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三井不動産 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 不動産業 不動産開発 JCR AA (stable) R&I AA- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
日本橋・東京ミッドタウンを核とした大規模都市再開発と、ららぽーと・アウトレットパーク網による商業施設運営、東京ドームを含む多角的ポートフォリオを擁する国内最大級の総合不動産デベロッパー。インバウンド回復とオフィス需要堅調を追い風に、海外展開も加速中。
9
競争優位性
業界内MOAT
7
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
7
株主還元
配当・自社株買い
8
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
7.2/10
競争優位性
9
業界成長性
7
リスク耐性
5
株主還元
7
見通し
8
📋 事業内容
26,254億円
売上高
FY2025実績
2,488億円
親会社帰属
純利益
5,993億円
営業CF
FY2025実績
31.9%
自己資本
比率
7.9%
ROE
FY2025

三井不動産は分譲・賃貸・管理・商業施設・ホテル・リゾートにわたる総合不動産事業を展開する国内最大手グループの一角。日本橋再生計画や東京ミッドタウン(六本木・日比谷・八重洲)の大規模複合開発を主導し、都心のランドマーク形成に強みを持つ。全国に展開するららぽーと(商業SC)・三井アウトレットパーク網は集客力の高いリテール資産を構成し、2021年に取得した東京ドームは集客・エンタメ領域へのポートフォリオ拡張を体現する。海外ではニューヨーク・ロンドン・台湾を中心に開発・賃貸事業を推進。国内外の物件管理・仲介サービスも含めた川上から川下までの垂直統合モデルが収益の安定性を支える。

競争優位性(業界内MOAT) 9/10

超一等地の保有・開発権

日本橋・丸の内・六本木・八重洲等の都心最高格立地における長期にわたる地権者関係と開発ノウハウは、競合他社が短期間で代替困難な構造的優位。再開発に伴う容積率緩和取得実績もブランド力を裏打ちする。

商業施設ネットワークとブランド

ららぽーと・三井アウトレットパークは国内外に40施設超を展開し、テナント誘致力・集客力でのスケールメリットが確立。施設ブランドへのテナント・消費者双方の信頼が他社参入を抑制する。

大型再開発の実績と行政連携

国家戦略特区・都市再生プロジェクトにおける行政との協働実績が厚く、次世代大型案件での優先的な事業機会獲得につながる。東京ドーム取得によるエンタメ・観光クラスターとの連携も差別化要因。

📈 業界の成長性・セクター動態 7/10

大規模再開発パイプラインの竣工効果

日本橋・八重洲・豊洲エリアで複数の大型複合開発が2025〜2030年にかけて順次竣工予定。オフィス・ホテル・商業・住宅の複合収益が積み上がることで、中期的な賃貸収益の底上げが見込まれる。

海外事業の収益化加速

ニューヨーク(Hudson Yards周辺)・ロンドン・台湾での開発・賃貸事業が収益貢献フェーズへ移行中。円安環境が現地通貨建て収益の円換算押し上げに寄与し、海外セグメントの利益貢献が拡大する見通し。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク金利上昇による調達コスト増

日銀の利上げ継続シナリオでは有利子負債の金利負担が増大し、大型開発案件の事業性が悪化する可能性。固定金利化比率や資金調達多様化の進捗が重要な観察点となる。

中リスク大型開発の竣工遅延・コスト超過

建設資材価格の高止まりと職人不足を背景に、大規模プロジェクトのコスト超過・工期遅延リスクが高まっている。竣工遅延は賃貸収益計上の後ズレと追加金融コストを招く。

中リスクオフィス需要の構造変化

リモートワーク定着によるオフィス縮小需要が潜在的なリスク。都心超高層の優良物件は影響を受けにくいが、中規模・郊外オフィスの空室率上昇が賃貸収益の下押し要因となりうる。

中リスク海外プロジェクトの地政学・為替リスク

NY・ロンドン・台湾の各拠点は現地の不動産市況変動・地政学的緊張・為替変動の影響を受ける。特に米国金利高止まりによる現地不動産市況の軟化が収益に影響する可能性がある。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 8/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

インバウンド需要の本格回復と観光施設収益拡大

訪日外国人数の増加と円安定着を背景に、東京ドーム・ホテル・商業施設の収益が急伸する局面が期待される。三井アウトレットパークへの外国人旅行者流入も売上・テナント賃料のアップサイドに直結。

PBR改善による株価再評価

東証による資本効率改善要請を受け、保有不動産の時価開示推進やROE向上施策が加速する見通し。含み益の大きい優良資産を抱える三井不動産は、バリュエーション是正による株価上昇余地が大きい。

