株譜
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株式会社マルゼン 5982

稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)5,407 円860 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,965 円631 億円差 +36.4%
10 年後から見ると 割安 価値 5,407 円860 億円 · 差 +36.4% · 期待の年率 +9.2%
期待の年率リターン(10 年)+9.2%資本コスト比 +2.5 pt
推定の資本コスト6.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

マルゼンは、飲食店・給食・スーパーの厨房に入る機器を作って売る会社だ。食器洗浄機や加熱調理機器など、規格品から特注品までそろえる。筆者の結論は「ほぼ適正」。悪くない会社だが、割安とは言えない。

売上は668億円、営業利益は66億円。利益率は約10%で、過去最高圏にある。借金は無く、手元の現金は約380億円と、時価総額の6割に当たる。

国内の飲食店は減るが、人手不足で省力化の機器は売れる。値上げも通っている。ただ10年で見ると、数量は横ばい、利益率は今より少し下がる姿を中心に置く。

同業の最大手は、売上が日本だけで3倍以上ある。規模の差は大きいが、マルゼンは全国の販売網とサービスで、1割近いシェアを持つ。

気になるのは、ためた現金の使い道だ。配当は利益の4割で、現金は使われないまま積み上がりやすい。筆者は、余った現金の半分だけを株主の価値と見た。そこを厚く還元に回す動きが出れば、評価は上がる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、マルゼンは「良い事業を、そこそこの値段で買える会社」と映る。

事業の本質は、飲食店が毎日使う機械を、全国の販路で売り、直すことにある。10年後も需要は続く。ただ堀は、ホシザキほど広くはない。値上げが通る間は、利益率が保たれる。

オーナー利益(株主が自由に使える利益)は、純利益52億円とほぼ同じだ。設備投資の負担が軽いからだ。時価総額634億円に対する利回りは、約8%になる。国債の3%を、大きく上回る。

安全域は、現金の厚みにある。借金が無く、約380億円の現金を持つ。景気が崩れても、会社が傾く心配は小さい。

ただし、今の利益率は過去最高だ。これが平均に戻る前提で、10年後の姿を描くと、利益はあまり伸びない。株主にとっては、ためた現金をどう使うかが、価値を大きく左右する。

筆者は、今の値段を「適正」の範囲と見る。お得とは言えないが、割高でもない。現金を厚く返す動きが出れば、評価は一段上がる。

何で稼ぐ会社か

マルゼンは、業務用の厨房機器を作る専業メーカーだ。売上の95%がこの事業で、残りは大型の製パン機械とビル賃貸になる。

厨房機器の売上は632億円。食器洗浄機、ガスや電気の加熱機器、冷蔵庫、調理台などを、規格品から店ごとの特注品まで手がける。客は外食チェーン、食品スーパー、給食施設、ホテルだ。全国の販売網で、設置から修理までを受ける。

稼ぎ方は台数と単価の積だ。機器は10〜15年で替え時が来るので、新店と更新が需要の柱になる。人手不足の店では、洗浄や調理を機械に任せる投資も増えている。

製パン機械は、パン工場向けの大型ラインだ。売上は31億円と小さく、1件の受注が大きいので利益が振れる。2023年2月期は赤字、直近は利益率が20%まで上がった。

ビル賃貸は売上5億円ほどだが、利益率が6割と高い。安定した副収入にあたる。

海外は台湾とタイなどに拠点があるが、売上に占める割合は小さい。2026年8月には海外の子会社を設立したと開示した。規模や狙いは、確かめられていない。

10年の見立ては、国内の市場が横ばいで、物価の分だけ売上が伸びる姿だ。利益の大半は、厨房機器の1本足に頼っている。

優良さと弱いところ

筆者の見るマルゼンは「派手さは無いが、堅実に利益を積む会社」だ。

強みは、利益率の安定にある。厨房機器の営業利益率は、過去10年でおおむね8〜10%台で動いた。直近は10.4%と最高圏だ。人件費も材料費も上がる中で、値上げを通してきた。

自己資本利益率(ROE、株主のお金に対する稼ぎ)は、過去10年の中央値が9〜10%で、資本コストをわずかに上回る。赤字の年は無い。

財務は堅い。借金は無く、自己資本比率は70%を超える。コロナ禍の2021年2月期でも、売上は15%減ったが営業利益は黒字を保った。

弱みは3つある。1つめは規模だ。国内最大手のホシザキは、日本だけで売上が2,300億円あり、マルゼンの3倍以上だ。調達と開発の力で押されやすい。2つめは、外食という景気に左右される客に頼る点だ。3つめは、製品が似通いやすく、強い堀(他社がまねできない強み)とまでは言えない点だ。

