6013 タクマ 銘柄分析・適正株価
5.6Sol 個別レビュー
投資テーゼ
厚い受注残とO&Mの反復性、ネットキャッシュは強み。価値は受注量ではなく大型案件の正常採算と保証控除後FCFで決まる。
主な懸念
固定価格案件の原価超過、公共予算、受注の谷、性能保証を受注残の大きさで見落とすリスク。
シナリオ内訳
| シナリオ | 確率 | 妥当価値 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 工事損失・受注空白 | 10.0% | 547円 | 案件別採算・保証、受注残消化、O&M反復、株数、ネットキャッシュを整合させ、成熟環境設備会社として自然な正常PERを適用。 |
| 案件採算低下 | 22.0% | 1,404円 | 案件別採算・保証、受注残消化、O&M反復、株数、ネットキャッシュを整合させ、成熟環境設備会社として自然な正常PERを適用。 |
| 受注残消化・O&M拡大 | 40.0% | 2,720円 | 案件別採算・保証、受注残消化、O&M反復、株数、ネットキャッシュを整合させ、成熟環境設備会社として自然な正常PERを適用。 |
| 高採算更新・遠隔O&M | 23.0% | 4,023円 | 案件別採算・保証、受注残消化、O&M反復、株数、ネットキャッシュを整合させ、成熟環境設備会社として自然な正常PERを適用。 |
| 循環資源プラットフォーム化 | 5.0% | 4,945円 | 案件別採算・保証、受注残消化、O&M反復、株数、ネットキャッシュを整合させ、成熟環境設備会社として自然な正常PERを適用。 |
FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
同社は産業機械や設備を通じて、顧客の生産や運営を支える。案件ごとの差が大きく、受注から納入までの管理力が問われる業態だ。現場の課題に合わせて装置を作り込めるかが価値の中心になる。単なるモノ売りより、稼働まで責任を持つ姿勢が評価されやすい。
機械メーカーの堀は、設計力、据え付け実績、保守対応の積み上げでできる。複雑な現場ほど、一度採用された先の切替は慎重になりやすい。運転条件を理解した提案は、価格だけでは代替されにくい。とはいえ標準機に近い部分では競争が残り、案件採算の差も出やすい。
成長余地は、更新需要に加えて省人化や環境対応の流れを取り込めるかにある。保守や運転支援まで広がれば、受注の波を和らげやすい。既存顧客の深掘りがうまい企業は、派手でなくても息の長い伸びを作れる。案件の量より質が評価を左右しやすい業種だ。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
大型案件のタイミングで売上の見え方がぶれやすい。計画のずれが重なると収益も読みづらくなる。
仕様変更や工期の遅れが出ると、個別案件の利益が大きく傷みやすい。積み上がると通期の印象も変わりやすい。
顧客の投資が慎重になると、新規受注の勢いが鈍りやすい。景気敏感な色は無視できない。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
納入後の支援まで関われれば、機械会社の弱点である波をやわらげやすい。収益の質も見えやすくなる。
現場の人手不足が強まるほど、機械化の提案は通りやすくなる。外部環境が見通しを後押ししやすい。
利益を伴う受注を積み上げられれば、売上規模以上に評価が改善しやすい。質の見直しが再評価につながる。
機械は受注の波があるぶん、資本配分には慎重さが求められる。研究開発や生産体制を守りながら、無理のない還元を続けられるかが大切だ。好況時だけでなく、平時にもぶれにくい姿勢は安心感につながる。事業の耐久力がそのまま配分の信頼性に映る。
リスク耐性スコア 5/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -28億円 / 2024年度 -207億円 / 2023年度 266億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥67。成長率は過去DPS CAGR(10年=23.6%、直近3年=23.0%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(10年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥1,384、配当性向51%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥132、総合スコア5.0から指数関数的に倍率算出。
過去BPSデータの連続性に問題があるため、PBR法による価値算定を見送り(時系列に不連続な急変あり(株式分割の遡及反映が不完全な可能性))
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥132。
10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 4.03% | 7.53% | 12.03% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥2,225 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥2,240 | ||
| スタート時の状態 | C(名目永続成長率 1.6%、直近売上成長 10.2%) | ||
※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (35%) | 中立 (40%) | 楽観 (25%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥1,378 | ¥2,326 | ¥5,019 | ¥2,667 |
| 残余利益 | ¥594 | ¥1,641 | ¥3,472 | ¥1,732 |
| PERマルチプル | ¥1,058 | ¥1,587 | ¥2,645 | ¥1,666 |
| PBR分位法 | — | — | — | — |
| PER分位法 | ¥1,513 | ¥2,005 | ¥3,853 | ¥2,295 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥2,090 | ||
¥1,136 FV¥2,090 割高
¥3,747 ¥4,684