結論
ミダックは、廃棄物を引き取り、焼却や水処理を経て最後の埋立まで担う会社だ。筆者の結論は割高であり、処分場の希少性を評価しても、容量の補充と新設に必要な資本を考えると安全域が足りない。長く持つ株主が見るべきなのは、今年いくら埋められたかより、使った容量をどんな費用で補えるかである。
事業の強みは本物だ。自社で最終処分の受け皿を持つことで、排出事業者は処理の行き先を確保でき、ミダックは中間処理までまとめて受注しやすくなる。都田の新しい水処理施設と大平興産の搬入再開は、既に動き始めた成長の足場である。[資料1][資料2]
ただし、建設計画と稼ぐ設備は同じものではない。新しい管理型処分場には許可と地域の理解が必要で、計画中の容量をすべて使える前提にはできない。受注が増えても、新施設の償却や閉鎖後の管理が続くため、会計上の利益がそのまま株主の使える現金になるわけではない。[資料1][資料2]
中立では処理量も利益も今を上回るが、配当は薄く、投資回収はゆっくり進む。5つの将来を織り込んだ本質価値は、基準の時価総額を約3分の1下回る。買収先の改善だけでなく、新しい許可と集荷まで順調に進まなければ、今の値段に見合う株主の稼ぎは届きにくい。数量や料金の非開示部分が残るため推計には幅があるが、その不確かさも含め、開発の成功に先払いする値段だと判断する。
バリュー投資の観点から
長く持つ株主なら、株価の画面がなくなっても欲しい事業かをまず考える。廃棄物を最後まで処理する必要は残り、良い場所にある許可済みの処分場は簡単に代わりを作れない。その意味で、ミダックには持ち続ける理由となる資産がある。[資料1][資料2]
しかし、土地を持つだけで永久に料金を受け取れる商売ではない。埋立が進むほど次の容量が必要になり、閉鎖した施設にも管理の負担が残る。株主のものになる利益とは、そうした負担を賄った後の現金であり、減価償却の戻し入れを丸ごと自由な現金と見なしてはいけない。[資料12]
経営には、会社を大きくすることと株主を豊かにすることの違いを意識してほしい。新しい処分場が高い稼ぎを生むなら留保には意味があるが、許可待ちの土地や低稼働の設備に資金が滞れば、増収でも価値は伸びにくい。投資機会が乏しくなったときに現金を返す姿勢まで含めて、資本配分を評価する。
今の値段には、その不確かさを引き受けるだけの余白が乏しい。悲観でも資産の回収価値を残すが、それは明日その金額で売れるという保証ではない。必要な事業であることと、どんな値段でも良い投資になることは別であり、現状は施設の将来性より値段への慎重さが勝る。
何で稼ぐ会社か
売り物は、不要物を適切に処理し終えるという約束だ。工場や建設現場などから料金を受け取り、廃棄物の性状に応じて処理方法を選ぶ。同じ1トンでも、難しい廃液と単純な建設廃材では手間も料金も異なるため、平均単価には処理品目の構成が強く表れる。危険性や含水率の高い廃棄物が増えて平均料金が上がっても、処理費用が同時に増えるなら値決め力が強まったとは言えない。[資料1]
稼ぎの中心は、売上の約8割を占める廃棄物処分事業である。富士宮の焼却施設、関の水処理施設などで減量や無害化を行い、再資源化できないものを最終処分場へ送る。奥山の杜と大塚山のような管理型処分場は、遮水や浸出水処理を備え、埋立という最後の工程を引き受ける。[資料1][資料2]
収集運搬は、処分施設へ荷を集めるだけの脇役ではない。ミダックライナーの一般廃棄物収集や、フレンドサニタリーの清掃、浄化槽関連の仕事は地域の顧客との継続的な接点になる。料金は運搬量と距離だけでなく、回収頻度や作業内容でも変わり、車両と作業班を効率よく回せるかが利益を左右する。回収密度が高まれば同じ稼働時間で多くの顧客を回れ、逆に商圏が飛び地になると売上ほど利益が増えない。[資料1][資料11]
仲介管理では、自社の施設や商圏で扱えない廃棄物を他社へ紹介する。手数料収入なので設備は軽いが、処理先を探して手配する情報サービスの部分はAIによる代替を受けやすい。報告外の砕石等は売上の約0.5%にとどまり、将来の成長価値には数えない。2027年3月期から産廃収集運搬の区分が変わるため、以下の比較は2026年3月期の事業範囲にそろえる。[資料1][資料2]
優良さと弱いところ
堀、つまり他社が簡単にはまねできない強みは、最終処分場の立地と許認可にある。土地を買い、設備を建てるだけでは同じ商売を始められず、地域の理解を得て安全に運営する実績も要る。最後の受け皿を自社で持つことは、中間処理の受注を引き受ける際の安心にもつながる。[資料1][資料2]
ただし、全国を支配する独占ではない。運搬距離が長くなれば顧客の負担が増え、大栄環境やTRE、地域の処理業者が近い受け皿を整えれば競争になる。ダイセキのように再資源化を得意とする会社もあり、廃棄物の種類によって競争相手は変わる。許可の希少性と、どの地域でも高い料金を取れる力は区別したい。[資料7][資料8]
いちばん注意したいのは、強みそのものが使用によって減ることだ。呉松の埋立は2017年に終了したが、現在も地下水などの監視が続いている。受け入れを終えた土地が、すぐ自由に売れる不動産に変わるわけではない。[資料1][資料12]
経営の実力は、売上の拡大より追加投資の回収で測りたい。大平興産の取得で商圏は広がったが、のれんの回収には将来の拡張や受入量の見込みが関わる。新設が続く間に資本効率が落ちる可能性は会社も認めており、高い足元の利益率を全ての新規案件へ延長する評価は避ける。[資料1][資料4]
