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FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
株式会社ほくほくフィナンシャルグループは、北陸銀行(富山市)と北海道銀行(札幌市)を中核子会社とする地方銀行持株会社である。2004年に両行の経営統合により発足し、北陸・北海道という地理的に分散した二大地盤を持つことが特徴。主力事業は預金・貸出・有価証券運用・手数料ビジネスからなる伝統的な銀行業であり、法人・個人向けの融資や資産運用ニーズに応えるとともに、デジタルサービスの拡充にも取り組んでいる。売上(業務粗利益相当)は2,000億円超で安定しており、純利益は2022年以降増益基調にある。
①二地域分散の顧客基盤
北陸(富山・石川・福井)と北海道という地理的に分散した二大市場を持つことで、一方の地域経済が低迷しても他方でカバーできるリスク分散効果がある。各地域での長年にわたる顧客関係と地域密着営業が安定した預金調達力と融資シェアを支えている。
②北陸新幹線延伸の恩恵
2024年3月開業の北陸新幹線金沢・敦賀延伸により、北陸地域の観光・インバウンド需要が活性化している。地域経済の底上げは融資需要の増加や手数料収益の拡大につながり、中期的な収益押し上げ要因となる。地域密着型の銀行として、この恩恵を競合より先に取り込める立場にある。
③金利上昇局面での収益構造
日銀の政策金利引き上げにより変動金利型の貸出金利が上昇し、利鞘(NIM)の改善が見込まれる。負債側では低コストの要求払預金が多く、金利感応度のある資産規模を背景に、利上げ局面では収益加速効果が他業種より大きい。
中期見通し
2025年度純利益391億円は直近7期で最高水準に達しており、日銀の追加利上げが継続する限り2026-2027年度もさらなる増益が期待できる。EPS312円はPER約19倍に相当し、増益継続による株価上昇余地がある。北陸新幹線延伸効果による融資需要増・手数料収益増も2-3年の成長を下支えする見通しである。配当の増加傾向も継続が見込まれ、インカム面でも魅力が増している。
長期構造的トレンド
人口減少・高齢化という長期的な逆風は地銀共通の課題であり、北陸・北海道も例外ではない。5-10年の視点では、融資残高の自然減や手数料収益の伸び悩みが懸念材料となる。一方、デジタルバンキング・FinTech連携による業務効率化や、資産運用ビジネスの拡大(NISA普及背景)が長期成長の鍵となる。事業再編・地銀連携による規模の経済追求も構造的な対応策として注目される。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
日銀が利上げを停止・反転させた場合、貸出利鞘の改善が止まり収益見通しの下方修正につながる。現在の増益ストーリーの根幹が金利上昇に依存しているため、政策変更時の業績インパクトは大きい。
北陸・北海道の主要産業(製造業・農水産業・観光業)が景気後退や自然災害の影響を受けた場合、融資先の業績悪化により不良債権比率が上昇し、与信費用の増加で収益を圧迫するリスクがある。
ネット銀行やPayPay銀行等のデジタル専業銀行が地方市場にも浸透してきており、特に若年層の顧客離れが加速する可能性がある。手数料収益の低下や預金コスト上昇につながりうる。
保有する国債・外債・株式等の有価証券ポートフォリオは金利上昇局面で評価損が発生しやすい。大幅な金利急騰シナリオでは時価評価損がその他有価証券評価差額金(自己資本)に影響し、資本比率に悪影響を及ぼす可能性がある。
北陸新幹線延伸による観光・インバウンド需要の恩恵は一時的な押し上げ効果にとどまる可能性がある。期待ほどの経済活性化が実現しなかった場合、中期成長シナリオの一部が剥落するリスクがある。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
日銀がさらなる追加利上げを実施した場合、変動金利型融資の利回り上昇が直接収益に貢献する。低コスト預金の多い地銀の収益構造上、利上げの恩恵は大きく、ROEの大幅改善によるPBR再評価が期待できる。
増配・自社株買いの拡大と収益性改善によりROEが向上すれば、現在低位にあるPBRが1倍超に向けて上昇し、株価の大幅な再評価が起こり得る。地銀のPBR改善は日本取引所グループの要請もあり業界的なテーマとなっている。
地銀業界では経営統合・合従連衡の動きが続いており、ほくほくFGが他地銀との連携・統合を進めた場合、コスト削減効果と収益基盤の拡大により株主価値が向上する可能性がある。
配当はDPS50円(2025年度)まで増配が継続しており、2019年44円→2022年35円と一時減配したものの、その後は回復・増配基調に転換している。金利上昇による収益改善を背景に配当性向の引き上げを進めており、自社株買いも組み合わせた総還元策を展開中。中期経営計画においても資本効率(ROE)の改善とPBR1倍超達成を目標に掲げており、株主還元の継続的強化が見込まれる。現在の配当利回りは約0.84%と高くはないが、増配継続期待がバリュエーション支持要因となっている。
リスク耐性スコア 6/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -13,414億円 / 2024年度 2,138億円 / 2023年度 -10,989億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥50。成長率は過去DPS CAGR(10年=0.6%、直近3年=12.6%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥5,214、配当性向16%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥312、総合スコア5.6から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.58倍、現BPS=¥5,214。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥312。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 5.46% | 8.96% | 13.46% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥2,160 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥2,160 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 0.0%、直近売上成長 5.7%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (34%) | 中立 (43%) | 楽観 (23%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥434 | ¥909 | ¥2,106 | ¥1,023 |
| 残余利益 | ¥2,301 | ¥6,911 | ¥13,746 | ¥6,916 |
| PERマルチプル | ¥2,492 | ¥4,050 | ¥6,543 | ¥4,094 |
| PBR分位法 | ¥1,826 | ¥3,005 | ¥4,526 | ¥2,954 |
| PER分位法 | ¥2,345 | ¥3,456 | ¥4,500 | ¥3,318 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥3,661 | ||
¥1,880 FV¥3,661 割高
¥6,284 ¥7,855
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