | ¥1,808 | ¥2,399 | ¥1,566 |
| PERマルチプル | ¥1,128 | ¥1,692 | ¥2,820 | ¥1,833 |
| PBR分位法 | ¥1,387 | ¥1,709 | ¥2,080 | ¥1,705 |
| PER分位法 | ¥1,316 | ¥1,722 | ¥2,542 | ¥1,826 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥1,685 | ||
¥1,050 FV¥1,685 割高
¥2,434 ¥3,043