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コナミグループ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 情報・通信業 ゲーム JCR A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
メタルギア・桃鉄・eFootballなど強固な独自IPを軸にデジタル収益化を加速させつつ、スポーツクラブ事業との多角化で安定収益を確保。遊技機の構造的縮小リスクを抱えながらも、モバイル課金とDLC展開による高マージンのストック型収益への転換が進む。
6
競争優位性
業界内MOAT
5
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
5
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
5.4/10
競争優位性
6
業界成長性
5
リスク耐性
5
株主還元
5
見通し
6
📋 事業内容
4,216億円
売上高
FY2025実績
747億円
親会社帰属
純利益
1,146億円
営業CF
FY2025実績
72.4%
自己資本
比率
15.5%
ROE
FY2025

コナミグループはデジタルエンタテインメント(コンシューマ・モバイルゲーム)、遊技機(パチスロ・パチンコ向け筐体)、スポーツ(コナミスポーツクラブ)、アミューズメント(ゲームセンター向け業務用機器)の四事業を展開する。売上構成はデジタルが過半を占め、メタルギアソリッド・桃太郎電鉄・eFootball・パワプロといった独自IPが収益の中核を形成する。遊技機事業は国内規制環境の変化により中長期的縮小傾向にあり、スポーツ事業は施設運営コストの重さからマージン改善が課題となっている。

競争優位性(業界内MOAT) 6/10

メタルギアソリッド・桃太郎電鉄・パワプロ・eFootballは数十年にわたるブランド蓄積と熱狂的ファン層を持ち、新規参入者が短期間で代替困難な無形資産を形成している。IPをゲーム・映像・音楽・グッズへと多面展開できる点が収益の多様化に寄与する。

コナミスポーツクラブは全国規模の施設ネットワークと長期会員契約により安定的な月次収益を生み出し、景気変動に対する緩衝材として機能する。施設投資の重さが参入障壁となり、競合他社との差別化を維持している。

長年にわたる遊技機メーカーとの取引実績と独自の筐体・コンテンツ技術は参入障壁を形成するが、市場縮小トレンドの中でこの堀は経済的優位性よりも事業維持コストとしての性格が強まっている。

📈 業界の成長性・セクター動態 5/10

モバイルゲームの基本無料+課金モデルとコンシューマ向けDLC販売の拡大により、一時的なパッケージ売上依存から継続的な収益フローへの転換が進んでいる。eFootballのグローバルDAU拡大はデジタル広告・スポンサー収入の上積み余地も生む。

メタルギアIPは欧米での認知度が高く、新作リリースや映像化が実現した場合の市場インパクトは国内市場規模を大きく上回る潜在性を持つ。東南アジアを中心としたモバイル市場でのパワプロ・桃鉄の展開拡大も成長ドライバーとして注目される。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

中リスク遊技機市場の構造的縮小

国内パチスロ・パチンコ市場はホール店舗数の減少と規制強化により長期逓減トレンドにあり、遊技機事業の売上・利益貢献は中長期的に縮小が避けられない。新型筐体投入でサイクルを維持しているが、市場そのものの底割れリスクがある。

中リスクモバイルゲーム競争激化

国内外のモバイルゲーム市場は超競争環境にあり、ユーザー獲得コストの上昇とプレイヤーの離脱率管理が収益性に直結する。IP認知度があっても新規タイトルの失敗リスクは恒常的に存在し、一作の大型コケが業績に与える影響は小さくない。

中リスク創業家・経営ガバナンスリスク

創業家の経営への影響力が残存しており、少数株主の利益と必ずしも一致しない意思決定がなされるリスクがある。過去の経営陣交代や事業方針の急変事例はガバナンス上の不確実性として市場から割り引かれる要因となっている。

中リスクプラットフォームリスク・規制変化

AppleおよびGoogleのアプリストア手数料政策や課金規制の変更はモバイル収益に直接影響を与える。また各国のゲーム規制(ガチャ規制・未成年課金制限等)の強化は売上機会を制限し、対応コストを増加させる。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

メタルギアIPの大型復活

長期休眠状態にあるメタルギアシリーズの新作開発・リマスター展開が実現した場合、グローバル市場での大型収益イベントとなりうる。映像・音楽・ライセンスを含むメディアミックス展開はゲーム単体を超えたIP収益化の好機であり、株価カタリストとして市場の注目度が高い。

eスポーツ・アジア市場拡大

東南アジアを中心としたモバイルゲーム人口の急増とeスポーツ市場の制度化は、eFootballやパワプロ系コンテンツのグローバル展開にとって追い風となる。現地パートナーとの協業によるローカライズ強化と大会スポンサー収入の取り込みが新たな収益柱となる可能性がある。

