DOWAホールディングスの価格感応度と事業環境
日々の価格と、2036年に向けた5つの価格シナリオを比べます。価格上昇が利益になるかは、企業の販売・調達・価格転嫁・ヘッジによって変わります。
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銘柄のAI分析へ · AI本文からの抽出候補と、独自検討で選んだ検証対象を含みます。影響方向と感応度は個別確認が必要です。
この銘柄の関連候補に銅の期近先物があります。COMEX参考とLME銅の基準差、旧暫定・現行の2036年価格を確認する →。先物相当の参考価格を会社の売価・原価へ直接適用しません。
DOWAホールディングス:亜鉛価格だけでなく原料条件・在庫評価・鉱山投資の回収を確かめる
当期の増益は、複数金属の価格・為替・在庫/ヘッジ評価・鉱山関連損益などを含みます。亜鉛単独の利益率や、維持投資後の現金が同じだけ増えたという意味ではありません。
分析日 2026-10-25 · 見直し期限 2026-11-10 · 調査版 dowa-zinc-20261025-r1。当サイトの独自検討で、特定の投資家本人による評価ではありません。
当年度の感応度:営業利益と現金は分ける
2026年度の感応度表では、亜鉛価格±100 USD/tに対し年間営業利益の影響規模4.6億円。在庫評価を含むかはこの調査では未確認で、税引後利益や現金、符号付きの10年係数とは扱いません。
| 会社の表記範囲 | 亜鉛 USD/t | ドル円 JPY/USD |
|---|---|---|
| 感応度表の前提 | 3,100 | 155.0 |
| Q1実績を含む通期平均欄 | 3,191 | 156.1 |
Q1実際の亜鉛平均は3,463 USD/t、2Q以降の前提は3,100 USD/tです。会社の前提はサイトの2036年ドル円150円等とは別。将来の数量・原料契約・ヘッジ・電力・維持更新・税が同じという仮定は置かず、2036年の亜鉛5価格にこの係数をそのまま掛けません。
会社感応度表12ページ。会社も一定の前提に基づく感応度で、実際の影響は様々な要因により大きく異なり得るとしています。
2026年4~6月の連結実績
| 億円・未満切捨て | 前年同期 | 当期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,601 | 2,533 |
| 営業利益 | 64 | 247 |
| 経常利益 | 86 | 325 |
| 親会社株主帰属純利益 | 64 | 234 |
増益の中身:亜鉛だけの価格効果にしない
| 全社の営業利益増減要因 | 億円 |
|---|---|
| 施策効果・販売増減など | 40 |
| 差量収入(数量差) | -3 |
| 差量収入(金属価格差・製錬) | 78 |
| 差量収入ほか(為替差・製錬) | 20 |
| 製錬以外の金属価格・為替 | 27 |
| 原料購入条件差 | -10 |
| 電力代 | 3 |
| 在庫評価損益 | 57 |
| 製造原価・償却他/販管費/研究開発 | -35 |
| 公表営業利益増減 | 182 |
| 営業外損益増減 | 56 |
| 公表経常利益増減 | 239 |
公表増減要因の合計は177億円、公表営業利益増減は182億円で5億円差があります。表示は億円未満切捨てのため、差を特定要因へ配賦しません。営業利益の表示端点247−64は183億円、営業利益増減182+営業外56は238億円で経常利益増減239とも差を保持します。
在庫評価増減57億円の内訳は低価法12・ヘッジ45。営業外には鉱山関連61億円を含み、持分法投資損益やロイヤリティなどの区分です。これらを営業利益にもう一度足したり、現金収入と同一視したりしません。会社は銀価格の下落に伴う期末ヘッジ評価益も説明しており、価格下落が単純に減益になるとも限りません。
増減要因7ページ · 期末評価の説明9ページ。実際の営業CF・維持投資の現金支出はこの調査では未確認です。
バフェット式に、再投資後の現金を確かめる
- 当期増益には複数金属の価格・為替、在庫評価、鉱山関連の損益が含まれる。営業利益・経常利益・実際の現金を分け、亜鉛だけの利益率とはしない。
- 製錬の原料購入条件が悪化する一方、当期の電力代は減少した。金属価格が上がっても、鉱山と受託製錬では利益の取り分が同じではない。
- 銀価格の低下に伴う期末ヘッジ評価の利益も開示されている。価格の上げ下げだけで継続利益・現金を決めず、契約と評価/決済の時点を確かめる。
- 資源循環・処理技術や許認可、安定した原料集荷が競争力につながるかを見た上で、設備維持・環境対応・鉱山権益更新・閉山負担と借入返済後に現金が残るかを確認する。
価格感応度や会計上の増益を、そのまま株主が繰り返し受け取れる利益にはしません。維持更新投資・実際の現金収支・借入・環境負担の追加照合が必要で、株主利益・2036年利益・適正株価は未確定です。
亜鉛の世界需給・国別採掘・2036年条件 · 既存の銘柄AI分析
原本と調査範囲
DOWA 2026年度第1四半期補足資料、7・9・12ページ公表 2026-08-07 · SHA256 d9c800d9cef14514ca075ea097664dcded8ea1d67c4db2e3948908c56491eaa9
会社の四半期損益・当年度感応度を別DBへ保存した検討です。四半期を年換算せず、既存AIV・facts・財務基準・評価入力へ転記していません。
2系列。市場価格は日次、公的統計は公表頻度に合わせて更新します。時点が異なる系列を並べて比較する際は対象期間を確認してください。
| 価格・指数 | 最新観測 | 対象期間/状態 | 2036 低価格 | 2036 中立 | 2036 高価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銅(先物)金属・鉱物 · USD/lbLME個別予測との基準差を要確認 | 6.46 | 2026-10-30更新範囲内 | 4.07 | 6.75 | 11.20 |
| 亜鉛金属・鉱物 · $/mt | 4,021.00 | 2026-09更新範囲内 | 1,807.83 | 3,615.67 | 7,592.90 |
銘柄分析とつなぐときの読み方
同じ原油高でも、生産会社の売上と、航空会社の燃料費では効く方向が異なります。販売数量、契約通貨、価格転嫁の時間差、ヘッジ、設備更新費を確認して利益・現金収支に接続します。土地の含み益を営業利益に足したり、建設工事費とその内訳の労務費を二重に計上したりしないことが重要です。
各価格の5ケースは独立した周辺シナリオです。すべての高価格ケースが同時に起こる確率を掛け合わせたり、銘柄の楽観ケースへ一律に割り当てたりすることはできません。