国家戦略特区・グリーンビル需要の取り込み

カーボンニュートラルに向けた環境認証取得ビルへの需要増大と、国家戦略特区での開発優先権獲得が新たな収益機会を創出。ESG投資家からの資金流入も株主層の多様化に寄与する。

💰 株主還元政策 7/10

配当利回りは市場平均を下回る水準に留まるものの、過去10年で増配基調を継続。大型再開発竣工に伴うキャッシュフロー改善を背景に、段階的な増配・自社株買い強化が期待される。PBRは帳簿価格に対して保有優良資産の時価が大幅に上回る可能性があり、資産価値の再評価が株価の上昇余地を生む構造。長期保有で含み益資産の価値顕在化を享受する投資スタイルに適合。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(不動産開発)×1.05
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+5.37%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(9/10)-0.90%
格付け調整(JCR AA / R&I AA-)-0.50%
当社中立CoE7.67%
悲観 CoE
10.7%
中立 CoE
7.7%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 30%
中立 45%
楽観 25%
悲観 30% — 金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
中立 45% — 国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
楽観 25% — インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,838/株
悲観30% / 中立45% / 楽観25%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 2,773億円 / 2024年度 -453億円 / 2023年度 -1,243億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥31。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.2%、直近3年=19.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(14年)でターミナル成長率に収束。

悲観 30%
金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
¥545
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト10.7%
ターミナル成長率1.1%
中立 45%
国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
¥1,228
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.7%
ターミナル成長率2.3%
楽観 25%
インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
¥3,522
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率3.7%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,129、配当性向35%でBPS追跡。

悲観 30%
金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
¥588
推定フェアバリュー/株
CoE10.7%
ROE(初年→10年目)-5.0%→8.0%
TV成長率1.1%
中立 45%
国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
¥1,971
推定フェアバリュー/株
CoE7.7%
ROE(初年→10年目)10.6%→10.6%
TV成長率2.3%
楽観 25%
インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
¥4,482
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)15.3%→10.3%
TV成長率3.7%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥89、総合スコア7.2から指数関数的に倍率算出。

悲観 30%
金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
¥893
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥89
想定PER10倍
中立 45%
国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
¥1,428
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥89
想定PER16倍
楽観 25%
インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
¥2,321
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥89
想定PER26倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.38倍、現BPS=¥1,129。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (1.14) 中央値 (1.38) 上位25% (2.06)
悲観 30%
金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
¥1,291
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR1.14倍
中立 45%
国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
¥1,561
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.38倍
楽観 25%
インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
¥2,321
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR2.06倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥89。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (17.3) 中央値 (22.9) 上位25% (38.8)
悲観 30%
金利急騰による調達コスト増大と不動産評価額の下押し圧力が重なり、大規模再開発プロジェクトの採算悪化と株価PBR低迷が長期化するシナリオ。
¥1,544
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER17.3倍
中立 45%
国内オフィス・商業施設需要が安定推移し、日本橋・八重洲の再開発竣工効果と海外事業の漸進的拡大により、緩やかな増収増益を維持するシナリオ。
¥2,047
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER22.9倍
楽観 25%
インバウンド需要の本格回復と円安持続により商業・ホテル施設の収益が急拡大、PBR改善による株価再評価と海外プロジェクト利益貢献が重なる強気シナリオ。
¥3,459
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER38.8倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 9.3%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -8.1% / 中央 1.3% / 上振れ 9.5%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥236 / 中央 ¥926 / 上振れ ¥2,465
現在 ¥1,657 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.2%
10年後の状態: 成長38% 横ばい57% 衰退5% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
57.3%
好況・上振れサイクル
52.6%
景気後退・需要減
52.3%
バリュエーション低下
39.0%
利益率改善
34.2%
バリュエーション上昇
29.1%
利益率悪化
21.5%
大幅業績ショック
21.1%
構造的衰退
12.9%
過剰債務・既存株主毀損
11.6%
競争優位低下
10.4%
TOB・買収
2.4%
倒産・上場廃止
2.4%
希薄化・増資
2.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥1,657(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)6.30%9.80%14.30%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥960
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥960
スタート時の状態C(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 6.5%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (30%) 中立 (45%) 楽観 (25%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥545 ¥1,228 ¥3,522 ¥1,597
残余利益 ¥588 ¥1,971 ¥4,482 ¥2,184
PERマルチプル ¥893 ¥1,428 ¥2,321 ¥1,491
PBR分位法 ¥1,291 ¥1,561 ¥2,321 ¥1,670
PER分位法 ¥1,544 ¥2,047 ¥3,459 ¥2,249
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,838
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥535 割安
¥972
FV¥1,838 割高
¥3,221
¥4,026
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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