経営は慎重だ。無理な買収はせず、配当性向の目安を30%から40%に上げた。ただ、現金の使い方は保守的で、資本効率を上げる意欲は見えにくい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の業務用厨房機器は、飲食店が減る中でも、更新と省力化に支えられる成熟市場だ。

市場の大きさは、競合の売上から見積もる。ホシザキの日本向けが約2,300億円、マルゼンが約630億円、フジマックが約470億円。このほか中西製作所、タニコー、日本調理機などが続く。これらを足し上げると、国内市場は約6,500億円(筆者の推定)になる。マルゼンのシェアは1割弱だ。

需要は2つの顔を持つ。飲食店の数は人口減で細り、新店は増えにくい。一方で、機器は10〜15年で替え時が来る。人手不足で、洗浄や調理を自動化する投資も増える。訪日客を見込んだホテルや店の改装も下支えする。10年の数量は、0.95〜1.05倍と見るのが自然だ。

価格は物価並みに上がる。鋼材・部品・人件費の上昇は、各社が値上げで転嫁してきた。省エネで高性能な機器へ移るほど、1台あたりの単価も上がる。

競争は大手の寡占に近い。ホシザキが製氷機・冷蔵庫・食器洗浄機で首位を取り、マルゼン・フジマック・中西製作所などが続く。差は、販売網とアフターサービスで付く。

いま景気の山に近い。外食は好調で、利益率は各社とも高い。この山が崩れた時の落ち込みが、最大の懸念だ。なお、業種ノートの住宅設備の市場見通しは、住宅の着工に偏った前提のため、ここでは使わなかった。

資本政策と M&A

資本政策の特徴は「還元は堅実だが、現金が余っている」ことだ。

配当性向は38%で、予想は前期並みを保つ。目安は40%で、2023年2月期に30%から引き上げた。自社株買いは単発で、2024年2月期に26億円を行ったが、直近2年はほぼ無い。

手元の現金は約377億円(3か月超の定期預金を含む)で、借金は無い。事業に要る分は、月商の1か月強に当たる75億円ほどと見る。残りの約302億円が余りだ。筆者はこの余りを、帳簿の半分だけ価値に入れた。性向が4割にとどまり、筆頭株主が非上場のマサトヨ(議決権の約23%)である点を考えたためだ。

M&Aは、大きなものは見当たらない。自己株式は約386万株を持ち、2026年6月には役員報酬の株式として一部を譲渡した。

TOBの可能性は、kabufuの推定で10年に18%ほどだ。現金が厚く、買い手には魅力がある。ただ、筆頭株主が動かない限り、実現しにくい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

省力化の機器は、これから売れる。外食の現場は人手が足りず、洗浄や調理を機械に任せる投資が増えている。マルゼンは全国の販売網を持ち、チェーンやスーパーの更新にも応えられる。直近の決算は、外食チェーンとスーパー向けが堅調で、営業利益は9%近く増えた。

値上げも通った。鋼材や人件費の上昇を転嫁しても、数量は落ちていない。物価が年3%で上がる世界では、値段を決める力のある会社が有利になる。

利益率には伸びしろがある。厨房機器は10.4%、製パン機械は20%に達した。製パン機械が安定すれば、全体の利益率はもう1段上がる。

そして、現金が約380億円ある。時価総額の6割だ。配当性向が4割から5割に上がれば、還元だけで株主の取り分は大きく増える。海外への投資が実れば、成長の余地も広がる。

現金が約380億円あるので、買収に回しても、まだ余る。10年後に、数量が1割伸び、利益率が10%台半ばで保たれる。この筋書きなら、時価総額は今の2倍を超える。

慎重な見方

利益率は、過去最高の水準にある。厨房機器の10.4%は、過去10年の平均を1ポイント以上上回る。外食が景気の山を越えれば、この水準は保てない。2021年2月期には、売上が15%落ちた。

国内の飲食店は減っていく。人口が細り、後継者不足で店が閉まる。新店が増えない市場で、更新需要だけが頼りになる。会社の今期予想も、増収はわずか0.3%にとどまる。人手不足と原材料の高止まりを、会社自身が警戒している。

