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DOWAホールディングス株式会社 5714

処理網と高機能材に価値は残り、時価総額はやや割安。ただし銀粉の復活と売却益には頼れない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)10,015 円5,924 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)7,981 円4,721 億円差 +25.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 10,015 円5,924 億円 · 差 +25.5% · 期待の年率 +9.3%
期待の年率リターン(10 年)+9.3%資本コスト比 +1.8 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(ChatGPT)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

DOWAは、処理の難しい廃棄物を引き受け、回収した金属を製錬し、材料に加工する会社だ。筆者の結論はやや割安で、処理網の持続性と材料事業の立て直しに対し、今の時価総額には一定の余地がある。ただし、直近の大きな純利益がそのまま続くという判断ではない。

長く残る強みは、単独の炉ではなく、集荷から無害化、多種類の金属回収までつながった仕組みにある。インドネシアの有害廃棄物処理や、国内の難処理物の受け入れは、許認可と操業経験がものをいう。他方、処分場は使えば埋まり、炉も老朽化するため、利益を生む設備と、利益を維持するための設備を区別しなければならない。

電子材料は一枚岩ではない。銀粉の販売数量は大幅に減り、中国向けの復活を当然視できなくなったが、近赤外の発光・受光素子や燃料電池用粉末には別の需要がある。中立では銀粉の数量は今より減る一方、新しい材料と既存設備の稼働改善がそれを補う。金属価格で売上が膨らんでも、加工の取り分まで増えるとは限らない。[資料1]

確率を付けた価値は、時価総額を約2割上回る。ただし、電子材料の品目別数量や市場シェアには非開示部分が多く、この差を厚い安全域と断定するほど確信は高くない。悲観では設備の換金性と環境負担を差し引いた資産価値が残るが、それでも株主の損失は大きい。安い理由の一部は、再投資の成果をまだ十分に示せていないことにある。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主が所有したいのは、炉の数ではなく、客が長く対価を払う理由である。DOWAには、危険な廃棄物を安全に処理し、捨てるしかなかった物から金属を取り出す理由がある。設備と許認可を一度にそろえにくい点は、十年後も残りやすい。ただし、処分場の残存容量は減り、回収できる金属の組成も変わる。

株主の利益は、会計上の純利益より慎重に見るべきだ。ならした純利益に償却費を戻しても、老朽設備の更新と環境対策を省くことはできない。維持更新費を年300~400億円と仮定すると、通常の株主利益は運転資金増加前で概ね250~350億円となる。これは会社開示の維持投資額ではなく、償却と設備支出を手掛かりにした感度の幅であり、新規拡張や金属在庫への資金はさらに必要になる。

筆者が高く払うのは、処理の信頼と顧客の認定であり、銀粉の昔のシェアではない。中立の新規投資の収益性は資本コストを少し上回る程度で、保有株の売却益によって高く見えるROEには頼らない。新しい粉末や光半導体が育たなければ、利益を留保するほど価値が増す会社にはならない。

今の時価総額には一定の割安さがあるが、資産の厚さだけを理由に安心することもできない。悲観の資産価値は換金時の損失と環境負担を引いたもので、売れる値段の保証ではない。開示の薄い数量推計を含む以上、結論は条件付きであり、安全域を決める最後の材料は、更新後の実際の稼ぎである。

何で稼ぐ会社か

DOWAの稼ぎは、金属そのものの値段と、他社には難しい処理・加工の対価から成る。環境・リサイクルでは、工場などから廃棄物や使用済み製品を引き受け、処理料金と回収品の販売で稼ぐ。集めた原料をグループ内の製錬へ渡す取引も多く、その売上を両部門で足すと事業を実態以上に大きく見せてしまう。[資料2]

製錬の物量の中心は亜鉛であり、単純な銅価格への投資ではない。亜鉛の製品販売に加え、小坂では複雑な再生原料から貴金属などを回収し、日本ピージーエムでは使用済み触媒を扱う。亜鉛の生産量が増えても、精鉱の購入条件、電力費、回収金属の構成によって利益は変わる。鉱山権益の利益もあるが、全社を埋蔵量だけで評価する会社ではない。

電子材料では、太陽電池などに使う銀粉と、光を発する素子・受ける素子、磁性粉や燃料電池材料では競争の仕方が違う。銀粉は銀代の通過部分が大きく、販売額が回復しても数量や加工利益が戻ったとは限らない。半導体材料は顧客の認定と性能が採用を左右し、機能粉は少量でも品質の再現性が求められる。同じ電子材料でも、製品構成の変化で稼ぐ力は大きく変わる。

金属加工は、端子やコネクター向けの銅合金、めっき、回路基板で稼ぐ。熱処理は、部品を硬くする受託加工と、炉の販売・保守という別の商売を持つ。いずれも顧客は出来上がった材料や処理結果を買っており、主力は人月やソフトの席数を売る事業ではない。小さなその他事業には事務管理受託も含まれるため、その部分は別にAI代替を厳しく織り込んだ。

優良さと弱いところ

最も信頼できる堀は、難しい原料を引き受けられる処理網である。廃棄物の性状を調べ、安全に処理し、残った金属の回収先まで確保するには、設備だけでなく経験と許認可が要る。顧客にとっても処理先の変更には確認と責任が伴い、最安値だけで取引先を替えにくい。[資料3]

ただし、堀の存在と自由な値上げは同じではない。処理料金の継続的な改定率や顧客維持率は確認できず、全社に強い価格決定力があるとは認めない。銀粉の大幅な数量減少は、技術と過去のシェアだけでは価格競争を防げない証拠だ。会社が示す磁気記録用粉末や銀めっきの高いシェアも、用途を限定した数字であり、電子材料や金属加工全体の独占を意味しない。

資本の使い方には改善の余地が大きい。添付実績では、10年前から自己資本が約2,600億円増えたのに、営業利益はほぼ増えていない。評価差額や事業構成が変わるため厳密な増分投下資本利益率ではないが、再投資の成果を無条件に高く評価できる実績ではない。個別投資の増分利益率も十分には開示されておらず、中計の資産利益率目標をその代用にはしない。

財務の余裕は、景気の谷を越えるための強みである。しかし金属価格が上がると在庫にも資金が必要になり、帳簿上の利益がすぐ配当に使えるわけではない。中立でも資本効率の改善は緩やかで、長く保有する価値は、新しい事業が育つことだけでなく、採算の低い投資を断る規律にも左右される。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