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
国内の廃棄物処理は、数量が自然に大きく増える市場ではない。環境省による2023年度の産業廃棄物排出量は約3.67億トンで、最終処分量は約875万トンだった。再資源化は新しい処理需要を生むが、埋立へ回る量を減らす面もある。[資料5]
市場全体の尺度には、添付の約5兆円を使う。区分別の政府推計は2010年度を基礎とする古い数字であり、それを現在の正確な市場規模とは扱わない。処分と収集運搬を各約2.5兆円とする粗い規模仮説なら、ミダックの売上比率は処分約0.38%、運搬約0.08%となる。一般廃棄物や清掃も含むため、これは全国的な大きさの目安であって商圏シェアではない。[資料6]
競合は規模と得意な処理が異なる。大栄環境の残余埋立容量は全国残容量の約9%に相当するが、比較する開示時点は異なる。ダイセキは従業員100人以上の国内工場の25.6%と取引しており、これは処理量シェアではなく顧客への浸透度である。同じ分母の競合別売上や処理量はそろわず、ミダックの最終処分だけのシェアを精密に順位付けすることはできない。[資料7][資料8]
中立では実質市場が10年で5%減ると考える。それでもミダックの処分売上比率が約0.64%へ高まる道は、都田の稼働、大平興産の集荷、新たな処分場の開業によって説明できる。収集運搬の参考比率は約0.09%にとどまり、こちらの数量は地域需要と新規契約がほぼ相殺する。仲介管理には独立した市場統計が見つからず、競合シェアは不明だが、無料紹介を掲げるサービスもあり、手数料の維持を当然視できない。[資料2][資料13]
資本政策と M&A
会社の計画は大きい。第1次中計は、買収を除く2027年3月期の売上100億円と経常利益50億円を目指す。2032年3月期の長期目標は買収込みで売上400億円、経常利益120億円であり、前提の違う二つの目標を混ぜてはならない。[資料2][資料3]
資金の優先先は成長投資だ。当初中計は5年間で150億円の設備投資を掲げ、資本効率ではROE15%を目標としている。大平興産に続くエノケン工業の取得も含め、施設を増やした後に借入と投下資本を回収できるかが問われる。[資料2][資料3][資料4]
還元は安定配当を基本とするが、配当性向、DOE、総還元性向、自社株買い額には数字の約束なし。増配の実績は認めるものの、利益の大半を社内に残す資本配分である。中立の還元は期間純利益の18%と見込み、新たな自社株買いは数えない。これは会社の約束ではなく、直近の実績を出発点にした予測である。[資料4]
買収で規模が増えても、取得価格が高ければ株主の価値は増えない。筆者は新設と買収を同じ投資採算の物差しで見て、許可取得前の期待をのれんとして払い過ぎないことを重視する。自社が買われる場合の割増価格も、評価には加えていない。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
処分場の不足を、自社の設備と許可で引き受けられる会社は限られる。ミダックは奥山の杜を核に荷を集めるだけでなく、都田の水処理によって扱える廃液の幅を広げている。都田は既に稼働を始め、大平興産も搬入を再開したため、全てが未着手の構想というわけではない。[資料2]
全国市場での売上比率が小さいことも、伸びしろになる。業界全体の排出量が横ばいでも、老朽化した施設や後継者のいない事業者から、安定して処理できる企業へ委託が移れば数量は増える。新しい管理型処分場の候補地が複数あり、関東方面への展開が進めば、既存の商圏だけに頼らず荷を集められる。[資料1][資料2]
再資源化が進んでも、最後に残る廃棄物を適切に処理する仕事まで消えるわけではない。水処理や焼却を組み合わせれば、顧客にとっては委託先をまとめやすく、単純な料金比較だけでは切り替えにくくなる。中間処理の設備が利益に寄与し始めれば、最終処分に偏っていた稼ぎも厚くなる。
投資の山を越えた後には、今の少ない配当が増える余地がある。大型の増資に頼らず施設を育て、取得した会社から安定した現金を回収できれば、既存株主の取り分は着実に広がる。今は回収前の資本が目立つ段階であり、開発と集荷の成功によって事業価値が大きく増す可能性を過小評価すべきではない。
慎重な見方
埋立容量は、売るたびに減る在庫でもある。奥山の杜の総許可容量を、現在の残容量と読み替えてはいけない。新しい候補地も、許可が下り、工事が終わり、廃棄物が集まって初めて稼ぐ資産になる。[資料1][資料2]
買収が時間を短縮するとは限らない。大平興産では搬入制限があり、取得したのれんの回収には将来の拡張などの見込みが関わっている。会社が高い収益を期待して購入した資産でも、許可が遅れれば借金と管理費が先に残り、利益の上積みは後へずれる。[資料1]
全国市場が小幅に縮む中で取り分を増やすには、競合から荷を奪う必要がある。大栄環境は大きな処理網を持ち、ダイセキは工場との取引に深く入り込んでいる。処理先が増えたり再資源化へ流れたりすれば、価格を上げる力は弱まり、新施設の償却負担だけが重くなる。[資料7][資料8]
高い利益率にも、薄い配当を正当化するだけの追加投資の稼ぎが伴わなければならない。現在の自己資本を何度も積み上げながら成長する会社では、売上の拡大ほど株主の自由な現金は増えない。仲介の情報業務にはAI代替もあり、そこに新しい成長価値は期待しない。主力事業の存在意義を否定しなくても、開発の成功と価格維持を同時に求める現在の値段には慎重であるべきだ。
