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大王製紙 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
パルプ・紙 家庭紙 総合製紙 JCR A- (stable) R&I A- (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
大王製紙は家庭紙を含む生活接点のある紙需要を持つ一方、紙全体としての成熟圧力からは逃れにくい。生活関連の底堅さはあるが、構造転換の進捗が重要になる。
4
競争優位性
業界内MOAT
3
業界成長性
セクター動態
5
リスク耐性
財務・事業安定性
4
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
4.0/10
競争優位性
4
業界成長性
3
リスク耐性
5
株主還元
4
見通し
4
📋 事業内容
6,689億円
売上高
FY2025実績
-112億円
親会社帰属
純利益
446億円
営業CF
FY2025実績
26.7%
自己資本
比率
-4.8%
ROE
FY2025

家庭紙や印刷関連など、生活に近い紙製品を幅広く展開している。顧客の調達や生産、設備運営のどこに入り込むかで、単発受注か継続取引かの色合いが変わりやすい。一方で物理的な供給力や現場対応が必要なため、デジタルだけでは置き換わりにくい領域を持つ。そのため、景気や投資計画の波を受けても、採用の深さと供給責任で選ばれるかが評価の分かれ目になる。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

生活接点のあるブランドは強みだが、紙そのものは構造的な代替圧力を受けやすい。規格対応、量産立ち上げ、品質保証のような積み上げがある領域では、AIだけで代替できない実務力が効く。それでも顧客の値下げ圧力は残るため、採用後も技術と供給責任で選ばれ続けることが重要になる。

📈 業界の成長性・セクター動態 3/10

安定需要を持つ分野はある一方、全社としては成熟産業の色が濃い。伸びしろは既存顧客内での深耕、新用途への展開、周辺収益の積み上げのどれが効くかで見え方が変わる。ただし外部環境が弱い局面では、需要があっても案件化や採用の速度が鈍りやすい。新しい柱が育つほど再評価余地は広がるが、既存分野の重さを打ち返せないと成長感は出にくい。

⚠️ リスクファクター分析 5/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク構造逆風

既存紙需要の縮小が続くと、生活関連だけでは全体を押し上げにくい。このリスクは構造逆風が顕在化する局面で強まりやすく、需要の弱さと供給側の負担が同時に出やすい。その場合は受注や稼働、値決めに響きやすく、固定費の重さが採算を鈍らせやすい。需要の先行きが見えにくくなると評価も慎重になりやすい。

中リスクコスト変動

原燃料や物流の変動が大きい局面では採算が不安定になりやすい。このリスクはコスト変動が顕在化する局面で強まりやすく、需要の弱さと供給側の負担が同時に出やすい。その場合は受注や稼働、値決めに響きやすく、固定費の重さが採算を鈍らせやすい。需要の先行きが見えにくくなると評価も慎重になりやすい。

中リスク改革遅れ

高付加価値分野へのシフトが遅れると、成熟事業の重さが残りやすい。このリスクは改革遅れが顕在化する局面で強まりやすく、需要の弱さと供給側の負担が同時に出やすい。その場合は受注や稼働、値決めに響きやすく、固定費の重さが採算を鈍らせやすい。需要の先行きが見えにくくなると評価も慎重になりやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

生活品深耕

見通しの鍵は生活品深耕が一過性の採用ではなく、用途の広がりや供給責任の強化につながるかにある。この動きが進むほど、採用品目や用途が広がり、受注の質と値決めの力が改善しやすい。供給責任を果たせる企業として見られれば評価も底上げされやすい。

構成改善

見通しの鍵は構成改善が一過性の採用ではなく、用途の広がりや供給責任の強化につながるかにある。この動きが進むほど、採用品目や用途が広がり、受注の質と値決めの力が改善しやすい。供給責任を果たせる企業として見られれば評価も底上げされやすい。

循環対応

見通しの鍵は循環対応が一過性の採用ではなく、用途の広がりや供給責任の強化につながるかにある。この動きが進むほど、採用品目や用途が広がり、受注の質と値決めの力が改善しやすい。供給責任を果たせる企業として見られれば評価も底上げされやすい。

