kabufu
PRICE OUTLOOK · 研究版

原油Brent(月平均)の価格見通し

日々の価格と、2036年に向けた5つの価格シナリオを比べます。価格上昇が利益になるかは、企業の販売・調達・価格転嫁・ヘッジによって変わります。

acrei_reference:最新の取得処理が失敗しています。保存済みの値を表示しています。最終処理 2026-11-02T14:13:14+00:00

← 価格一覧 エネルギー 更新範囲内

国別・年次の生産と需要を比較する(EIA 2023年版) →公表時の条件による数量の比較資料。現在の価格予測へ自動反映しない。

過去分布の再利用で10年先を予測できるか:時間順の疑似検証 →既存5シナリオの確率を校正した結果ではありません。BrentはWB月平均の検証で、期近先物の成績ではありません。

現在の5価格と過去10年の変動幅を直接照合する →過去の区分件数を将来確率には変えません。代表価格どうしの境界は比較用です。

最新の観測価格116.80$/bbl · 対象 2026-09
2036年・中立シナリオ114.24$/bbl · 2036-10-25
中立までの年率変化-0.2%観測価格から目標日まで

世界銀行Pink Sheetの名目月平均。品位・受渡条件は原系列に従う。店頭価格・企業の調達契約価格とは異なる。

2036年の5つのシナリオ

増産採算の参考値に、油種差と供給制約の独自仮定を分けて置く初期仮説。需給数量から価格を推定したモデルではない。

物価だけで上がる基準:116.14 $/bbl。中立シナリオのCPI基準からの差:-1.6%。基準価格は以下の「分析の前提」で確認できます。

低価格73.92$/bbl配分 10%

電化・省エネで需要が弱く、低コスト国の増産が競合。米国の高コスト新規井を十分に必要としない。 独自の2026年基準価格 55 USD/bbl。

現在比 -36.7%
CPI基準比 -36.4%
年率 -4.5%
やや低価格94.08$/bbl配分 20%

新規供給と生産性改善が自然減を概ね補い、供給制約の上乗せが小さい。 独自の2026年基準価格 70 USD/bbl。

現在比 -19.5%
CPI基準比 -19.0%
年率 -2.1%
中立114.24$/bbl配分 40%

新規開発が必要な需要が続く。採算目安66に、油種差5と産油国の供給管理等14を独自に置く。 独自の2026年基準価格 85 USD/bbl。

現在比 -2.2%
CPI基準比 -1.6%
年率 -0.2%
やや高価格147.84$/bbl配分 20%

鉱区条件の悪化・工事費上昇で実質開発費が増え、既存生産の減退を補う投資が遅れる。 独自の2026年基準価格 110 USD/bbl。

現在比 +26.6%
CPI基準比 +27.3%
年率 +2.4%
高価格194.88$/bbl配分 10%

長期の分断・制裁・開発制約が続き、高コスト供給と高い供給制約の上乗せが必要になる。 独自の2026年基準価格 145 USD/bbl。

現在比 +66.8%
CPI基準比 +67.8%
年率 +5.3%

配分加重平均:120.96 $/bbl。平均値は実現が最もありそうな価格を意味しません。

Brentの価格仮説をどう置いたか

2036年の名目価格 = 下表の2026年共通物価基準の価格 × 共通CPI年3%の累積。今の高値を起点に同じ成長率を延長する方法から、採算目安と供給制約の仮定を分ける方法に改めました。

参考にしたダラス連銀の2026年3月調査では、既存井の操業費を賄うWTI価格は平均43ドル、新規井を採算に乗せて掘削する価格は平均66ドルでした。両者は別の質問で、差額を企業の維持投資や利益に読み替えません。調査の原文

以下は独自の初期仮説です。中立の採算目安66だけが上記の公表値です。それ以外の採算目安、油種差、供給制約の上乗せは独自に置いた仮定で、需給数量から推定した価格ではありません。

シナリオ供給の採算目安BrentとWTIの差供給制約等の上乗せ合計:2026年基準2036年名目
低価格50325573.92
やや低価格60467094.08
中立6651485114.24
やや高価格80525110147.84
高価格100540145194.88

全てUSD/bbl。2026年基準は当サイトの共通物価基準です。米国の独立した将来インフレ率は追加していません。調査時点と分析時点の差も含めて、公表値を参考にした仮定です。