リサイクル市場が広がっても、処理会社の取り分が自動的に増えるわけではない。三菱マテリアルはE-Scrapの年間処理能力を約16万tとし、同社が示す世界発生量の約2割に相当すると説明する。これは実際の処理シェアではなく能力と発生量の比較であり、DOWAの廃棄物全体と直接比べる数字でもない。JX金属も再生原料の受入能力を増強しており、原料の買い取り競争が回収利益を削りうる。[資料3]

環境事業では、市場の範囲を狭く定める必要がある。インドネシアのPPLiは年30万tを扱い、自社の対象市場を100万~200万tとしている。そこから求められる取り分は15~30%だが、同国の全産業廃棄物に対するシェアではない。国内では大栄環境やTREなどとも競い、人口減少下で一般的な処理量が大きく増えるとは考えにくい。

電子材料では需要の伸びより、材料を使う量の変化が効く。銀の業界団体は、太陽光発電の拡大と同時に、省銀化と代替が進むと報告している。DOWAも中国外への販売と省銀型の導電粉へ方針を移した。近赤外素子ではams OSRAMなどの光半導体企業、機能粉では用途ごとの素材会社と競うが、同じ範囲で比較できる競合別の最新シェアは確認できていない。

金属加工の参考となる国内板条市場は、業界団体の2025年度見込みで約39万tである。DOWAの推定販売量6万tはその約15%に当たるが、これは輸出やめっきを含む範囲の違いがある概算だ。熱処理ではインド子会社HIGHTEMPが外販受託市場の約40%を掲げる一方、国内の自動車部品需要は成熟している。中立の数量増は、国内需要の一律拡大ではなく、海外と高機能用途の獲得による。

資本政策と M&A

中期計画2027は、最終年度の営業利益470億円、経常利益600億円を掲げる。資本効率はROE10%以上、経常利益を基にした総資産利益率9%以上が目標だ。売上目標とDOE、総還元性向、定額の自社株買いについては数字の約束なしである。[資料1]

配当は性向35%と下限を組み合わせ、3年間の還元を320億円以上とする。下限を基準株数で換算すると年間約89億円だが、将来の永久保証ではない。2026年には藤田観光株の一部売却に伴う特別還元と約100億円の自己株式取得を実行した。資産を株主へ戻す行動は評価できるが、一度の売却を毎年の還元能力には含めない。

資金の使い道は重い。3年間の事業投資1,000億円には設備更新も含まれ、別に買収枠200億円を設ける。製錬・環境コンビナートの再構築は2030年度までに約1,000億円を要し、その初期分は中計の事業投資に含まれる。保有上場株を2030年度までに半減する方針は、その負担を賄う手段でもある。

過去の拡張をそのまま続けているわけではない。直前の中計期間には秋田製錬を完全子会社化する一方、パルマー探鉱権益を譲渡し、台湾のプレス拠点も生産を終えた。ただし過去10年の利益停滞を覆す投資回収実績はまだ乏しく、買収の成否を総額だけでは判断できない。DOWA自身へのTOB・MBOの公表事実は確認できず、買われる際の上乗せ価格は加えない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

DOWAの本領は、価値の低い原料を扱えることにある。再生原料の利用が広がり、処理規制が厳しくなれば、単純な選別だけでなく無害化と製錬までつなげる会社が必要になる。国内の成熟を海外の適正処理への移行で補える点は、人口だけに依存する事業との違いだ。インドネシアでは集荷拠点と処分場の組み合わせが顧客を呼び、既存のネットワークを補う買収にも実効性がある。[資料3]

電子材料の不振をすべての製品の弱さとみなすのも早計である。銀粉は中国の価格競争で傷んだが、近赤外の発光・受光素子には性能と顧客認定という別の競争軸がある。燃料電池用の複合酸化物は既に量産出荷へ進み、将来の研究テーマだけではなくなった。用途が増えてから設備を段階的に足せば、既存の粉体技術を使って追加資本の回収を早められる。

金属加工と熱処理にも、既に利益を生む拠点がある。コネクターの高性能化は薄くても高い加工代を得る機会となり、インドの受託熱処理は顧客の内製設備を持たない需要を取り込める。製錬でも、亜鉛の操業回復は巨大な新工場を建てずに数量を戻せる余地がある。複数の既存資産が少しずつ良くなれば、全社の利益は大きく変わる。

財務の余裕と配当方針は、その回復を待つ時間を支える。政策保有株の整理と実際の自己株式取得は、資本配分を見直し始めた証拠だ。銀粉が以前の地位に戻らなくても価値が増える道はあり、現在の利益に一過性要因があることだけで会社全体を低く見るべきではない。

慎重な見方

資源循環という社会的な必要性は、高い株主利益を保証しない。許認可があっても処理できる量には上限があり、処分場を使い切れば次の土地と設備が要る。閉鎖した後の管理費まで含めると、得られた利益の相当部分は事業を続けるために戻さなければならない。製錬でも、再生原料を高く買いすぎれば、回収技術の優位は顧客側へ移ってしまう。

銀粉の不振は、単なる在庫循環ではない。会社自身が中国外でのシェア確保へ方針を変えており、太陽電池の増産と銀粉の増販は既に同じ意味ではなくなった。材料を減らす技術や銅への代替が進めば、市場が戻るのを待っても設備の採算は回復しない。新しい光半導体や燃料電池材料にも、認定の遅れや顧客の設計変更という別の不確実性がある。[資料1]

資本配分の実績も強い反論となる。自己資本が厚くなったのに営業利益が伸びていない以上、今後の大型更新だけは高い利益を生むと決めつけられない。値上げの実績や案件別の投資回収率が十分に見えないまま、技術の良さを資本効率の良さへ読み替えるのは危険だ。配当性向が35%なら、残る利益の使い道を間違えた影響は長く続く。

資産の床にも幅がある。金属在庫は換金できても価格が変動し、特殊な炉は帳簿の値段で売れず、環境責任が買い手を限る。TOBで高く買われることを出口にしても、現時点にそれを支える公表事実はない。数量とシェアが十分に開示されていない事業へ大きな回復を期待するほど、見かけの割安さは推計の誤差に近づく。

どちらに重みを置いたか

長く必要な処理網という主張は強いが、投じた資本が高い利益を生むという主張はまだ弱い。銀粉の中国外への転換と大型設備の更新には実行リスクがあり、上側より下側をわずかに厚くした。ただし、その不安を理由に倍率まで任意に切り下げたり、資産価値を捨てたりはしない。

