結論
マラソン・ペトロリアムは、米国最大級の製油会社で、処理量は日量約 300 万バレル(ガルフコースト・中西部・西海岸の 3 地域)。もう一つの柱が、約 64% を持つ上場子会社の MPLX(パイプライン・ガス処理・分留)で、料金収入型の利益が精製の波を和らげる。2025 年は売上 1,325 億ドル、MPC 帰属の純利益は 40 億ドル(調整後 33 億ドル)。2026 年はホルムズ海峡の封鎖で製品が足りなくなり、4〜6 月期の純利益だけで 51 億ドル、上期は 56 億ドルに達した。
バリュー投資の観点では、強みは三つある。大型で複雑な製油所群と MPLX の料金収入、利益の多くを株主に返す姿勢(2022〜24 年の 3 年で自社株買い 約 327 億ドル、株数は 4 割以上減った)、それに米国の製油所が閉鎖で減っていること。弱みは、精製値幅という外から決まる価格の受け手であること、ガソリン需要が 10 年で緩やかに減ること、そして今の株価が 2026 年の異常に高いクラックを織り込んでいることである。
数量 × 価格で積み上げると、業界共通の 3-2-1 クラック(2036 年 28 ドル/バレル)で 10 年後の純利益は 48 億ドル。2025 年の 40 億ドルと比べ、物価の 4 割増を人件費・修繕費がほぼ食う形である。資本コストは 9.5%(8.0% + quality 1.5%)、倍率は利益ベースの正当化 PER(g 2%・事業の ROE 13%)の 8.5 割で、10 年の中立は 9.5 倍。悲観は MPLX 持ち分の含み益を足した純資産を床にした。確率で加重した価値は今の時価総額 1,382 億ドルを約 6 割下回り、割高と出る。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、MPC は『10 年後も存在するか』と聞かれれば存在するが、『今より強いか』は微妙である。米国の製油は寡占に近く、閉鎖で供給が絞られ、MPLX の料金収入という第二の足を持つ点は評価できる。ただし堀は『複雑度と立地と物流の自前化』で、価格を決める力ではない。ガソリン需要が 10 年で緩やかに減るので、堀は広がるというより『縮む市場で最後まで残る側』になる。
オーナー利益で見ると、MPC 帰属の純利益 40 億ドル(2025 年)から、製油所の修繕・更新と定期修理(1 回 2〜3 億ドル)、MPLX の成長投資のうち公開投資家の分を除いて、株主のものは 30 億ドル台前半。2025 年の PER は 12 倍(期末)に対し、今は 34 倍。これは 2026 年 4〜6 月の異常に高いクラック(9 月 63 ドル)を見て株価が先に走っているからで、クラックが 2029 年に 26 ドルへ戻れば利益は 2026 年の 4 割ほどになる。
資本配分は、高いクラックの時に自社株買いで株を減らした点は大きな実績だが、株価が高い今、同じ金額の買い戻しで得られる価値は薄い。MPLX への成長投資(年 29 億ドル)の収益率が資本コストを超えるかも見ていく。事業は読みにくく(クラックは外から決まる)、確信度は中程度に下げ、価格の道筋を中立に置いたうえで、悲観の確率を厚めにした。
何で稼ぐ会社か
売上は二つの事業から成る。製油・販売(R&M)は、ガルフコースト(ガルベストン・ベイ、ガリービル。2026 年 4〜6 月で日量 133 万バレル)、中西部(ロビンソン、デトロイト、キャトレッツバーグ、カントン、セントポール・パーク、マンダン、ソルトレイクシティ、エルパソ。108 万)、西海岸(ロサンゼルス、アナコルテス、ケナイ。53 万)で、合計 約 294 万バレルを処理し、ガソリン・ディーゼル・ジェット燃料を自社ブランドや卸で売る。マルティネス(カリフォルニア)は 2024 年に再生可能ディーゼルの工場(ネステとの折半、年 7.3 億ガロン)へ転換した。2025 年の R&M の EBITDA は約 61 億ドルで、1 バレルあたり約 5.6 ドル。
ミッドストリーム(MPLX)は、原油・製品のパイプライン、集荷・処理(パーミアン・マーセラスなどのガス)、分留・輸出ターミナルを持ち、料金(多くは固定料金・最低数量契約)で稼ぐ。2025 年の EBITDA は約 67 億ドルで、MPC 全体の EBITDA 120 億ドルの 56% を占める。MPLX の売上の半分近くは MPC 自身の製油所向けの内部取引で、MPLX の公開投資家の持ち分(約 36%)は MPC 帰属の純利益から引かれる(2025 年で約 16 億ドル)。