どちらに重みを置いたか
既に稼働した都田と、大平興産の搬入再開を評価し、上振れを十分に残した。ただし、未許可の処分場が複数あり、買収後の稼ぎも拡張と集荷に左右されるため、下側を上側より少し厚くした。これは一般的な不況への悲観ではなく、この会社の投資回収の道筋に対する判断である。
中立でも処理量は増え、事業の強みは残る。それでも還元と再投資を合わせた株主価値は今の時価総額に届かず、総合では約3分の1下回る。希少な施設を持つ会社という評価と、その将来を買う値段が高いという評価は両立する。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 2,273 円629 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 233 円64 億円)。 今の値に割り戻すと 1,322 円366 億円、今との差 −32.2%、 期待の年率 +2.5%(資本コスト 7.0%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 8% | 4,551 円1,259 億円 | 430 円119 億円 | +155.4% | +9.8% | 398 円110 億円 |
| やや楽観 | 24% | 3,469 円960 億円 | 336 円93 億円 | +95.2% | +6.9% | 913 円253 億円 |
| 中立 | 33% | 2,549 円705 億円 | 258 円71 億円 | +43.9% | +3.7% | 926 円256 億円 |
| やや悲観 | 23% | 685 円189 億円 | 105 円29 億円 | −59.5% | −8.6% | 182 円50 億円 |
| 悲観 | 12% | 650 円180 億円 | 72 円20 億円 | −63.0% | −9.5% | 87 円24 億円 |
| 加重平均 | 100% | 2,273 円629 億円 | 233 円64 億円 | +28.5% | +2.5% | 2,506 円693 億円 |
今の株価時価総額 1,950 円539 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。
楽観 8% 複数の開発が実り、広域の処理網が育つ 利益 78 億円 · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 4,551 円1,259 億円
処分場の開発が複数地域で実り、関東と東北でも安定して荷を集められる。都田の水処理が難しい廃液の受注を広げ、大平興産の拡張と既存施設の連携も進む。処分量は年間95万トンに達し、全国の粗い処分市場に対する売上比率は現在の約0.38%から約0.95%へ高まる。[資料2]
処理先の不足が続く地域では、料金改定が物価を上回る。大栄環境との広域競争は残るが、集荷と施設稼働がそろうため、償却が増えても高い利益率を保てる。収集運搬は新拠点への集荷と契約獲得で増える一方、仲介は情報の自動化を受け、取扱量が今を超える成長はない。
買収は設備と顧客が補完し合う案件に絞られ、稼働後の現金が次の投資を支える。借入は増えるが、利益の伸びによって負担を抑え、配当も増やせる。既存の新株予約権が行使されるため株主の取り分は約0.3%薄まるが、大型増資には頼らない。
- 廃棄物処分事業:数量 95.0(年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定))× 価格 3.53(処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均))→ 売上 335 億円・営業利益 161 億円。実質市場1.05倍。3計画の年平均容量は合計約41万立方メートルで、密度1トン/立方メートル・有効容量80%なら約33万トン相当。ただし未許可の仮定で、都田・大平興産の増量も必要。料金1.45倍。
- 収集運搬事業:数量 2.1(年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定))× 価格 19(1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定))→ 売上 39 億円・営業利益 10 億円。稼働日1.40倍、収入1.38倍。全国の参考売上比率は約0.11%。
- 仲介管理事業:数量 10.0(他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定))× 価格 0.18(1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。数量1.00倍、手数料1.25倍。AIを売上成長の根拠にはしない。
倍率:事業純利益77.825億円、現金を除く事業自己資本603.891億円から事業ROEは12.887%。k7%、g2.2%、残存割合1/2によりRONIC=k+0.5×(ROE−k)=9.944%。PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=16.224035倍の上限そのものを使う。時価総額は事業純利益×PER+余剰現金×0.75。最初の2期の純利益は添付予想の34億円、35億円、その後8期は期末利益へ直線的に移り、期間合計541.715億円。還元率22%は分析上の想定で、自己資本は179.8+期間利益−還元+年度末後の新株予約権行使による総払込1.553689=603.891億円。還元を除いた留保を現金と決めつけず、必要資本と借入を別に計算している。
