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9989 サンドラッグ 銘柄分析・適正株価

サンドラッグ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム ドラッグストア 調剤併設・高収益店舗展開 JCR A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
サンドラッグは関東地盤の大手ドラッグストアチェーンで、調剤薬局の併設拡大と低価格PB強化による集客力を武器に、売上を7年連続で伸ばしてきた。営業利益率5%台・ROE改善余地があり、業界再編や調剤需要拡大を追い風に中長期の利益成長が期待できる。現株価はPER約14倍と同業他社比で割安感があり、安定的な増配基調も評価材料となる。
6
競争優位性
業界内MOAT
6
業界成長性
セクター動態
7
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
6
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.2/10
競争優位性
6
業界成長性
6
リスク耐性
7
株主還元
6
見通し
6

5.6Sol 個別レビュー

5.6Solによるシナリオ加重評価
手応えあり 簡易
5.6Sol乖離率 +35.3% レビュー時株価との比較
妥当価値 5,231円 シナリオ加重平均
基準株価 3,867円 2026-07-21 / kabufu-db
確信度 簡易評価

投資テーゼ

専門店の基準倍率(PER18倍、PBR1.80倍、EV/EBITDA10倍)を用い、利用可能なPER・PBR・EV/EBITDAを組み合わせた5シナリオ評価。確率加重価値は5,231.0円。既存の定量DBを横断した一次スクリーニングであり、10%集中判断には最新IRの追加確認を要する。

主な懸念

サンドラッグは基準株価3,867.0円に対し、EPS271.9円、BPS2444.9円、現行EV/EBITDA6.6倍。単年度の正規化前指標を使う軽量レビューのため、業績循環、特殊損益、会計基準差、直近会社計画の変化を完全には反映しない。決算更新時に再評価が必要。

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
悲観 10.0% 2,790円 景気後退・競争激化・倍率縮小が重なり、基準価値の55%まで低下。
弱気 20.0% 3,950円 利益成長が鈍化し、基準倍率を約2割切り下げる弱気ケース。
中立 40.0% 5,070円 PER・PBR・EV/EBITDAを業種基準倍率で評価した中立ケース。
強気 20.0% 6,490円 会社計画達成と資本効率改善により基準価値を28%上回る強気ケース。
楽観 10.0% 8,360円 需要上振れ・利益率改善・株主還元が同時進行する楽観ケース。
評価日: 2026-07-23 09:30:00
📋 事業内容
8,018億円
売上高
FY2025実績
308億円
親会社帰属
純利益
412億円
営業CF
FY2025実績
60.7%
自己資本
比率
11.4%
ROE
FY2025

株式会社サンドラッグは1965年創業、東京都府中市に本社を置く大手ドラッグストアチェーン。関東・甲信越・東北を中心に約1,200店舗(グループ計)を展開し、医薬品・化粧品・日用品・食品の販売に加え、調剤薬局を多数店舗に併設する。売上規模は約8,018億円(FY2025)で業界上位に位置し、「高品質・低価格」を旗印とするPB商品と処方箋対応の調剤部門が収益の柱。子会社にディスカウント型のダイコクドラッグを持ち、価格訴求型とサービス特化型の2ブランド戦略で幅広い顧客層を取り込んでいる。

競争優位性(業界内MOAT) 6/10

①関東圏高密度店舗網と地域ブランド力

首都圏を中心に積み上げてきた高密度な店舗展開が強固な顧客基盤を形成している。立地優位性と長年の地域密着運営により競合が侵食しにくいエリアが存在し、顧客の生活動線に組み込まれた店舗が安定的な集客を支えている。

②調剤薬局併設による来客頻度・客単価向上

調剤部門の拡充は処方箋を持つ患者を定期的に引き寄せ、OTC医薬品・日用品の追加購入を促す相乗効果をもたらす。高齢化進展で需要が増す調剤市場において先行的な投資が続いており、他の小売業態が模倣しにくい専門性の高い差別化要素となっている。

