株譜kabufu
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3222 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス 銘柄分析・適正株価

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
小売 食品スーパー 共同調達
現在値
時価総額
投資テーゼ
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは食品スーパーの統合体として日常消費を支える。守りの強さはあるが、競争の厳しい食品小売で統合効果をどこまで利益に変えられるかが鍵である。
4
競争優位性
業界内MOAT
2
業界成長性
セクター動態
7
リスク耐性
財務・事業安定性
4
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
4.2/10
競争優位性
4
業界成長性
2
リスク耐性
7
株主還元
4
見通し
4

5.6Sol 個別レビュー

Claude Opus 5によるシナリオ加重評価
見送り寄り 簡易
5.6Sol乖離率 -7.8% レビュー時株価との比較
妥当価値 748円 シナリオ加重平均
基準株価 811円 2026-07-21 / kabufu-db
確信度 簡易評価

投資テーゼ

評価軸をPERに置けない(赤字)ためPBR一本で見る。BPS1024.9円に対し現在株価811円でPBR0.79倍、配当16円で利回り1.97%。ROEがゼロ近傍からマイナスである以上、COE5.5%に対する理論PBRは0.3〜0.5倍にとどまり、資産価値の3〜5割引きが理論的な着地点になる。それでも0.79倍で取引されているのは、イオン傘下という親会社の存在と完全子会社化の思惑が下値を支えているためで、この期待を7%の楽観シナリオとして織り込んだ。中立でも減損一巡後の純利益40億(EPS約20円、PER40倍相当)が精一杯で、PBR0.78倍=800円が上限に近い。確率加重は748円で現値811円を約8%下回る。人件費・物流費の高騰は継続する一方、食品スーパーは価格転嫁が最も難しい業態であり、価格据え置き方針が粗利率を直接削っている。統合効果が数字で確認できるまでは投資対象として見送るべきでconviction=skip。

主な懸念

DBのeps_0=-6.5が誤りかを検証したが、実績も赤字であることを確認した。2026年2月期は営業収益9444億・営業利益50.5億に対し、51億円の減損損失計上により親会社株主帰属当期純損失31.9億円(EPS約-16.29円)で、持株会社設立以来初の通期最終赤字。さらに2027年2月期第1四半期(2026年7月6日発表)も営業収益2736億35百万円で前年同期比16.8%増ながら、価格施策強化と資材価格上昇で売上総利益率が低下し販管費も増加、営業損失8億05百万円・経常損失8億23百万円・親会社株主帰属四半期純損失20億77百万円と赤字が継続している。したがってTTM EPS-6.5円はむしろ実態に近く、DB値を黒字へ修正すべき根拠はない。減損51億を除けば経常段階では黒字だが、営業利益率は50.5÷9444=わずか0.53%で食品スーパーの平均2%を大きく下回り、正常化しても収益力は極めて脆弱。増収はいなげや統合による見かけ上のもので、統合シナジーは未発現。不採算店・老朽店の整理が遅れており追加減損リスクが残る。shares_0=195,570,659は自己株式込みの可能性があり、revenue_0=1,061,018,986,000(1兆610億)も実績9444億より大きくTTM集計とみられる。

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
悲観 25.0% 500円 不採算店の追加減損が続き通期でも営業赤字に転落。人件費・物流費の高騰を価格転嫁できず粗利率がさらに低下、配当16円も維持できず減配。PBR0.49倍まで水準訂正。
弱気 28.0% 650円 PBR0.63倍。営業利益率0.5%が定着し統合シナジーは発現せず、ROEゼロ近傍に対する理論PBR0.5倍前後へ収れんする。増収しても利益が伴わない構図が続く。
中立 25.0% 800円 減損が一巡し純利益40億(EPS約20円)まで回復。ただし収益力の低さからPERでは評価されずPBR0.78倍が上限。親会社イオンの存在が下値を支える標準ケース。
強気 15.0% 1,000円 いなげや統合シナジーが顕在化し営業利益150億・営業利益率1.5%へ改善。EPS45円。PBR0.98倍まで評価が回復し増配も実現する。
楽観 7.0% 1,300円 イオンによる完全子会社化のTOBが実施され、直近株価に30%超のプレミアムが乗る。PBR1.27倍で純資産に接近した価格で決着。
評価日: 2026-08-03 09:00:00
📋 事業内容
9,638億円
売上高
FY2026実績
-32億円
親会社帰属
純利益
256億円
営業CF
FY2026実績
52.8%
自己資本
比率
-1.6%
ROE
FY2026

同社は食品を中心に、地域の日常需要を支える小売を展開する。毎日の買い物に近いぶん、来店頻度は高いが競争も強い。価格だけでなく、鮮度、品ぞろえ、買いやすさが支持を分けやすい。目立つ成長産業ではないが、生活の土台を握る存在である。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

食品小売の堀は、立地、物流、仕入れ、地域密着の運営力にある。日常的に立ち寄る理由を作れている店は、価格差だけでは崩れにくい。地域の嗜好に合わせた売場づくりも、見えにくいが強い資産になる。とはいえ商圏競争は厳しく、油断するとすぐ差が縮まりやすい。

📈 業界の成長性・セクター動態 2/10

大きな市場拡大は望みにくいが、既存店改善や商圏深耕で積み上がる余地はある。惣菜や簡便需要など、同じ食でも伸びる領域を取れるかが重要だ。物流やデータ活用が進めば、成熟業態でも質の改善は狙える。守りの強さの中に、小さな成長の芽を探したい。