確率:3件の管理型処分場計画の大半が実現し、大平興産の拡張と集荷も進む必要がある。許可済み設備の増量だけで達成できる姿ではないため8%とする。既に稼働した都田は上振れの土台に数えるが、会社の長期目標達成を既定にはしない。[資料2]
やや楽観 24% 二つの成長拠点が加わり、買収先も稼ぐ 利益 61 億円 · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 3,469 円960 億円
都田の稼働率が上がり、大平興産が受入量を回復させる。新規計画のうち二つ程度が収益に結び付き、既存の顧客から受ける廃棄物をグループ内で処理しやすくなる。処分量は年間78万トンとなり、全国の参考売上比率は約0.79%まで広がる。[資料2]
市場全体は実質横ばいでも、安定して処理先を確保したい顧客が同社へ移る。価格は物価をやや上回るが、買収先の整備と新設設備の償却も増えるため、既存処分場ほどの利益率を全ての拠点では得られない。収集運搬も成長するものの、ダイセキなど再資源化に強い競合へ流れる荷は残る。
買収価格に規律が働き、利益の出ない規模拡大を避けられる。設備投資と配当を両立しながら借入負担を管理でき、留保した利益が将来の稼ぎへ変わる。既存の新株予約権の行使による約0.3%の希薄化はあるが、株主の取り分を大きく削る資金調達は必要ない。
- 廃棄物処分事業:数量 78.0(年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定))× 価格 3.40(処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均))→ 売上 266 億円・営業利益 125 億円。実質市場1.00倍。新設2件程度と既存投資の稼働により数量78万トン。料金1.40倍。
- 収集運搬事業:数量 1.8(年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定))× 価格 18(1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定))→ 売上 33 億円・営業利益 8 億円。稼働日1.20倍、収入1.34倍。全国の参考売上比率は約0.10%。
- 仲介管理事業:数量 9.0(他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定))× 価格 0.17(1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。数量0.90倍、手数料1.20倍。AI代替の影響は残る。
倍率:事業純利益61.119億円、現金を除く事業自己資本554.583億円から事業ROEは11.021%。k7%、g2.2%、残存割合1/2によりRONIC=k+0.5×(ROE−k)=9.010%。PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=15.746610倍の上限そのものを使う。時価総額は事業純利益×PER+余剰現金×0.75。最初の2期の純利益は添付予想の34億円、35億円、その後8期は期末利益へ直線的に移り、期間合計466.537億円。還元率20%は分析上の想定で、自己資本は179.8+期間利益−還元+年度末後の新株予約権行使による総払込1.553689=554.583億円。還元を除いた留保を現金と決めつけず、必要資本と借入を別に計算している。
確率:都田の稼働と大平興産の搬入再開という実績を評価し、二つ程度の新しい収益拠点が育つ経路に24%を配す。3件全ての新設成功までは要らないが、工事と集荷が遅れず進むことが条件となる。[資料2]
中立 33% 既存投資は育つが、新設の実現は一部にとどまる 利益 46 億円 · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 2,549 円705 億円
国内の実質処理需要は緩やかに減るが、ミダックは都田と買収した拠点を育てる。新しい管理型処分場は1件程度が稼働し、全ての候補地が順調に開業するわけではない。処分量は年間63万トンに増え、全国の粗い処分市場に対する売上比率は約0.64%となる。[資料2]
料金は物価並みに上がるが、中間処理の比重と償却費も増える。収集運搬では人口減や下水道普及による仕事の減少を新規契約で補い、作業班の稼働は今と同程度にとどまる。仲介管理は処理先の検索や手配が自動化され、取扱量と実質手数料が下がる。
会社は成長を続けるものの、稼ぎの多くを設備と借入返済に回す。配当の増え方は穏やかで、投資回収が進んだ末に少額の現金が残る。行使価格の低い既存の新株予約権が行使され、株主の取り分は約0.2%薄まるが、新たな大型増資は見込まない。
- 廃棄物処分事業:数量 63.0(年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定))× 価格 3.26(処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均))→ 売上 205 億円・営業利益 92 億円。実質市場0.95倍。既存処理約37.5万トン、都田の追加約6万、大平興産の回復約9.5万、エノケン約2万、新設1件約8万という分析上の橋渡しで63万トン。料金1.34倍。内訳は会社予想ではない。