収益の構造は、R&M が 3-2-1 クラック 1 ドル/バレルあたり税引き前で約 7.7 億ドル動く(処理量 2.9 百万 b/d × 365 日 × 0.70。推定)一方、MPLX は物価に連動した料金と投資の増加で年 5% 前後ずつ伸びる。2016 年に 6 割減だった純利益や 2020 年の 98 億ドルの赤字は精製の落ち込みで、MPLX がその間も EBITDA を保って配当を支えた。2021 年にガソリンスタンドのスピードウェイを 210 億ドルで 7 イレブンへ売り、精製と MPLX に絞った。
優良さと弱いところ
製油会社は価格受容者で、優良さは『どのクラックでも利益を残せる複雑度と立地』と『もう一つの安定収益』で決まる。MPC の堀は三つある。第 1 に、アンデバー買収(2018 年、約 230 億ドル)で得たガルフ・西海岸・中西部の規模で、重質・高硫黄の原油を安く精製する複雑度が高く、捕獲率(R&M の値幅 ÷ 業界の基準値幅)は 2025 年に 105%、2026 年 4〜6 月に 112%。第 2 に、MPLX のパイプライン・分留網で、原油の調達と製品の出荷を自前で持つ。第 3 に、資本配分の規律で、2022 年の高値の時に配当を守りつつ自社株買いに回し、株数を半分近くまで減らした。
弱みも明確にある。①精製は価格を決められず、2016 年(純利益 12 億ドル)と 2020 年(赤字 98 億ドル)のように価格が崩れると利益が一気に消える。②自己資本が 173 億ドルと小さく(自社株買いの累積)、ROE 23% は資本が薄いから高く見えるだけで、PBR は使えない。③西海岸(約 53 万 b/d)はカリフォルニアの規制で閉鎖が続く地域で、今は高値幅だが、規制の変更や需要減で不意に損をしうる。④MPLX の持ち分の利益の 3 分の 1 強は公開投資家に流れ、MPC の帰属利益は連結の数字より小さくなる。経営は MPLX の分配を年 12.5% で増やす方針を 2027 年まで示しており、配当・自社株買いの規律は高い。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
2026 年の米国の製油は、ホルムズ海峡の封鎖と湾岸・ロシアの製油所の被害で世界の製品が足りず、3-2-1 クラックが 9 月に約 63 ドル/バレル(2022 年 5 月の最高 75.9 ドルに近い)に達した。ディーゼルの在庫は 4 年ぶりの低さで、米国の稼働率は 97.8%(9 月 4 日の週)。MPC の R&M の値幅は 2026 年 4〜6 月に 36 ドル/バレルと前年同期の 2 倍で、3 社(MPC・バレロ・エナジー・フィリップス 66)の純利益は 4〜6 月だけで 126 億ドル(2022 年以来最大)。
しかし、この高値は戦争の産物で、湾岸の精製(約 300 万 b/d が停止と推計)が戻れば下がる。業界ノートの中立は 3-2-1 が 2029 年に 26・2036 年に 28 ドル(今のドル価値で 20)で、2022 年の高値も 1 年後には大きく戻った前例がある。米国の製油能力は 2025〜26 年にライオンデルバセル・ヒューストン、フィリップス 66 のロサンゼルス、バレロのベニシアが閉じて約 55 万 b/d(3%)縮み、床を支える。長期の構造では、電気自動車と効率化でガソリン需要が 10 年で緩やかに減り、中東(ドゥクム・ジャザン)・アジア・ナイジェリア(ダンゴテ)の大型製油所が輸出で競合する。
競合は、バレロ・エナジー(精製の専業に近く、MPC と近いが MPLX のような安定収益は無い)、フィリップス 66(化学・ミッドストリーム・販売の多角)、エクソンモービル・シェブロン(製油は小さな一部)。MPC は、全米の製油能力の約 6 分の 1 を持つ最大級(推定)で、製品の価格は国際で決まるので、強みは複雑度・立地・MPLX の物流の自前化にある。MPLX 側は、パーミアンの生産増・LNG・輸出の拡大で、ガス処理と分留の需要が伸びる。
資本政策と M&A
還元は配当と自社株買い。2025 年は自社株買い 34.9 億ドル(2024 年 91.9 億・2023 年 115.7 億)と配当 11.4 億ドルで計 46 億ドル、2026 年 4〜6 月期だけで 28 億ドル。残りの自社株買いの枠は 61 億ドル。2022〜25 年の 4 年で株数は約 5 割減り、ここまで大きく減ったのは自己資本を小さくした結果で、10 年後に同じ買い戻しを続けられるかはクラック次第。株式報酬は小さく(売上の 0.1% 前後)、正味の還元の補正は年 1〜2 億ドル。
財務は連結で純負債 307 億ドル(2025 年末。うち MPLX の負債 260 億ドル)。MPC 単体の負債 72 億ドルは手元の現金とほぼ同じで、2026 年 6 月末で現金 78 億ドル。MPLX は成長投資を年 29 億ドルに引き上げ、2026・2027 年に分配を年 12.5% 増やす方針。MPLX の利益の約 36% は公開投資家へ、約 64% が MPC に入り、その分配が MPC の配当と単体の設備投資をまかなう構図である。
