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コメ兵ホールディングス 2780

鑑定と販路の厚みには価値がある。割安さを実らせる条件は、売上拡大を現金と再投資利益に変えることだ

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)7,038 円774 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,710 円408 億円差 +89.7%
10 年後から見ると 割安 価値 7,038 円774 億円 · 差 +89.7% · 期待の年率 +15.1%
期待の年率リターン(10 年)+15.1%資本コスト比 +6.6 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(ChatGPT)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

コメ兵ホールディングスは、宝飾品や時計を買い取り、鑑定して世界の次の買い手へつなぐ会社だ。添付の時価総額501億円に対する結論は割安であり、理由は、独占を期待しなくても既存の仕入れ網と販路から得られる長期利益が価格を上回ることにある。

ただし、ブランド品そのものの強さと、この会社の値決め力は別物だ。中古品への不安を取り除く信用、多品種を選別する経験、小売で売れない商品も現金に戻せる販路には価値がある。反面、販売価格が上がれば仕入れ価格も上がり、消費者も同業者も容易に他店へ移れる。強みは認めるが、無競争で利益が積み上がる会社とは見ない。[資料1]

中立では、国内の中古利用の広がりと小幅なシェア上昇を、海外販売が補う。2036年の連結売上は約4,573億円となり、純利益は約135億円へ育つ。会社の長期構想を丸ごと実現する必要はなく、利益率も過去最高には届かない。それでも配当を含む将来価値には余裕がある。

最大の留保は、利益が現金になりにくいことだ。直近の拡大は在庫と借入を大きく増やし、最近の追加投資の収益性はまだ十分とはいえない。下振れも厚く含めた現在価値は約774億円で、比較対象を約54%上回るが、悲観では株主価値を大きく失う。これは添付の10月16日の価格との比較であり、成長の確かさや足元の株価を保証するものではない。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主にとって、この会社の魅力は、商品を作る流行の当たり外れよりも、既に存在する商品の再流通に関われることだ。十年後にも、時計の真贋やバッグの状態を確かめ、安全に代金を受け取りたい需要は残るだろう。写真の検索や価格比較は自動化されても、品物を引き取り、責任を持って売る役割までは消えにくい。

ただし、理解しやすい事業と、予測しやすい利益は同じではない。相場が下がる前に高く仕入れれば損をし、好調でも在庫を増やせば現金は減る。帳簿上の純利益を、そのまま自由に配れる利益とは考えない。出店とシステム更新を続けた後に残る現金こそ、持ち主にとっての稼ぎである。

経営者には、成長を止める判断も期待する。追加投資の利益率が調達コストに届かない地域や商材では、買収を重ねるより在庫を減らし、返済や還元を進める方がよい。主力の仕入れ網を強くする買収と、売上の大きさを買うだけの案件は区別したい。中計のROE目標は、その規律を確かめる物差しになる。

添付の価格には、このような弱点を受け止める余地がある。もっとも、それは土地の含み益や買収される期待に支えられた安全域ではなく、普通に強い流通業として稼ぎ続けることへの評価だ。販売数量やソフト外販の開示が足りない部分は推計であり、確信度は中程度にとどめる。利益率ではなく現金化の失敗が続けば、割安という結論も変わる。

何で稼ぐ会社か

この会社が売っているのは、中古の品物と、安心して取引できる状態である。個人から持ち込まれた時計やバッグは、真贋、状態、相場を確認して仕入れる。修理や手入れを加え、最も高く、かつ適切な期間で売れる販路へ送る。売価と買取額の差から、鑑定、人件費、家賃、物流費を引いた残りが利益になる。[資料1]

主力のブランド・ファッション事業は、小売だけで完結しない。KOMEHYO、BRAND OFF、ロデオドライブ、RECLOなどの店舗と通販に、業者向け販売やオークションを組み合わせる。自社在庫の売買と他社在庫の仲介では稼ぎ方が違い、オークションの取引総額を売上に足せば重複が生じる。小売比率は連結売上の44.8%であり、高く売ることと早く換金することを使い分けられる点が、一店舗の中古店との違いだ。[資料1]

仕入れの入口を増やすほど成長できるが、それには資金が要る。グループは国内外334店舗を持ち、個人買取額は年間1,041億円に達した。買取額が増えた段階では現金が出ていくだけで、在庫を利益付きで売り切って初めて株主の稼ぎになる。海外子会社の販売や輸出と国内免税販売は別集計であり、海外販路は人口減少を補う出口となる反面、輸送、商習慣、代金回収の管理も必要になる。[資料1]

周辺事業にも収益構造の違いがある。クラフト等は新品を含むタイヤとホイールを販売し、不動産賃貸は大部分がグループ内取引である。セルビーは在庫管理ソフトOMRISの外販と開発・保守の受託も行うため、この部分だけはAIによる代替を別に扱う。社内のシステム導入を外販売上に数えず、現物の所有と再販売の責任を負う主力を、資本のほとんど要らないソフト会社のようには評価しない。[資料2]

優良さと弱いところ

堀、つまり他社が短期間では再現しにくい強みは、鑑定だけでなく、仕入れから換金までを一組にした運営にある。多くの商品を検品した経験は査定の精度を高め、豊富な販路は売れ残りの損失を小さくする。店舗網が持ち込みを増やし、品ぞろえが次の購入客を呼ぶ循環もあるが、その強さは値下げや広告だけで得た売上と区別しなければならない。ただし、業者が複数の市場を使える以上、独占的なネットワークではない。[資料1]

値上げの力は限定的である。ロレックスやルイ・ヴィトンの価格上昇はメーカーの力であり、コメ兵自身が同じ商品への上乗せ幅を広げた証拠ではない。買取競争が強まれば、その上昇分を売り手へ渡すことになる。顧客を失わず継続的に利幅を引き上げた実績は確認できず、価格比較や査定補助の普及は競争条件をむしろ揃えるため、強い堀という評価には踏み込まない。

