5301
FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
東海カーボンは炭素材料を幅広く手がける素材企業で、用途分散が強みだ。半面、市況や景気の波から完全には自由になれない。ガラスやセラミックスは設備産業の性格と素材技術の積み上げが共存する分野だ。汎用品は市況色が出やすい一方、機能材は用途の深さで差がつきやすい。この会社を見るときは、目先の追い風よりも事業の型がどれだけ再現性を持つかを丁寧に見たい。
競争優位の源泉
長年の材料技術と顧客基盤はあるが、素材企業としては市況の影響が大きい。全体を通じた強い価格支配力は持ちにくい。高温工程や配合ノウハウ、品質認証は参入障壁になりやすい。用途に入り込むほど切り替えにくく、堀の粘りも増しやすい。強みが本物かどうかは、価格以外の理由で選ばれ続けるかに表れやすい。
成長の見通し
一部高機能用途は伸びるが、全社としては成熟素材の色が濃い。構造的な高成長を前提には置きにくい。高機能材や先端用途への比重が高まると、成長の見通しは明るくなりやすい。設備産業の重さをどこまで価値で上回れるかが焦点だ。外部環境の追い風があっても、最終的には自社の得意分野をどこまで広げられるかが差を生みやすい。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
用途分散は防御力になる一方、景気と素材市況の波は受ける。大崩れしにくいが、振れのない事業でもない。需要が弱い局面では固定費負担が表面化しやすい。数量の減少が利益を大きく動かすことがある。
用途分散は防御力になる一方、景気と素材市況の波は受ける。大崩れしにくいが、振れのない事業でもない。高温工程を要する分野では、燃料や電力の上昇が採算に直結しやすい。転嫁のタイミングが重要になる。
用途分散は防御力になる一方、景気と素材市況の波は受ける。大崩れしにくいが、振れのない事業でもない。差別化の薄い領域では価格競争が起こりやすい。高機能領域へ移れないと重さが残りやすい。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
見通しは高機能用途の積み上げにある。ただし成熟素材の比率が高いままだと、評価の切り上がりは限定される。先端分野で採用が増えると、素材の見え方は大きく変わりやすい。技術に対する評価も高まりやすい。
見通しは高機能用途の積み上げにある。ただし成熟素材の比率が高いままだと、評価の切り上がりは限定される。複数市場へ供給できれば単一景気の影響を和らげやすい。収益のぶれが小さくなるほど安心感も増す。
見通しは高機能用途の積み上げにある。ただし成熟素材の比率が高いままだと、評価の切り上がりは限定される。歩留まりや省エネが進むと、固定費産業でも利益の質を高めやすい。内製の強みが見えやすくなる。
素材市況に左右されやすく、還元の安定感は強くない。資本配分の魅力は中立以下だ。固定資産が重い業種だけに、還元は稼働率と投資計画を見ながら判断されやすい。高採算品が増えるほど配分の自由度も高まりやすい。派手さよりも、無理のない資本配分を続けられるかが長期の評価に結びつきやすい。
リスク耐性スコア 5/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 48億円 / 2024年度 -63億円 / 2023年度 144億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥30。成長率は過去DPS CAGR(10年=17.6%、直近3年=0.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,491、配当性向32%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥347、総合スコア4.4から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.92倍、現BPS=¥1,491。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥347。
10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 4.98% | 8.48% | 12.98% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥692 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥692 | ||
| スタート時の状態 | S(名目永続成長率 1.0%、直近売上成長 1.9%) | ||
※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (30%) | 中立 (45%) | 楽観 (25%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥279 | ¥647 | ¥1,553 | ¥763 |
| 残余利益 | ¥649 | ¥1,912 | ¥3,264 | ¥1,871 |
| PERマルチプル | ¥2,777 | ¥4,166 | ¥6,596 | ¥4,357 |
| PBR分位法 | ¥1,009 | ¥1,371 | ¥1,855 | ¥1,383 |
| PER分位法 | ¥4,025 | ¥8,629 | ¥12,690 | ¥8,263 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥3,327 | ||
¥1,748 FV¥3,327 割高
¥5,192 ¥6,490
関連: 5301 東海カーボン の株価・財務分析(概要ページ) / 銘柄分析ランキング一覧 / ガラス・土石製品の業界分析