結論はやや割安である。中立は銀粉の復活ではなく、環境事業の海外展開と、既存の金属加工、新材料の利益で支えられる。悲観でも売れる資産は残るが、現在の時価総額との差は大きい。数量の非開示部分があるため、約2割の価値の差を絶対的な安全域とせず、資本の回収実績を伴うかを条件にする。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 16,585 円9,809 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,826 円1,672 億円)。 今の値に割り戻すと 10,015 円5,924 億円、今との差 +25.5%、 期待の年率 +9.3%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 39,603 円2.34 兆円 5,293 円3,131 億円 +462.5% +18.9% 4,490 円2,656 億円
やや楽観 23% 24,520 円1.45 兆円 3,850 円2,277 億円 +255.5% +13.5% 6,525 円3,859 億円
中立 32% 15,653 円9,258 億円 2,898 円1,714 億円 +132.4% +8.8% 5,936 円3,511 億円
やや悲観 24% 6,955 円4,114 億円 1,744 円1,032 億円 +9.0% +0.9% 2,088 円1,235 億円
悲観 11% 2,787 円1,648 億円 592 円350 億円 −57.7% −8.2% 372 円220 億円
加重平均100% 16,585 円9,809 億円2,826 円1,672 億円 +143.2% +9.3% 19,411 円1.15 兆円

今の株価時価総額 7,981 円4,721 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 難しい原料と高機能材料を取り込み、更新投資が実る 利益 1,449 億円 · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 39,603 円2.34 兆円

環境事業は、現地の処理規制と顧客の外部委託化を追い風に、海外の集荷網を広げる。PPLiの対象市場が拡大し、同社の取り分も現在の推定中心値から上がる。小型の買収は処理能力だけを買うのではなく、集荷先と許認可を補い、更新した設備へ安定して原料が流れる。

電子材料では、中国向け銀粉の昔の数量を取り戻すのではなく、中国外と新しい導電粉が利益を生む。近赤外の発光・受光素子は医療や検査機器へ広がり、燃料電池用粉末も継続受注となる。高性能なコネクター材料とインドの熱処理も育ち、部門ごとの成功が互いの弱さを補う。

設備更新は予定した効果を生み、製錬では増処理と回収率改善が調達競争を上回る。必要な資本が大きいため借入も増えるが、配当は利益に沿って支払い、買収される際の上乗せ価格には頼らない。ニッチな製品と処理網の堀が広がり、全社が高い再投資利回りを得られる十年になる。

  • 環境・リサイクル:数量 270(年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計))× 価格 10(受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む))→ 売上 2,719 億円・営業利益 462 億円。国内110、PPLi80、他海外80万t。PPLiの対象市場320万t・取り分25%は将来仮説。
  • 製錬:数量 27.0(主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用))× 価格 291(主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む))→ 売上 7,865 億円・営業利益 433 億円。主な地金27万t。亜鉛約25万tには既存能力を超す投資が必要で、資金負担も計上。
  • 電子材料:銀粉・導電粉:数量 400(銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計))× 価格 29,000(平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計))→ 売上 1,160 億円・営業利益 104 億円。中国回帰でなく中国外と新導電粉。数量400t、価格は製品構成込み1.45倍。
  • 電子材料:半導体材料・光デバイス:数量 300(LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計))× 価格 420(代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計))→ 売上 1,260 億円・営業利益 252 億円。新規用途の採用が連続し3億個。関連材料と高性能品の構成で価格1.40倍。
  • 電子材料:機能粉・その他材料:数量 6,500(主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計))× 価格 1,532(主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計))→ 売上 996 億円・営業利益 219 億円。複合酸化物が大きな柱となる。微粒粉の代表数量6500tであり全粉体重量ではない。
  • 金属加工:数量 9.0(年間の板条主体の出荷量(万t、推計))× 価格 368(出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む))→ 売上 3,313 億円・営業利益 282 億円。海外・高機能品が拡大。9万t、価格1.50倍。
  • 熱処理:受託加工:数量 18.0(年間の受託処理重量(万t、推計))× 価格 32(平均受託加工料(万円/t、推計))→ 売上 574 億円・営業利益 69 億円。インドと他海外が拡大。処理18万t、加工料1.45倍。
  • 熱処理:工業炉・保守:数量 200(年間の炉設備出荷(台、推計))× 価格 1.45(1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計))→ 売上 290 億円・営業利益 35 億円。新設・更新200台。保守も増えるが受託加工と重複しない。
  • その他:外販サービス・工事等:数量 231(年間の外販相当稼働(人年、配賦推計))× 価格 2,753(1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均))→ 売上 64 億円・営業利益 10 億円。AI有償製品の証拠がないため、楽観でも稼働人年は現在を超えない。

倍率:余剰現金とその税後利息を除く事業ROEは13.974%。k7.5%、g3.1%、残存率1/2よりRONICは10.737%。PER=(1−g/RONIC)/(k−g)=16.165277倍という上限そのものを用いる。期間純利益累計8945.30億円、還元3130.85億円、自己資本4555.6+累計利益−還元=10370.04億円。累計利益は正常化起点340億円から終点への直線移行による10年平均で、還元は35%。既存借入の借り換え7億円に加え、追加調達の税後費用36.06億円を控除した。余剰現金がないため、時価総額は純利益×PERとなる。

確率:10%。海外の処理拡大、設備更新の採算化、近赤外素子と燃料電池材料の定着が同時に進む必要がある。既存の強みは認めても、銀粉の中国回帰や全製品の独占を前提とする高い確率は与えない。

やや楽観 23% 海外処理と新材料が育ち、既存設備の稼ぎが増える 利益 961 億円 · PER 15.1 倍 · 株価時価総額 24,520 円1.45 兆円

海外の難処理廃棄物が増え、国内のPCB処理減少を埋める。PPLiは新しい処分場へ移行しながら集荷を広げ、国内ではクラレや日本軽金属との協業が新しい流れを作る。買収は既存拠点に近い案件に限られ、過大な買収価格によって利益を失うことはない。

銀粉は中国外で顧客を増やすが、以前の支配的な地位には戻らない。近赤外素子と複合酸化物は顧客の認定を着実に通り、金属加工でも高付加価値品の構成が上がる。伸びた売上が地金価格の上昇だけではなく、加工の利益として残る。

製錬の更新は大きな能力不足を起こさず、原料の調達条件も採算を保てる範囲に落ち着く。インドの受託熱処理は高い取り分を守り、海外向けの炉も増える。資本の増加を利益の増加が上回り、配当性向の約束を守りながら財務の余裕も保つ。