資本効率には、長期の成果と最近の警戒信号が同居する。添付の期末資本を使った概算では、過去10年の増分投下資本利益率は税後約8.3%である。しかし、直近2年だけでは約3.7%に下がり、同じ資本構成での概算調達コストを下回る。直近2期の営業キャッシュフローもマイナスであり、在庫を抱えて売上を伸ばすだけでは株主価値を増やせない。[資料2]

今後の強さは、店数よりも一店と一個の商品の稼ぎで決まる。既存店の仕入れが伸び、在庫日数を延ばさず小売へ回せれば、これまで投じた資本が働き始める。逆に、在庫が売上以上に増えるなら、規模拡大は堀を広げるどころか経営の自由を奪う。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

中古利用の定着には追い風があるが、市場の金額成長をそのまま販売個数の成長とは見ない。2025年の国内リユース市場は3兆4,636億円で、ブランド品は4,943億円と推計される。ブランド品は前年比16.9%増だったが、相場上昇も含む名目値である。家庭に眠る商品の総額も、毎年売買できる市場規模ではない。[資料3]

コメ兵の正確な市場シェアは、開示だけでは求められない。連結小売約993億円から海外、衣料、新品、タイヤ等を除く必要があるため、国内ブランド小売の対応売上を550〜750億円と推計する。この範囲ならシェアは約11〜15%であり、卸売も含む主力事業売上を市場規模で割った数字は採用しない。調整対象の内訳が非開示なので、13%という中心値にも幅がある。[資料1][資料3]

競争相手は弱くない。バリュエンスの小売売上は約259億円で、国内対象分をならしたシェアは約4〜5%と推計される。同社のALLUは拡大しており、買取ではなんぼややBuySell、衣料ではセカンドストリート、個人間取引ではメルカリが競う。各社の国内ブランド品だけの売上は揃わず、残る競合の厳密なシェアは確認できない。[資料3]

人口減少を中古の利用率上昇が補うと考え、中立では国内ブランド市場の実物数量は10年で約2割増え、コメ兵の対応シェアは中心値で16%へ進むと考える。海外数量の増加もあるが、足元の伸び率を永久には延ばさない。タイヤは国内乗用車用の年間約4,778万本が数量の目安で、同社の4本組換算シェアは推計約0.3%にすぎず、フジやマルゼン等との競争が続く。不動産と外販ソフトは会社固有の供給範囲が中心で、市場規模やシェアを精密に測れず、それを大きな成長根拠にはしない。

資本政策と M&A

資本配分は、増配より成長投資を優先する方針である。2026年5月更新の中計は、2028年3月期に売上2,800億円、営業利益130億円を掲げる。翌期は売上3,100億円、営業利益145億円が目標である。ROE15%以上、自己資本比率35%目安も示すが、新たな買収の寄与は含まない。[資料1]

株主還元の数字の約束は、配当性向20%程度である。株数を大きく減らす自社株買いの実績はなく、配当はコロナ期に減った後、増えている。DOE、総還元性向、自社株買い額には数字の約束なしで、株主優待もない。売上5,000億円と海外比率30%という長期構想には、達成年の明示がない。[資料1]

過去10年は、買取店と旗艦店への投資に加え、BRAND OFF、セルビー、RECLO、アールケイ等を取り込んだ。近年はiShopShopsやガレージバンクへも進み、海外販売や資産金融という別の難しさを抱える。案件別の投資収益率は十分開示されず、買収全体が株主の得になったと断定はできない。今後の判断基準は、買収後の売上増ではなく、追加資本に見合う利益と現金の増加である。[資料2]

余剰現金を多く抱える状態ではなく、借入の抑制が先に来る。上場政策保有株は約1.9億円と小さく、保有資産の含み益を価値の主役にはしない。優待費用はゼロとし、将来還元を配当方針以上に膨らませて評価をよく見せることもしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

仕入れの接点と換金先を同時に持つことは、規模が大きくなるほど効いてくる。売り手は高額品を安心して持ち込め、買い手は状態の分かる豊富な商品を選べる。小売に向く品物は店舗へ、回転を優先する品物は業者市場へ送れるため、商品一つずつの最適な出口が増える。これは広告を増やすだけでは再現しにくい強みだ。

成長余地は人口増加を前提にしない。国内では中古利用者の裾野が広がり、小規模業者から大手へ取引が集まる余地がある。海外では日本で仕入れた商品の売り先が増え、国内だけでは動きにくい在庫にも買い手を見つけやすくなる。国内市場の緩やかな数量増加にシェア上昇が加われば、これまでほど急成長しなくても利益は大きくなる。

最近の投資には、先に費用が出て後から効くものも多い。買取店の認知、鑑定士の育成、物流や在庫管理の統一が進めば、同じ設備で扱える商品が増える。セルビーの技術も、外販の大成長を期待せず社内の手戻り削減に使うだけなら意味がある。将来の利益率が過去最高へ戻らなくても、既設能力を使い切る効果は残る。

株主価値を支えるのは、大幅な評価倍率の上昇ではなく、こうした利益の積み上がりである。中計は新たな買収を含めない成長を示しており、買収を際限なく続ける必要はない。店舗を増やす段階から既存店の稼ぎを厚くする段階へ進めば、今の低い現金創出力が永久に続くとは限らない。現金化と追加投資の採算を守れるなら、添付の時価総額は十年の稼ぎに対して低い。

慎重な見方

品物のブランド力を、自社の堀と取り違えてはならない。良い商品を持つ売り手は複数社から見積もりを取れ、買い手もネットで価格を比べられる。販売価格が上がっても買取価格や広告費が同じだけ上がれば、会社に残る利益は増えない。店舗数が増えるほど競合との買取合戦に深く参加する危険もある。

売上の伸びは、利益の質を隠すことがある。金地金の卸売が増えると売上は大きくなるが、利益率は薄い。小売へ回す比率が下がり、在庫が増え続ければ、利益のために必要な資金も膨らむ。直近の増分資本効率の低下は、成長投資の先行負担という説明だけでは片付けられず、税引き後の利益が追加の在庫や設備を十分に報いているか確かめる必要がある。

