9501
東京電力ホールディングス 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム
電気・ガス業
電力
JCR A (stable)
R&I A- (stable)
投資テーゼ
配当停止・巨額負債・政府管理という三重の制約下にあり、インカム投資家には非適格。再稼働という単一触媒への集中リスクを認識した上でのテーマ投資として位置づけられる銘柄。
⚠️
リスクファクター分析
4/10
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
高リスク 廃炉・賠償費用の長期化・増大
福島第一原発の廃炉費用総額は依然として不確実であり、追加費用発生が財務をさらに圧迫するリスクが続く。
高リスク 柏崎刈羽再稼働の遅延・不許可
規制当局・地元合意が難航し再稼働が長期化または断念された場合、燃料費負担が高止まりし収益回復シナリオが崩壊する。
中リスク 政策・規制変更リスク
電力市場改革や原子力政策の転換が生じた場合、事業計画の根幹に影響を与える規制リスクが常在している。
中リスク 高レバレッジによる金利上昇感応度
国内金利上昇局面において巨額の有利子負債が利息費用を増大させ、財務改善ペースを鈍化させるリスクがある。
💡
見通し(上振れ経路と実現確度)
4/10
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
中 柏崎刈羽原発再稼働
再稼働が実現すれば燃料費数千億円規模のコスト削減効果が発現し、財務改善・復配への道筋が開ける最大の上方トリガー。
中 洋上風力・再エネ事業拡大
政府の再エネ拡大政策を追い風に洋上風力プロジェクトを推進しており、長期的な安定収益源の多様化につながる。
中 電力需要増加(データセンター・EV普及)
AI・データセンター需要拡大およびEV普及による電力需要増は関東圏最大の送配電事業者として収益押し上げ要因となる。
💰
株主還元政策
2/10
EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益)
DPS(1株配当年間)
⚖️
内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート) +3.70%
成熟市場ERP(Damodaran) +4.23%
日本カントリーリスクプレミアム +0.91%
業種ベータ(電力) ×0.65
→ 業種調整後の市場リスクプレミアム +3.32%
リスク耐性スコア調整(4/10) +0.60%
MOAT スコア調整(4/10) +0.20%
格付け調整(JCR A / R&I A-) +0.00%
当社中立CoE 7.82%
リスク耐性スコア(4/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥2,582/株
悲観41% / 中立27% / 楽観32%
リスク耐性スコア 4/10 より算出
DCF
配当割引(DDM)
残余利益(RIM)
PERマルチプル
PBR分位法
PER分位法
★MC
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り 直近3期FCF: 2025年度 -4,980億円 / 2024年度 -258億円 / 2023年度 -4,645億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=—。
悲観 41%
悲観シナリオ
—
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト 10.8%
ターミナル成長率 0.4%
中立 27%
中立シナリオ
—
推定フェアバリュー/株
楽観 32%
楽観シナリオ
—
推定フェアバリュー/株
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,347、配当性向45%でBPS追跡。
悲観 41%
悲観シナリオ
¥945
推定フェアバリュー/株
CoE 10.8%
ROE(初年→10年目) -4.2%→6.1%
TV成長率 0.4%
中立 27%
中立シナリオ
¥2,622
推定フェアバリュー/株
CoE 7.8%
ROE(初年→10年目) 8.5%→8.5%
TV成長率 1.1%
楽観 32%
楽観シナリオ
¥4,407
推定フェアバリュー/株
CoE 6.0%
ROE(初年→10年目) 11.1%→8.3%
TV成長率 2.1%
PERマルチプル法。ピークEPS=¥230、総合スコア4.0から指数関数的に倍率算出。
悲観 41%
悲観シナリオ
¥1,838
推定フェアバリュー/株
中立 27%
中立シナリオ
¥2,757
推定フェアバリュー/株
楽観 32%
楽観シナリオ
¥4,365
推定フェアバリュー/株
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥230。
PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次
下位25% (3.5)
中央値 (10.6)
上位25% (18.5)
悲観 41%
悲観シナリオ
¥800
推定フェアバリュー/株
中立 27%
中立シナリオ
¥2,425
推定フェアバリュー/株
楽観 32%
楽観シナリオ
¥4,259
推定フェアバリュー/株
10年後の株価を 5000通り の未来シナリオでシミュレーション。
業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。
(最終計算: 2026-05-10)
総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
中立
期待年利が必要利回りを上回る確率: 44.6%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -4.2% /
中央 6.6% /
上振れ 17.7%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥124 /
中央 ¥510 /
上振れ ¥1,713
現在 ¥633 →
分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.3%
10年後の状態: 成長14% 横ばい49% 衰退37% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。
現在 ¥633 (赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果 下振れ 中央 上振れ
必要利回り(株主資本コスト) 4.30% 7.80% 12.30%
成長持続年数(競争優位性に連動) 7年 10年 13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) ¥724
10年後EPS/BPS×出口評価(中央) ¥724
スタート時の状態 S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 3.4%)
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
評価モデル
悲観 (41%)
中立 (27%)
楽観 (32%)
加重平均
DCF
—
—
—
—
配当割引
—
—
—
—
残余利益
¥945
¥2,622
¥4,407
¥2,506
PERマルチプル
¥1,838
¥2,757
¥4,365
¥2,895
PBR分位法
—
—
—
—
PER分位法
¥800
¥2,425
¥4,259
¥2,346
モデル平均
↑ 各モデルの確率加重平均
¥2,582
📊
株価チャート
バリュエーションゾーン
¥657
割安 ¥1,194
FV¥2,582
割高 ¥4,344
¥5,430
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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