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FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
みずほリース株式会社(旧・興銀リース)は、みずほフィナンシャルグループ傘下の総合リース会社として、設備リース・割賦販売・ファイナンスリースを主力に、不動産・再生可能エネルギー・航空機・船舶など多様な資産分野でサービスを展開している。主に大企業・中堅企業向けに長期安定契約を基盤とした資産金融ビジネスを営み、直近7期で売上高は約3,849億円(2019年)から約6,954億円(2025年)と着実に拡大。みずほ銀行・みずほ証券との協業による顧客紹介・共同取引が事業拡大の重要な柱となっており、特に大型プロジェクトファイナンス・環境関連投資の分野でのプレゼンスを強めている。
①みずほグループの信用力・顧客ネットワーク
みずほフィナンシャルグループの一員として、みずほ銀行が持つ大企業・中堅企業との深い取引関係を活用した営業展開が可能。メガバンク系ならではの低コスト資金調達力と信用補完機能が競争上の優位性となり、単独のノンバンクには真似できない大型案件へのアクセスを実現している。
②長期的な顧客関係と資産ノウハウの蓄積
設備リース・不動産・航空機・再エネ等、多様な資産分野における長年の運用・評価ノウハウが参入障壁を形成。顧客企業との長期的な取引継続(リース満了後の更新や追加案件)がリカーリング収益の基盤となっており、新規参入者が短期間で模倣しにくい関係資産となっている。
③多角化された資産ポートフォリオ
設備リースから航空機・船舶・不動産・再生可能エネルギーまで幅広い資産クラスへの分散が、特定業種・景気サイクルへの過度な依存を軽減している。複数の資産クラスにわたるリスク分散と収益源の多様化が、景気後退局面における業績の安定性に寄与している。
中期見通し
2026〜2028年にかけては、国内設備投資の堅調な需要(DX投資・GX投資)を背景にリース資産残高の着実な積み上げが期待される。再生可能エネルギー案件(太陽光・洋上風力)のファイナンスリースや、航空機・船舶など大型資産への注力も利益率改善に貢献する見通し。EPS¥155を起点に年率5〜8%程度の増益ペースが基本シナリオとして想定され、配当も漸進的な増額が期待できる。
長期構造的トレンド
脱炭素・カーボンニュートラル対応に向けた設備更新需要の長期拡大がリース業にとって追い風となる。企業のオフバランス化ニーズの高まり、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に対応したリースモデルの普及、アジア新興国での設備リース需要拡大も長期的な成長機会として注目される。みずほグループとの連携を活かした海外展開の加速も、5〜10年スパンでの規模拡大に寄与することが期待される。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
リース業は外部借入に大きく依存した高レバレッジ構造であり、市場金利が上昇した場合の資金調達コスト増加が利益を直接圧迫する。日銀の利上げが継続した場合、スプレッド収益の縮小が業績に与える影響は大きい。
景気後退局面でリース先顧客の経営悪化や倒産が増加した場合、リース債権の回収不能・資産価値毀損リスクが顕在化する。自己資本が薄いため、信用コストが拡大した際のバッファーが限られており、業績への影響が大きくなりやすい。
三菱HCキャピタル・三井住友ファイナンス&リース等の大手との競争に加え、銀行の直接融資との代替性も高い。市場競争激化により新規案件の利回りが低下し、資産収益率が中長期的に圧迫されるリスクがある。
みずほフィナンシャルグループの財務悪化・格付け低下・風評リスクが波及した場合、みずほリース自身の資金調達コスト上昇・顧客獲得力の低下につながりうる。親会社依存度の高さが独自のリスク要因となっている。
航空機・船舶・不動産など大型資産のリース案件では、残存価値リスク(資産の市場価格下落)が収益を圧迫する可能性がある。特に航空機リースはパンデミック等の外部ショックによる需要急変に脆弱な面がある。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
国内の脱炭素化投資(太陽光・洋上風力・水素設備等)の急拡大に伴い、大型環境設備のリース・ファイナンス需要が増加している。みずほグループの脱炭素ファイナンス戦略との連携でこの市場を先行取得できれば、収益・資産規模の双方で大幅な拡大が期待できる。
企業のDX推進に伴うサーバー・クラウドインフラ・工場自動化設備等への投資拡大が、設備リース需要の底上げとなる。短サイクル化する技術更新ニーズにリースモデルがマッチしており、新規顧客獲得と既存顧客の案件更新が加速しうる。
東南アジアを中心とした新興国での設備リース市場の成長は長期的な拡大機会となる。みずほグループのアジア拠点網を活かした現地企業向けリース事業への参入・拡大が実現すれば、国内市場の成熟を補う新たな収益源となりうる。
みずほリースは7期連続の増配を実現しており、株主還元への姿勢が明確に示されている。DPS¥47(2025年)は2019年比約3倍となり、配当利回りは現在株価¥1,427に対して約3.3%と市場平均を上回る水準。配当性向はEPS比約30%程度と持続可能な水準に維持しており、今後も利益成長に連動した増配継続が期待される。自己株取得については限定的であるが、ROE向上に向けた資本効率改善の取り組みが進めば追加の株主還元強化も考えられる。
リスク耐性スコア 4/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -4,465億円 / 2024年度 -2,442億円 / 2023年度 -1,349億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥47。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.6%、直近3年=28.8%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,408、配当性向30%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥155、総合スコア5.8から指数関数的に倍率算出。
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥155。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 6.83% | 10.33% | 14.83% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥518 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥518 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 7.8%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (37%) | 中立 (37%) | 楽観 (26%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥601 | ¥1,264 | ¥3,273 | ¥1,541 |
| 残余利益 | ¥641 | ¥1,766 | ¥3,412 | ¥1,778 |
| PERマルチプル | ¥1,391 | ¥2,009 | ¥3,400 | ¥2,142 |
| PBR分位法 | — | — | — | — |
| PER分位法 | ¥1,211 | ¥1,417 | ¥1,744 | ¥1,426 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥1,722 | ||
¥961 FV¥1,722 割高
¥2,957 ¥3,696