- 収集運搬事業:数量 1.5(年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定))× 価格 18(1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定))→ 売上 27 億円・営業利益 6 億円。稼働日1.00倍、収入1.34倍。人口・下水道普及の減少分を新規契約で補う。全国の参考売上比率は約0.09%。
- 仲介管理事業:数量 6.5(他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定))× 価格 0.17(1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。数量0.65倍、手数料1.15倍。AI代替の人月型に準じ、物価未満の改定とする。
倍率:事業純利益45.353億円、現金を除く事業自己資本484.876億円から事業ROEは9.354%。k7%、g2.2%、残存割合1/2によりRONIC=k+0.5×(ROE−k)=8.177%。PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=15.228030倍の上限そのものを使う。時価総額は事業純利益×PER+余剰現金×0.75。最初の2期の純利益は添付予想の34億円、35億円、その後8期は期末利益へ直線的に移り、期間合計396.941億円。還元率18%は分析上の想定で、自己資本は179.8+期間利益−還元+年度末後の新株予約権行使による総払込1.033447=506.325億円。還元を除いた留保を現金と決めつけず、必要資本と借入を別に計算している。
確率:市場全体の数量が緩やかに減る中、実施済みの投資と新規処分場1件程度が寄与する中心見通しに33%。上側32%、下側35%と少し下に寄せるのは、未許可案件と取得資産の回収に具体的な不確かさがあるためである。小さな仲介部門のAI代替は既に数量・料金に入れ、確率には重ねていない。[資料1][資料2]
やや悲観 23% 許可待ちと低稼働が長引き、資本が眠る 利益 13 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 685 円189 億円
新しい処分場の許可が遅れ、買収先にも十分な荷が集まらない。大平興産の拡張や新拠点を当てにした営業が空回りし、顧客の一部は大栄環境や地域業者へ移る。実質市場自体も縮み、処分量は年間38万トンにとどまる。全国の参考売上比率は約0.39%でも、価格を譲るため利益は守れない。
新設費用と人員は先に増え、料金の改定は物価に追いつかない。収集運搬は契約減に合わせて車両を減らしても、配車や清掃の固定費が残る。仲介も情報サービスとしての優位が薄れ、設備の軽さだけでは稼ぎを維持できない。
経営は拡大を止め、借入返済と不採算資産の整理を優先する。買収資産の減損が発生し、稼働待ちの投資資金も長く拘束される。配当は利益に応じて細り、わずかに現金は残るが、それだけで低い資本効率を補うことはできない。
- 廃棄物処分事業:数量 38.0(年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定))× 価格 2.92(処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均))→ 売上 111 億円・営業利益 33 億円。実質市場0.85倍。許可遅延と集荷不振で数量38万トン、料金は1.20倍にとどまる。
- 収集運搬事業:数量 1.3(年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定))× 価格 16(1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定))→ 売上 21 億円・営業利益 3 億円。稼働日0.85倍、収入1.20倍。全国の参考売上比率は約0.07%。
- 仲介管理事業:数量 5.0(他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定))× 価格 0.15(1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。数量0.50倍、手数料は横ばい。紹介・手配の自動化が進む。
倍率:現金利息を除く事業純利益は12.734億円、事業ROEは3.805%でk7%未満。成長価値を付けずPERは1÷k=14.285714倍とし、余剰現金9.980億円には戻り方0.75を掛ける。稼ぐ力の値189.405億円は、現在自己資本を代理にした資産の床179.8億円を上回る。最初の2期は純利益30億円、28億円、その後8期は期末利益へ直線的に移し、第4期に減損20億円を追加する。期間利益193.933億円の15%を還元し、年度末後の既行使分の払込0.014334億円も加え、自己資本は344.658億円。
確率:大平興産で実際に搬入制限があり、回収価値が将来の拡張等に依存する点を重く見る。施設は残っても開業遅延と低稼働によって資本効率が悪化する経路を23%とし、単なる景気の谷とは分ける。[資料1]
