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1951 エクシオグループ 銘柄分析・適正株価

エクシオグループ 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
東証プライム 情報通信工事 ストック型保守・安定受注基盤 JCR A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
エクシオグループは通信インフラ工事の最大手として、5G基地局整備・光ファイバ敷設・データセンター電気設備工事など構造的成長市場を主戦場とする。長年の施工実績と全国施工網による参入障壁は高く、通信キャリアとの準専属的受発注関係がストック型売上を下支えする。PER20倍台・配当利回り2%台は事業の安定性に対し割安感があり、増配継続姿勢がバリュエーション下支えに寄与する。
7
競争優位性
業界内MOAT
6
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
7
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
6.4/10
競争優位性
7
業界成長性
6
リスク耐性
6
株主還元
6
見通し
7

5.6Sol 個別レビュー

5.6Solによるシナリオ加重評価
見送り寄り 簡易
5.6Sol乖離率 -15.4% レビュー時株価との比較
妥当価値 2,178円 シナリオ加重平均
基準株価 2,574円 2026-07-21 / kabufu-db
確信度 簡易評価

投資テーゼ

建設・ゼネコンの基準倍率(PER13倍、PBR1.20倍、EV/EBITDA8倍)を用い、利用可能なPER・PBR・EV/EBITDAを組み合わせた5シナリオ評価。確率加重価値は2,178.0円。既存の定量DBを横断した一次スクリーニングであり、10%集中判断には最新IRの追加確認を要する。

主な懸念

エクシオグループは基準株価2,574.0円に対し、EPS163.1円、BPS1665.5円、現行EV/EBITDA9.2倍。単年度の正規化前指標を使う軽量レビューのため、業績循環、特殊損益、会計基準差、直近会社計画の変化を完全には反映しない。決算更新時に再評価が必要。

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
悲観 10.0% 1,160円 景気後退・競争激化・倍率縮小が重なり、基準価値の55%まで低下。
弱気 20.0% 1,650円 利益成長が鈍化し、基準倍率を約2割切り下げる弱気ケース。
中立 40.0% 2,110円 PER・PBR・EV/EBITDAを業種基準倍率で評価した中立ケース。
強気 20.0% 2,700円 会社計画達成と資本効率改善により基準価値を28%上回る強気ケース。
楽観 10.0% 3,480円 需要上振れ・利益率改善・株主還元が同時進行する楽観ケース。
評価日: 2026-07-23 09:30:00
📋 事業内容
6,708億円
売上高
FY2025実績
269億円
親会社帰属
純利益
68億円
営業CF
FY2025実績
49.9%
自己資本
比率
8.3%
ROE
FY2025

エクシオグループは旧コムシスホールディングスを前身とする情報通信工事の最大手持株会社。携帯電話基地局工事・光ファイバ線路工事・電力設備工事・社会インフラ整備を四本柱とし、NTTグループ・KDDI・ソフトバンクなど国内主要通信キャリアを主要顧客に持つ。グループ会社を通じた全国展開により、都市部から地方まで切れ目のない施工体制を構築。近年はデータセンター電気設備工事・再エネ関連工事にも領域を拡大しており、売上は2019年度4,237億円から2025年度6,708億円へ約6年で58%増加した。

競争優位性(業界内MOAT) 7/10

①通信キャリアとの準専属的取引関係

NTT・KDDI・ソフトバンクとの長期一括請負契約に基づく安定受注が収益基盤。スイッチングコストが高く、顧客側も施工品質・安全管理・工期遵守を重視するため、実績ある既存業者を切り替えるインセンティブが小さい。

②全国規模の施工ネットワークと技術者基盤

グループ全体で数千名規模の有資格技術者を擁し、全都道府県での同時施工能力を持つ競合は国内に数社しか存在しない。施工管理ノウハウの蓄積は新規参入者が短期間で追いつける水準を大きく超えており、実質的な規模の参入障壁となっている。

