8698 マネックスグループ 銘柄分析・適正株価
5.6Sol 個別レビュー
投資テーゼ
TradeStation、国内証券持分、Coincheck、AM・WMの複数optionを持つが、価値は市況・規制・非支配持分を分けたSOTPでのみ読める。
主な懸念
デジタル資産の赤字・会計表示差、証券金利収支、親会社社債、KDDI出資後の非支配持分を単純連結利益で誤るリスク。
シナリオ内訳
| シナリオ | 確率 | 妥当価値 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 暗号冬・取引低迷・規制資本流出 | 12.0% | 80円 | 証券、デジタル資産、AM・WM、投資NAVと親会社資本調整を別々に置くYear-10 SOTP。一律PERや一般事業FCFは用いない。 |
| 手数料圧縮・AUM低成長 | 23.0% | 280円 | 証券、デジタル資産、AM・WM、投資NAVと親会社資本調整を別々に置くYear-10 SOTP。一律PERや一般事業FCFは用いない。 |
| 証券正常化・AM成長・暗号均衡 | 39.0% | 519円 | 証券、デジタル資産、AM・WM、投資NAVと親会社資本調整を別々に置くYear-10 SOTP。一律PERや一般事業FCFは用いない。 |
| AI執行・AUM・暗号cycle上振れ | 21.0% | 790円 | 証券、デジタル資産、AM・WM、投資NAVと親会社資本調整を別々に置くYear-10 SOTP。一律PERや一般事業FCFは用いない。 |
| グローバル金融プラットフォーム | 5.0% | 1,153円 | 証券、デジタル資産、AM・WM、投資NAVと親会社資本調整を別々に置くYear-10 SOTP。一律PERや一般事業FCFは用いない。 |
FY2025実績
純利益
FY2025実績
比率
FY2025
同社は売買仲介、資産運用、投資銀行業務などを通じて、資金の流れをつなぐ。相場環境に左右されやすい一方で、顧客基盤と商品力の差が収益の厚みを分ける。回転売買だけでなく、預かり資産をどう積み上げるかが重要になる。市場の熱量と経営の質が重なって見える業種だ。
証券会社の堀は、顧客基盤、営業網、商品供給力、運用残高の粘りにある。相談の質が高い企業は、相場が静かな時でも接点を保ちやすい。法人向けの強みや特定分野の専門性も、見えにくい参入障壁になる。ただし売買依存が強いと、堀の印象は相場次第で薄れやすい。
成長余地は、預かり資産の積み上げと手数料以外の収益源の厚みづくりにある。相場の追い風に乗るだけでは、好不調の振れを抑えにくい。相談型営業や運用商品が育つ企業は、緩やかでも質の高い成長を描きやすい。収益の平準化が進むかが見通しの焦点だ。
スコアは「リスクが小さい」ことではなく、「リスクに対する財務・構造的耐性の高さ」を評価したものです。
売買代金や投資家心理が冷えると、手数料収益は細りやすい。良い時の勢いが反動になりやすい業種だ。
仲介収益への依存が強いと、平準化が進みにくい。相場の静かな局面で弱さが見えやすい。
金融商品を扱う以上、説明責任や内部管理の重みは大きい。小さな信頼毀損が長く尾を引きやすい。
業績を構造的に変える可能性のある具体的な上振れ経路のみ。種まき新規事業・ニュースに出た小さな特許・抽象的な期待論は対象外。
資産運用の接点が厚くなれば、相場の波をまたいだ収益基盤を作りやすい。証券会社としての質が高まる。
投資銀行や法人向けの支援が広がれば、収益の柱が増えやすい。仲介依存の印象を和らげられる。
売買ではなく資産形成の支援で選ばれれば、長期的な信頼を積み上げやすい。見通しの安定感につながる。
証券は業績の波があるため、還元の評価には一段の慎重さが要る。良い相場での大きな配分より、静かな相場でも維持できる姿勢が信頼につながる。自己資本とリスク管理の規律を崩さないことも重要だ。荒い業種だからこそ、配分の一貫性に価値が出る。
リスク耐性スコア 5/10 より算出
直近3期のいずれかでFCFが赤字のため、DCF法による算定を見送り
直近3期FCF: 2025年度 -189億円 / 2024年度 -783億円 / 2023年度 -529億円
2段階配当割引モデル(2-Stage DDM)。ベースDPS=¥40。成長率は過去DPS CAGR(10年=10.1%、直近3年=38.1%)から算出、MOATスコアに応じたフェード期間(9年)でターミナル成長率に収束。
2段階残余利益モデル。BPS₀=¥484、配当性向45%でBPS追跡。
PERマルチプル法。ピークEPS=¥67、総合スコア4.4から指数関数的に倍率算出。
過去長期(10年以上)のPBR分位 × 現BPS。市場の不況・好況局面を含む歴史的レンジから価値帯を算定。中央値PBR=1.38倍、現BPS=¥484。
過去長期(10年以上、赤字年除外)のPER分位 × ピーク/正規化EPS。歴史的バリュエーションレンジから価値帯を算定。基準EPS=¥67。
10年後の株価を 1000通りの未来シナリオでシミュレーション。 業績の成長・横ばい・衰退・倒産の確率を過去データから推定し、1株利益の動きと適正株価の幅を予測します。 (最終計算: 2026-07-29)
| 入力値 / 各モデルの結果 | 下振れ | 中央 | 上振れ |
|---|---|---|---|
| 必要利回り(株主資本コスト) | 6.61% | 10.11% | 14.61% |
| 成長持続年数(競争優位性に連動) | 7年 | 10年 | 13年 |
| EPS/BPS-first MC 適正株価(中央) | ¥316 | ||
| 10年後EPS/BPS×出口評価(中央) | ¥316 | ||
| スタート時の状態 | C(名目永続成長率 0.9%、直近売上成長 5.5%) | ||
※ 試算精度について:現在は 1000通りのシミュレーションで、売上成長・利益率・株数からEPSとBPSを作り、配当は総リターンに、内部留保と自社株買いはBPS/株に反映します。10年後EPS/BPSに対して出口PER/PBR/PSRを評価し、赤字パスでは黒字時のPERを使わず、資産・売上倍率ベースの低い評価に切り替えます。さらにTOB、競争優位低下、景気後退、赤字からの回復、利益率変化、希薄化、バリュエーション変化などの事象タグを各銘柄の露出度に応じて発生させています。TOBは時価総額が大きい銘柄ほど発生確率を下げています。
| 評価モデル | 悲観 (35%) | 中立 (40%) | 楽観 (25%) | 加重平均 |
|---|---|---|---|---|
| DCF | — | — | — | — |
| 配当割引 | ¥355 | ¥804 | ¥1,959 | ¥936 |
| 残余利益 | ¥224 | ¥531 | ¥854 | ¥504 |
| PERマルチプル | ¥466 | ¥733 | ¥1,199 | ¥756 |
| PBR分位法 | ¥499 | ¥671 | ¥969 | ¥685 |
| PER分位法 | ¥702 | ¥1,279 | ¥2,147 | ¥1,294 |
| モデル平均 | ↑ 各モデルの確率加重平均 | ¥835 | ||
¥449 FV¥835 割高
¥1,426 ¥1,783
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