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福山通運 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 陸運業 路線物流 JCR A+ (negative) R&I A (negative)
現在値
時価総額
投資テーゼ
福山通運株式会社は全国の路線網と法人顧客基盤を持つ物流会社で、景気循環の中でも一定の輸送需要を取り込む。労務制約は重いが、ネットワーク維持そのものが参入障壁になる。
5
競争優位性
業界内MOAT
4
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
4
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
4.4/10
競争優位性
5
業界成長性
4
リスク耐性
5
株主還元
4
見通し
4
📋 事業内容
3,025億円
売上高
FY2025実績
87億円
親会社帰属
純利益
245億円
営業CF
FY2025実績
57.1%
自己資本
比率
3.0%
ROE
FY2025

同社は陸上輸送や物流網を通じて、地域や産業のモノの流れを支える。荷物を運ぶだけでなく、時間通りに確実に届ける運営力が価値の中心になる。景気の影響は受けるが、生活や生産の継続には欠かせない役回りだ。地味に見えても、現場の調整力がそのまま収益力につながりやすい。

競争優位性(業界内MOAT) 5/10

物流会社の堀は、拠点網、顧客基盤、配車の知見、現場品質の積み上げにある。長く任されている荷主ほど、切替には慎重になりやすい。地域密着の運営力や特殊輸送の経験も、簡単には代替されにくい。とはいえ人手と燃料に左右されるため、堀を守る難しさも大きい。

📈 業界の成長性・セクター動態 4/10

成長余地は、輸送に加えて保管や流通加工など周辺機能を広げられるかにある。既存荷主との関係が深い企業ほど、横展開で効率良く伸ばしやすい。人手不足を背景に、質の高い物流への需要は高まりやすい。単価改善と運営効率が噛み合うかが見通しを左右する。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク人手不足

運転手や現場人材の確保が難しいと、受注機会を逃しやすい。賃金負担の増加も採算に響きやすい。

中リスク燃料と運賃

燃料コストの変動が大きいと、価格転嫁の遅れが利益を圧迫しやすい。契約条件の差も出やすい。

中リスク荷動き減速

景気が鈍ると荷物量が減り、固定費の重さが目立ちやすい。物流網の効率も落ちやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

周辺機能の拡張

保管や加工まで関われれば、単なる輸送より収益の厚みを作りやすい。荷主との関係も深まりやすい。

単価改善

品質に見合う運賃を取れる企業は、人手不足の環境で相対的に強くなりやすい。見通しの改善につながる。

地域網の評価

安定した配送網を持つ企業は、供給不安の局面ほど価値が見直されやすい。守りの強さが光りやすい。

💰 株主還元政策 4/10

物流は車両や人材への投資が続くため、還元の評価も基盤強化と切り離せない。安定した荷動きがある企業なら、無理のない配分を続けやすい。短期の余剰に頼るより、持続的な収益力を前提にした姿勢が好ましい。守りの強さがそのまま資本政策の信頼感になる。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(陸運(物流))×0.70
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+3.58%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(5/10)+0.00%
格付け調整(JCR A+ / R&I A)-0.20%
当社中立CoE7.08%
悲観 CoE
10.1%
中立 CoE
7.1%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 39%
中立 30%
楽観 31%
悲観 39% — 景気減速・コスト上昇
中立 30% — 需要安定・効率化浸透
楽観 31% — シェア拡大・付加価値化
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥6,347/株
悲観39% / 中立30% / 楽観31%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -47億円 / 2024年度 -83億円 / 2023年度 233億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥70。成長率は過去DPS CAGR(10年=3.7%、直近3年=5.3%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。

悲観 39%
景気減速・コスト上昇
¥759
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト10.1%
ターミナル成長率0.1%
中立 30%
需要安定・効率化浸透
¥1,347
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.1%
ターミナル成長率1.0%
楽観 31%
シェア拡大・付加価値化
¥2,154
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥7,121、配当性向32%でBPS追跡。

悲観 39%
景気減速・コスト上昇
¥3,195
推定フェアバリュー/株
CoE10.1%
ROE(初年→10年目)-4.9%→6.3%
TV成長率0.1%
中立 30%
需要安定・効率化浸透
¥9,261
推定フェアバリュー/株
CoE7.1%
ROE(初年→10年目)8.4%→8.4%
TV成長率1.0%
楽観 31%
シェア拡大・付加価値化
¥14,306
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)10.8%→8.6%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥514、総合スコア4.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 39%
景気減速・コスト上昇
¥4,110
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥514
想定PER8倍
中立 30%
需要安定・効率化浸透
¥6,165
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥514
想定PER12倍
楽観 31%
シェア拡大・付加価値化
¥9,761
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥514
想定PER19倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.67倍、現BPS=¥7,121。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.60) 中央値 (0.67) 上位25% (0.76)
悲観 39%
景気減速・コスト上昇
¥4,305
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.60倍
中立 30%
需要安定・効率化浸透
¥4,786
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.67倍
楽観 31%
シェア拡大・付加価値化
¥5,404
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR0.76倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥514。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (14.1) 中央値 (19.0) 上位25% (30.7)
悲観 39%
景気減速・コスト上昇
¥7,237
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER14.1倍
中立 30%
需要安定・効率化浸透
¥9,765
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER19.0倍
楽観 31%
シェア拡大・付加価値化
¥15,771
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER30.7倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 24.6%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -10.0% / 中央 0.5% / 上振れ 14.1%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥1,048 / 中央 ¥3,326 / 上振れ ¥14,989
現在 ¥5,320 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長39% 横ばい35% 衰退27% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
50.8%
景気後退・需要減
42.2%
バリュエーション上昇
39.2%
利益率改善
30.8%
バリュエーション低下
24.6%
TOB・買収
19.5%
好況・上振れサイクル
19.2%
大幅業績ショック
16.5%
利益率悪化
16.4%
構造的衰退
12.0%
競争優位低下
10.9%
希薄化・増資
6.5%
過剰債務・既存株主毀損
3.8%
倒産・上場廃止
2.8%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥5,320(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)4.55%8.05%12.55%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥3,082
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥3,082
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 2.8%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (39%) 中立 (30%) 楽観 (31%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥759 ¥1,347 ¥2,154 ¥1,368
残余利益 ¥3,195 ¥9,261 ¥14,306 ¥8,459
PERマルチプル ¥4,110 ¥6,165 ¥9,761 ¥6,478
PBR分位法 ¥4,305 ¥4,786 ¥5,404 ¥4,790
PER分位法 ¥7,237 ¥9,765 ¥15,771 ¥10,641
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥6,347
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥2,157 割安
¥3,921
FV¥6,347 割高
¥9,479
¥11,849
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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