  • 環境・リサイクル:数量 230(年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計))× 価格 9.58(受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む))→ 売上 2,204 億円・営業利益 342 億円。国内105、PPLi63、他海外62万t。PPLi市場280万t・取り分22.5%という仮説。
  • 製錬:数量 24.5(主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用))× 価格 273(主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む))→ 売上 6,677 億円・営業利益 300 億円。亜鉛を中心に稼働が上がり、再生原料比率と回収効率が改善する。
  • 電子材料:銀粉・導電粉:数量 280(銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計))× 価格 26,800(平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計))→ 売上 750 億円・営業利益 45 億円。中国外で顧客を得るが旧来シェアへの回帰は見込まない。
  • 電子材料:半導体材料・光デバイス:数量 220(LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計))× 価格 390(代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計))→ 売上 858 億円・営業利益 154 億円。近赤外の発光・受光素子の採用が着実に増える。
  • 電子材料:機能粉・その他材料:数量 4,500(主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計))× 価格 1,416(主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計))→ 売上 637 億円・営業利益 115 億円。新用途が育つが、会社が示す特定新製品の急増率を全体へは掛けない。
  • 金属加工:数量 7.5(年間の板条主体の出荷量(万t、推計))× 価格 344(出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む))→ 売上 2,577 億円・営業利益 193 億円。高機能端子材とめっきの構成改善。価格上昇には地金代も含む。
  • 熱処理:受託加工:数量 15.0(年間の受託処理重量(万t、推計))× 価格 30(平均受託加工料(万円/t、推計))→ 売上 455 億円・営業利益 46 億円。インドの稼働拡大が国内の減少を補う。
  • 熱処理:工業炉・保守:数量 160(年間の炉設備出荷(台、推計))× 価格 1.38(1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計))→ 売上 221 億円・営業利益 22 億円。160台と保守。顧客の内製設備更新も取り込む。
  • その他:外販サービス・工事等:数量 196(年間の外販相当稼働(人年、配賦推計))× 価格 2,753(1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均))→ 売上 54 億円・営業利益 8 億円。外販稼働は0.85倍。事務工数の減少を現場業務が一部補う。

倍率:余剰現金とその税後利息を除く事業ROEは10.943%。k7.5%、g3.1%、残存率1/2よりRONICは9.221%。PER=(1−g/RONIC)/(k−g)=15.086930倍という上限そのものを用いる。期間純利益累計6506.53億円、還元2277.28億円、自己資本4555.6+累計利益−還元=8784.84億円。累計利益は正常化起点340億円から終点への直線移行による10年平均で、還元は35%。既存借入の借り換え7億円に加え、追加調達の税後費用11.88億円を控除した。余剰現金がないため、時価総額は純利益×PERとなる。

確率:23%。中国外への販売転換、既存設備の稼働回復、インドでの能力利用には既に事業上の足場がある。新製品が全て大成功する楽観とは分け、複数の改善が着実に進む場合として位置づける。

中立 32% 銀粉は縮むが、処理網と既存材料が利益を支える 利益 640 億円 · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 15,653 円9,258 億円

国内の廃棄物量はほぼ増えないが、PCBの減少を別の難処理物と再資源化が補う。インドネシアでは対象市場が広がり、PPLiは推定中心値に近い取り分を維持する。処分場の更新と閉鎖後の管理に資金が要り、処理量が増えた分をそのまま株主の現金にはできない。

銀粉は省銀化で数量がさらに減り、中国での大幅な巻き返しは起きない。近赤外素子と機能粉は新用途で増えるが、量産による単価低下もあり、全社を一変させるほどの独占には育たない。金属加工は国内の成熟を海外と新用途で補い、熱処理はインドの伸びが国内の減少を上回る。

製錬は亜鉛などの稼働を戻し、難しい再生原料の処理で薄い利益を積み上げる。買収は補完的な案件にとどまり、資本効率は緩やかに改善する。配当性向の方針は続く一方、使い切れない利益の一部は社内に残り、全額が速やかに株主へ戻るとは考えない。

  • 環境・リサイクル:数量 198(年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計))× 価格 9.31(受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む))→ 売上 1,842 億円・営業利益 258 億円。国内100、PPLi48、他海外50万t。国内の数量を物価では増やさない。
  • 製錬:数量 22.7(主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用))× 価格 252(主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む))→ 売上 5,717 億円・営業利益 200 億円。亜鉛約20.5万tとその他地金。価格1.34倍、加工率は調達競争と更新償却を控除。
  • 電子材料:銀粉・導電粉:数量 180(銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計))× 価格 26,800(平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計))→ 売上 482 億円・営業利益 12 億円。PV向け150t、他用途30t。省銀化で数量は0.80倍、銀代を含む価格は1.34倍。
  • 電子材料:半導体材料・光デバイス:数量 160(LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計))× 価格 360(代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計))→ 売上 576 億円・営業利益 86 億円。1億6000万個。量産による機能単価低下を含み価格は物価未満の1.20倍。
  • 電子材料:機能粉・その他材料:数量 3,000(主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計))× 価格 1,416(主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計))→ 売上 425 億円・営業利益 64 億円。既存用途の成熟を燃料電池用粉末等が補う。数量1.50倍、価格1.34倍。
  • 金属加工:数量 6.6(年間の板条主体の出荷量(万t、推計))× 価格 329(出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む))→ 売上 2,171 億円・営業利益 141 億円。国内3.6、海外・新用途3.0万t。薄肉化で個数増ほど重量は増えない。
  • 熱処理:受託加工:数量 12.5(年間の受託処理重量(万t、推計))× 価格 29(平均受託加工料(万円/t、推計))→ 売上 369 億円・営業利益 29 億円。国内4.2、インド4.8、他海外3.5万t。インドの対象市場12万t・取り分40%は仮説。
  • 熱処理:工業炉・保守:数量 130(年間の炉設備出荷(台、推計))× 価格 1.34(1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計))→ 売上 174 億円・営業利益 12 億円。130台。海外新設と国内更新の差し引きで、価格は保守込み1.34倍。
  • その他:外販サービス・工事等:数量 150(年間の外販相当稼働(人年、配賦推計))× 価格 2,753(1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均))→ 売上 41 億円・営業利益 4 億円。AIエージェント代替の人月型を保守的に適用。数量0.65倍、価格1.34倍、長期g0%。

倍率:余剰現金とその税後利息を除く事業ROEは8.733%。k7.5%、g3.1%、残存率1/2よりRONICは8.117%。PER=(1−g/RONIC)/(k−g)=14.046995倍という上限そのものを用いる。時価総額=(純利益−余剰現金494.74×1.4%)×PER+余剰現金×戻り方0.75。期間純利益累計4898.08億円、還元1714.33億円、自己資本4555.6+累計利益−還元=7739.35億円。累計利益は正常化起点340億円から終点への直線移行による10年平均で、還元は35%。既存借入の借り換え7億円に加え、追加調達の税後費用5.99億円を控除し、余剰現金の税後利息6.93億円を加えた。