⚠️ リスクファクター分析 7/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク価格競争

食品は比較されやすく、商圏内の競争が強い。集客のための値下げが続くと利幅が細りやすい。

中リスクコスト上昇

物流や人件費の負担が積み上がると、薄利の構造には重く響く。効率化が遅れると差が出やすい。

中リスク商圏成熟

人口動態や地域需要の伸びが弱いと、既存店の改善余地が限られやすい。守りの強さだけでは上がりにくい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

既存店の磨き込み

惣菜や品ぞろえの改善が当たれば、同じ商圏でも来店価値を高めやすい。地味だが効く成長の形だ。

物流改善

供給網の効率化が進めば、成熟業態でも利益の見え方を良くしやすい。守りの強さが一段と増す。

生活需要の評価

不安定な局面ほど、食品小売の底堅さは見直されやすい。防御力のある銘柄として見通しを支える。

💰 株主還元政策 4/10

生活密着小売は安定感がある一方、店舗や物流への継続投資が欠かせない。還元の評価は、足元の現金だけでなく基盤強化の進み方と合わせて見たい。無理のない配分を続けられる企業は、成熟株として安心感が出やすい。派手さより継続性が似合う分野である。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(食品スーパー・コンビニ)×0.57
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+2.94%
リスク耐性スコア調整(7/10)-0.40%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
当社中立CoE5.60%
悲観 CoE
8.6%
中立 CoE
5.6%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(7/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 27%
中立 51%
楽観 22%
悲観 27% — 値下げ競争で薄利構造が深まる
中立 51% — 生活必需需要を軸に安定推移する
楽観 22% — 統合効果と効率化が採算を押し上げる
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,195/株
悲観27% / 中立51% / 楽観22%
リスク耐性スコア 7/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2026年度 90億円 / 2025年度 -18億円 / 2024年度 -41億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥16。

悲観 27%
値下げ競争で薄利構造が深まる
¥190
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.6%
ターミナル成長率-0.2%
中立 51%
生活必需需要を軸に安定推移する
¥324
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト5.6%
ターミナル成長率1.0%
楽観 22%
統合効果と効率化が採算を押し上げる
¥429
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,025、配当性向45%でBPS追跡。

悲観 27%
値下げ競争で薄利構造が深まる
¥465
推定フェアバリュー/株
CoE8.6%
ROE(初年→10年目)-4.4%→4.8%
TV成長率-0.2%
中立 51%
生活必需需要を軸に安定推移する
¥1,310
推定フェアバリュー/株
CoE5.6%
ROE(初年→10年目)6.6%→6.6%
TV成長率1.0%
楽観 22%
統合効果と効率化が採算を押し上げる
¥1,449
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)8.8%→7.1%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥69、総合スコア4.2から指数関数的に倍率算出。

悲観 27%
値下げ競争で薄利構造が深まる
¥483
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥69
想定PER7倍
中立 51%
生活必需需要を軸に安定推移する
¥759
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥69
想定PER11倍
楽観 22%
統合効果と効率化が採算を押し上げる
¥1,172
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥69
想定PER17倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.93倍、現BPS=¥1,025。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.87) 中央値 (0.93) 上位25% (1.03)
悲観 27%
値下げ競争で薄利構造が深まる
¥891
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.87倍
中立 51%
生活必需需要を軸に安定推移する
¥957
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.93倍
楽観 22%
統合効果と効率化が採算を押し上げる
¥1,053
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR1.03倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥69。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (22.2) 中央値 (25.5) 上位25% (99.4)
悲観 27%
値下げ競争で薄利構造が深まる
¥1,528
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER22.2倍
中立 51%
生活必需需要を軸に安定推移する
¥1,762
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER25.5倍
楽観 22%
統合効果と効率化が採算を押し上げる
¥6,853
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER99.4倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 21.5%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -16.1% / 中央 -3.8% / 上振れ 15.0%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥102 / 中央 ¥457 / 上振れ ¥3,101
現在 ¥811 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
4.6%
10年後の状態: 成長0% 横ばい54% 衰退42% 倒産・上場廃止5%
事象タグ別の10年発生確率
希薄化・増資
80.3%
chronic share issuance drift
57.6%
地域人口減による数量下押し
45.3%
ordinary dilution financing
42.0%
大幅業績ショック
37.8%
景気後退・需要減
37.4%
利益率改善
34.9%
バリュエーション低下
34.7%
external equity book quality discount
34.5%
dilution terminal quality discount
27.6%
赤字・低収益からの回復
26.5%
TOB・買収
25.9%
バリュエーション上昇
24.1%
discounted recap financing
23.6%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥811(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.00%5.50%10.00%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥341
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥341
スタート時の状態L(名目永続成長率 1.2%、直近売上成長 5.5%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (27%) 中立 (51%) 楽観 (22%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥190 ¥324 ¥429 ¥311
残余利益 ¥465 ¥1,310 ¥1,449 ¥1,112
PERマルチプル ¥483 ¥759 ¥1,172 ¥775
PBR分位法 ¥891 ¥957 ¥1,053 ¥960
PER分位法 ¥1,528 ¥1,762 ¥6,853 ¥2,819
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,195
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥391 割安
¥711
FV¥1,195 割高
¥2,191
¥2,739
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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