💰 株主還元政策 4/10

資本配分は基盤維持と構成改善を優先しやすく、還元の厚みはその進み方次第になる。資本配分では、競争力を守る投資と財務の安定をどう両立するかがまず問われる。製造業では設備、開発、供給責任への投資が欠かせず、還元の魅力は事業の強さが続く前提で評価されやすい。無理のない還元と再投資のバランスが見えるほど、長期の見通しは組み立てやすくなる。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
30年国債利回り(リスクフリーレート)+3.70%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(製紙・パルプ)×0.87
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.47%
リスク耐性スコア調整(5/10)+0.00%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
格付け調整(JCR A- / R&I A-)+0.00%
当社中立CoE8.37%
悲観 CoE
11.4%
中立 CoE
8.4%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(5/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 39%
中立 30%
楽観 31%
悲観 39% — 既存紙需要の弱さが長引く局面
中立 30% — 生活関連需要で全体を支える局面
楽観 31% — 高付加価値製品の構成改善が進む局面
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,592/株
悲観39% / 中立30% / 楽観31%
リスク耐性スコア 5/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 237億円 / 2024年度 328億円 / 2023年度 -842億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥14。成長率は過去DPS CAGR(10年=6.1%、直近3年=-14.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(9年)でターミナル成長率に収束。

悲観 39%
既存紙需要の弱さが長引く局面
¥68
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト11.4%
ターミナル成長率-0.5%
中立 30%
生活関連需要で全体を支える局面
¥158
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト8.4%
ターミナル成長率1.0%
楽観 31%
高付加価値製品の構成改善が進む局面
¥437
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,423、配当性向45%でBPS追跡。

悲観 39%
既存紙需要の弱さが長引く局面
¥626
推定フェアバリュー/株
CoE11.4%
ROE(初年→10年目)-5.0%→7.2%
TV成長率-0.5%
中立 30%
生活関連需要で全体を支える局面
¥1,613
推定フェアバリュー/株
CoE8.4%
ROE(初年→10年目)9.1%→9.1%
TV成長率1.0%
楽観 31%
高付加価値製品の構成改善が進む局面
¥3,169
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)11.4%→9.4%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥143、総合スコア4.0から指数関数的に倍率算出。

悲観 39%
既存紙需要の弱さが長引く局面
¥1,000
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥143
想定PER7倍
中立 30%
生活関連需要で全体を支える局面
¥1,572
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥143
想定PER11倍
楽観 31%
高付加価値製品の構成改善が進む局面
¥2,429
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥143
想定PER17倍
PBR法による価値算定を見送り
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥143。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (11.1) 中央値 (18.1) 上位25% (32.4)
悲観 39%
既存紙需要の弱さが長引く局面
¥1,591
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER11.1倍
中立 30%
生活関連需要で全体を支える局面
¥2,590
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER18.1倍
楽観 31%
高付加価値製品の構成改善が進む局面
¥4,629
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER32.4倍

10年後の株価を 5000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-05-10)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 18.0%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -12.9% / 中央 -1.1% / 上振れ 13.2%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(5000シナリオ)
下振れ ¥147 / 中央 ¥484 / 上振れ ¥1,985
現在 ¥966 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
1.3%
10年後の状態: 成長37% 横ばい11% 衰退51% 倒産・上場廃止1%
事象タグ別の10年発生確率
赤字・低収益からの回復
88.7%
好況・上振れサイクル
56.0%
景気後退・需要減
49.5%
利益率改善
47.8%
バリュエーション低下
40.5%
バリュエーション上昇
33.4%
株主還元強化
29.3%
競争優位低下
27.1%
構造的衰退
26.9%
希薄化・増資
23.1%
大幅業績ショック
22.9%
TOB・買収
21.2%
利益率悪化
19.6%
倒産・上場廃止
5.0%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(5000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥966(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
株価の10年推移予想(中央線=中央シナリオ、帯=下振れ〜上振れ)
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)5.42%8.92%13.42%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥457
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥457
スタート時の状態衰退(名目永続成長率 0.0%、直近売上成長 2.1%)

※ 試算精度について:現在は 5000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (39%) 中立 (30%) 楽観 (31%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥68 ¥158 ¥437 ¥209
残余利益 ¥626 ¥1,613 ¥3,169 ¥1,710
PERマルチプル ¥1,000 ¥1,572 ¥2,429 ¥1,615
PBR分位法
PER分位法 ¥1,591 ¥2,590 ¥4,629 ¥2,832
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,592
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥452 割安
¥821
FV¥1,592 割高
¥2,666
¥3,333
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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