競争は既存の中古店同士にとどまらない。バリュエンスは小売を拡大し、メーカーの認定中古は高額時計の安心という価値を直接提供する。AIによる査定補助が広まれば、経験の少ない業者でも価格を調べやすくなる。コメ兵が海外の慣行や新しい資産金融に不慣れなまま買収を重ねると、得意だった現物商売の管理も薄くなる。

利益を自由に配れる余地は見た目ほど大きくない。店舗家賃は売上が落ちても残り、在庫の値下がりと返済負担が重なると、事業を縮めるにも資金が要る。配当性向は低く、株主は多くの資金を経営に預け続ける立場だ。現在価値に余裕があるという結論は、その資金が今後は十分な利益を生むという条件に依存しており、利益が増えた年にも在庫で現金が減るなら、株主の待つ時間はさらに長くなる。

どちらに重みを置いたか

事業が必要とされ続けるという見方は強いが、再投資の採算が必ず改善するとは言い切れない。鑑定と販路の厚みは認める一方、顧客を囲い込む強い堀ではなく、最近の拡大には資金負担が伴う。

確率は上振れより下振れへやや厚くした。理由は買収後の統合や海外展開の成否がまだ十分に確認できず、直近月次でも買取と販売利益の計画未達が残るためである。借金の多さやAIを、確率の側で重ねて罰してはいない。

それでも、添付の価格に対する結論は割安となる。独占企業としてではなく、資本を使う流通業として評価しても、十年の利益と配当が価格を上回るからだ。安全域の確認には、売上成長より在庫回転と追加投資利益を優先する。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 13,585 円1,493 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,547 円170 億円)。 今の値に割り戻すと 7,038 円774 億円、今との差 +89.7%、 期待の年率 +15.1%(資本コスト 8.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 32,258 円3,546 億円 3,063 円337 億円 +852.0% +25.3% 2,826 円311 億円
やや楽観 20% 21,974 円2,416 億円 2,284 円251 億円 +553.9% +20.7% 4,852 円533 億円
中立 34% 15,688 円1,724 億円 1,803 円198 億円 +371.4% +16.8% 5,947 円654 億円
やや悲観 25% 4,253 円468 億円 847 円93 億円 +37.5% +3.2% 1,275 円140 億円
悲観 13% 1,637 円180 億円 159 円17 億円 −51.6% −7.0% 234 円26 億円
加重平均100% 13,585 円1,493 億円1,547 円170 億円 +307.9% +15.1% 15,133 円1,663 億円

今の株価時価総額 3,710 円408 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 仕入れと販路が相互に強くなる 利益 261 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 32,258 円3,546 億円

国内外で、信用できる大手へ中古品の売買が集まる。国内ブランド市場の実物数量は約35%増え、コメ兵の対応シェアは推計中心値で18%へ進む。海外では買収済み拠点と現地業者の関係が育ち、販売量は現在の約3.8倍となる。高額品の構成改善も、平均単価を物価以上に押し上げる。

好循環を支えるのは、良質な商品を小売に回しつつ、残りを滞留させない運営である。出店と人材育成の先行費用を既存店の成長が吸収し、主力の利益率は6.2%へ改善する。バリュエンスとの競争は続くが、複数ブランドと販路をまとめて扱う便利さが顧客に選ばれる。

新たな大型買収を繰り返さず、過去の買収を利益へ変えることに成功する。ソフトの外販はAIを理由に拡大せず、技術の効果は主に社内の省力化に現れる。配当は利益に応じて増えるが、余った資金を無制限に配る姿にはしない。規模拡大に伴う借入は残るものの、稼ぐ力も十分に厚くなる。

  • ブランド・ファッションの現物取引・オークション等:数量 4,200,000(年間の販売相当点数(点、推計))× 価格 155,929(販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み))→ 売上 6,549 億円・営業利益 406 億円。国内実質市場1.35倍、国内対応シェアの中心13→18%、海外数量約3.8倍を集約。単価1.45倍には物価以上の高級品構成改善を含む。
  • OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 10.0(外部の通年契約相当数(件、評価用仮定))× 価格 138(外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は席・操作画面型。現在の外部10契約は仮定であり、内部導入を含まない。個別の長期gは0%。
  • 開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 60.0(年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定))× 価格 134(1人月当たり売上(万円、評価用仮定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は人月・工数型。工数は外部請求分の仮定で、社内開発の省力化を売上として足していない。個別の長期gは0%。
  • タイヤ・ホイール:数量 56,000(年間の4本組販売相当数(組、推計))× 価格 236,459(4本組相当当たり売上(円、取付等込み))→ 売上 132 億円・営業利益 9 億円。4本組換算で新品・中古・単体販売を集約。数量は実物、価格は物価と商品構成であり二重に物価を掛けない。
  • 不動産賃貸(内部取引を含む):数量 9,000(年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計))× 価格 58,901(稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。面積は開示された実面積ではなく市場賃料からの相当面積。内部賃料を含み、連結売上では現在と同率の内部分を除く。

倍率:ROEは15.182%、kは8.5%。超過収益の残存割合1/2からRONICは11.841%となり、g3%で(1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.5754倍を採用した。上限からの裁量的な割引はしていない。10年間の純利益合計1683.67億円と配当336.73億円により、自己資本は373.5+利益合計−配当=1720.44億円となる。余剰現金は0。期末純負債462.19億円を含むEV÷営業利益は9.58倍である。期末年の純金利負担は24.41億円で、営業利益からその他費用4.03億円とともに引き、税・少数持分後0.67を掛けて純利益へつないだ。期末年の減価償却は65億円、設備・更新投資は85億円を想定。既存資産は取得原価のまま償却が終了していき、新設・更新分だけ新しい取得価額で償却を加える。

確率:良質な個人仕入れの増加、小売への供給、海外統合の三つが同時に成功する必要があるため8%。既存の鑑定・販路の蓄積には実体があるので、上振れをゼロにはしない。

やや楽観 20% 既存店の成熟と海外の定着が進む 利益 183 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 21,974 円2,416 億円

