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PRICE OUTLOOK · 研究版

亜鉛の価格見通し

日々の価格と、2036年に向けた5つの価格シナリオを比べます。価格上昇が利益になるかは、企業の販売・調達・価格転嫁・ヘッジによって変わります。

acrei_reference:最新の取得処理が失敗しています。保存済みの値を表示しています。最終処理 2026-11-02T14:13:14+00:00

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最新の観測価格4,021.00$/mt · 対象 2026-09
2036年・中立シナリオ3,615.67$/mt · 2036-10-25
中立までの年率変化-1.1%観測価格から目標日まで

世界銀行Pink Sheetの名目月平均。品位・受渡条件は原系列に従う。店頭価格・企業の調達契約価格とは異なる。

2036年の5つのシナリオ

精製品需給と原料・電力制約を分け、DISR実質比の移植と2031年以降の実質維持を仮定する。

物価だけで上がる基準:4,602.65 $/mt。中立シナリオのCPI基準からの差:-21.4%。基準価格は以下の「分析の前提」で確認できます。

低価格1,807.83$/mt配分 10%

建設・製造需要が弱く、鉱山・再生材と精錬の供給回復が重なる。原料・電力制約が緩む低価格条件。

現在比 -55.0%
CPI基準比 -60.7%
年率 -7.7%
やや低価格2,711.75$/mt配分 20%

鉱山の立上げと精錬の復旧が進み、需要増を上回る供給と在庫回復が価格を抑える。

現在比 -32.6%
CPI基準比 -41.1%
年率 -3.9%
中立3,615.67$/mt配分 40%

公表2031/2026実質比をWB起点へ移し、2031年以降の実質維持を置く独自の比較条件。

現在比 -10.1%
CPI基準比 -21.4%
年率 -1.1%
やや高価格5,061.93$/mt配分 20%

鉱石・電力制約や精錬所の停止が残る一方、建設・自動車・インフラ需要が回復する。

現在比 +25.9%
CPI基準比 +10.0%
年率 +2.3%
高価格7,592.90$/mt配分 10%

複数地域の鉱山・精錬停止が重なり、低在庫下で需要が強い。需給不足率をそのまま倍率にはしていない。

現在比 +88.8%
CPI基準比 +65.0%
年率 +6.6%

配分加重平均:3,941.08 $/mt。平均値は実現が最もありそうな価格を意味しません。

亜鉛:鉱山と精錬、時点と工程を分ける

亜鉛の需給と2036年価格条件

DISR同一系列の2031/2026実質価格比は0.7856。これを分析日時点のWB12か月平均3,424.67 USD/tへ移し、2031年以降の実質維持・独自5倍率・共通CPI3%を置いて上の5価格を計算します。

価格基準や観測期間の違いを超えて、相対変化を移せるという未校正の仮定です。公表2031年の価格を2036年の公式予測とは扱いません。配分も主観的で、需給差や在庫の少なさから価格倍率を逆算していません。世界・国別数量は2036年へ延長していません。

最新の短期見通し:ILZSG 2026年10月19日

年鉱山生産 Mt精製品生産 Mt精製品需要 Mt公表需給差 kt丸め数値からの差 kt
202612.4013.9314.02-88-90
202712.7814.2114.192520

2026年は不足88kt、2027年は余剰25ktという公表値です。丸めた百万tから引くと−90/+20ktとなるため、2/5ktの差を保持します。生産や需要を逆算して公表値へ合わせません。鉱山と精製品は工程が異なり、採掘量をそのまま地金供給にはしません。

ILZSGは2026年に中国の精製品生産が3.7%増える一方、中国外は精鉱不足・エネルギー費で2%減ると見込んでいます。2027年は精鉱供給の改善、ノルウェー等の精錬増設や日本の生産増を想定。ただし、国別の2036年生産を示したものではありません。

一次資料3・4ページ。短期の2点を下のDISR長期曲線へ接合していません。

同じ2026年の見通しは、どれだけ変わったか

ILZSG公表日対象年精製品の公表需給差 kt
2025-10-132026271
2026-04-232026-19
2026-10-192026-88

2025年10月の余剰271ktから、2026年10月には不足88ktへ変化。差は359ktです。いずれも同じ対象年への見通しで、2026年の最終実績に対する予測誤差ではありません。独立した3回の試行や、将来確率の校正には使いません。

2031年までの精製品見通し:DISRの9月時点

精製品生産には二次材が含まれます。鉱山生産と精製品生産を足すと二重計上になります。TCは精鉱の加工条件で、LME地金価格とは別です。精錬設備が増えても原料の取り合いでTCが低下し、製錬会社の利益が圧迫される場合があります。