💰 株主還元政策 5/10

配当と自社株買いを組み合わせた総還元方針を継続しており、配当性向は安定的に推移している。ただしスポーツクラブ施設への設備投資と遊技機事業の研究開発費がFCFを圧迫するため、デジタル事業の高マージン収益拡大がなければROEの顕著な改善は見込みにくい。事業ポートフォリオの最適化(遊技機・スポーツクラブの収益効率改善または売却検討)が資本効率向上の鍵となる。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(ゲーム・エンタメソフト)×1.13
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+5.80%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(6/10)+0.00%
格付け調整(JCR A+)-0.20%
当社中立CoE9.30%
悲観 CoE
12.3%
中立 CoE
9.3%
楽観 CoE
6.8%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 30%
中立 45%
楽観 25%
悲観 30% — 遊技機規制強化とモバイルゲーム競争激化が重なり、主力IPの収益化が伸び悩む停滞シナリオ
中立 45% — eFootballとモバイルタイトルが安定成長し、スポーツクラブ事業が下支えするバランス成長シナリオ
楽観 25% — メタルギア新作やグローバルIP展開が市場期待を超え、デジタル比率の急伸で収益構造が大幅改善するシナリオ
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥7,864/株
悲観30% / 中立45% / 楽観25%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 467億円 / 2024年度 738億円 / 2023年度 -67億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥166。成長率は過去DPS CAGR(10年=14.9%、直近3年=10.2%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(11年)でターミナル成長率に収束。

悲観 30%
遊技機規制強化とモバイルゲーム競争激化が重なり、主力IPの収益化が伸び悩む停滞シナリオ
¥2,142
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト12.3%
ターミナル成長率1.9%
中立 45%
eFootballとモバイルタイトルが安定成長し、スポーツクラブ事業が下支えするバランス成長シナリオ
¥3,912
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.3%
ターミナル成長率2.6%
楽観 25%
メタルギア新作やグローバルIP展開が市場期待を超え、デジタル比率の急伸で収益構造が大幅改善するシナリオ
¥9,433
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.8%
ターミナル成長率3.6%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥3,555、配当性向30%でBPS追跡。

悲観 30%
遊技機規制強化とモバイルゲーム競争激化が重なり、主力IPの収益化が伸び悩む停滞シナリオ
¥1,545
推定フェアバリュー/株
CoE12.3%
ROE(初年→10年目)-4.8%→8.5%
TV成長率1.9%
中立 45%
eFootballとモバイルタイトルが安定成長し、スポーツクラブ事業が下支えするバランス成長シナリオ
¥4,580
推定フェアバリュー/株
CoE9.3%
ROE(初年→10年目)10.7%→10.7%
TV成長率2.6%
楽観 25%
メタルギア新作やグローバルIP展開が市場期待を超え、デジタル比率の急伸で収益構造が大幅改善するシナリオ
¥10,361
推定フェアバリュー/株
CoE6.8%
ROE(初年→10年目)13.7%→10.7%
TV成長率3.6%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥551、総合スコア5.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 30%
遊技機規制強化とモバイルゲーム競争激化が重なり、主力IPの収益化が伸び悩む停滞シナリオ
¥4,408
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥551
想定PER8倍
中立 45%
eFootballとモバイルタイトルが安定成長し、スポーツクラブ事業が下支えするバランス成長シナリオ
¥7,163
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥551
想定PER13倍
楽観 25%
メタルギア新作やグローバルIP展開が市場期待を超え、デジタル比率の急伸で収益構造が大幅改善するシナリオ
¥11,571
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥551
想定PER21倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥551。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (18.2) 中央値 (26.0) 上位25% (34.0)
悲観 30%
遊技機規制強化とモバイルゲーム競争激化が重なり、主力IPの収益化が伸び悩む停滞シナリオ
¥10,005
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER18.2倍
中立 45%
eFootballとモバイルタイトルが安定成長し、スポーツクラブ事業が下支えするバランス成長シナリオ
¥14,338
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER26.0倍
楽観 25%
メタルギア新作やグローバルIP展開が市場期待を超え、デジタル比率の急伸で収益構造が大幅改善するシナリオ
¥18,743
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER34.0倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 10.4%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -13.3% / 中央 -1.7% / 上振れ 10.4%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥1,262 / 中央 ¥10,877 / 上振れ ¥43,221
現在 ¥19,130 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.1%
10年後の状態: 成長26% 横ばい72% 衰退2% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
株主還元強化
50.1%
景気後退・需要減
49.1%
バリュエーション低下
46.1%
好況・上振れサイクル
43.7%
利益率改善
32.3%
大幅業績ショック
23.9%
利益率悪化
23.3%
バリュエーション上昇
21.1%
競争優位低下
12.4%
構造的衰退
12.3%
TOB・買収
5.0%
倒産・上場廃止
2.8%
希薄化・増資
1.0%
赤字・低収益からの回復
0.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥19,130(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)6.71%10.21%14.71%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥7,417
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥7,417
スタート時の状態S(名目永続成長率 2.0%、直近売上成長 11.4%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (30%) 中立 (45%) 楽観 (25%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥2,142 ¥3,912 ¥9,433 ¥4,761
残余利益 ¥1,545 ¥4,580 ¥10,361 ¥5,115
PERマルチプル ¥4,408 ¥7,163 ¥11,571 ¥7,439
PBR分位法
PER分位法 ¥10,005 ¥14,338 ¥18,743 ¥14,139
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥7,864
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥2,489 割安
¥4,525
FV¥7,864 割高
¥12,527
¥15,659
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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