競争の構図も気になる。ホシザキは日本だけで売上が3倍以上あり、開発と調達の力が違う。値引き競争になれば、規模で劣るマルゼンの利益率が先に削られる。

現金も、思うほど株主のものにならない。性向は4割で、自社株買いは直近で止まっている。筆頭株主が23%を握り、少数株主への還元を急ぐ理由は乏しい。

製パン機械は、1件の受注で利益が大きく振れる。20%の利益率は、たまたまだったと見るのが自然だ。10年後に数量が1割減り、利益率が8%に下がれば、時価総額は今を割る。

どちらに重みを置いたか

どちらの言い分にも根拠があり、勝負は引き分けに近い。強気の見方は、省力化の需要と値上げの実績が本物だ。慎重な見方は、利益率が最高圏にある点と、国内の飲食店が減る構造を突いている。

中立は、数量がわずかに伸び、利益率が今から少し下がる姿に置いた。確率は中立に4割を置き、残りは慎重側にやや寄せた。やや悲観が2割強、悲観が1割だ。利益率の山と、現金が戻りにくい構造が、強気より重いと見たためだ。

一方で、借金が無く現金が厚いので、悲観でも会社は傾かない。悲観の確率は、1割にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/02 期)

確率で加重した株価時価総額 7,433 円1,183 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,133 円340 億円)。 今の値に割り戻すと 5,407 円860 億円、今との差 +36.4%、 期待の年率 +9.2%(資本コスト 6.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 12,612 円2,007 億円 2,759 円439 億円 +287.6% +14.5% 1,230 円196 億円
やや楽観 20% 10,132 円1,612 億円 2,375 円378 億円 +215.4% +12.2% 2,501 円398 億円
中立 40% 8,582 円1,366 億円 2,180 円347 億円 +171.4% +10.5% 4,305 円685 億円
やや悲観 22% 3,619 円576 億円 1,885 円300 億円 +38.8% +3.3% 1,211 円193 億円
悲観 10% 1,691 円269 億円 1,508 円240 億円 −19.3% −2.1% 320 円51 億円
加重平均100% 7,433 円1,183 億円2,133 円340 億円 +141.3% +9.2% 9,567 円1,522 億円

今の株価時価総額 3,965 円631 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 省力化の波に乗り、利益率が一段上がる 利益 90 億円 · PER 20.9 倍 · 株価時価総額 12,612 円2,007 億円

強気に置くのは、人手不足で省力化の機器が売れ続け、値上げも定着する筋書きだ。外食チェーンとスーパーの更新が重なり、数量が1割強増える。

厨房機器の利益率は11%台まで上がり、製パン機械も安定して稼ぐ。売上は1,100億円に近づき、営業利益は115億円ほどになる。

現金の使い道もはっきりし、還元が厚くなる。10年で配当と自社株買いの合計が、時価総額の7割近くに達する。海外の子会社が軌道に乗り、成長の種にもなる。

世界の厨房機器の需要が伸び、輸出も増える。食器洗浄機や加熱機器で、高機能な上位機種が売れ、1台あたりの単価が物価より少し速く上がる。ただ、ここまで揃う確率は高くない。

  • 業務用厨房機器:数量 29.1(販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定))× 価格 35(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 1,031 億円・営業利益 119 億円
  • 大型製パン機械:数量 26.0(納めるライン数相当(ライン/年。推定))× 価格 2.19(1ラインあたり売上(億円。名目))→ 売上 57 億円・営業利益 7 億円
  • ビル賃貸:数量 1.2(貸している床面積(万㎡。推定))× 価格 4.91(1㎡あたり年賃料(万円。名目))→ 売上 6 億円・営業利益 4 億円

倍率:事業の純利益 85 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.4% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)226 億円。全体の PER 20.88 倍、時価総額 2,007 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益率が過去最高の10.4%を、さらに超える筋書きなので確率は1割未満。省力化の需要と値上げの実績は本物なので、完全に消すほど低くはしなかった。