国内の中古利用が広がり、コメ兵の対応シェアは推計中心値で17%へ上がる。市場の実物数量の約28%増加に、既存店の持ち込み増加と海外販路の成長が重なる。海外販売量は約2.7倍になるが、世界市場で一気に独占的な地位を取るわけではない。

BRAND OFFやアールケイ等の品ぞろえを横断して活用し、良い商品を小売へ回せるようになる。新店の認知と鑑定士の経験が積み上がり、主力利益率は5.4%まで回復する。単価の伸びはおおむね物価に沿い、高級品構成の改善は小幅である。

海外買収の統合には時間がかかるが、少なくとも現金を継続して吸い込む事業にはならない。タイヤはSUV向け商品と通販が補い、ソフト外販は契約減を前提として過大な期待を持たない。成長投資を続けながら利益連動の配当を増やし、経営の規律も次第に確かめられる十年となる。

  • ブランド・ファッションの現物取引・オークション等:数量 3,600,000(年間の販売相当点数(点、推計))× 価格 148,401(販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み))→ 売上 5,342 億円・営業利益 288 億円。国内実質市場1.28倍、対応シェア13→17%、海外数量約2.7倍を集約。単価1.38倍は物価と小幅な商品構成改善。
  • OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 9.0(外部の通年契約相当数(件、評価用仮定))× 価格 138(外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は席・操作画面型。現在の外部10契約は仮定であり、内部導入を含まない。個別の長期gは0%。
  • 開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 45.0(年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定))× 価格 134(1人月当たり売上(万円、評価用仮定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は人月・工数型。工数は外部請求分の仮定で、社内開発の省力化を売上として足していない。個別の長期gは0%。
  • タイヤ・ホイール:数量 48,000(年間の4本組販売相当数(組、推計))× 価格 225,044(4本組相当当たり売上(円、取付等込み))→ 売上 108 億円・営業利益 6 億円。4本組換算で新品・中古・単体販売を集約。数量は実物、価格は物価と商品構成であり二重に物価を掛けない。
  • 不動産賃貸(内部取引を含む):数量 9,000(年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計))× 価格 56,058(稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。面積は開示された実面積ではなく市場賃料からの相当面積。内部賃料を含み、連結売上では現在と同率の内部分を除く。

倍率:ROEは13.305%、kは8.5%。超過収益の残存割合1/2からRONICは10.902%となり、g3%で(1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.1788倍を採用した。上限からの裁量的な割引はしていない。10年間の純利益合計1255.15億円と配当251.03億円により、自己資本は373.5+利益合計−配当=1377.62億円となる。余剰現金は0。期末純負債402.90億円を含むEV÷営業利益は9.44倍である。期末年の純金利負担は20.81億円で、営業利益からその他費用4.03億円とともに引き、税・少数持分後0.67を掛けて純利益へつないだ。期末年の減価償却は55億円、設備・更新投資は75億円を想定。既存資産は取得原価のまま償却が終了していき、新設・更新分だけ新しい取得価額で償却を加える。

確率:買取店の成熟と買収済み販路の相互利用には既に設備と人材の土台がある。これが順調に利益化する余地を20%とするが、金価格の上昇や円安が続くことを成功条件にはしない。

中立 34% 小売の採算を守りながら緩やかにシェアを伸ばす 利益 135 億円 · PER 12.8 倍 · 株価時価総額 15,688 円1,724 億円

十年後も、現物を確かめて安心して売買したい需要は残る。国内ブランド市場の実物数量は約2割増え、同社の対応シェアは推計中心値で16%へ進む。海外の販売数量も約2.1倍となるが、現在の高い増収率がずっと続くわけではない。

会社は仕入れ網を育てつつ、良質な商品を小売へ優先供給する。バリュエンスや個人間市場との競争で買取価格も上がるため、主力の利益率は4.8%にとどまる。既存の買収先は徐々に定着するものの、未発表の大型買収や巨額の相乗効果は成長の前提にしない。

利益が増えても、在庫と店舗を維持する資金は引き続き必要である。借入は残り、家賃と設備更新の負担も軽くならない。OMRIS外販と受託工数はAIの普及により減り、主力の現物売買がその影響を吸収する。過去最高の利益率や中計のROEを長期に維持する会社ではなく、普通に強い流通業として株主の価値を育てる。

  • ブランド・ファッションの現物取引・オークション等:数量 3,100,000(年間の販売相当点数(点、推計))× 価格 144,521(販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み))→ 売上 4,480 億円・営業利益 215 億円。国内実質市場1.20倍、対応シェア13→16%、海外数量約2.1倍を集約。価格は物価だけで1.343916倍。
  • OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 8.0(外部の通年契約相当数(件、評価用仮定))× 価格 132(外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は席・操作画面型。現在の外部10契約は仮定であり、内部導入を含まない。個別の長期gは0%。
  • 開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 39.0(年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定))× 価格 134(1人月当たり売上(万円、評価用仮定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は人月・工数型。工数は外部請求分の仮定で、社内開発の省力化を売上として足していない。個別の長期gは0%。
  • タイヤ・ホイール:数量 42,000(年間の4本組販売相当数(組、推計))× 価格 219,159(4本組相当当たり売上(円、取付等込み))→ 売上 92 億円・営業利益 5 億円。4本組換算で新品・中古・単体販売を集約。数量は実物、価格は物価と商品構成であり二重に物価を掛けない。
  • 不動産賃貸(内部取引を含む):数量 9,000(年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計))× 価格 54,592(稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。面積は開示された実面積ではなく市場賃料からの相当面積。内部賃料を含み、連結売上では現在と同率の内部分を除く。