世界暦年・精製品 Mt(二次材込み)0.04.18.312.416.52025202620272028202920302031緑:精製品生産 橙:精製品消費 2025は原表履歴、2026以降は公表時の予測/見通し
年鉱山 kt精製品 kt消費 kt精製品需給差 kt公表期末在庫 kt在庫前年差−需給差 kt
202512,496.713,788.913,809.7-20.8714.6—
202612,463.313,732.813,743.1-10.3704.30.0
202712,747.414,100.814,027.973.0777.20.0
202813,021.414,340.314,302.537.8815.00.0
202913,215.014,697.614,665.532.1847.10.0
203013,411.814,742.714,607.2135.5787.1-195.5
203113,763.014,731.014,568.4162.6949.70.0

2030年は生産−消費が+135.5ktに対し、公表在庫は前年比60kt減。残差は−195.5ktです。未説明の動きとして原数値を保持し、在庫を補正したり、この在庫表から価格や枯渇時期を推計したりしていません。公表在庫の範囲と、未掲載の調整項目の追加確認が必要です。

出所:DISR表13.1・120ページ、Excel Zinc H:N。公表2026年10月2日・情報締切9月20日。DISR/Commonwealth of Australia, CC BY 4.0(第三者資料を除く)。図表・計算は当サイト。

豪州の採掘・精錬・輸出と単位を確認
会計年度鉱山 kt Zn精製品 kt鉱石・精鉱輸出 kt総重量精製品輸出 kt輸出合計 kt金属含有量
2024–251,114.7428.81,862.3389.31,264.1
2025–261,126.2458.71,491.8408.31,101.5
2026–27 f1,117.2462.81,915.3439.71,327.8
2027–28 f1,161.5460.01,977.8437.01,354.2
2028–29 z1,156.5454.51,967.6434.01,346.5
2029–30 z1,118.7454.51,902.4434.01,316.2
2030–31 z1,032.7454.51,799.5431.81,266.3

鉱石・精鉱の総重量をZn含有量と扱わず、精製品輸出へ足しません。豪州の会計年度と世界の暦年からシェアを作っていません。

国別の鉱山生産:2025年USGS推計

鉱山生産 kt Zn 灰:2024年(一部推計) 緑:2025年推計中国4,100kt · 31.5%その他の国(複数国)2,000kt · 15.4%ペルー1,500kt · 11.5%豪州1,100kt · 8.5%インド870kt · 6.7%メキシコ780kt · 6.0%米国670kt · 5.2%ボリビア500kt · 3.8%ロシア430kt · 3.3%カザフスタン360kt · 2.8%スウェーデン230kt · 1.8%
国・集計2024年 kt Zn2025推計 kt Zn世界丸め計に対する比率埋蔵量 kt Zn
米国7596705.2%9,300
豪州1,1001,1008.5%64,000
ボリビア5125003.8%—
中国4,0004,10031.5%60,000
インド870 e8706.7%10,000
カザフスタン380 e3602.8%7,400
メキシコ7737806.0%14,000
ペルー1,2701,50011.5%18,000
ロシア310 e4303.3%29,000
スウェーデン2392301.8%4,100
その他の国(複数国)1,7302,00015.4%25,000
世界(丸め値)11,90013,000—240,000

国別合計−世界丸め計は2024年+43kt、2025年−460kt。比率を100%へ再正規化しません。これは鉱山のZn含有量で、精錬シェア・設備能力ではありません。ボリビアの埋蔵量NAは未確認、豪州64,000ktとJORC等19,000ktは別範囲です。埋蔵量を年産で割って枯渇年を決めません。

USGS MCS2026 Zinc 2ページ · 2026年2月公表、USGS public domain。USGS世界2025年採掘13,000ktとDISR12,496.7ktも別推計として保持。

精錬の電力費:独自の固定投入例

亜鉛1t当たり4,000kWhを使うと仮定した比較です。会社や世界平均の実測値ではありません。2026年実質の電力単価に共通CPIを一度だけ掛けます。

2026年実質 JPY/kWh2036年名目 JPY/kWh2036年の電力費だけ JPY/t
56.7226,879
1013.4453,759
2026.88107,518

原料・TC、労務、設備維持、環境費、税等は含めていません。LME価格からこれだけを引いて製錬利益・株主利益やコスト下限とはしません。工場の契約単価をJEPX日次平均で代用もしません。

企業とつなぐ:DOWA

当年度の亜鉛価格±100 USD/tに対する年間営業利益の影響規模は4.6億円と開示。表の価格前提3,100と、実績を含む通期平均欄3,191 USD/tを区別します。原料条件・在庫/ヘッジ・鉱山関連損益と、再投資後の現金を検討する →。10年先の利益にこの係数を適用していません。

