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8381 山陰合同銀行 銘柄分析・適正株価

山陰合同銀行 銘柄分析・適正株価・割安/割高判定
銀行業 地方銀行 山陰地盤 JCR AA- (stable) R&I A+ (stable)
現在値
時価総額
投資テーゼ
山陰合同銀行は地域の預貸基盤を持つ地銀で、金利環境の変化が追い風にも逆風にもなりやすい。地域密着の強みはあるが、長期では人口動態と競争環境が重くのしかかる。
4
競争優位性
業界内MOAT
2
業界成長性
セクター動態
6
リスク耐性
財務・事業安定性
6
株主還元
配当・自社株買い
4
見通し
上振れ経路の確度
総合スコア
4.4/10
競争優位性
4
業界成長性
2
リスク耐性
6
株主還元
6
見通し
4

5.6Sol 個別レビュー

Claude Opus 5によるシナリオ加重評価
見送り寄り 簡易
5.6Sol乖離率 -8.2% レビュー時株価との比較
妥当価値 2,229円 シナリオ加重平均
基準株価 2,429円 2026-07-21 / kabufu-db
確信度 簡易評価

投資テーゼ

26/3期は経常収益1670億円、純利益227億円と21%増益で、金利上昇局面の恩恵を素直に受けている。27/3期も純利益255億円、配当68円への増配を計画。ただし予想ROEはKT_fEPS 169.7をBPS 2121.6で割って8.0%にとどまり、日本の銀行のCOE 8%を上回らない。ROEがCOEと等しい以上、適正PBRは1.0倍でしかなく、現値のPBR 1.14倍には超過リターンの根拠がない。追加利上げでROEが9%台に定着して初めて現値が正当化される。

主な懸念

PBR 1.14倍に対し予想ROEは8.0%でCOE 8%と同水準。適正PBRはほぼ1.0倍で、株価は理論値を1割超上回る。配当割引法では68円配当COE8%成長3%で1360円とさらに低く、金利上昇期待を先に織り込んだ水準。

シナリオ内訳

5.6Sol評価のシナリオ、確率、妥当価値、根拠
シナリオ確率妥当価値根拠
悲観 15.0% 1,570円 利上げ反転と与信費用増でROE6.0%、適正PBR0.71倍を期末BPS2200円に適用。
弱気 25.0% 1,900円 金利上昇が一巡しROE7.0%、適正PBR0.857倍を期末BPS2220円に適用。
中立 32.0% 2,230円 会社計画どおりROE8.0%でCOEと同水準、適正PBR1.00倍を期末BPS2230円に適用。
強気 20.0% 2,720円 追加利上げで貸出利鞘拡大しROE9.5%、適正PBR1.21倍を期末BPS2250円に適用。
楽観 8.0% 3,260円 ROE11%が定着し配当性向50%超と自社株買いを併用、適正PBR1.43倍をBPS2280円に適用。
評価日: 2026-07-26 15:39:06
📋 事業内容
1,353億円
売上高
FY2025実績
187億円
親会社帰属
純利益
8,722億円
営業CF
FY2025実績
3.6%
自己資本
比率
5.9%
ROE
FY2025

山陰合同銀行は地域の預貸基盤を持つ地銀で、金利環境の変化が追い風にも逆風にもなりやすい。地域密着の強みはあるが、長期では人口動態と競争環境が重くのしかかる。地域金融は預金基盤と取引先との継続関係が土台になる。金利環境だけでなく、地場企業の新陳代謝や相談機能の深さが収益の質を左右しやすい。この会社を見るときは、目先の追い風よりも事業の型がどれだけ再現性を持つかを丁寧に見たい。

競争優位性(業界内MOAT) 4/10

競争優位の源泉

地域の顧客基盤はあるが、銀行機能そのものの差別化は強くない。デジタル化が進むほど地理的な壁は薄れやすい。地域で積み上げた信頼と情報量は、簡単には置き換わりにくい。資金供給だけでなく、経営相談まで入り込めるかどうかが差別化になる。強みが本物かどうかは、価格以外の理由で選ばれ続けるかに表れやすい。

📈 業界の成長性・セクター動態 2/10

成長の見通し

地方銀行は構造的に成長余地が乏しい。金利環境の改善は追い風でも、需要そのものを大きく増やす力ではない。貸出の量だけでなく、手数料やソリューションの幅を広げられるかが成長の焦点になる。地域の活力を支えながら、自らの役割も更新できるかが問われる。外部環境の追い風があっても、最終的には自社の得意分野をどこまで広げられるかが差を生みやすい。

⚠️ リスクファクター分析 6/10

スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。

高リスク地域経済の停滞

預金基盤は安定しやすく、急激な事業崩壊の確率は低い。ただし地域経済の弱さと与信費用の振れは無視できない。地場の需要が弱いと、貸出や手数料の広がりも限られやすい。取引先の活力低下はじわじわ収益に響く。