倍率:ROEは11.596%、kは8.5%。超過収益の残存割合1/2からRONICは10.048%となり、g3%で(1−g÷RONIC)÷(k−g)=12.7533倍を採用した。上限からの裁量的な割引はしていない。10年間の純利益合計990.75億円と配当198.15億円により、自己資本は373.5+利益合計−配当=1166.10億円となる。余剰現金は0。期末純負債327.54億円を含むEV÷営業利益は9.20倍である。期末年の純金利負担は17.10億円で、営業利益からその他費用4.03億円とともに引き、税・少数持分後0.67を掛けて純利益へつないだ。本社費は現状約16.52億円から約22.2億円へ増やし、内部消去約23.7億円との差額を調整+1.5億円とする。償却以外は物価を反映し、本社費を据え置いていない。

確率:34%を中心に据える。下に寄せる理由:海外や買収先の採算の検証が十分でなく、2026年9月月次でも個人買取と小売売上に計画未達、法人販売利益にも未達が残るため、上側28%に対し下側38%とする。金利と相場依存は既にkや利益へ、AI代替は該当部分の数量・価格とgへ反映しており、同じ理由で追加の確率引下げはしていない。月次原文 https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20261020/20261020553309.pdf 。

やや悲観 25% 仕入れ競争が続き、成長しても資本が報われない 利益 40 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 4,253 円468 億円

国内の中古利用は増えても、コメ兵の対応シェアは推計中心値で12%へ下がる。バリュエンスや専門業者が良質な品物を確保し、海外での販売拡大も期待に届かない。実物数量はほぼ横ばいとなり、平均単価の上昇も物価に追いつかない。

商品を集めるための買取価格と広告費は高止まりする。小売に適した在庫が不足し、利益の薄い法人販売を増やさざるを得なくなる。出店を抑えても既存店舗の家賃や人員をすぐには減らせず、主力の利益率は2.6%まで下がる。タイヤも交換需要の縮小を品ぞろえで補えず、不動産賃料の増加はグループ内の負担を移すだけで救いにならない。

買収先の整理は進むが、成長に投じた資本が十分な利益を生まない。ソフトの外販も縮み、業務効率化が競争上の特別な利点ではなく最低条件になる。利益と配当は残り、留保で借入を減らせるため存続はできるが、株主が預けた資金に見合う収益には届かない。

  • ブランド・ファッションの現物取引・オークション等:数量 2,000,000(年間の販売相当点数(点、推計))× 価格 129,044(販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み))→ 売上 2,581 億円・営業利益 67 億円。国内実質市場1.10倍に対し対応シェア13→12%。海外数量も弱く会社数量は横ばい。単価1.20倍は実質値下がり。
  • OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 6.5(外部の通年契約相当数(件、評価用仮定))× 価格 120(外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は席・操作画面型。現在の外部10契約は仮定であり、内部導入を含まない。個別の長期gは0%。
  • 開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 30.0(年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定))× 価格 120(1人月当たり売上(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は人月・工数型。工数は外部請求分の仮定で、社内開発の省力化を売上として足していない。個別の長期gは0%。
  • タイヤ・ホイール:数量 36,000(年間の4本組販売相当数(組、推計))× 価格 195,690(4本組相当当たり売上(円、取付等込み))→ 売上 70 億円・営業利益 1 億円。4本組換算で新品・中古・単体販売を集約。数量は実物、価格は物価と商品構成であり二重に物価を掛けない。
  • 不動産賃貸(内部取引を含む):数量 8,100(年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計))× 価格 48,746(稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円))→ 売上 4 億円・営業利益 1 億円。面積は開示された実面積ではなく市場賃料からの相当面積。内部賃料を含み、連結売上では現在と同率の内部分を除く。

倍率:ROE5.33%はk8.5%に届かず、永続成長の超過価値を認めない。存続する平準化純利益÷kという稼ぐ力の上限からPERは1÷0.085=11.7647倍とする。現在資産からの換金価値の目安約280億円より稼ぐ力467.53億円が大きい。10年純利益合計465.62億円、配当93.12億円で自己資本745.99億円。成長しても資本効率が低いため、自己資本の額面を終価にしない。期末年の純金利負担は7.47億円で、営業利益からその他費用4.03億円とともに引き、税・少数持分後0.67を掛けて純利益へつないだ。期末年の減価償却は36億円、設備・更新投資は45億円を想定。既存資産は取得原価のまま償却が終了していき、新設・更新分だけ新しい取得価額で償却を加える。

確率:競合も小売と買取を強化しており、仕入れの増加が高利益の販売増に結び付かない状態が続く可能性を25%とする。直近月次の計画未達を永久化はしないが、統合と出店が予定どおり利益化しない筋は無視できない。

悲観 13% 信用と販路の優位を失い、縮小して生き残る 利益 9 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 1,637 円180 億円

市場全体が消えるのではなく、コメ兵が良い品物を集めにくくなる。国内ブランド市場の実物数量は小幅に増えても、対応シェアは推計中心値で8%へ落ちる。メーカー認定中古や競合へ高額品の客が流れ、海外の買収先も縮小する。

高値で仕入れた在庫の値下げと買収資産の減損が重なり、途中年度には赤字になる。店舗を減らす間も家賃と閉鎖費用が残り、借入先との条件見直しが必要になる。資産売却と事業整理によって存続は保つが、主力の利益率は1.8%まで低下し、以前の成長路線には戻れない。

外販ソフトと受託も縮み、失われた物販利益を埋めない。配当は大幅に減り、株主に戻る資金は少なくなる。それでも商品在庫と売却可能な資産には価値が残るため、事業価値をゼロとはしない。過去に蓄積した利益を額面で守れるとは考えず、現時点の資産を処分した場合の損失まで見込む。

