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9110

NSユナイテッド海運 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 海運業 ばら積み船 JCR A- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
NSユナイテッド海運株式会社は資源物流を担うばら積み船で市況の追い風を受けやすい一方、収益の振れも大きい。資産価値はあるが、長期で見ると需給循環から自由ではない。
4
競争優位性
業界内MOAT
2
業界成長性
セクター動態
3
リスク耐性
財務・事業安定性
5
株主還元
配当・自社株買い
3
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
3.4/10
競争優位性
4
業界成長性
2
リスク耐性
3
株主還元
5
見通し
3
📋 事業内容
2,474億円
売上高
FY2025実績
186億円
親会社帰属
純利益
349億円
営業CF
FY2025実績
56.5%
自己資本
比率
11.4%
ROE
FY2025

同社は海上輸送を通じて資源や製品の流れを支える。世界経済と需給の波を受けやすい一方、物流の大動脈として欠かせない役割を持つ。船隊の構成や契約の質が収益の安定感を左右しやすい。市況任せに見えても、運び方の設計に経営の差が出る業種である。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

海運の堀は、船隊運営の知見、荷主との関係、契約の積み上げにある。特定貨物で信頼を得た企業は、単純な運賃競争だけでは崩れにくい。配船や燃料管理の巧拙も、見えにくいが大きな差になる。ただし市況の荒さが強みの印象を薄めることは多い。

📈 業界の成長性・セクター動態 2/10

成長は市況だけでなく、どの貨物に強みを置くかで変わりやすい。安定契約を厚くしながら好況も取り込める企業は、波の中でも見通しを作りやすい。周辺サービスや効率化の工夫も収益の質に効く。単なる運賃の上下ではなく、構成改善を見たい。

⚠️ リスクファクター分析 3/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク運賃市況の変動

需給の変化で運賃が大きく振れると、業績の見え方も急変しやすい。外部環境への感応度は高い。

中リスク燃料と運航コスト

燃料や運航費の変動が続くと、採算管理が難しくなる。契約条件次第で負担の受け方も変わりやすい。

中リスク世界景気の減速

物流量が鈍ると、船腹の余りが収益を圧迫しやすい。市況の下振れが連鎖しやすい業種だ。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 3/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

契約構成の改善

安定契約の比重を高められれば、市況変動の荒さをやわらげやすい。海運株としての見え方が良くなる。

高付加価値貨物

得意な貨物で存在感を高められれば、単純な価格勝負を避けやすい。関係性の深さが強みに変わる。

運航効率の向上

燃費や配船の改善が進めば、市況が平凡でも利益を守りやすい。地味だが効く上振れ要因になりうる。

💰 株主還元政策 5/10

海運は変動が大きく、還元の見え方も景気に振られやすい。だからこそ、良い局面での大きさより、悪い局面での守りが重要になる。船隊更新や財務の余力を残したうえで配分できる企業は信頼を得やすい。景気循環をまたぐ資本規律が評価を支える。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(海運)×0.75
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+3.84%
リスク耐性スコア調整(3/10)+1.20%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
格付け調整(JCR A-)+0.00%
当社中立CoE8.94%
悲観 CoE
11.9%
中立 CoE
8.9%
楽観 CoE
6.4%
リスク耐性スコア(3/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 45%
中立 23%
楽観 32%
悲観 45% — 市況反落・需要減速
中立 23% — 需給均衡・採算維持
楽観 32% — 需給逼迫・資産再評価
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥7,922/株
悲観45% / 中立23% / 楽観32%
リスク耐性スコア 3/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 266億円 / 2024年度 180億円 / 2023年度 410億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥240。成長率は過去DPS CAGR(10年=12.4%、直近3年=-5.6%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(9年)でターミナル成長率に収束。

悲観 45%
市況反落・需要減速
¥1,519
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.9%
ターミナル成長率-0.5%
中立 23%
需給均衡・採算維持
¥3,340
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.9%
ターミナル成長率1.0%
楽観 32%
需給逼迫・資産再評価
¥8,581
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.4%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥6,906、配当性向30%でBPS追跡。

悲観 45%
市況反落・需要減速
¥2,210
推定フェアバリュー/株
CoE11.9%
ROE(初年→10年目)-5.0%→6.6%
TV成長率-0.5%
中立 23%
需給均衡・採算維持
¥6,219
推定フェアバリュー/株
CoE8.9%
ROE(初年→10年目)8.4%→8.4%
TV成長率1.0%
楽観 32%
需給逼迫・資産再評価
¥12,700
推定フェアバリュー/株
CoE6.4%
ROE(初年→10年目)10.6%→8.8%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥1,171、総合スコア3.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 45%
市況反落・需要減速
¥7,028
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥1,171
想定PER6倍
中立 23%
需給均衡・採算維持
¥10,542
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥1,171
想定PER9倍
楽観 32%
需給逼迫・資産再評価
¥16,398
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥1,171
想定PER14倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥1,171。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (5.3) 中央値 (7.5) 上位25% (14.3)
悲観 45%
市況反落・需要減速
¥6,225
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER5.3倍
中立 23%
需給均衡・採算維持
¥8,771
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER7.5倍
楽観 32%
需給逼迫・資産再評価
¥16,705
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER14.3倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 1.9%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -14.5% / 中央 -6.2% / 上振れ 2.7%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥764 / 中央 ¥1,842 / 上振れ ¥5,591
現在 ¥8,010 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.9%
10年後の状態: 成長2% 横ばい53% 衰退44% 倒産・上場廃止1%
事象タグ別の10年発生確率
好況・上振れサイクル
57.6%
景気後退・需要減
55.5%
株主還元強化
49.1%
バリュエーション低下
37.4%
利益率改善
31.6%
利益率悪化
28.9%
バリュエーション上昇
26.5%
大幅業績ショック
25.9%
競争優位低下
16.0%
構造的衰退
14.4%
TOB・買収
12.9%
希薄化・増資
10.3%
過剰債務・既存株主毀損
8.3%
倒産・上場廃止
3.4%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥8,010(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)4.81%8.31%12.81%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥2,641
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥2,641
スタート時の状態C(名目永続成長率 0.0%、直近売上成長 2.5%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (45%) 中立 (23%) 楽観 (32%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,519 ¥3,340 ¥8,581 ¥4,198
残余利益 ¥2,210 ¥6,219 ¥12,700 ¥6,489
PERマルチプル ¥7,028 ¥10,542 ¥16,398 ¥10,835
PBR分位法
PER分位法 ¥6,225 ¥8,771 ¥16,705 ¥10,164
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥7,922
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥2,335 割安
¥4,246
FV¥7,922 割高
¥13,596
¥16,995
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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