やや楽観 20% 数量は小さく伸び、利益率は今を保つ 利益 74 億円 · PER 19.9 倍 · 株価時価総額 10,132 円1,612 億円

数量は8%ほど増え、値上げも物価並みに通る。厨房機器の利益率は10%台前半で、今の水準をほぼ維持する。

製パン機械は安定し、全体の営業利益は90億円台になる。借金は無く、現金の利息も増えるので、純利益は70億円台に乗る。

配当性向は5割台まで上がり、自社株買いも時折入る。会社の今期予想は横ばいなので、この筋書きは今より少し強い姿だ。

業界の更新需要は続くが、新店は増えない。成長は穏やかで、派手な上振れはない。

数量の伸びは、省力化の機器とホテルの改装が支える。値上げは通るが、人件費の上昇で利益率は大きくは動かない。

  • 業務用厨房機器:数量 27.3(販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定))× 価格 34(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 941 億円・営業利益 98 億円
  • 大型製パン機械:数量 22.0(納めるライン数相当(ライン/年。推定))× 価格 2.13(1ラインあたり売上(億円。名目))→ 売上 47 億円・営業利益 5 億円
  • ビル賃貸:数量 1.2(貸している床面積(万㎡。推定))× 価格 4.79(1㎡あたり年賃料(万円。名目))→ 売上 6 億円・営業利益 3 億円

倍率:事業の純利益 70 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.7% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)226 億円。全体の PER 19.92 倍、時価総額 1,612 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の実績(増収増益)から無理なくたどれる形。ただ予想が横ばいで、利益率が高止まりのまま数量が伸びる筋書きなので、2割とした。

中立 40% 利益率は少し下がり、数量は横ばい 利益 64 億円 · PER 19.2 倍 · 株価時価総額 8,582 円1,366 億円

国内の市場は横ばいで、マルゼンはシェアを少し伸ばす。数量は10年で3%増え、値上げは物価並みに通る。

厨房機器の利益率は9.6%で、今の10.4%から少し下がる。景気の山は、いつかは均される。製パン機械は8%ほどで落ち着く。ビル賃貸は、建物が古くなる分、賃料の伸びが物価より鈍く、10年で15%ほどの上昇にとどまる。

売上は920億円、営業利益は80億円弱になる。売上の伸びは、ほぼ物価の分だけだ。純利益は60億円台で、利息の増加がそれを少し押し上げる。

配当と自社株買いを合わせた還元は、利益の6割まで上がる。それでも、現金の約130億円は余ったまま残る。

厨房機器の数量は、飲食店の減少を、省力化と更新で埋める形になる。

  • 業務用厨房機器:数量 26.1(販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定))× 価格 33(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 872 億円・営業利益 84 億円
  • 大型製パン機械:数量 20.0(納めるライン数相当(ライン/年。推定))× 価格 2.10(1ラインあたり売上(億円。名目))→ 売上 42 億円・営業利益 3 億円
  • ビル賃貸:数量 1.2(貸している床面積(万㎡。推定))× 価格 4.71(1㎡あたり年賃料(万円。名目))→ 売上 6 億円・営業利益 3 億円

倍率:事業の純利益 59 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.1% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.2 倍 + 余った現金(戻り方込み)226 億円。全体の PER 19.22 倍、時価総額 1,366 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は横ばい、価格は物価並み、利益率は最高圏から平均寄りへ戻る形。今の実績と会社予想から、最も無理なくたどれるので最大の4割。

やや悲観 22% 外食が崩れ、数量と利益率が下がる 利益 45 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 3,619 円576 億円

外食の景気が崩れ、飲食店の閉店も重なって、数量が8%ほど減る。値上げは物価に届かず、10年で28%の上昇にとどまる。

ホシザキなどとの値引き競争も強まり、厨房機器の利益率は8%に下がる。製パン機械は、受注の波で利益がほとんど出なくなる。

営業利益は50億円台、純利益は40億円台になる。借金は無いので、赤字にはならない。配当は維持されるが、増配の余地は乏しい。省力化の投資も、客が先送りする。

現金は、不況の期間に一部が取り崩され、余りは今の4分の3ほどに減る。

景気が戻れば回復するが、10年の終わりには、その途中の姿にとどまる。

  • 業務用厨房機器:数量 23.3(販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定))× 価格 32(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 744 億円・営業利益 60 億円
  • 大型製パン機械:数量 17.0(納めるライン数相当(ライン/年。推定))× 価格 2.00(1ラインあたり売上(億円。名目))→ 売上 34 億円・営業利益 1 億円
  • ビル賃貸:数量 1.1(貸している床面積(万㎡。推定))× 価格 4.50(1㎡あたり年賃料(万円。名目))→ 売上 5 億円・営業利益 3 億円