  • ブランド・ファッションの現物取引・オークション等:数量 1,300,000(年間の販売相当点数(点、推計))× 価格 123,668(販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み))→ 売上 1,608 億円・営業利益 29 億円。国内実質市場1.05倍に対し対応シェア13→8%、海外数量約0.68倍。単価1.15倍は物価対比で大幅下落。
  • OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 4.0(外部の通年契約相当数(件、評価用仮定))× 価格 108(外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は席・操作画面型。現在の外部10契約は仮定であり、内部導入を含まない。個別の長期gは0%。
  • 開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳):数量 18.0(年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定))× 価格 100(1人月当たり売上(万円、評価用仮定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。AI エージェント代替は人月・工数型。工数は外部請求分の仮定で、社内開発の省力化を売上として足していない。個別の長期gは0%。
  • タイヤ・ホイール:数量 28,000(年間の4本組販売相当数(組、推計))× 価格 187,536(4本組相当当たり売上(円、取付等込み))→ 売上 53 億円・営業利益 0 億円。4本組換算で新品・中古・単体販売を集約。数量は実物、価格は物価と商品構成であり二重に物価を掛けない。
  • 不動産賃貸(内部取引を含む):数量 7,200(年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計))× 価格 46,715(稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。面積は開示された実面積ではなく市場賃料からの相当面積。内部賃料を含み、連結売上では現在と同率の内部分を除く。

倍率:事業の稼ぐ力は純利益9.45億円÷k8.5%で約111.2億円。これより大きい現時点の資産換金床179.97億円を採用し、PBR=179.97÷現在自己資本373.5=0.481860倍と表記する。将来自己資本にこの倍率を掛けてはいない。初めの9年の純利益は45、15、−65、−35、−10、0、4、6、8億円、10年目は9.45億円。赤字には在庫処分、減損、閉鎖費用を含む。利益合計−22.55億円と黒字年の20%配当17.49億円から、期末自己資本は333.46億円となる。期末年の純金利負担は12.46億円で、営業利益からその他費用4.03億円とともに引き、税・少数持分後0.67を掛けて純利益へつないだ。家賃を含む固定費は縮小と同時には減らさず、営業利益率と途中の赤字に反映した。借入先との条件変更と資産圧縮で存続する仮定で、現在に継続企業注記があるという意味ではない。期末年の減価償却は25億円、設備・更新投資は30億円を想定。既存資産は取得原価のまま償却が終了していき、新設・更新分だけ新しい取得価額で償却を加える。

確率:13%。高額品の販路移動と海外・買収先の立て直し失敗が重なる、会社固有の構造的な負けを想定する。単なる金利上昇やAIへの一般的な不安を再度上乗せした確率ではない。現在のTOBや破綻を予言するものでもない。継続企業注記の確認資料は2027年3月期第1四半期決算短信 https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260813/20260813519116.pdf 。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ブランド・ファッションの現物取引・オークション等

報告セグメントから、分析用に分けたOMRIS外販と開発・保守受託を除く。時計、宝飾品、バッグ、衣料等の売買と付随する取引手数料を含む。

数量年間の販売相当点数(点、推計)価格販売相当1点当たり実現売上(円、付随手数料込み)売上営業利益
今 2026/03 2,000,000 107,537 2,151 87
10 年後 中立 3,100,000 144,521 4,480 215

取り方:[資料2]23頁は2026年3月期のGHG算定対象販売点数を2,041,381点と開示する。ただし中古タイヤ等も含み、新品や非対象商品を含む売上対応のブランド販売点数とは一致しない。この実物数量を手掛かりに主力の販売相当点数を160〜240万点と推計し、中央200万点を採用した。開示実数と偽ってはいない。平均実現売上は主力報告売上2151.46億円から外販ソフト等の仮定0.72億円を除き、この点数で割った値で、実際の店頭平均客単価ではない。オークション取引総額1069.18億円は売上に足さず、計上済み手数料だけを含む。数量を相当点に集約するため、高額時計と衣料の構成変化は価格へ反映する。国内ブランド小売シェアは連結小売約993億円から海外小売等150〜250億円、衣料・新品・タイヤ等100〜200億円を除く粗い範囲推計であり、会社公表値ではない。対象売上550〜750億円を[資料3]の市場4943億円で割った約11〜15%を目安とする。中立は国内実質市場1.20倍、対応シェア13%から16%、海外数量約2.1倍を国内外の売上構成87.9対12.1で重み付けし、主力量1.55倍とする。卸売数量にも国内流通増が波及する仮定である。AI エージェント代替の人月・席課金型は、この現物売買部分には該当しない。バリュエンスは小売258.84億円の全額を国内と扱った比率5.24%が上限となり、海外等を20〜60億円除く仮定なら約4〜5%となる。両社とも同じ対象範囲の公式シェアではない。メーカー認定中古の一次資料は https://www.rolex.com/ja-jp/buying-a-rolex/rolex-certified-pre-owned 。

OMRIS外販(ブランド・ファッションからの推計内訳)

単品在庫と複数販売先を管理するクラウドサービス。グループ内導入は連結売上に含めない。

数量外部の通年契約相当数(件、評価用仮定)価格外部契約1件当たり年額(万円、評価用仮定)売上営業利益
今 2026/03 10.0 120 0 0
10 年後 中立 8.0 132 0 0

取り方:セルビー公式 https://www.selby.co.jp/digital-services はOMRISの外販を確認できるが、外部契約数、売上、解約率は非開示。[資料1]のグループ内導入6社は外部契約数ではない。価格の手掛かりは2020年資料 https://www.selby.co.jp/new/wp-content/uploads/2020/08/ijk-a4-2020-07-31.pdf の月額基本料とEC等の追加料金で、月額約10万円となる構成例もある。これは2026年の実際の契約単価ではなく、年120万円・外部10契約を評価用仮定とし、売上0.12億円を主力から控除して分けた。契約数10も開示値ではない。営業利益率15%は分析仮定で、事業別実績は確認できない。AI エージェント代替は席・操作画面中心の型と判定する。低解約率や規制上の移行負担という二つの堀の証拠がなく、記録の正本へ格上げしない。中立は数量0.80倍、単価1.10倍、個別のgは0%。有料AI製品の売上金額も確認できず、楽観でも数量は現状以下とした。外販市場規模とシェアは不明であり、小規模という仮定を投資の主根拠にはしない。

開発・保守受託等(ブランド・ファッションからの推計内訳)

セルビーが外部顧客へ提供するシステム開発、保守、自動化導入等。人の工数を提供する部分を保守的にまとめる。

数量年間の外部請求工数(人月相当、評価用仮定)価格1人月当たり売上(万円、評価用仮定)売上営業利益
今 2026/03 60.0 100 1 0
10 年後 中立 39.0 134 1 0