確率:32%。国内廃棄物の数量は横ばい、銀粉は減少、既存地金は稼働回復が中心という組み合わせを中立とする。上側33%、下側35%で下側を2ポイントだけ厚くした。理由は中国外への転換と大型更新の実行難度であり、AI代替や同じ循環リスクを確率でも重ねて引いたものではない。

やや悲観 24% 処理品目の入れ替えと材料転換が遅れ、資本が滞留する 利益 250 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 6,955 円4,114 億円

国内ではPCBに代わる高採算の処理物が十分に集まらず、海外でも価格競争が強まる。PPLiの対象市場自体は残るが、同社の取り分が低下し、更新した処分場の稼働は期待ほど上がらない。補完を狙った買収にも低採算案件が混じり、留保した利益の一部が設備や在庫に固定される。

銀粉の顧客は戻らず、新しい導電粉も採算を確保できない。近赤外素子や燃料電池材料は残るものの、認定の遅れと値引きで全社を救うほどの利益にはならない。金属加工と熱処理は取引先を保つが、国内の数量減少を海外だけでは埋めきれない。

製錬の加工の取り分も低く、設備更新の償却負担が重い。会社は黒字と配当を保つが、新たに投じた資本の利益は資本コストへ届かない。現金は一定程度残っても、それがすぐ株主に戻るとは限らず、資産を抱えたまま低い収益性が続く。

  • 環境・リサイクル:数量 140(年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計))× 価格 8.47(受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む))→ 売上 1,186 億円・営業利益 119 億円。国内85、PPLi30、他海外25万t。PPLiの対象市場200万t・取り分15%という仮説。
  • 製錬:数量 17.5(主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用))× 価格 216(主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む))→ 売上 3,782 億円・営業利益 68 億円。原料不足と低い加工の取り分が続く。名目価格上昇は物価を下回る。
  • 電子材料:銀粉・導電粉:数量 90.0(銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計))× 価格 23,000(平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計))→ 売上 207 億円・営業利益 −4 億円。顧客流出と値引きで赤字が残る。
  • 電子材料:半導体材料・光デバイス:数量 80.0(LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計))× 価格 330(代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計))→ 売上 264 億円・営業利益 13 億円。既存顧客は残るが、新製品採用は遅れ数量減。
  • 電子材料:機能粉・その他材料:数量 1,700(主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計))× 価格 1,268(主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計))→ 売上 216 億円・営業利益 17 億円。複合酸化物は一部採用にとどまり、既存用途の減少を埋めきれない。
  • 金属加工:数量 5.2(年間の板条主体の出荷量(万t、推計))× 価格 295(出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む))→ 売上 1,531 億円・営業利益 69 億円。自動車向けの減少を通信向けで補えない。
  • 熱処理:受託加工:数量 8.0(年間の受託処理重量(万t、推計))× 価格 26(平均受託加工料(万円/t、推計))→ 売上 211 億円・営業利益 10 億円。設備を維持したまま稼働率が低下する。
  • 熱処理:工業炉・保守:数量 95.0(年間の炉設備出荷(台、推計))× 価格 1.20(1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計))→ 売上 114 億円・営業利益 3 億円。更新延期と競争で販売・保守の取り分が薄くなる。
  • その他:外販サービス・工事等:数量 127(年間の外販相当稼働(人年、配賦推計))× 価格 2,568(1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均))→ 売上 33 億円・営業利益 2 億円。AI代替で稼働は0.55倍、単価転嫁も物価未満。

倍率:事業ROE4.532%はk7.5%を下回るため、成長価値を加えずPER1/k=13.333333倍。低利益に任意の低倍率を重ねない。時価総額=(純利益−余剰現金1395.28×1.4%)×PER+余剰現金×戻り方0.75。期間純利益累計2947.90億円、還元1031.77億円、自己資本4555.6+累計利益−還元=6471.74億円。累計利益は正常化起点340億円から終点への直線移行による10年平均で、還元は35%。既存借入の借り換え7億円に加え、追加調達の税後費用0.12億円を控除し、余剰現金の税後利息19.53億円を加えた。

確率:24%。PCB後の収益源づくり、銀粉の中国外展開、更新設備への集荷が遅れる場合である。これは金属価格の一時的な下落だけではない。AI感応度を保守的に扱うその他を含め、下側は悲観と合わせ35%だが、主因は製造・処理事業の投資回収の遅れである。

悲観 11% 材料で構造的に負け、設備を縮小して資産を残す 利益 34 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 2,787 円1,648 億円

世界不況の中で大きな損失を出し、その後も失った顧客は戻らない。銀粉は代替材料に押され、光半導体も新製品の認定に遅れる。機能粉の新用途は小さな事業のままで、過去に投じた研究開発と設備の回収が難しくなる。

環境事業には需要が残るが、海外での取り分が低下し、新しい処分場の立ち上がりも遅れる。製錬では原料を確保するために譲歩を迫られ、稼働を落とした設備の固定費を吸収できない。買収先と不採算設備の整理を進め、金属加工と熱処理も利益の出る拠点だけを残す。

配当の下限は中計後まで守れず、還元を縮めて財務を維持する。終盤には小幅黒字へ戻るが、以前の競争力を取り戻したわけではない。会社を高値で買う相手が現れるとは見込まず、在庫と設備の換金損失、環境対応費、既に払った還元を差し引いた資産が残るという筋書きである。

  • 環境・リサイクル:数量 105(年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計))× 価格 7.99(受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む))→ 売上 839 億円・営業利益 63 億円。国内70、PPLi15、他海外20万t。PPLiの対象市場150万t・取り分10%という仮説。
  • 製錬:数量 13.5(主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用))× 価格 169(主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む))→ 売上 2,283 億円・営業利益 −11 億円。製錬手数料と回収原料の条件が悪化し、縮小後も小幅赤字。
  • 電子材料:銀粉・導電粉:数量 45.0(銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計))× 価格 20,000(平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計))→ 売上 90 億円・営業利益 −7 億円。数量は現在の2割。銅系材料などへの置き換えで競争力を失う。
  • 電子材料:半導体材料・光デバイス:数量 50.0(LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計))× 価格 280(代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計))→ 売上 140 億円・営業利益 4 億円。売価の下落と顧客喪失後、残存品目だけが小幅黒字。
  • 電子材料:機能粉・その他材料:数量 1,100(主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計))× 価格 1,163(主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計))→ 売上 128 億円・営業利益 0 億円。新規材料は育たず、整理後の事業が収支均衡にとどまる。
  • 金属加工:数量 4.0(年間の板条主体の出荷量(万t、推計))× 価格 258(出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む))→ 売上 1,031 億円・営業利益 26 億円。低採算拠点を整理し、残る加工代だけが利益になる。
  • 熱処理:受託加工:数量 6.0(年間の受託処理重量(万t、推計))× 価格 23(平均受託加工料(万円/t、推計))→ 売上 139 億円・営業利益 0 億円。閉鎖・縮小後に収支均衡。内燃機関向け需要は戻らない。
  • 熱処理:工業炉・保守:数量 65.0(年間の炉設備出荷(台、推計))× 価格 1.10(1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計))→ 売上 71 億円・営業利益 −2 億円。更新需要まで縮小し、残る固定費で赤字。
  • その他:外販サービス・工事等:数量 104(年間の外販相当稼働(人年、配賦推計))× 価格 2,260(1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均))→ 売上 23 億円・営業利益 −1 億円。外販稼働は0.45倍。成果物・人月の価格圧力も残る。