倍率:事業のROE8.6%がkの7.75%をわずかに上回り、薄めたRONIC8.2%、g4.0%で正当化PER13.6倍。景気の谷の利益なので、上限の約6.6割の9.0倍に置く。余った現金は今の4分の3の226.5億円に減り、戻り方0.5で足す。

確率:過去に売上が15%落ちた年がある(2021年2月期)。景気の山の後は、この筋書きが現実味を持つので、2割強に置いた。

悲観 10% 構造的に負け、稼ぐ力が細る 利益 22 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 1,691 円269 億円

構造的に負ける筋書きだ。人口減で飲食店の数が崩れ、新店も更新も落ちる。数量は2割以上減る。

ホシザキなど大手が、規模を武器に値引きで攻め、マルゼンの値上げは物価に追いつかない。10年で15%の上昇にとどまる。厨房機器の利益率は5%台に下がる。

製パン機械は赤字に戻る。海外への投資も、ほぼ成果が出ない。営業利益は20億円台になり、純利益も20億円ほどだ。

借金が無いので倒れはしない。ただ、現金は赤字と投資の失敗で大きく減る。配当は守るが、株主の価値は今の3割ほどになる。

筆頭株主が動かず、現金も株主に戻らないまま目減りする、いちばん悪い姿だ。

  • 業務用厨房機器:数量 19.7(販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定))× 価格 29(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 566 億円・営業利益 31 億円
  • 大型製パン機械:数量 12.0(納めるライン数相当(ライン/年。推定))× 価格 1.80(1ラインあたり売上(億円。名目))→ 売上 22 億円・営業利益 −1 億円
  • ビル賃貸:数量 1.0(貸している床面積(万㎡。推定))× 価格 4.10(1㎡あたり年賃料(万円。名目))→ 売上 4 億円・営業利益 2 億円

倍率:事業のROEがk以下なのでPERの上限は1÷k=12.9倍。構造的に利益が先細る途中の姿で、稼ぐ力(20.7億円÷k=267億円)の約6割強にあたる8.0倍に置く。余った現金は半分の151億円に減り、戻り方0.5で足す。

確率:10年では、構造的な負けが起こりうる。ただ、借金が無く現金も厚い会社で、倒れる筋書きではない。確率は1割に抑えた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

業務用厨房機器

食器洗浄機・加熱機器・冷蔵庫・調理台など。外食チェーン、スーパー、給食、ホテル向けに規格品と特注品を売る。利益のほぼすべて。

数量販売台数相当(万台。国内市場の台数 × シェアで推定)価格1台あたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2026/02 25.3 25 632 66
10 年後 中立 26.1 33 872 84

取り方:売上 631.6 億円。開示は台数が無いので、国内の市場(筆者の推定で約 6,500 億円)の約 1 割を占めるとみて、1 台平均約 25 万円で 25.3 万台と置いた。利益は 2026/02 期のセグメント利益 65.8 億円(利益率 10.4%)。海外は小さく、国内と同じ物差しで扱う。

大型製パン機械

パン工場向けの大型ライン。1 件が大きく、利益が振れる。直近は利益率が高い。

数量納めるライン数相当(ライン/年。推定)価格1ラインあたり売上(億円。名目)売上営業利益
今 2026/02 20.0 1.57 31 6
10 年後 中立 20.0 2.10 42 3

取り方:売上 31.3 億円。開示は無いので、1 ライン平均 1.5 億円強と置いて年 20 ライン相当と推定した。利益は 2026/02 期 6.4 億円(利益率 20.5%)。2023/02 期は赤字で、振れが大きい。

ビル賃貸

保有するビルの賃貸。小さいが利益率は6割と高く、安定している。

数量貸している床面積(万㎡。推定)価格1㎡あたり年賃料(万円。名目)売上営業利益
今 2026/02 1.2 4.10 5 3
10 年後 中立 1.2 4.71 6 3

取り方:売上 4.9 億円。面積は開示を確かめていないので、1.2 万㎡で 1㎡あたり年約 4.1 万円と置いた推定。利益は 2026/02 期 3.1 億円(利益率 63%)。賃料は建物が古くなる分、物価より鈍い 10 年で 1.15 倍(中立)に置く。

リスクと懸念

利益率が最高圏にある

厨房機器の営業利益率は10.4%で、過去10年の平均を1ポイント以上上回る。外食の投資が一巡し、値上げが通りにくくなれば、利益率は8%台まで戻りうる。売上が横ばいでも、営業利益は2割近く減る計算だ。会社の今期予想も、利益の伸びは1%にとどまる。