中リスク与信費用の増加

預金基盤は安定しやすく、急激な事業崩壊の確率は低い。ただし地域経済の弱さと与信費用の振れは無視できない。景気後退や個別先の悪化が重なると、表面上の利ざや以上に負担が出やすい。平時の見え方との落差に注意が要る。

低リスク競争激化の圧力

預金基盤は安定しやすく、急激な事業崩壊の確率は低い。ただし地域経済の弱さと与信費用の振れは無視できない。店舗網や預金基盤があっても、価格競争だけでは差がつきにくい。存在意義を広げられないと収益性が削られやすい。

💡 見通し(上振れ経路と実現確度) 4/10

業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。

相談業務の深化

見通しは金利環境の正常化や経費構造の改善にある。一方で顧客接点のデジタル化が進むほど、地域密着だけでは差別化しにくくなる。事業承継や再編支援まで踏み込めると、単なる融資先以上の関係が築きやすい。手数料収益の厚みも増しやすい。

地場再生の追い風

見通しは金利環境の正常化や経費構造の改善にある。一方で顧客接点のデジタル化が進むほど、地域密着だけでは差別化しにくくなる。地域企業の投資意欲が戻る局面では、既存の顧客網が強く働く。預貸だけでない価値提供が評価されやすい。

運営効率の改善

見通しは金利環境の正常化や経費構造の改善にある。一方で顧客接点のデジタル化が進むほど、地域密着だけでは差別化しにくくなる。店舗や事務の効率化が進むと、基盤収益の見通しは整いやすい。守りの改善がそのまま還元余地にもつながる。

💰 株主還元政策 6/10

成熟業種らしく還元姿勢は比較的読みやすい。大きな成長投資が少ないぶん、株主還元は一定の魅力を持つ。金融機関の還元は健全性との両立で見られやすい。無理のない資本配分を続けられるかが、長い目での信頼感につながる。派手さよりも、無理のない資本配分を続けられるかが長期の評価に結びつきやすい。

EPS / DPS 長期推移(年次・全期間)
EPS(1株益) DPS(1株配当年間)
⚖️ 内在価値の推定(確率加重フェアバリュー)
📐 株主資本コスト(CoE)の算出
10年国債利回り(リスクフリーレート)+2.86%
成熟市場ERP(Damodaran)+4.23%
日本カントリーリスクプレミアム+0.91%
業種ベータ(地方銀行)×0.88
 → 業種調整後の市場リスクプレミアム+4.51%
リスク耐性スコア調整(6/10)+0.00%
MOAT スコア調整(4/10)+0.20%
格付け調整(JCR AA- / R&I A+)-0.20%
当社中立CoE7.36%
悲観 CoE
10.4%
中立 CoE
7.4%
楽観 CoE
6.0%
リスク耐性スコア(6/10)を用いて3シナリオに確率ウェイトを配分。安定性が高いほど中立シナリオの比重が増し、リスクが高いほど悲観・楽観シナリオの比重が増加する。各モデルの確率加重平均を等ウェイトで平均した値を総合フェアバリューとして表示。
悲観 29%
中立 48%
楽観 23%
悲観 29% — 地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
中立 48% — 地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
楽観 23% — 金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
総合フェアバリュー(確率加重・4モデル平均)
¥1,475/株
悲観29% / 中立48% / 楽観23%
リスク耐性スコア 6/10 より算出
DCF法による算定を見送り
直近3期のFCFブレが30%超のため、DCF法による算定を見送り(年次変動が大きく将来推計が困難)
直近3期FCF: 2025年度 3,440億円 / 2024年度 718億円 / 2023年度 531億円

2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥48。成長率は過去DPS CAGR(10年=13.0%、直近3年=14.5%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(9年)でターミナル成長率に収束。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
¥672
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト10.4%
ターミナル成長率-0.5%
中立 48%
地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
¥1,232
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト7.4%
ターミナル成長率1.0%
楽観 23%
金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
¥2,071
推定フェアバリュー/株
株主資本コスト6.0%
ターミナル成長率2.0%

2段階残余利益モデル。BPS₀=¥2,049、配当性向39%でBPS追跡。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
¥904
推定フェアバリュー/株
CoE10.4%
ROE(初年→10年目)-5.0%→6.4%
TV成長率-0.5%
中立 48%
地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
¥2,382
推定フェアバリュー/株
CoE7.4%
ROE(初年→10年目)8.2%→8.2%
TV成長率1.0%
楽観 23%
金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
¥3,991
推定フェアバリュー/株
CoE6.0%
ROE(初年→10年目)10.4%→8.6%
TV成長率2.0%