悲観 12% 容量補充に失敗し、縮小しながら資産を回収する 利益 2 億円 · PBR 1.0 倍 · 株価時価総額 650 円180 億円
新しい埋立容量を補えず、主要な顧客が競合の処理網へ移る。再資源化の進展と国内需要の減少も重なり、処分量は年間22万トンへ落ち込む。全国の参考売上比率は約0.24%となり、許可を持つだけで高い料金を得られた優位は弱まる。
水処理と運搬は残るが、設備や人員を受注減と同じ速さでは縮められない。買収資産の減損と再編費用で途中に赤字が生じ、閉鎖した処分場の管理も続く。規模を縮めた後に黒字へ戻っても、会社全体の稼ぐ力は大幅に低いままである。
ただし、既存許可の全面取消しや支払不能までは想定しない。残る施設と顧客網を同業へ承継する道を残し、資産回収の目安には現在の自己資本を使う。これは査定済みの売却価格ではなく、税金や追加の環境負担によって崩れ得る床であり、救済買収の割増価格は含めない。
- 廃棄物処分事業:数量 22.0(年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定))× 価格 2.55(処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均))→ 売上 56 億円・営業利益 13 億円。実質市場0.70倍。容量補充に失敗して数量22万トン、料金1.05倍。維持管理と償却が残る。
- 収集運搬事業:数量 0.9(年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定))× 価格 14(1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。稼働日0.60倍、収入1.05倍。全国の参考売上比率は約0.05%。
- 仲介管理事業:数量 3.0(他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定))× 価格 0.12(1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。数量0.30倍、手数料0.80倍。情報サービスの優位を失う。
倍率:構造的な敗北後の利益を資本還元した値ではなく、資産回収の代理値179.8億円で評価する。PBR1倍は現在の自己資本179.8億円に掛けるもので、期末自己資本242.882億円には掛けない。独立した売却査定がないため、簿価が必ず回収できるとの保証ではない。純利益の年次経路は30、25、18、−10、−10、5、7、8、8、2.068億円で、赤字期に減損・再編費用を含む。期間利益83.068億円から還元20億円を引き、年度末後の既行使分の払込0.014334億円を加えて自己資本を流す。留保増を床へ上積みしない。
確率:新規処分場の許可取得に失敗し、容量不足と競合への顧客流出が重なる構造的な負けを12%とする。既存の許可と処理網まで全て失う倒産寸前のケースではないので、資産回収の床は残す。やや悲観と合わせ35%だが、AIを理由に主力の現物処理まで弱くしていない。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
廃棄物処分事業
焼却、水処理、破砕等の中間処理と最終処分を含む、2026年3月期の報告セグメント。内部売上は除き、処分工程間の数量と料金を別物として扱う。
| 数量年間廃棄物処分量(万トン、2026年3月期は推定) | 価格処分量1トン当たり外部売上相当額(万円、混合平均) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 39.5 | 2.43 | 96 | 53 |
| 10 年後 中立 | 63.0 | 3.26 | 205 | 92 |
取り方:統合報告書2025の2025年3月期処分量35万2,638トンを物量の起点とする。2026年3月期は既存拠点の増加を約5%、大平興産の追加寄与を約2.5万トンとする分析仮定から、合計39.5万トンと推定した。最新年度の施設別実績数量までは取得できず、会社公表の実績としては扱わない。有報の外部売上96.09041億円を、連結売上の端数差だけ118.4÷118.44953で調整し96.05024億円とした。これを数量で割ると平均2.43165万円となる。数量を36〜43万トンとすると単価は約2.23〜2.67万円であり、品目構成と工程の重複を含み得る売上相当額で、純粋な埋立料金ではない。中間処理と最終処分の外部売上・利益を独立に分ける情報は得られず、架空の部門配分は作らない。[資料1][資料9] 全国の処分市場約2.5兆円は、添付の約5兆円と古い政府推計の機能別構成からの概算で、現在のシェア約0.38%は参考値に限る。全処分量を国の最終処分量875万トンだけで割らず、許可容量の立方メートルもトンと混ぜない。会社別の同じ範囲の数量シェアは未確認である。主力は現物の処理であり、AI エージェント代替の人月・席課金型には当たらない。[資料5][資料6]
収集運搬事業
2026年3月期の産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬、清掃等。将来も同じ範囲で比較し、2027年3月期の開示区分変更を成長と数えない。