解釈の限界と原本
  • 精製品の生産には二次材が含まれる。鉱山量と精製量を足さず、鉱山−消費を精製品不足としない。
  • ILZSG 2026年10月の短期見通しとDISR 9月の2031年曲線は別の公表/推計。ILZSGの2026・2027だけをDISR長期曲線へ接いで一つの予測にしない。
  • DISRの2030年は、生産−消費と在庫前年差に未説明の差がある。原数値を保持し、在庫を補正・外挿して価格を算定しない。
  • ILZSG公表の不足/余剰と、丸めた百万tの生産−需要の計算には差がある。生産や需要を逆算して合わせない。
  • USGS国別はZn含有量。豪州の鉱石/精鉱輸出の総重量と金属含有量を区別し、世界暦年と豪州会計年度でシェアを作らない。
  • ボリビアの埋蔵量NAをゼロで補わない。豪州の広い埋蔵量とJORC等の範囲を分け、埋蔵量÷年産を枯渇年にしない。
  • 世界2036年の需給・国別精錬シェア/数量・TC・価格数量反応は未推定。価格5条件の配分と相対価格比の移植は未校正。

Zinc (LME), high grade, minimum 99.95% purity, settlement price beginning April 1990; previously special high grade, minimum 99.995%, cash prices。LMEの算定方法や期間の違いが相対変化を変えないと仮定した条件で、検証済みの基準差補正ではありません。起点は分析日に固定し、新しい観測は現在価格カードへ反映します。

DISR REQ September 2026、117~120頁。情報締切9月20日資料時点 2026-10-02 · SHA256 eb9dd61c43654a4393aad58fe5d3fe6db7e4568e1e3e340cee84e66ba1bab6db

Zinc H:N列、世界暦年と豪州会計年度資料時点 2026-10-02 · SHA256 010ee389273048f983441185100fddc4d4fd2a42df716e137c352a87673ca66f

USGS MCS2026 Zinc、国別鉱山生産は2ページ資料時点 2026-02 · SHA256 81f42c706a239392df03b26134cfffbafaaecc81193d7f3b1071f3eb68d40eca

ILZSG 2026年10月、亜鉛は3・4ページ資料時点 2026-10-19 · SHA256 0bf20c18067509a449bbd757c5534f762a778ec6c376fe73f27e1a4e7f8f3536

ILZSG 2025年10月、2026年見通しは4ページ資料時点 2025-10-13 · SHA256 64033372c8e6e23e0ec32e1119d1dc671b8174cf7d322dbce867359745352c3b

ILZSG 2026年4月、2026年見通しは3ページ資料時点 2026-04-23 · SHA256 dbc8910557f84934767f3d6dc8ece2bf4987d12c8ec14e5994e2109dc815c326

DOWA 2026年度第1四半期補足資料、7・9・12ページ資料時点 2026-08-07 · SHA256 d9c800d9cef14514ca075ea097664dcded8ea1d67c4db2e3948908c56491eaa9

World Bank Pink Sheet Zincの定義資料時点 2026-10 · SHA256 ea1c350827878ea3bbe30e3cda16a13fd3bd5b409b8458940dc94a36b5a33154

過去の観測と2036年の仮説

実線は観測の月平均。点線はシナリオへの補助線であり、途中年の予測や信頼区間ではありません。

円換算と購買力

シナリオ2036年の名目円分析日時点の購買力換算
低価格271,174.90201,771.43
やや低価格406,762.35302,657.14
中立542,349.80403,542.85
やや高価格759,289.72564,960.00
高価格1,138,934.57847,439.99

元系列の数量単位当たり。米セント表示は100分の1ドルに換算。CPI基準の比較では起点・2036年ともドル円150円で固定します。購買力は日本CPI年3.0%で割り戻した条件付きです。ドル円の予測確率は含みません。 現在ドル円 157.80(2026-10-29)。

分析の前提・版・出典
分析日/見直し期限
2026-10-25 / 2026-11-25
比較基準の観測
3,424.67 $/mt:直近観測から12か月の有効観測の算術平均(直近対象 2026-09)
物価
日本CPI 3.0%/年、この系列の名目化基準 3.0%/年。共通CPIと固有の実質変化を乗算して名目価格を計算。ドル建て系列に独立した米国CPI予測を入れず、固定為替下の共通基準として扱う。
検証状態
倍率・主観配分・価格基準/観測期間の相対変化移植は未校正。最新の短期見通しと旧長期曲線は接合せず、在庫残差も未補正。
モデル版
zinc-req-relative-20261025-r1
観測取得
—

毎日の観測更新では将来の目標価格を動かしません。前提を見直した時に別の版を追加し、旧版も残します。

出典は市場構造・観測値の根拠です。上記の価格目標・配分を出典の機関が予測したという意味ではありません。

影響を調べる銘柄

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5714 DOWAホールディングス 会社開示を確認

当年度の亜鉛価格感応度を開示。原料・在庫/ヘッジ・鉱山損益と分ける · 確認 2026-08-07

2026年度Q1資料の感応度表は亜鉛±100 USD/tに対する年間営業利益の影響規模4.6億円。表の前提3100 USD/tと通期平均欄3191は別。金属価格差・原料購入条件・在庫/ヘッジ評価を分け、税引後現金や2036年利益へ外挿しない。

根拠を読む · この銘柄に関連する価格を見る

価格の出典 · JSONデータ