取り方:セルビー公式 https://www.selby.co.jp/digital-services が開発・保守の委託業務とRPA導入を掲げる。ただし外販売上、契約方式、単価、人数は非開示であり、人月課金であるとの開示はない。成果報酬への移行を示す数字もないため、AI エージェント代替では人月・工数型として保守的に扱う。5人相当の外部稼働×12か月=60人月、単価100万円を評価用仮定とし、売上0.60億円を主力から分離した。数量と単価、営業利益率10%はいずれも非開示部分の仮定で、受注実数を意味しない。中立は数量0.65倍、価格は物価並みの1.343916倍、個別のgは0%。楽観でも工数は現状以下とする。OMRISと合わせた売上仮定は連結の約0.032%だが、実際の比率を断定できない。外販の規模がこの30倍なら約1%となるため、開示され次第、主力との配分と利益率を置き換える必要がある。商品を卸すSocial Buyersサービスは工数受託とは別で、現物取引側に残した。

タイヤ・ホイール

クラフト、4×4エンジニアリングサービス等による新品・中古のタイヤとホイールの販売。取付等の付帯売上を含む。

数量年間の4本組販売相当数(組、推計)価格4本組相当当たり売上(円、取付等込み)売上営業利益
今 2026/03 40,000 163,075 65 3
10 年後 中立 42,000 219,159 92 5

取り方:[資料2]はクラフト13店舗とセグメント売上65.23億円を開示するが、本数は非開示。13店舗×営業300日×1日8組=31,200組にEC・卸等8,800組を加え、40,000組と推計する。営業日と処理数は仮定であり、ホイール単体や中古輸出も4本組に換算する。単価は当該売上をこの数量で割った約16.31万円。数量の外部確認には日本自動車タイヤ協会 https://www.jatma.or.jp/tyre_industry/production_sales.html の2025年乗用車用市販本数47,776千本を使う。全て国内乗用車向けと換算した場合のシェアは約0.3%だが、製品範囲が違うため実測シェアではない。フジやマルゼン等の同じ範囲のシェアは非開示。中立は国内基礎需要約0.95倍にSUV向け品ぞろえ、EC・卸の獲得増を加え、会社数量1.05倍、価格1.343916倍とする。現物の交換・取付を含むためAI エージェント代替の人月販売型には該当しない。

不動産賃貸(内部取引を含む)

本社周辺等の賃貸不動産。売上の大部分はグループ内賃料であり、外部への成長事業とはみなさない。

数量年間稼働賃貸床面積相当(平方メートル、推計)価格稼働面積相当1平方メートル当たり年額賃料(円)売上営業利益
今 2026/03 9,000 40,621 4 1
10 年後 中立 9,000 54,592 5 2

取り方:[資料2]35頁は本社・賃貸不動産等の自己所有地5,322.14平方メートルを開示するが、これは土地であって賃貸床面積ではない。98頁の総賃貸売上3.65593億円と、大須・金山の募集賃料約11,106円/坪月という仲介会社の自社集計 https://officee.jp/price/aichi/area/nagoya-shi_naka-ku を照合し、約9,000平方メートルの稼働床相当を推計した。物件の用途・築年・共益費が異なるため実面積や実賃料の開示値ではなく、数量成長は中立でゼロとする。価格の中立上昇率は1.343916倍。現在の内部売上3.273億円、外部売上約0.383億円を区別し、将来も総賃貸売上の同じ割合を連結売上から消去する。営業利益は報告セグメントと同じ内部賃料込みで集計し、別途の調整額と合わせる。地域市場の全容と会社シェアは確認できず、新規物件の獲得を織り込まない。独立した時価も未確認で、収益と含み益の二重加算をしない。AI エージェント代替の型には該当しない。現在のセグメント営業利益合計91.778億円に報告上の調整約1.102億円と添付丸め差約0.020億円を加えて92.9億円へつなぐ。

リスクと懸念

高く仕入れた在庫が利益を消す

金地金や人気時計の値上がりは、仕入れ単価も押し上げる。相場が下がる前に在庫を積み増せば、販売数量が維持されても値下げと評価損が出る。逆に金地金の卸売だけが増える場合は、売上成長ほど利益が増えない。売上高だけでなく、商品構成、小売比率、在庫日数を同時に確認する必要がある。[資料1][資料2]

留保利益が現金にならない

直近の拡大は在庫と借入の増加を伴った。家賃も年間約54億円あり、解約不能の未経過賃料は約121億円に及ぶ。純資産維持や連続赤字を避ける財務制限条項もあり、抵触は直ちに倒産を意味しないが、借換え交渉の自由度を下げる。金利上昇は純利益に反映したものの、在庫回転の悪化と固定支払いが重なれば、配当と成長投資を同時に続けにくくなる。[資料2]

販売先の囲い込みができない

バリュエンスのALLUや個人間市場との競争に加え、ロレックスはメーカー認定中古を提供している。メーカー保証を求める高額品の買い手が正規販路へ移れば、独立系業者は値引きで対抗しやすい。多ブランドをまとめて扱う便利さは残るが、最も利益を取りやすい商品のシェアが失われる可能性がある。

買収の範囲が管理能力を超える

国内の現物買取で磨いた能力が、海外のライブ販売や資産金融にもそのまま通用するとは限らない。iShopShopsやガレージバンクは機会を増やす一方、現地規制、信用審査、回収管理という新たな課題を持ち込む。案件別の投資利益が非開示である以上、連結売上の増加だけで買収の成功を判定できない。

真贋事故と取引規制が信用を傷つける

高額品の取引は、鑑定の誤りや盗品の流通が信用を大きく傷つける。自動判定の精度が高くても、対象外の商品や巧妙な模倣品に同じ精度があるとは限らない。本人確認、輸出入、免税等の規制対応も必要であり、不備が重なると販売停止や補償負担に加えて仕入れ客の流出が起こる。[資料2]