PERマルチプル法。ピークEPS=¥123、総合スコア4.4から指数関数的に倍率算出。

悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
¥860
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥123
想定PER7倍
中立 48%
地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
¥1,229
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥123
想定PER10倍
楽観 23%
金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
¥2,089
推定フェアバリュー/株
ピークEPS¥123
想定PER17倍

過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=0.46倍、現BPS=¥2,049。

PBR推移(月次・全期間)
PBR月次 下位25% (0.36) 中央値 (0.46) 上位25% (0.61)
悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
¥728
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PBR0.36倍
中立 48%
地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
¥936
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PBR0.46倍
楽観 23%
金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
¥1,257
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PBR0.61倍

過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥123。

PER推移(月次・全期間、赤字年除外)
PER月次 下位25% (9.8) 中央値 (11.9) 上位25% (16.5)
悲観 29%
地域需要の弱さと信用費用増加が重なる局面
¥1,202
推定フェアバリュー/株
分位下位25%
適用PER9.8倍
中立 48%
地域基盤を守りながら安定運営を続ける局面
¥1,466
推定フェアバリュー/株
分位中央値
適用PER11.9倍
楽観 23%
金利環境の改善が収益性を押し上げる局面
¥2,023
推定フェアバリュー/株
分位上位25%
適用PER16.5倍

10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)

総合判定(期待利回り vs 必要利回り)
回避
期待年利が必要利回りを上回る確率: 29.0%
期待年利(10年保有した場合)
下振れ -9.7% / 中央 0.9% / 上振れ 13.0%
中央シナリオで必要利回り(7〜8%目安)を超えるか
10年後株価の幅(1000シナリオ)
下振れ ¥288 / 中央 ¥1,611 / 上振れ ¥6,333
現在 ¥2,429 → 分布の下から 1%地点(低いほど割安)
10年以内の倒産・上場廃止確率
0.8%
10年後の状態: 成長28% 横ばい69% 衰退2% 倒産・上場廃止1%
事象タグ別の10年発生確率
financial low-return terminal value discount
69.0%
地銀の預金・店舗網圧力
60.2%
株主還元強化
48.4%
景気後退・需要減
45.0%
バリュエーション低下
39.1%
希薄化・増資
35.3%
好況・上振れサイクル
34.1%
大幅業績ショック
28.5%
構造的衰退
27.7%
利益率改善
25.1%
バリュエーション上昇
23.0%
利益率悪化
17.2%
TOB・買収
16.8%
競争優位低下
14.3%
銘柄の状態、業種の景気敏感度、スコア、資本効率、現在PBRなどから各事象の露出度を作り、EPS/BPSシミュレーション内で発生させています。
📊 10年後の株価予想分布(1000通りのシナリオ)
横軸 = 10年後の株価 / 縦軸 = その株価に到達するシナリオ数。 現在 ¥2,429(赤線)より右に分布があれば株価上昇期待、左なら下落リスク。
🍝 トータルリターンの10年推移(1000通りのシナリオ)
横軸 = 経過年 / 縦軸 = 配当込み累積トータルリターン(%)。薄い線1本1本が1回のシミュレーション、 太線が中央シナリオ、帯が下振れ〜上振れ(P10〜P90)。0%(灰線)より上なら投資元本を上回る。
入力値 / 各モデルの結果下振れ中央上振れ
必要利回り(株主資本コスト)3.14%6.64%11.14%
成長持続年数(競争優位性に連動)7年10年13年
EPS/BPS-first MC 適正株価(中央)¥1,628
10年後EPS/BPS×出口評価(中央)¥1,628
スタート時の状態S(名目永続成長率 0.2%、直近売上成長 11.1%)

※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。

評価モデル 悲観 (29%) 中立 (48%) 楽観 (23%) 加重平均
DCF
配当割引 ¥672 ¥1,232 ¥2,071 ¥1,263
残余利益 ¥904 ¥2,382 ¥3,991 ¥2,323
PERマルチプル ¥860 ¥1,229 ¥2,089 ¥1,320
PBR分位法 ¥728 ¥936 ¥1,257 ¥950
PER分位法 ¥1,202 ¥1,466 ¥2,023 ¥1,518
モデル平均 ↑ 各モデルの確率加重平均 ¥1,475
📊 株価チャート
バリュエーションゾーン
¥480 割安
¥873
FV¥1,475 割高
¥2,286
¥2,858
本レポートは公開情報(有価証券報告書・IR資料・各種統計)に基づく定性・定量分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。財務数値はEDINET開示データより自動取得しており、最新の決算発表を反映していない場合があります。割引率は NYU Stern Damodaran (Jan 2026) の Japan ERP および日本国債利回りを基に算定。投資判断はご自身の責任においてご判断ください。
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