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FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
エクシオグループは旧コムシスホールディングスを前身とする情報通信工事の最大手持株会社。携帯電話基地局工事・光ファイバ線路工事・電力設備工事・社会インフラ整備を四本柱とし、NTTグループ・KDDI・ソフトバンクなど国内主要通信キャリアを主要顧客に持つ。グループ会社を通じた全国展開により、都市部から地方まで切れ目のない施工体制を構築。近年はデータセンター電気設備工事・再エネ関連工事にも領域を拡大しており、売上は2019年度4,237億円から2025年度6,708億円へ約6年で58%増加した。
①通信キャリアとの準専属的取引関係
NTT・KDDI・ソフトバンクとの長期一括請負契約に基づく安定受注が収益基盤。スイッチングコストが高く、顧客側も施工品質・安全管理・工期遵守を重視するため、実績ある既存業者を切り替えるインセンティブが小さい。
②全国規模の施工ネットワークと技術者基盤
グループ全体で数千名規模の有資格技術者を擁し、全都道府県での同時施工能力を持つ競合は国内に数社しか存在しない。施工管理ノウハウの蓄積は新規参入者が短期間で追いつける水準を大きく超えており、実質的な規模の参入障壁となっている。
③ストック型保守・維持管理収入
新設工事に加え、既設通信設備の保守・監視・維持管理業務がストック型収益として積み上がっている。景気変動に左右されにくい保守収入が下振れ局面での収益安定装置として機能し、利益の変動幅を抑制している。
中期見通し
2〜3年の視点では、5G整備の深化(屋内基地局・ローカル5G)、オープンRAN対応工事、データセンター電気・空調設備工事の増加が売上を牽引する見通し。通信キャリアの設備投資計画はいずれも高水準を維持しており、受注環境は良好。建設コスト上昇と技術者不足が利益圧迫要因ではあるが、受注単価への転嫁が進みつつある。
長期構造的トレンド
5〜10年の長期では、生成AI普及に伴うデータセンター建設ラッシュが最大の成長ドライバーとなりうる。再生可能エネルギーの大量導入に伴う送配電網増強工事、防衛・インフラ強靭化投資の拡大も追い風。デジタル社会の基盤整備は国策としての優先度が高く、予算の持続性が比較的高い。人口減少を踏まえた施工自動化・DX推進が中長期の生産性改善と利益率向上をもたらす可能性もある。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
主要顧客のNTT・KDDI・ソフトバンクが5G投資フェーズを終え設備投資を大幅圧縮した場合、受注量と売上が急減するリスク。通信投資の周期的低迷は過去にも発生しており、収益の集中リスクとして最重要。
建設・通信業界全体で深刻化する技術者・施工要員の不足が工事原価を押し上げ、利益率を圧迫するリスク。受注単価への転嫁が遅れる場合、営業利益率の低下につながる可能性がある。
運転資本変動や大型設備投資により年次FCFが大きく振れる傾向があり、直近でもマイナスFCFの年が複数ある。資本配分の効率性と財務柔軟性への懸念につながる。
コムテック・日本コムシスなど同業他社との競合に加え、通信キャリア系工事会社が内製化を進めるリスクがある。価格競争激化は受注単価を押し下げ、収益性を悪化させる可能性がある。
台風・地震等の自然災害による施工遅延・工事原価増加リスク。また通信インフラを管理する立場としてサイバーセキュリティインシデントが発生した場合の賠償・信頼毀損リスクも存在する。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
生成AI普及に伴う国内外大手クラウド企業の日本向けデータセンター建設が急増。電気・通信設備工事の主力施工者として大型受注を取り込めれば、売上・利益の大幅な上振れが期待できる。
洋上・陸上風力発電所の送配電網整備、太陽光発電所の電気工事など再生可能エネルギー関連の公共工事が中長期で拡大する見込み。同社の電力設備工事ノウハウが直接活かせる成長市場。
国防費増額に伴う通信・レーダー・防衛インフラ整備工事は同社のケイパビリティと親和性が高い。政府系工事は景気中立的で採算も安定しており、受注拡大に成功すれば収益の質が向上する。
配当政策は連続増配を基本方針とし、2019年度35円から2025年度63円へ7期連続増配を実現。配当性向は概ね45〜55%の範囲で安定推移。自社株買いも業績・財務状況に応じて実施しており、総還元性向の維持に努めている。中期経営計画では資本効率の向上をテーマに掲げており、今後のROE改善とともに株主還元の拡充が期待される。現在の配当利回りは約2.2%と市場平均並みだが、増配継続の実績と方針が株主からの信頼を獲得している。
リスク耐性スコア 6/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -116億円 / 2024年度 283億円 / 2023年度 -78億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥63。成長率は過去DPS CAGR(10年=16.1%、直近3年=9.5%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,542、配当性向49%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥129、総合スコア6.2から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.09倍、現BPS=¥1,542。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥129。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 4.77% | 8.27% | 12.77% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥1,815 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥1,815 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 0.5%、直近売上成長 8.6%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (35%) | 中立 (33%) | 楽観 (32%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥932 | ¥1,954 | ¥3,756 | ¥2,173 |
| 残余利益 | ¥707 | ¥2,189 | ¥3,271 | ¥2,017 |
| PERマルチプル | ¥1,290 | ¥1,935 | ¥3,095 | ¥2,080 |
| PBR分位法 | ¥1,383 | ¥1,685 | ¥2,141 | ¥1,725 |
| PER分位法 | ¥1,280 | ¥1,688 | ¥2,378 | ¥1,766 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥1,952 | ||
¥1,118 FV¥1,952 割高
¥2,928 ¥3,660