オプションから見た到達確率
オプションの値段には「いつまでに、どこまで動くと思われているか」が入っています。そこから逆算した、各SQ日にその価格へ届いている確率です。金利も建値から取り出しているので織り込み済み。予想ではなく、市場がその確率をいくらで売買しているかという数字です。
確率マップ 横 = SQ日 / 縦 = 価格 / 色 = その価格以上で満期を迎える確率
濃いほど、その価格以上で満期を迎える確率が高いということです。コールがインザマネーになる確率そのもので、プットなら100%から引いた値になります。白い線が五分五分の境目。上場している満期をすべて並べています。マップ上にカーソルを置くと、その日付・その価格の確率が出ます。
レンジの広がり 先になるほど不確実になる度合い
満期が先になるほど、あり得る価格の幅は広がります。その広がり方を並べた図です。横軸は残存日数を時間の平方根で目盛っているので、素直に拡散しているだけなら帯はまっすぐ広がります。途中で急に開くところがあれば、そこに何かが警戒されているということです。
満期を選んで詳しく見る
この価格帯にいる確率
気になる価格を2つ入れると、選んだ満期の時点でその間にいる確率が出ます。
その価格以上になっている確率
期間構造 満期ごとのボラティリティ
右上がりなら「先のほうが荒れる」と見られている状態。目先のイベントが重いときは左が跳ね上がります。
スキュー 下と上、どちらの保険が高いか
同じ距離だけ下と上に離れた価格(±1標準偏差)のボラティリティを比べています。下側が高いほど下落への警戒が強いということ。株価指数はほぼ常に下が高く、原油は上が高くなりがちです。
銘柄を横断して比べる 約1ヶ月先の値動きの幅
90%の確率で収まる幅を、いまの価格に対する比率で並べています。価格の桁が違う銘柄どうしでも「どれが荒れているか」を比べられます。
市場の見方の推移 同じ残存日数で日々を並べる
この数字の読み方
オプション価格から取り出した確率を「リスク中立確率」と呼びます。実際に起きる確率そのものではなく、リスクの値段を含んだ確率です。とくに株価指数では下落に対する保険(プット)が買われやすいぶん、下側の確率が実際の頻度より高めに出ます。方向を当てる道具ではなく、市場がいまどれだけ下振れを警戒しているかの温度計として使ってください。
計算はブリーデン・リッツェンバーガーの関係(コール価格を権利行使価格で2回微分すると、満期の価格の確率密度になる)に基づいています。フォワードと割引率はプットコールパリティから取り出しているので、金利は建値に入っているぶんがそのまま反映されます。値がついている権利行使価格の外側は、境界の傾きを減衰させながら延ばした推計です。
スナップショットは毎営業日 7:40(日本時間)に取得し、日付ごとに保存しています。過去の日付の分布もそのまま残るので、「あのとき市場はこう見ていた」を後から確認できます。
データについて
オプション建値の出所は Cboe の公開データ(15分遅延)です。株価指数(S&P500・ナスダック100・ラッセル2000)は指数オプションそのもの。為替とコモディティは米国上場ETFのオプションを使い、そこから取り出した収益率の分布を、先物・指数ページと同じ原資産価格(ドル円、金先物、WTI先物など)に換算しています。
為替ETFは建値が薄く、ドル円で1満期あたり6本前後の権利行使価格しか値がつきません。各満期の「精度」表示と、実際に値がついていた価格帯の注記を必ず見てください。原油ETF(USO)は限月ロールのコストを負うため、期近先物そのものの分布とは中期でずれます。