③PB商品とコスト競争力

独自開発のプライベートブランド商品は高い粗利率を確保しつつ価格競争力を提供する。サプリメント・スキンケア・衛生用品などPBカテゴリーの拡充が進んでおり、同質化しやすい業態の中での差別化と収益性改善の両立を可能にしている。

📈 業界の成長性・セクター動態 6/10

中期見通し

今後2〜3年は調剤薬局の新規併設と既存店の処方箋枚数増加が売上・利益を底上げする見通し。インバウンド需要の本格回復はドラッグストアにとって追い風であり、化粧品・菓子・医薬品等の免税販売強化も寄与が期待される。出店ペースは継続的に年間30〜50店舗程度が見込まれ、売上高8,500億〜9,000億円到達が視野に入る。

長期構造的トレンド

日本の高齢化率上昇(2035年に65歳以上が33%超の見込み)は処方薬需要を構造的に拡大させ、調剤薬局事業の成長基盤となる。また健康意識の高まりによるセルフメディケーション需要拡大は市販薬・サプリメント販売を下支えする。デジタル処方箋や電子お薬手帳など規制緩和が調剤DXを後押しし、効率化による利益率改善も長期的に期待できる。

⚠️ リスクファクター分析 7/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスクドラッグストア業界の価格競争激化

ウエルシア・マツキヨCVSなど全国大手との出店競合が関東圏でも激化しており、値引き競争による利益率圧迫が最大のリスク。調剤以外の一般品は価格弾力性が高く、競合の値引き攻勢に対し収益を守る施策が不可欠。

高リスク調剤報酬改定による利益減少

診療報酬・調剤報酬は厚生労働省の裁量で定期的に見直される。2年ごとの改定で調剤報酬が引き下げられると、拡大中の調剤部門の利益が直接削られるリスクがある。近年の引き下げ傾向が継続した場合は成長シナリオに下振れが生じる。

中リスク人件費・物流コストの上昇

最低賃金の引き上げと労働市場の逼迫により店舗スタッフ・薬剤師の採用・維持コストが上昇している。物流費の高止まりも重なり、売上増加分が費用増で相殺されるリスクがある。省人化・自動化投資で対応が求められる。

中リスクEC・オムニチャネルへの対応遅延

アマゾン・楽天などのEC事業者がドラッグストア商品の取り扱いを強化しており、OTC医薬品のネット販売規制緩和が進むとオフライン店舗の優位性が低下しうる。デジタル戦略の遅れは若年層顧客の流出につながるリスクがある。

低リスク大規模災害・パンデミックによる需要変動

感染症流行時はマスク・消毒剤等の需要が急増する一方、その反動減も大きい。また店舗集積エリアでの大規模災害は短期的な売上・損失に影響するが、生活必需品を扱うため壊滅的打撃には至りにくい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 6/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

調剤薬局件数拡大・処方箋獲得強化

全国の薬局数は約6万店だが、調剤売上に占めるドラッグストア系の比率は拡大中。高齢化で処方箋枚数が増加する構造下で調剤併設店の積み増しは直接収益向上に結びつく。在宅医療・オンライン服薬指導への参入でさらなる拡大が見込まれる。

インバウンド需要の回復・拡大

訪日外客数の増加に伴い、ドラッグストアでの化粧品・医薬品購入は人気の観光消費行動となっている。免税対応店舗の拡充やキャッシュレス・多言語対応強化により客単価向上と新規顧客獲得が期待できる。

業界再編・M&Aによるスケールメリット獲得

ドラッグストア業界は大手による中小チェーンの吸収が続いており、サンドラッグも地方チェーン取得により商圏を拡大できる。規模拡大による商品調達コスト低減・物流効率化が利益率改善と競争力強化につながる。