倍率:残存利益34.16億円の資本化より、回収可能資産の推計1648.39億円が大きいため資産価値を採用。PBR0.3618384倍は1648.391÷今の自己資本4555.6から得た結果で、相場の底値から決めていない。将来の自己資本には掛けない。期間純利益累計−285.84億円、還元350億円、自己資本4555.6+累計利益−還元=3919.76億円。期間純利益は220、−450、−180、−30、10、20、25、30、35、34.1595億円の合計。大幅赤字には在庫・設備の評価損と撤退費用を含め、同じ損失を資産評価で二重に引かない。将来の正の留保利益を床へ足していない。

確率:11%。銀粉・光半導体での顧客喪失、再生原料調達の競争激化、更新・買収の失敗が重なる場合。許認可を持つ処理網まで不要になる倒産前提ではないため、低利益だけで値を付けず、回収可能な資産を床に残す。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

環境・リサイクル

国内の廃棄物処理・再資源化と東南アジア事業。外部顧客への売上だけを使う。

数量年間の廃棄物・再生原料受入量(万t、推計)価格受入1t当たり外部売上(万円。処理料金と回収品販売を含む)売上営業利益
今 2026/03 160 6.94 1,111 160
10 年後 中立 198 9.31 1,842 258

取り方:外部売上1111.05億円、営業利益160.21億円は有報の部門情報を使用。全社財務は添付を正とし、ここは未収録の内訳を補った。物量160万tは開示実績ではなく、国内焼却能力100万tの80%稼働に相当する80万t、国内の非焼却・再資源化20万t、PPLiの実処理30万t、その他海外30万tの推計。能力と実処理を区別し、同一原料の社内移送を再計上しない。国内20万tと海外30万tは独立した実測値を確認できず、合計量の確度は中低である。平均単価は外部売上÷受入量で、純粋な廃棄物処理料金ではない。[資料2・3] PPLiの対象市場100万~200万tと処理30万tから求める取り分は15~30%。中立は対象市場を150万tから240万tへ、取り分を20%のままとする仮説で、処理48万tを見込む。国内100万tは横ばい、その他海外50万tで合計198万t。国内の処理市場と大栄環境・TREについて、同一範囲で比べられる処理量シェアは確認できなかった。

製錬

亜鉛、貴金属などの製錬と白金族金属回収。金属代と回収・処理の利益を区別する。

数量主な地金5品目の年間生産量合計(万t、生産を販売の代理に使用)価格主な地金1t当たり部門外部売上(万円。白金族等の売上も含む)売上営業利益
今 2026/03 18.7 188 3,522 70
10 年後 中立 22.7 252 5,717 200

取り方:会社の2026年4月と10月の地金生産計画に記載された2025年度実績を合算。亜鉛170638t、銅6936t、鉛9616t、銀191t、金4.182tで計187385.182t。計画数量ではなく前年実績欄を使った。白金族やインジウムの物量はこの合計に含まれず、その売上は平均単価へ含めるため、187.94万円/tは地金の市場相場ではない。生産と販売には在庫差があり、製品構成の変化も単価へ出る。外部売上3521.69億円と営業利益69.58億円に接続する。[資料2・3] 世界亜鉛供給の参考規模1373万tに対し、同社の亜鉛生産は約1.24%。暦年と年度のずれがある概算である。中立の亜鉛約20.5万tは既存能力の稼働回復が中心で、世界1500万tという長期仮説に対する取り分は約1.37%。その他地金と合わせた22.7万tを用い、再生原料の回収改善は利益率に反映する。国内銅大手のシェアを亜鉛へ流用しない。

電子材料:銀粉・導電粉

太陽電池や電子部品向け導電粉。電子材料部門の内訳は分析用推計である。

数量銀粉を中心とする年間出荷量(t、推計)価格平均販売価格(万円/t、銀代を含む推計)売上営業利益
今 2026/03 225 20,000 450 −55
10 年後 中立 180 26,800 482 12

取り方:確度は低い。会社は販売数量を指数で示し、絶対t数と品目別の外部売上は開示していない。2025年度の四半期指数合計65は前年度241の約27%で、中国向けの大幅減少を確認した。2025年の世界太陽電池向け銀需要約5800tを規模の手掛かりに、同社向けを約200t、他用途を25tとする仮説で計225t。太陽電池用途の取り分約3.4%は会社開示のシェアではなく推定で、年度差と粉末以外の銀需要も誤差になる。[資料1・3] 暦年2025年の銀平均価格を150円換算した地金代は約1.93億円/tである。加工代と年度差を含めた単価2億円/tから売上450億円を推定し、営業損失55億円を配分した。3つの電子材料区分の合計だけが開示値へ一致する。中立は世界の太陽電池向け銀使用量を4000tとする独自仮説に対し同社150t、その他30t。銀高による見かけの増収を数量回復に数えず、競合企業別の最新シェアは未確認とする。

電子材料:半導体材料・光デバイス

近赤外の発光・受光素子、高純度金属、化合物半導体材料。

数量LED・受光素子の年間出荷(百万個、代表製品による推計)価格代表素子1個当たり部門売上(円。基板・高純度材料等を含む推計)売上営業利益
今 2026/03 100 300 300 15
10 年後 中立 160 360 576 86

取り方:確度は低い。会社は世界で10億個以上のLEDチップが使われていると説明するが、これは年間販売数量ではない。顧客の更新期間を5~10年程度とみる仮説と、近年の数量指数を手掛かりに、年間1億個を代表数量とした。1個当たり300円には基板や高純度金属の周辺売上も含め、売上300億円、営業利益15億円を推計する。素子そのものの実売単価や、全ての製品を合計した物量ではない。[資料1~3] 近赤外LED・受光素子の製品群には商用出荷の根拠があるが、波長別の市場規模と同社シェアは確認できなかった。一般照明も含むLED市場や、ウェアラブル機器の台数をそのまま同社の市場シェアに換算しない。中立の1億6000万個は医療・検査・機械の視覚向けの採用増という仮説で、顧客名や採用率を既知とはしない。価格上昇を1.20倍に抑えるのは、性能向上と量産で1機能当たり単価が下がるため。

