株譜
RULE BACKTEST

市場心理で売買したら、指数に勝てたのか

市場心理指数がいくつ以上なら買い、いくつ以下なら売る——という単純なルールを、 25年ぶんの日次で回します。しきい値も、そのとき何を建てるかも変えられます。 先物のロングでも、プットライトでも、ストラドル買いでも。 2001年〜17通りの建玉日次自動更新

市場
合図に使う指標 期間

ルール

合図はその日の終値で読み、翌営業日からその建玉に入れ替えます。先読みはしていません。

強気(スコアが高い)
ふつう(あいだ)
恐怖(スコアが低い)
2つ目の合図(念押し) 強気に入るのは 以上のとき、 恐怖に入るのは 以下のときだけ

2つ目を選ぶと、両方が揃ったときだけ端のゾーンに入ります(揃わなければ「ふつう」)。 ひとつの指標だけで決めるより、条件が厳しくなるぶん出番は減ります。

細かい条件(売買コスト・遅れ・担保の金利)

オプションのコストは、行動が変わった日の往復に加えて、建玉を持っているあいだ毎日 1/21 回ぶん(月に一度の乗り換え相当)を引いています。

読み込み中…

ルールと指数の比べ方

100 を元手にしたときの増え方です。指数の買い持ちと、その建玉をずっと持ち続けた場合も重ねています。ルールが勝ったのか、それとも建玉そのものが強かっただけなのかは、この 3 本を見比べれば分かります。

指数に対する超過の推移

上を向いている期間だけ指数に勝っています。右肩上がりでなければ「ある一時期に勝っただけ」です。

しきい値をずらすと結果はどう動くか

ここがこのページで一番大事です。いま選んでいるしきい値だけが良い(=隣に動かすと消える)なら、それは過去に合わせただけの数字です。 周りごと青い「高原」になっていれば、しきい値の選び方に頼っていません。色は指数に対する超過(年率)で、青ほど勝ち・赤ほど負けです。
白い枠がいまの設定です。ほかのマスを押すと、そのしきい値に切り替わります。

運か、実力か

上のしきい値は過去を見てから選んでいます。81 通り試して一番良いマスを指させば、 合図に何の力が無くても数ポイントは勝ちます。ここではその下駄を 3 つの方法で差し引きます。

計算中…

1. ウォークフォワード — 選ぶ側にも未来を見せない

学習に使う期間

毎年、選ばれたしきい値

年ごとに大きく動くなら、そのしきい値は過去の雑音を拾っているだけです。

2. 順列検定 — 力の無い合図でも、探せばどれくらい出るのか

合図を塊ごとに並べ替えて(=将来との対応を壊して)、同じ 81 通りの探索をやり直します。 そこで出る「最良」の分布が、探索そのものが生む下駄の大きさです。

横軸は超過年率(%)、縦軸はその大きさが出た回数。橙がいまの指標での最良です。
区間はいま選んでいるしきい値について、p 値は「81通りの中の最良」についての数字です。 前者は「この設定の勝ちが偶然の範囲か」、後者は「探したこと自体で説明がつくか」を見ています。

年ごとの勝ち負け

その年、指数より何ポイント多く(少なく)増えたか。

ゾーンごとの内訳と、期間を割ったときの成績

前半と後半で符号が変わるなら、そのルールは持続していません。

17通りの建玉を、ずっと持ち続けた場合

合図を使わず、その建玉だけを 25 年持ち続けたときの成績です。ルールの結果はこれと比べてはじめて意味を持ちます。行をクリックすると、その建玉を「強気ゾーン」に入れて計算し直します。

この数字は信用できるのか(検算)

過去のオプションの値段は配られていないので、VIX と CBOE SKEW から板の形を作り直しています。 作り直したものが正しいかは、CBOE が実際に公表している戦略指数と突き合わせて確かめました。 「同型」は建て方がほぼ同じもの、「型違い」は行使価格や乗り換え方が違うので水準がずれて当然のものです。

作り方と、限界

建玉の持ち方…満期30日の建玉を21本の梯子にして、毎日1本だけ建て、満期が来た1本は本源的価値で落とします。 各本は満期まで持つので、上昇が続いたときにカバードコールが頭打ちになる性質が正しく効きます。 (毎日ATMに引き直す作り方だと、実際には建てられない建玉になり、CBOE の BXM 指数より年3.3pt も良く出てしまいました。)
ATM の IV…VIX は ATM の IV ではなく分散スワップの料率で、スキューのぶん上に出ます。そのまま使うと売り手の受取を過大に見積もります。 ATM 型の旧VIX(VXO・7,196日)と VIX の比を CBOE SKEW に回帰し、水準は CBOE PUT 指数に合わせて ATM_IV = VIX × 0.855 · exp(0.7005 − 0.005783 × SKEW) としました。
金利と配当…先物価格=現物価格として置いています(金利と配当は打ち消し合うものとする)。比較相手の指数も配当を含まない値動きなので、土俵は揃っています。 担保に置いた現金の金利は、現金担保の建玉にだけ足しています(米国は3か月財務省証券、日本は無担保コール翌日物)。
日本の IV は推定です…日経平均VIの長期日次は無料で手に入らないため、S&P500 で測った「実現ボラ→IV」の関係(決定係数 0.768)を日経225の実現ボラに当てはめています。 日本のオプションの建玉は、この推定の上に乗っていることに注意してください。先物のロング・ショート・現金は推定を使わない実測です。
残る偏り…同型の検算で、プットライトは実測とほぼ一致(+0.11pt)、カバードコールは年1.5〜3.0pt ほど良く出ます。 現物を持ってコールを売る型は、この分だけ差し引いて読んでください。
しきい値は後から選んでいます…どのしきい値が良かったかは過去を見てから決めているので、そのままの成績が将来出るとは考えないでください。 上の総当たりで「周りごと勝っているか」を必ず確かめ、「運か、実力か」のウォークフォワードと順列検定を見てください。 ウォークフォワードは毎年その時点までのデータだけでしきい値を選ぶので、実際に運用できた成績に近い数字です。 順列検定の p 値が 0.05 を超えているなら、その勝ちは「81通り探したこと」で説明できてしまいます。
ブートストラップの区間は 20 営業日の塊で取り直したもので、日次を1日ずつ取り直す形より広く(=正直に)出ます。 区間が 0 をまたいでいるなら、勝ち負けは判定できていません。

投資助言ではありません。出典:CBOE、ICE BofA・FRB・OECD(FRED経由)、JPX、指数の日次価格。