| 数量年間の車両・作業班稼働日(万台日相当、推定) | 価格1台日相当の運搬・清掃収入(万円、推定) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 1.5 | 14 | 20 | 6 |
| 10 年後 中立 | 1.5 | 18 | 27 | 6 |
取り方:有報の部門従業員130人に対し、管理・配車要員等を除く約120人を2人1班相当、年250日稼働とする分析仮定で、60班×250日=1.5万台日相当と推定する。実際の保有車両数や稼働日数の開示値ではなく、臨時雇用や1人運転の仕事もある。外部売上20.30121億円を添付連結売上との端数差だけ調整し、20.29272億円を得る。平均収入は13.52848万円/台日相当となる。[資料1] 独立した単価の参考として、福岡市の2024年度収集経費は通常回収の車両1台当たり月額と稼働日から約13.5〜14.1万円/日になる。これは人件費、燃料、車両等を含む別地域の委託経費で、ミダックの契約単価そのものではない。全国市場約2.5兆円に対する参考売上比率は約0.08%だが、清掃やし尿も混ざるため厳密な商圏シェアは不明である。実地の運搬・清掃はAI エージェント代替の対象外とし、配車事務の効率化を数量成長には加えない。[資料6][資料10][資料11]
仲介管理事業
自社の施設や商圏で処理できない廃棄物を他社へ紹介し、適正処理の手配に伴う手数料を得る。廃棄物の処理代総額と手数料売上を区別する。
| 数量他社への紹介・手配対象量(万トン、分析上の推定) | 価格1トン当たり純手数料収入(万円、分析上の推定) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 10.0 | 0.15 | 1 | 1 |
| 10 年後 中立 | 6.5 | 0.17 | 1 | 0 |
取り方:有報の外部手数料売上1.45742億円を、添付連結売上との端数差だけ調整した。取扱量と手数料率の開示は取得できず、数量と単価を独立には特定できない。処分部門の平均料金約2.43万円に対する手数料を約6%と仮定すると、1トン当たり約0.146万円となる。この仮定と当部門の売上を満たす数量を約10万トンとしたものであり、6%は会社の契約条件でも業界統計でもない。ここは3部門で最も確度が低く、取扱量を実測と受け取るべきではない。[資料1] 市場規模と競合シェアを比較できる独立統計は見つからなかった。エコスタッフ・ジャパンは排出事業者向け相談・事業者紹介を無料とする一方、管理等には有料サービスもあり、仲介業全体が無収入という意味ではない。AI エージェント代替は情報・調査サービスとして人月型に準じ、中立の数量0.65倍、単価1.15倍、長期成長0%を適用する。低解約率や独自データ等の堀の証拠を二つ確認できず、記録の正本型にはしない。AI製品の売上実績も確認できないため、楽観の数量も現在以下とする。対象は全社売上の約1.2%である。[資料13]
リスクと懸念
許可と残容量を取り違える
公表される総許可容量は、いま自由に使える残容量ではない。新規3計画も許可取得と工事が必要で、延期すれば既存施設の消耗が先に進む。売上目標が高くても、受入場所を補えなければ数量は維持できない。施設ごとの残容量、覆土、埋立速度を一緒に追う必要がある。[資料1][資料2]
買収価格と借入が先行する
大平興産の回収価値には将来の拡張や受入量の見込みが関わる。取得時の期待が外れると、のれんの減損だけでなく、低稼働設備の維持費と借入利息も残る。小さな案件でも同時に重なれば資金が拘束されるため、買収後の増収より、追加投資を含めた現金回収を確認したい。[資料1]
数量の増加が値決め力を意味しない
広域から集荷するほど輸送費が増え、再資源化や近隣の競合設備へ荷が流れる可能性がある。平均料金の上昇も、難処理物の構成増による場合は費用増を伴う。新施設を埋めるための値引きが続けば、数量が増えても固定費を吸収できず、利益率と資本効率は同時に低下する。[資料1][資料7][資料8]
閉鎖後管理と環境負担が残る
呉松は埋立終了後も地下水等の監視を続けている。処分場は営業を終えれば支出も終わる資産ではなく、事故や水処理の長期化によって追加負担が生じ得る。帳簿の引当で全ての将来費用を賄えるとは限らず、重大な環境負担や許可取消しなら悲観の資産床も守れない。[資料12]
留保利益が株主の利益にならない
安定配当の方針はあるが、還元率の数値目標はない。利益を積み上げても、稼働しない設備や高値の買収へ向かえば、株主が使える現金は増えない。経営が規模より投資採算を優先し、良い投資先が乏しくなれば還元へ切り替えるかが、長期の価値を左右する。[資料4]
AI エージェント代替は仲介に集中する
廃棄物を運び、焼却し、埋め立てる現物の仕事は対象外だが、仲介の検索、比較、手配は自動化されやすい。仲介売上は全社の約1.2%なので会社全体へ一律の縮小を掛けず、この部門の数量と手数料、長期成長だけへ反映する。許認可の確認があるだけでは、独自データの堀があるとは認定しない。[資料1][資料13]
数量推計と資産の床に残る不確かさ
2026年3月期の処分量、車両稼働日、仲介取扱量には推定が残る。古い機能別市場統計も商圏の実測シェアではなく、数字の細かさは確度の高さを意味しない。悲観の179.8億円は現在自己資本の代理値で、処分場をその額で売れると確認したものではない。最新の残容量と独立した資産査定が評価を変える。[資料6][資料9]