電子材料:機能粉・その他材料

磁気記録用粉末、燃料電池用複合酸化物、還元鉄粉など。

数量主要な微粒機能粉の年間出荷量(t、代表製品による推計)価格主要機能粉1t当たり売上(万円。周辺粉体材料を含む推計)売上営業利益
今 2026/03 2,000 1,057 211 13
10 年後 中立 3,000 1,416 425 64

取り方:確度は低い。絶対出荷量と製品別売上は開示されていない。岡山拠点の沿革には1996年に磁気記録用粉末を月産175tへ増強した記録があるが、これを現在の能力とはみなさない。その生産規模を古い参考資料にとどめ、主要微粒粉2000tを検討用の代表数量とした。汎用還元鉄粉を含む総重量ではなく、周辺材料の売上は単価へ含める。残る外部売上211.37億円と営業利益13.37億円は、電子材料の開示合計に接続した分析上の配分である。[資料2・3] 会社が掲げる磁気記録粉の世界90%超はその用途だけの数字で、燃料電池材料や還元鉄粉のシェアではない。用途別の市場t数と競合シェアは揃わず、機能粉全体の市場規模は未確認である。中立の代表数量3000tは、新規の複合酸化物の量産出荷が既存用途の成熟を補う仮説。会社資料の一部新製品の急増見込みを、全機能材料の数量へ一律に掛けてはいない。

金属加工

端子・コネクター向け銅合金、めっき、回路基板。

数量年間の板条主体の出荷量(万t、推計)価格出荷1t当たり外部売上(万円。地金代・めっき・基板を含む)売上営業利益
今 2026/03 6.0 245 1,473 93
10 年後 中立 6.6 329 2,171 141

取り方:数量6万tは推計。2021年の会社幹部への取材で示された月間4600tという販売規模と、直近の板条販売数量指数の増加を手掛かりに、現在を5.5万~6.5万t程度の幅で考えた。古い数量を現在実績とは表示しない。日本伸銅協会の2025年度見込みで、銅・黄銅・青銅・洋白の板条は合計約38.7万t。6万tはその約15.5%に相当するが、同社の製品範囲と輸出・めっきの扱いが完全には一致せず、公式シェアではない。[資料3] 外部売上1472.58億円と営業利益93.07億円は開示値。平均単価245.43万円/tには銅代と加工代が入り、めっき・回路基板も含む。中立は国内向け3.8万tから3.6万t、海外・新用途2.2万tから3万tへ変わるという需要仮説で6.6万t。競合はJX金属、三菱マテリアル、古河電工などで、同一範囲の最新シェアは未確認。銀めっきの国内約80%という会社掲載値を、板条全体へ流用しない。

熱処理:受託加工

国内外で顧客の部品を熱処理し、硬さや耐久性を付与する。

数量年間の受託処理重量(万t、推計)価格平均受託加工料(万円/t、推計)売上営業利益
今 2026/03 10.0 22 220 14
10 年後 中立 12.5 29 369 29

取り方:インド子会社HIGHTEMPは月2000t超の処理と、500社超の顧客、60基超の炉を公表する。同社掲載の40%はインドの外販受託熱処理市場という限定した範囲で捉え、顧客の内製処理や世界市場のシェアとはしない。年2.4万tから同社対象市場を約6万tと推計する。国内5万t、その他海外2.6万tを加えた全社10万tは独自推計で、国内外の合計重量の開示値ではない。[資料3] 平均22万円/tによる売上220億円、営業利益14億円は熱処理部門を加工と設備に分けた推計。中立はインド対象市場を12万t、取り分40%として4.8万t、国内4.2万t、その他海外3.5万tで計12.5万t。国内では顧客の内製と日本パーカライジングなどの表面処理事業が代替候補になるが、処理方法別の比較可能なシェアは確認できない。価格は物価並みで、物理的な加工は人月販売のAI代替型ではない。

熱処理:工業炉・保守

熱処理炉の設計製造と、設置後の部品交換・保守を行う。

数量年間の炉設備出荷(台、推計)価格1台当たり売上(億円。既存炉の保守・改造を含む推計)売上営業利益
今 2026/03 120 1.00 120 6
10 年後 中立 130 1.34 174 12

取り方:年間120台は開示値ではない。HIGHTEMPが示す累計2000基超の納入を年間販売と取り違えず、複数国での新設・更新を合わせた規模の仮説とした。売上119.97億円と営業利益5.85億円は部門残余の配分であり、1台約1億円には既存炉の保守も含むため、新品炉1台の見積価格ではない。受託加工との合計339.97億円、営業利益19.85億円だけが開示値に一致する。[資料2・3] 中外炉工業や海外の炉メーカーが競合となるが、炉種と保守範囲をそろえた市場規模・シェアは公開資料で確認できなかった。中立は海外の新設が国内更新の減少を補って130台。受託処理量の増加率を設備販売へそのまま使わない。保守は現場作業と設備の知識に対価が支払われるため、席課金や事務工数の代替とは分ける。

その他:外販サービス・工事等

設計施工、事務管理、技術支援等の外販。部門には賃貸も含まれ、内訳が不明なためAI感応度を上限側で扱う。

数量年間の外販相当稼働(人年、配賦推計)価格1人年当たり売上(万円。工事材料等を含む配賦平均)売上営業利益
今 2026/03 231 2,054 47 8
10 年後 中立 150 2,753 41 4

取り方:有報のその他就業人員768人と臨時125人を合計し、その他売上183.45億円に対する外部売上47.42億円の比率25.85%を掛け、約230.83人年と推計した。就業時間と内外販売の生産性を同じとする粗い配賦であり、人員の実測稼働や契約単価ではない。営業利益8億円も推計。5報告部門の営業利益合計316.08億円との差を調整すると、その他内部取引・本社費等の未分離残差は17.82億円になる。この残差の持続性は確認できず、将来のadjust_okuはゼロとし、追加の利益源にはしない。[資料2] AIエージェント代替について、現場施工は本来「現場の体」の型で、賃貸も人月型ではないが、事務管理・技術支援との外販売上の内訳は不明。そこで全社売上の0.64%に相当するこの区分の全額を、人月・工数型として保守的に扱う。中立の数量0.65倍、価格1.34倍、2036年以降のgは0%。AIエージェント自体の有償販売額を確認できないため、楽観でも数量は現状以下とする。これは実際のAI対象割合を確認したという意味ではない。