AI エージェント代替

現物の所有・検品・物流は直接の代替対象ではないが、セルビーのOMRIS外販と開発・保守受託は対象になる。低解約率や規制上の移行障壁が二つ以上確認できず、記録の正本としては扱わない。中立で契約数と人月を減らし、価格も型に沿って抑えた。外販売上が非開示なので規模仮定の誤差は残り、社内省力化を外販成長の証拠とはしない。

再投資の採算が回復しない

中立には、既設店の稼働改善と小売への優先供給によって追加資本の利益率が回復するという条件がある。最近の概算増分利益率が低いままなら、利益の大半を留保する政策は株主価値を薄める。数量の推計にも幅があり、単価上昇や買収を除いた既存事業の数量成長が確認できなければ、成長の確度を引き下げる。

今後の分かれ目

既存店の個人買取と小売売上が伸び、在庫日数を延ばさず粗利益額が増える状態が続く
仕入れ網の成長が利益と現金に変わった証拠となる。中立の利益率改善の確度を上げ、買収に頼らない数量成長をやや楽観へ近づける。
在庫の伸びが売上を継続して上回り、卸売比率も上昇する
単価上昇による見かけの成長か、売れ残りの換金を疑う。必要運転資本と利払いを引き上げ、純利益と還元の見通しを同時に下げる。
買収を含む追加投下資本の税後利益率が、複数年にわたり資金調達コストに届かない
拡大を株主価値の増加とは見なさない。成長投資を抑えて返済・還元へ移れるかを確かめ、移れなければやや悲観の重みを増す。
バリュエンスや認定中古販路との競争で、高額時計とバッグの成約率が低下する
数量シェアと仕入れ売価差をともに見直す。市場全体の成長で埋め合わせることを期待せず、構造的なシェア喪失として扱う。
海外買収先の営業キャッシュフローと投下資本利益率が分かり、既存国内事業以上の採算が続く
海外数量の上振れに根拠が生まれる。為替を動かさずに海外の販売量を引き上げ、統合失敗の確率を下げる。
OMRISの外部契約数、売上、解約率、移行負担が具体的に開示される
現在の小規模という仮定を実数へ置き換える。記録の正本に必要な堀の証拠が二つ以上揃った部分だけ、AI代替の型を再判定する。
配当性向や自社株買いの約束が引き上げられ、在庫・借入を膨らませず実行される
還元と自己資本の流れを改める。ただし、同じ現金を配当と余剰資産の両方に足したり、還元だけを理由に事業利益を増やしたりしない。

見ておくもの

  • 月次の既存店個人買取、小売売上、粗利益の計画達成度。前年同月比と計画比を区別する。
  • 小売比率と、金地金・時計・バッグの構成変化。オークションGMVと連結売上を区別する。
  • 棚卸資産回転日数、営業キャッシュフロー、純有利子負債、利息負担。
  • 新店の成熟期間、鑑定士の採用・定着、既設店当たり粗利益。
  • 買収先別の利益、のれん、追加出資や貸付、海外での資金回収。
  • 配当方針と実際の還元、店舗リースの残存負担、設備更新投資と減価償却の差。
  • OMRISの外部契約実数と単価。グループ内導入数やAI機能の発表と区別する。

倍率と資本コストの決め方

評価日は2026年10月23日だが、比較する株価と株数は添付の10月16日基準を変更していない。数量、単価、必要資本から利益を求め、倍率はROE、残存割合、g、kの式だけで決めた。過去や同業のPER、株価下落率、買収プレミアムは根拠にしていない。各筋書きで売上、営業利益、利息、配当、自己資本と終価の整合を照合した。2028年3月期以降のリース会計の表示変更にかかわらず、将来利益は家賃を営業費用とする同じ基準で比較する。 確認範囲では親会社のTOB・MBO・上場廃止予定はなく、直近四半期短信の継続企業注記も該当なし。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality1.0%を加える。β、時価総額の小ささ、買収の実行リスクによる上乗せは使わない。

同じ業種(小売業)の AI 分析

割安 Genky DrugStores株式会社9267 安さを再現する店舗と物流の仕組みに価値がある。出店の資金負担を差し引いても、基準時価総額は長期の稼ぐ力に対して割安 本質価値との差 +64.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 薬王堂ホールディングス7679 地方の日常を支える安さに価値はある。借入頼みの拡大を慎重に見ても割安だが、出店数より投資回収を問いたい 本質価値との差 +54.1% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 株式会社ハローズ2742 低価格を支える店舗と物流に価値がある。出店投資の採算低下を織り込んでも、長期の稼ぐ力に対して割安 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 株式会社IDOM7599 ガリバーの集約力には割安さが残る。ただし、店舗と在庫に投じた資金が株主の現金に変わるかが分かれ目だ 本質価値との差 +44.5% · 10 年 割安(年 +11.3%) やや割安 スギホールディングス株式会社7649 調剤の地域網と再投資の余地には価値があるが、買収と値上げの実力を割り引けば、安全域は小幅にとどまる 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) 適正 エターナルホスピタリティグループ3193 国内の稼ぐ力は確かだが、海外への再投資は未完成。評価は適正圏で、長く持つための安全域は薄い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ゼビオホールディングス8281 中古ゴルフの強みは残るが、厚い純資産を株主の稼ぎに変える力は弱く、改革を待つ値段に余裕は乏しい 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +6.5%)

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読んだ資料

  1. [資料1] コメ兵ホールディングス 2026年3月期決算説明資料。事業構成、数量関連指標、2026年5月更新の中期経営計画。訂正対象の利益増減図は採用していない。
  2. [資料2] コメ兵ホールディングス 2026年3月期有価証券報告書、2026年6月23日。対象販売点数、報告セグメント、資産、賃借契約、買収、財務制限条項。連結財務の起点は添付factsを優先。
  3. [資料3] バリュエンスホールディングス 2026年8月期決算説明資料、2026年10月9日。小売売上と取引構造、2025年リユース市場規模。市場推計の原出所はリフォーム産業新聞社。

分析日 2026-10-23