国内の飲食店の減少

人口減と後継者不足で、国内の飲食店は長い目で減る。新店が増えない市場では、機器の需要は更新に頼る。更新は景気が悪い年に先送りされやすく、数量が落ちた時に値上げだけでは補えない。

大手との規模の差

国内首位のホシザキは、日本だけで売上が2,300億円あり、マルゼンの3倍以上だ。調達、開発、サービス網のどれも規模で勝る。値引き競争が起きれば、利益率が先に削られるのはマルゼンの側だ。

製パン機械の振れ

製パン機械は、売上が31億円と小さく、1件の受注で利益が大きく動く。2023年2月期は赤字で、直近の利益率20%は、たまたま高い年と見るのが自然だ。全体の利益に占める比率は1割に満たないが、利益率の押し上げには効いている。

現金が株主に戻りにくい

現金は約377億円と時価総額の6割だが、配当性向は4割で、自社株買いは単発にとどまる。筆頭株主の非上場会社が議決権の約23%を持ち、少数株主への還元を急ぐ圧力は強くない。現金が使われないまま積み上がると、資本効率は下がる。

海外への投資

2026年8月に海外の特定子会社を設立したと開示した。規模と狙いは確かめられていない。海外は今は小さいが、慣れない市場への投資が失敗すれば、現金の一部が失われる。投資活動の現金の支出は、直近期で約61億円あった。

人手不足と原材料の高止まり

会社自身が、今期の見通しで人手不足と原材料の高止まりを挙げている。製造と据え付けの人手が足りなければ、受注があっても売上に変えられない。値上げが遅れると、その期の利益率がすぐ下がる。

今後の分かれ目

外食の設備投資が減速した場合
数量が1割減り、利益率が8%台に下がる。10年の筋書きは、やや悲観に近づく。ただ借金が無いので、赤字にはならない。
省力化の機器が大きく伸びた場合
数量が1割以上増え、利益率が10%台を保つ。強気の筋書きに近づく。会社の今期予想の増収が、0.3%を超えて出てくるかが目安になる。
配当性向を5割以上に引き上げた場合
余った現金が株主の取り分に変わる。筆者が半分だけ数えた現金の評価が、1.0に近づく。株主の価値は2割ほど増えうる。
大きな自社株買いが出た場合
時価総額の1割前後の規模なら、現金の使い道が株主に向いたと見てよい。反対に、買収に使うなら、規律の面で評価が下がる。
ホシザキが値下げ攻勢に出た場合
規模で劣るマルゼンは、利益率が先に削られる。厨房機器の利益率が8%を割れば、慎重な筋書きが中心になる。
筆頭株主が持ち株を売った場合
保有分の売却や買い手の登場は、TOBや再編の材料になる。現金の厚さが、買い手には魅力になる。

見ておくもの

  • 厨房機器の営業利益率(10%台を保てるか、8%台に落ちるか)
  • 外食チェーン・スーパー向けの売上の伸び(四半期ごと)
  • ホシザキ・フジマックなど競合の国内売上と値上げの動き
  • 配当性向の方針と自社株買いの有無(現金約200億円の使い道)
  • 海外の子会社の規模と、投資活動の現金の支出
  • 製パン機械の受注と利益率(20%が続くか)

倍率と資本コストの決め方

今の株価やPERから逆算せず、国内市場を競合の売上から約6,500億円と推定し、数量×単価と利益率で積んだ。倍率は、事業のROEから正当化PERの上限を出し、利益の質に応じて8割前後を置いた。景気の山の利益率を平均寄りに戻した点で、今に寄せていない。余った現金は事業に要る約75億円を除いた302億円とし、戻り方は0.5とした。営業所の賃借料の約束は有報で確かめていない。新リース会計基準は2029年2月期から載る見込みで、10年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.9→20.88 倍・やや楽観 PER 13.1→19.92 倍・中立 PER 11.7→19.22 倍)。

資本コスト 6.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。外食設備の更新と新設は景気に左右され、2021年2月期は売上が15%落ちたので循環は+0.25。ブランドは強いが値段は競争で決まり値決め力は0。借金は無く純現金のため借金は0。機器は10〜15年で更新が続くので寿命は0。合計+0.25%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.75% → 6.75%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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分析日 2026-10-16