③ストック型保守・維持管理収入

新設工事に加え、既設通信設備の保守・監視・維持管理業務がストック型収益として積み上がっている。景気変動に左右されにくい保守収入が下振れ局面での収益安定装置として機能し、利益の変動幅を抑制している。

📈 業界の成長性・セクター動態 6/10

中期見通し

2〜3年の視点では、5G整備の深化(屋内基地局・ローカル5G)、オープンRAN対応工事、データセンター電気・空調設備工事の増加が売上を牽引する見通し。通信キャリアの設備投資計画はいずれも高水準を維持しており、受注環境は良好。建設コスト上昇と技術者不足が利益圧迫要因ではあるが、受注単価への転嫁が進みつつある。

長期構造的トレンド

5〜10年の長期では、生成AI普及に伴うデータセンター建設ラッシュが最大の成長ドライバーとなりうる。再生可能エネルギーの大量導入に伴う送配電網増強工事、防衛・インフラ強靭化投資の拡大も追い風。デジタル社会の基盤整備は国策としての優先度が高く、予算の持続性が比較的高い。人口減少を踏まえた施工自動化・DX推進が中長期の生産性改善と利益率向上をもたらす可能性もある。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク通信キャリアの設備投資削減

主要顧客のNTT・KDDI・ソフトバンクが5G投資フェーズを終え設備投資を大幅圧縮した場合、受注量と売上が急減するリスク。通信投資の周期的低迷は過去にも発生しており、収益の集中リスクとして最重要。

高リスク技術者不足と労務費高騰

建設・通信業界全体で深刻化する技術者・施工要員の不足が工事原価を押し上げ、利益率を圧迫するリスク。受注単価への転嫁が遅れる場合、営業利益率の低下につながる可能性がある。

中リスクFCFの変動リスク

運転資本変動や大型設備投資により年次FCFが大きく振れる傾向があり、直近でもマイナスFCFの年が複数ある。資本配分の効率性と財務柔軟性への懸念につながる。

中リスク競合他社の台頭・価格競争

コムテック・日本コムシスなど同業他社との競合に加え、通信キャリア系工事会社が内製化を進めるリスクがある。価格競争激化は受注単価を押し下げ、収益性を悪化させる可能性がある。

低リスク自然災害・サイバーリスク

台風・地震等の自然災害による施工遅延・工事原価増加リスク。また通信インフラを管理する立場としてサイバーセキュリティインシデントが発生した場合の賠償・信頼毀損リスクも存在する。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 7/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

データセンター建設特需の取り込み

生成AI普及に伴う国内外大手クラウド企業の日本向けデータセンター建設が急増。電気・通信設備工事の主力施工者として大型受注を取り込めれば、売上・利益の大幅な上振れが期待できる。

再エネ・グリーン電力インフラ工事

洋上・陸上風力発電所の送配電網整備、太陽光発電所の電気工事など再生可能エネルギー関連の公共工事が中長期で拡大する見込み。同社の電力設備工事ノウハウが直接活かせる成長市場。

防衛・インフラ強靭化投資の受注

国防費増額に伴う通信・レーダー・防衛インフラ整備工事は同社のケイパビリティと親和性が高い。政府系工事は景気中立的で採算も安定しており、受注拡大に成功すれば収益の質が向上する。

💰 株主還元政策 6/10

配当政策は連続増配を基本方針とし、2019年度35円から2025年度63円へ7期連続増配を実現。配当性向は概ね45〜55%の範囲で安定推移。自社株買いも業績・財務状況に応じて実施しており、総還元性向の維持に努めている。中期経営計画では資本効率の向上をテーマに掲げており、今後のROE改善とともに株主還元の拡充が期待される。現在の配当利回りは約2.2%と市場平均並みだが、増配継続の実績と方針が株主からの信頼を獲得している。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(建設・ゼネコン)×0.74
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+3.81%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(7/10)-0.30%
格付け調整(JCR A+)-0.20%
当社中立CoE6.16%
悲観 CoE
9.2%
中立 CoE
6.2%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 34%
中立 32%
楽観 34%
悲観 34% — 通信投資停滞・競争激化
中立 32% — 5G/DX工事継続成長
楽観 34% — データセンター特需・大幅増益
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥2,027/株
悲観34% / 中立32% / 楽観34%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -116億円 / 2024年度 283億円 / 2023年度 -78億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥63。成長率は過去DPS CAGR(10年=16.1%、直近3年=9.5%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(12年)でターミナル成長率に収束。