見直し条件と限界

低価格:EVの普及・燃費改善が鈍る、低コスト国の供給が増えない場合は見直す。

やや低価格:自然減の補充投資が採算に届かず、生産が継続的に減る場合は見直す。

中立:世界の需要・低コスト供給・新規井の採算が想定から外れた場合は見直す。

やや高価格:新規供給・代替燃料が需要増を吸収し、開発費が安定する場合は見直す。

高価格:輸送・制裁・開発制約が解消する、需要破壊や代替が進む場合は見直す。

  • 5つの価格は独自の判断による点の仮説であり、信頼区間や価格の上下限ではない。
  • 66以外の供給採算目安、全ケースの油種差・供給制約の上乗せは公表統計ではなく独自仮定。
  • 供給制約の上乗せは通常利益の二重加算を意図せず、供給管理・分断等による価格差の仮定。数量から推定した係数ではない。
  • 操業費用43や新規井採算66は価格の下限ではない。安い既存井だけで需要を満たせる局面がある。
  • 共通CPI3%で名目化し、米国独自の将来インフレは追加しない。ドル円150は共通マクロから参照。
  • 国別の10年供給計画・自然減・需要と価格弾力性の定量接続、およびシナリオ確率の校正は未完了。
  • 先物は原油価格水準の仮説であり、限月交代による損益・証拠金・運用収益の予測ではない。

資源を保有する企業は、操業費だけを引いた利益を永久に受け取れるとは考えない。自然減を補う開発投資・税・契約・借入を確認する。需要家は価格転嫁の遅れと在庫に必要な現金を確認する。

直近の需給と長期の国別比較 · INPEXの株主に残る現金からの検討

資源仮説 brent-supply-cost-20261025-r1 · 見直し期限 2026-11-25。共通マクロ版 price-research-20261025-v4。

過去の観測と2036年の仮説

実線は観測の月平均。点線はシナリオへの補助線であり、途中年の予測や信頼区間ではありません。

円換算と購買力

シナリオ2036年の名目円分析日時点の購買力換算
低価格11,087.768,250.00
やや低価格14,111.6910,500.00
中立17,135.6312,750.00
やや高価格22,175.5216,500.00
高価格29,231.3621,750.00

元系列の数量単位当たり。米セント表示は100分の1ドルに換算。CPI基準の比較では起点・2036年ともドル円150円で固定します。購買力は日本CPI年3.0%で割り戻した条件付きです。ドル円の予測確率は含みません。 現在ドル円 157.80(2026-10-29)。

分析の前提・版・出典
分析日/見直し期限
2026-10-25 / 2026-11-25
比較基準の観測
86.42 $/bbl:直近観測から12か月の有効観測の算術平均(直近対象 2026-09)
物価
日本CPI 3.0%/年、この系列の名目化基準 3.0%/年。共通CPIと固有の実質変化を乗算して名目価格を計算。ドル建て系列に独立した米国CPI予測を入れず、固定為替下の共通基準として扱う。
検証状態
未校正。新規井採算の公表値を参照した専門判断の初期仮説。国別需給・価格弾力性の定量接続は未完了。
モデル版
brent-supply-cost-20261025-r1
観測取得
2026-11-01T22:45:06+00:00

毎日の観測更新では将来の目標価格を動かしません。前提を見直した時に別の版を追加し、旧版も残します。

出典は市場構造・観測値の根拠です。上記の価格目標・配分を出典の機関が予測したという意味ではありません。

過去の10年変化から、現在の仮説を点検

現在の低価格・中立・高価格ケースを、過去の実質価格の変化と比べています。過去のドル価格から実績の米国CPIによる物価分を除く参考分析で、将来の共通CPI・金利・為替の条件は変更していません。

現在版データによる記述的な点検です。当時の予測を再現したバックテストや、将来の発生確率の校正ではありません。10年区間の多くが重なるため、件数を独立した標本数として扱えません。

比較対象10年区間数区間を重ねない組数低・高ケースの範囲外過去の実質価格倍率中立の誤差
1990年以降の起点1990〜2014年25318 / 250.45〜5.81倍実質据え置きより大きいか同じ
2000年以降の起点2000〜2014年15212 / 150.45〜3.58倍実質据え置きより小さい

低・高ケースは分布の端や信頼区間ではありません。「範囲外」の件数を将来の確率に読み替えないでください。中立の比較は倍率の対数誤差の平均によるもので、統計的に有意な優劣を示したものではありません。

比較の期間・欠測・定義

暦年12か月が揃った年平均どうしを10年差で比較。10年後の特定日の現物価格の検証ではない。

原油は古い市場制度の影響をそのまま延長しないため、1990年以降と2000年以降を分けて確認します。鉄鉱石は同じ品位・受渡条件の期間に限定しているため、比較可能な区間数がさらに少なくなります。

観測の最終月:価格 2026-09、米CPI 2026-09。

暦年12か月が揃わず年平均を作らなかった年:価格 2026、米CPI 2025、2026。欠測月の補間はしていません。

物価調整:CPIAUCSL。基準年の違いは比で相殺します。日本の実質購買力や、企業の調達価格の検証ではありません。

現在版の価格・実績米CPIを使った過去の実質価格変化の点検。過去公表時点の予測再現ではなく、将来の日本CPI・金利・為替条件は変更しない。 照合日 2026-11-02。

影響を調べる銘柄

「会社開示を確認」は感応度・事業影響を一次資料で確認したもの、「関連候補」は既存AI分析の文章から抽出したものです。評価額には自動加算していません。0件中、最大150件を表示します。

まだ関連銘柄の確認が済んでいません。

価格の出典 · JSONデータ