💰 株主還元政策 6/10

配当は7期連続増配(2019年66円→2025年130円)と株主還元への積極姿勢が明確。配当性向は約50%で安定しており、増配を継続できる利益基盤が整っている。現在の配当利回りは約3.4%(株価3,773円ベース)と、同業他社・市場平均を上回る水準。加えて機動的な自社株買いも実施しており、総還元利回りは投資魅力の一つ。過去7期の増配実績からも今後の継続的な還元拡充が期待できる。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(専門店)×0.77
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+3.93%
リスク耐性スコア調整(7/10)-0.40%
MOAT スコア調整(6/10)+0.00%
格付け調整(JCR A+)-0.20%
当社中立CoE6.19%
悲観 CoE
9.2%
中立 CoE
6.2%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(7/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 27%
中立 51%
楽観 22%
悲観 27% — 競争激化・利益率圧迫
中立 51% — 調剤拡大・安定成長
楽観 22% — M&A・デジタル活用で飛躍
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥4,507/株
悲観27% / 中立51% / 楽観22%
リスク耐性スコア 7/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 58億円 / 2024年度 -337億円 / 2023年度 89億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥130。成長率は過去DPS CAGR(10年=14.7%、直近3年=22.3%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(11年)でターミナル成長率に収束。

悲観 27%
競争激化・利益率圧迫
¥2,597
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.2%
ターミナル成長率0.5%
中立 51%
調剤拡大・安定成長
¥5,940
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.2%
ターミナル成長率1.3%
楽観 22%
M&A・デジタル活用で飛躍
¥9,763
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.4%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,306、配当性向49%でBPS追跡。

悲観 27%
競争激化・利益率圧迫
¥1,053
推定フェアバリュー/株
CoE9.2%
ROE(初年→10年目)-5.0%→5.8%
TV成長率0.5%
中立 51%
調剤拡大・安定成長
¥3,469
推定フェアバリュー/株
CoE6.2%
ROE(初年→10年目)8.2%→8.2%
TV成長率1.3%
楽観 22%
M&A・デジタル活用で飛躍
¥4,246
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.3%→8.1%
TV成長率2.4%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥263、総合スコア6.2から指数関数的に倍率算出。

悲観 27%
競争激化・利益率圧迫
¥2,629
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥263
想定PER10倍
中立 51%
調剤拡大・安定成長
¥3,944
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥263
想定PER15倍
楽観 22%
M&A・デジタル活用で飛躍
¥6,310
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥263
想定PER24倍
PBR法による価値算定を見送り
過去PBR中央値が1.5超のため、PBR法による価値算定は適していません(高ROE/成長銘柄)

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥263。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (16.1) 中央値 (19.2) 上位25% (23.0)
悲観 27%
競争激化・利益率圧迫
¥4,223
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER16.1倍
中立 51%
調剤拡大・安定成長
¥5,058
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER19.2倍
楽観 22%
M&A・デジタル活用で飛躍
¥6,051
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER23.0倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
中立
期待年利が必要利回りを上回る確率: 42.4%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -10.7% / 中央 2.5% / 上振れ 18.5%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥905 / 中央 ¥4,271 / 上振れ ¥19,612
現在 ¥3,818 → 分布の下から 0%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.0%
10年後の状態: 成長38% 横ばい45% 衰退17% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
地域人口減による数量下押し
53.5%
日本の家計実質所得圧迫
48.2%
株主還元強化
48.1%
調剤併設ドラッグ成長
45.4%
景気後退・需要減
43.6%
ドラッグストア業態シェア拡大
43.3%
バリュエーション低下
35.8%
好況・上振れサイクル
35.6%
バリュエーション上昇
25.9%
利益率改善
25.0%
利益率悪化
16.1%
構造的衰退
14.8%
TOB・買収
14.3%
大幅業績ショック
13.7%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥3,818(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.00%6.21%10.71%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥2,531
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥2,850
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.1%、直近売上成長 6.5%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (27%) 中立 (51%) 楽観 (22%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥2,597 ¥5,940 ¥9,763 ¥5,878
残余利益 ¥1,053 ¥3,469 ¥4,246 ¥2,988
PERマルチプル ¥2,629 ¥3,944 ¥6,310 ¥4,109
PBR分位法
PER分位法 ¥4,223 ¥5,058 ¥6,051 ¥5,051
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥4,507
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥1,444 割安
¥2,626
FV¥4,507 割高
¥6,593
¥8,241
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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