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紀陽銀行 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
銀行業 地方銀行 和歌山地盤 JCR A+ (stable) R&I A (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
紀陽銀行は地域密着の預貸基盤を持つ地銀で、守りの強さが先に立つタイプだ。長期の成長余地は限られるが、金利環境の変化は収益改善の材料になる。
4
競争優位性
業界内MOAT
2
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
4.4/10
競争優位性
4
業界成長性
2
リスク耐性
6
株主還元
6
見通し
4
📋 事業内容
987億円
売上高
FY2025実績
176億円
親会社帰属
純利益
-1,862億円
営業CF
FY2025実績
3.9%
自己資本
比率
7.4%
ROE
FY2025

紀陽銀行は地域密着の預貸基盤を持つ地銀で、守りの強さが先に立つタイプだ。長期の成長余地は限られるが、金利環境の変化は収益改善の材料になる。地域金融は預金基盤と取引先との継続関係が土台になる。金利環境だけでなく、地場企業の新陳代謝や相談機能の深さが収益の質を左右しやすい。この会社を見るときは、目先の追い風よりも事業の型がどれだけ再現性を持つかを丁寧に見たい。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

競争優位の源泉

地場基盤はあるものの、銀行機能の差別化は弱い。オンライン化が進むほど地理的優位は薄れやすい。地域で積み上げた信頼と情報量は、簡単には置き換わりにくい。資金供給だけでなく、経営相談まで入り込めるかどうかが差別化になる。強みが本物かどうかは、価格以外の理由で選ばれ続けるかに表れやすい。

📈 業界の成長性・セクター動態 2/10

成長の見通し

地方銀行として構造成長は見込みにくい。収益改善はあっても市場拡大の物語にはなりにくい。貸出の量だけでなく、手数料やソリューションの幅を広げられるかが成長の焦点になる。地域の活力を支えながら、自らの役割も更新できるかが問われる。外部環境の追い風があっても、最終的には自社の得意分野をどこまで広げられるかが差を生みやすい。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク地域経済の停滞

預金基盤の安定性は防波堤になる。地域経済への依存と与信費用の振れは残るが、急激な崩れ方はしにくい。地場の需要が弱いと、貸出や手数料の広がりも限られやすい。取引先の活力低下はじわじわ収益に響く。

中リスク与信費用の増加

預金基盤の安定性は防波堤になる。地域経済への依存と与信費用の振れは残るが、急激な崩れ方はしにくい。景気後退や個別先の悪化が重なると、表面上の利ざや以上に負担が出やすい。平時の見え方との落差に注意が要る。

低リスク競争激化の圧力

預金基盤の安定性は防波堤になる。地域経済への依存と与信費用の振れは残るが、急激な崩れ方はしにくい。店舗網や預金基盤があっても、価格競争だけでは差がつきにくい。存在意義を広げられないと収益性が削られやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

相談業務の深化

見通しは金利環境の改善にある。一方で金融サービスのデジタル化が進むほど、地域密着だけでは上振れ材料になりにくい。事業承継や再編支援まで踏み込めると、単なる融資先以上の関係が築きやすい。手数料収益の厚みも増しやすい。

地場再生の追い風

見通しは金利環境の改善にある。一方で金融サービスのデジタル化が進むほど、地域密着だけでは上振れ材料になりにくい。地域企業の投資意欲が戻る局面では、既存の顧客網が強く働く。預貸だけでない価値提供が評価されやすい。

運営効率の改善

見通しは金利環境の改善にある。一方で金融サービスのデジタル化が進むほど、地域密着だけでは上振れ材料になりにくい。店舗や事務の効率化が進むと、基盤収益の見通しは整いやすい。守りの改善がそのまま還元余地にもつながる。

💰 株主還元政策 6/10

成熟業種として還元は比較的読みやすい。大きな成長投資先が乏しいぶん、株主還元の評価はしやすい。金融機関の還元は健全性との両立で見られやすい。無理のない資本配分を続けられるかが、長い目での信頼感につながる。派手さよりも、無理のない資本配分を続けられるかが長期の評価に結びつきやすい。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(地方銀行)×0.88
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.51%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
格付け調整(JCR A+ / R&I A)-0.20%
当社中立CoE8.21%
悲観 CoE
11.2%
中立 CoE
8.2%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 29%
中立 48%
楽観 23%
悲観 29% — 地域需要の弱さと信用費用増が重なる局面
中立 48% — 地場基盤を維持しながら安定運営を続ける局面
楽観 23% — 金利改善と経費効率化で採算が上向く局面
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥3,694/株
悲観29% / 中立48% / 楽観23%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -1,692億円 / 2024年度 -155億円 / 2023年度 -3,677億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥110。成長率は過去DPS CAGR(10年=11.2%、直近3年=40.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(9年)でターミナル成長率に収束。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増が重なる局面
¥1,338
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.2%
ターミナル成長率-0.5%
中立 48%
地場基盤を維持しながら安定運営を続ける局面
¥3,773
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.2%
ターミナル成長率1.0%
楽観 23%
金利改善と経費効率化で採算が上向く局面
¥11,775
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥3,637、配当性向40%でBPS追跡。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増が重なる局面
¥1,672
推定フェアバリュー/株
CoE11.2%
ROE(初年→10年目)-5.0%→7.2%
TV成長率-0.5%
中立 48%
地場基盤を維持しながら安定運営を続ける局面
¥4,168
推定フェアバリュー/株
CoE8.2%
ROE(初年→10年目)9.0%→9.0%
TV成長率1.0%
楽観 23%
金利改善と経費効率化で採算が上向く局面
¥8,221
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.2%→9.5%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥273、総合スコア4.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増が重なる局面
¥1,908
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥273
想定PER7倍
中立 48%
地場基盤を維持しながら安定運営を続ける局面
¥2,725
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥273
想定PER10倍
楽観 23%
金利改善と経費効率化で採算が上向く局面
¥4,633
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥273
想定PER17倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥273。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (7.5) 中央値 (9.6) 上位25% (11.5)
悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増が重なる局面
¥2,049
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER7.5倍
中立 48%
地場基盤を維持しながら安定運営を続ける局面
¥2,604
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER9.6倍
楽観 23%
金利改善と経費効率化で採算が上向く局面
¥3,143
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER11.5倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 4.1%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -8.4% / 中央 -1.1% / 上振れ 6.2%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥583 / 中央 ¥1,723 / 上振れ ¥4,410
現在 ¥4,200 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
4.2%
10年後の状態: 成長9% 横ばい84% 衰退2% 倒産・上場廃止4%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
50.3%
景気後退・需要減
42.9%
バリュエーション低下
37.4%
好況・上振れサイクル
34.9%
利益率改善
28.1%
バリュエーション上昇
26.3%
構造的衰退
25.9%
大幅業績ショック
23.4%
利益率悪化
22.2%
競争優位低下
14.4%
TOB・買収
14.4%
倒産・上場廃止
6.9%
希薄化・増資
0.7%
赤字・低収益からの回復
0.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥4,200(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)5.46%8.96%13.46%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥2,087
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥2,087
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.0%、直近売上成長 7.7%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (29%) 中立 (48%) 楽観 (23%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,338 ¥3,773 ¥11,775 ¥4,907
残余利益 ¥1,672 ¥4,168 ¥8,221 ¥4,376
PERマルチプル ¥1,908 ¥2,725 ¥4,633 ¥2,927
PBR分位法
PER分位法 ¥2,049 ¥2,604 ¥3,143 ¥2,567
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥3,694
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥958 割安
¥1,742
FV¥3,694 割高
¥6,943
¥8,679
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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