リスクと懸念

処理網が強くても、更新費用は消えない

インドネシアの既存処分場は今後10年以内の飽和が見込まれ、後継拠点が必要になる。閉鎖後も浸出水の処理などが続くため、新設費だけを投資負担と考えると株主利益を過大評価する。国内コンビナートの更新も、単なる成長投資ではなく操業継続に必要な部分が大きい。工期と総費用が増えれば、処理量が伸びても回収は遅れる。[資料1・3]

銀粉の数量減少が構造的に続く

太陽電池の生産が増えても、1枚に使う銀が減れば粉末需要は増えない。DOWAは中国外での販売確保と省銀型の製品開発へ軸足を移しており、以前のシェアへの復帰を期待するだけでは危険だ。新しい導電粉が採用されても、銀代を除いた加工の取り分が残らなければ設備と研究費を回収できない。[資料1・3]

金属高が利益より先に運転資金を増やす

原料の購入と製品代金の回収には時間差があり、金属価格が上がると在庫へ必要な資金も増える。精鉱・再生原料の調達競争、電力費、ヘッジ費用が重なると、売上の増加ほど現金は残らない。有報には金属借入に関する負債もあり、通常の純有利子負債が軽いことだけで資金負担を判断してはならない。[資料2]

新材料の採用と高い再投資利回りは別問題

近赤外素子や燃料電池用粉末の商用出荷は確認できるが、それだけで将来の大量採用や価格維持が保証されるわけではない。顧客の設計変更、認定の遅れ、競合の追随で数量と単価の両方が崩れうる。とくに電子材料の内訳は推計に依存し、設備を増やす時期を誤れば新しい事業が次の低採算資産になる。[資料1]

買収と政策保有株の売却で資本配分を誤る

保有株を売れば現金は増えるが、その現金を採算の低い買収へ回せば株主価値は増えない。廃棄物処理会社の買収では、集荷先だけでなく過去の環境責任と閉鎖後の費用を引き受ける可能性がある。個別案件の投資回収率は十分に確認できず、売却益で高く見えるROEと、事業自体の資本効率を分ける必要がある。[資料1・2]

AIエージェント代替は小さな受託業務に絞って扱う

主力の製錬、廃棄物処理、材料製造、熱処理は物理的な成果を売る事業であり、人月・席課金の型を一律に当てない。他方、その他事業には事務管理・技術支援が含まれる。外販内訳が不明なため、その全額を保守的に人月型として縮小させた。AI設備向け材料の需要と、AIエージェントを有償販売して得る収益も混同しない。[資料2]

悲観の資産価値も換金価格の保証ではない

特殊な炉や処分場は買い手が限られ、操業停止の際には土地の価値より撤去や環境修復の負担が大きくなることもある。在庫や上場株も売却時の価格で変わる。悲観の床には回収率の仮定を置き、既に支払う還元も差し引いたが、追加責任が想定を超えればさらに下がる。帳簿純資産をそのまま最低価値とはしていない。

今後の分かれ目

PCB処理の減少後も、代替する難処理物の数量と、金属価格を除く処理利益が伸びる
環境事業の堀が特定の期限付き品目だけではなかった証拠となる。国内数量の横ばいを保ちながら利益を維持できれば、中立からやや楽観へ近づく。
PPLiの後継処分場が計画どおり立ち上がり、集荷量と処理単価が上がっても追加投資が膨らまない
海外成長が設備更新費に吸収されず、株主利益へつながる。対象市場の成長と同社の取り分を分けて確認し、やや楽観の裏付けとする。
銀粉の出荷は減っても、新規導電粉の加工利益と光半導体・機能粉の継続受注が増える
中国での失地回復に頼らない転換が実現している。地金価格による売上増だけの場合とは区別し、電子材料の中立以上を支持する。
更新投資と買収支出が増える一方、処理量、回収率、営業利益が改善しない
維持投資を成長投資と取り違えていた可能性が高まる。単なる完成の遅れか、回収不能な資本になったのかを分け、後者なら下側の筋書きを重くする。
銅合金の重量が伸びなくても加工単価が改善し、インドの受託熱処理が高い稼働を保つ
薄肉化による重量減を付加価値で補えている。部品個数と素材重量を混同せず、加工の利益率が維持されるなら中立の継続性が高まる。
政策保有株の削減後に還元が続き、低採算投資の縮小と案件別の回収実績も開示される
留保利益が株主の価値へ変わる確度が上がる。ただし戻り方の係数は将来の約束で上げず、配当性向や株数減少が所定の実績条件を満たしてから見直す。

見ておくもの

  • 金属相場の影響を除いた廃棄物処理量・平均処理料金と、PCB後の品目別利益
  • PPLi後継処分場の許認可、稼働時期、総投資額、閉鎖後管理費
  • 亜鉛生産量、小坂の再生原料量、回収率、精鉱・再生原料の購入条件
  • 銀粉数量指数、中国外の継続受注、新規導電粉の加工利益
  • 近赤外LED・受光素子と複合酸化物の採用件数、絶対数量、量産利益
  • 板条の重量と加工代、インド熱処理の処理重量・稼働率、炉の受注と保守比率
  • 在庫・金属借入・追加有利子負債、更新投資の増分利益、政策保有株売却後の資金使途

倍率と資本コストの決め方

価格基準は2026-10-16、公開情報の確認は2026-10-23。DOWA自身を対象とするTOB・MBO・上場廃止予定は検索範囲で見当たらず、最新短信の継続企業注記は該当なし。発行済61989206株から自己株2840929株を一度だけ控除し、添付株数と一致した。物量と競争を先に考え、倍率はk・事業ROE・gの式で決め、今の株価や同業の倍率から逆算していない。非開示の絶対数量はhowで推計・代理指標と明示し、全ての市場シェアを確定したとはしていない。数量・単価の細かい端数は算式照合用で、推計の精度を表さない。悲観は今の資産の回収額から還元も控除した。新リース基準後も家賃を営業費用とする比較基準を保つ。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。無リスク金利3%と株式リスクプレミアム4.5%の基本値に、4項目の合計を加える。βと規模の加算は使わず、経営危機の上乗せも行わない。

読んだ資料

  1. 資料1:DOWA 中期計画2027と直近の事業戦略・数量開示
  2. 資料2:2026年3月期 有価証券報告書と最新四半期短信
  3. 資料3:会社・子会社・業界団体による物量、市場規模、用途別シェアの一次資料

分析日 2026-10-16