悲観 34%
通信投資停滞・競争激化
¥1,043
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト9.2%
ターミナル成長率0.7%
中立 32%
5G/DX工事継続成長
¥2,428
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.2%
ターミナル成長率1.6%
楽観 34%
データセンター特需・大幅増益
¥4,121
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.8%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,542、配当性向49%でBPS追跡。

悲観 34%
通信投資停滞・競争激化
¥662
推定フェアバリュー/株
CoE9.2%
ROE(初年→10年目)-5.0%→5.7%
TV成長率0.7%
中立 32%
5G/DX工事継続成長
¥2,318
推定フェアバリュー/株
CoE6.2%
ROE(初年→10年目)8.1%→8.1%
TV成長率1.6%
楽観 34%
データセンター特需・大幅増益
¥2,915
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.7%→7.9%
TV成長率2.8%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥129、総合スコア6.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 34%
通信投資停滞・競争激化
¥1,290
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥129
想定PER10倍
中立 32%
5G/DX工事継続成長
¥1,935
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥129
想定PER15倍
楽観 34%
データセンター特需・大幅増益
¥3,095
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥129
想定PER24倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.09倍、現BPS=¥1,542。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.90) 中央値 (1.09) 上位25% (1.40)
悲観 34%
通信投資停滞・競争激化
¥1,389
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.90倍
中立 32%
5G/DX工事継続成長
¥1,685
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR1.09倍
楽観 34%
データセンター特需・大幅増益
¥2,157
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.40倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥129。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (9.9) 中央値 (13.1) 上位25% (18.5)
悲観 34%
通信投資停滞・競争激化
¥1,280
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER9.9倍
中立 32%
5G/DX工事継続成長
¥1,690
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER13.1倍
楽観 34%
データセンター特需・大幅増益
¥2,385
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER18.5倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 28.0%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -12.6% / 中央 -1.1% / 上振れ 14.8%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥471 / 中央 ¥1,931 / 上振れ ¥9,271
現在 ¥2,597 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.0%
10年後の状態: 成長35% 横ばい46% 衰退19% 倒産・上場廃止0%
事象タグ別の10年発生確率
rate environment net interest bridge
66.1%
株主還元強化
49.1%
景気後退・需要減
48.6%
好況・上振れサイクル
41.3%
バリュエーション低下
41.0%
ordinary_nominal_recession_catchup
38.2%
利益率改善
29.3%
バリュエーション上昇
25.3%
大幅業績ショック
20.9%
利益率悪化
20.6%
TOB・買収
17.7%
希薄化・増資
15.0%
構造的衰退
13.4%
競争優位低下
10.3%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥2,597(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.00%6.11%10.61%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥1,312
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥1,422
スタート時の状態S(名目永続成長率 1.3%、直近売上成長 3.2%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (34%) 中立 (32%) 楽観 (34%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥1,043 ¥2,428 ¥4,121 ¥2,533
残余利益 ¥662 ¥2,318 ¥2,915 ¥1,958
PERマルチプル ¥1,290 ¥1,935 ¥3,095 ¥2,110
PBR分位法 ¥1,389 ¥1,685 ¥2,157 ¥1,745
PER分位法 ¥1,280 ¥1,690 ¥2,385 ¥1,787
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥2,027
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥623 割安
¥1,133
FV¥2,027 割高
¥2,935
¥3,669
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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