今後の分かれ目
- 那須塩原、美郷、郡山の計画で許可取得、建設費、開業時期が具体化する
- 許可済みの容量と工事費が確認できた案件から数量の確度を上げる。候補地の発表だけでは楽観へ移さず、開業後の集荷と投資回収まで確認する。
- 都田の実受託量が増え、品目構成をそろえても処理単価が物価並みに改定される
- 中立の成長経路の裏付けが強まる。単価上昇が高コスト品目の増加だけなら値決め力の改善とは扱わず、償却後の利益を確かめる。
- 大平興産の受入量や拡張許可が遅れ、買収関連資産の回収見通しが悪化する
- やや悲観へ近づく。減損の有無だけでなく、その後の管理費と追加投資まで反映し、簿価を資産回収価値と同一視しない。
- 配当性向や総還元性向の数値目標が導入され、設備投資後の現金で継続して実行される
- 株主に現金が戻る確度が高まる。発表だけで現金の戻り方を引き上げず、投資採算と借入負担を保ちながら実行できるかを見る。
- 仲介の手数料率や取扱量が低下し、顧客が紹介を介さず処理先と直接契約する
- 仲介部門のAI代替が進む経路に近づく。影響を現物処理へ機械的に広げず、自社施設への集荷減少が実際に生じた分だけ別に反映する。
- 最新の施設別数量、残容量、閉鎖後負担、資産売却査定が開示される
- 数量と単価の推定幅を狭め、悲観の床も独立した回収価値へ置き換える。現在の結論を保つために推計を固定せず、確認された事実に合わせて上にも下にも改める。
見ておくもの
- 施設別の受託トン数、処理品目別料金、残余容量と埋立速度
- 都田の稼働率、追加投資、減価償却後の利益
- 大平興産の搬入量、増量許可、買収資産の回収見通し
- 新規3計画の許認可、総工費、開業と実際の集荷
- 運搬の車両・班稼働日、回収密度、仲介の取扱量と純手数料
- 設備更新と閉鎖後管理を引いた現金、借入、配当、株式希薄化
倍率と資本コストの決め方
最初に公開買付け、MBO、上場廃止予定を調べ、該当する発表は確認できなかった。直近取得できた2027年3月期第1四半期短信の継続企業注記は該当なし。[資料15] 数量と料金から先に利益を積み、倍率はk7%、g2.2%、事業ROEと堀の式で決めた。現在・過去・同業の市場倍率には寄せていない。連結財務と株数は添付を維持し、短信の控除後株数との1株差も上書きしない。3報告部門とその他0.60023億円で現在売上を調整し、3部門の現在利益59.94億円から本社費・その他損失12.74億円を引き、添付47.2億円へ合わせた。リースは将来も家賃を営業費用に含む形で統一する。株式行使の払込と希薄化を分け、利益、現金、還元を重ねて数えていない。
資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に品質調整−0.5%を加える。βと規模の調整は使わない。許認可、買収、事故の個別リスクは筋書きに入れ、同じ理由を割引率へ上乗せしない。g_longとの開きは4.8ポイントである。
同じ業種(サービス業)の AI 分析
読んだ資料
- 資料1:ミダックホールディングス 第62期有価証券報告書(2026年6月29日提出)。事業、従業員、セグメント、買収資産、ストックオプション。EDINET提出原文の転載。
- 資料2:2027年3月期第1四半期決算説明資料(2026年8月10日)。都田の稼働、大塚山の拡張、新規3処分場、中計進捗。
- 資料3:2023年3月期第2四半期決算説明資料。ミダックグループ10年ビジョン・第1次中期経営計画の原文。
- 資料4:資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(2026年6月18日)。ROE目標、投資、株主還元方針。
- 資料5:環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(令和5年度実績)」(2026年3月27日公表)。排出・中間処理・再生利用・最終処分の区別。
- 資料6:環境省の産業廃棄物処理業に関する市場規模推計。2010年度を基礎とする機能別内訳であり、現在の精密な市場規模としては使用しない。
- 資料7:大栄環境 会社説明資料(2026年9月25日)。2026年6月末の残余埋立容量と処理網。全国統計との比較は時点・範囲の違いに注意。
- 資料8:ダイセキグループ 統合報告書2026。従業員100人以上の国内工場への顧客浸透度と再資源化事業。
- 資料9:ミダックグループ 統合報告書2025。2025年3月期の廃棄物処分量35万2,638トンと環境データ。適時開示原文。
- 資料10:福岡市「ごみの収集運搬経費」(2024年度)。車両当たり月額経費と稼働日数。別地域の運搬単価の検算用で、ミダックの契約料金ではない。
- 資料11:ミダック「収集運搬」。車両と運搬サービスの説明。
- 資料12:ミダック 呉松事業所 維持管理情報。埋立終了後も続く地下水等の監視。
- 資料13:エコスタッフ・ジャパン「産業廃棄物にお困りの法人様」。紹介無料と、有料の従量・月額管理サービスを区別して参照。
- 資料14:津市 下水道普及等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する情報(2026年4月28日更新)。し尿・浄化槽関連需要の長期的な減少要因。
- 資料15:2027年3月期第1四半期決算短信(2026年8月10日)。継続企業の前提に関する注記と発行済株式・自己株式の照合。