M&A:2018 年のアンデバー、2021 年のスピードウェイ売却(210 億ドル)、2025〜26 年はノースウィンド・デラウェアと BANGL の買収、非中核の集荷・処理事業の売却と、精製の複雑度と MPLX の料金収入に集中している。借り換えは国債 5% + 0.5〜1% になり、純負債 307 億ドルに対して 3 年で 3 億・10 年で 5 億ドル利払いが増える(推定。純利益に反映)。TOB を受ける可能性は時価総額が大きすぎて低い。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 32.8 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
MPC は製油会社の中で最も『波に強い』構造に作り替えた。MPLX の EBITDA は 2025 年に 67 億ドルで、クラックが 2020 年のように崩れた年でも大きく落ちず、MPC 自身の配当と設備投資を MPLX の分配だけでまかなえる。分配は 2026・2027 年に年 12.5% 増える見通しで、パーミアンのガス・LNG・輸出の増加が MPLX の料金収入を伸ばす。製油側は複雑度が高く、捕獲率は 105%(2026 年 4〜6 月は 112%)と業界を上回る。
供給側では米国の製油能力が 2025〜26 年に約 55 万 b/d 閉じ、新設の計画はほぼ無い。湾岸の精製(約 300 万 b/d)の被害の復旧は遅れ、ロシアの製油所への攻撃も続くので、2029 年でもクラックが 30 ドル台に居座る可能性は高い。MPC は 2022〜25 年の 4 年で株数を約 5 割減らし、高いクラックの年ほど株主へ返す。その上で、業界ノートの中立の 3-2-1(2029 年は 26 ドル/バレル)でも純利益 55 億ドルは 2025 年の 4 割増で、MPLX の成長を足せば、k が 6.45% と低い今の決まりで倍率は 15 倍まで正当化できる。
慎重な見方
製油は価格を決められず、2026 年の高値は戦争の産物である。2022 年の最高から 1 年でクラックは大きく戻り、2024 年の MPC の純利益は 34 億ドル、2025 年は 40 億ドルまで落ちた。湾岸の精製が復旧すれば、2027 年に 3-2-1 は 30 ドル台前半へ下がり、中立の 2029 年は 26 ドルで、2022 年の 75.9 ドルの 3 分の 1 でしかない。人件費・修繕費は物価で上がるので、クラックが物価並みに上がるだけでは利益は増えない。
MPLX の利益の 36% は公開投資家のもので、MPC の株主に回るのは 64%。西海岸は規制と需要減で、ロサンゼルスの閉鎖の候補になりうる(フィリップス 66 のロサンゼルス・バレロのベニシアは既に閉鎖)。自社株買いは株価が高い今ほど価値を生まず、自己資本 173 億ドルに対し時価総額 1,382 億ドル、PER 34 倍は 2026 年の利益を恒久と見ている。電気自動車と効率化でガソリン需要が減り、湾岸・アジアの新設製油所が製品を輸出すれば、10 年後は米国の製油所が輸出で稼ぐ余地が縮み、倍率も下がる。
どちらに重みを置いたか
中立の筋書きは業界ノートの共通の価格(3-2-1:2036 年 28 ドル)をそのまま使い、物価の上昇が人件費・修繕費で食われる分を引いた。強気の見方は MPLX の安定と捕獲率の高さを正しく突くので、悲観の床を MPLX 持ち分の含み益込みの純資産(売れる資産の税後)に置いた。倍率は利益ベースの正当化 PER(k 9.5%・10 年の中立 9.5 倍)で、価格の道筋は変えていない。慎重な見方は価格受容者であること・今の高値が戦争の産物であることを正しく突くので、悲観・やや悲観の確率の合計を 40% と厚くした。結果は慎重な見方の側に寄り(割高)、今の値段は 2026 年の異常値を織り込んでいる。
10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)
確率で加重した株価時価総額 177.19 ドル512 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 186.37 ドル539 億ドル)。 今の値に割り戻すと 189.89 ドル549 億ドル、今との差 −58.7%、 期待の年率 −2.3%(資本コスト 9.5%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6% | 421.45 ドル1,218 億ドル | 438.48 ドル1,267 億ドル | +87.2% | +6.5% | 51.60 ドル149 億ドル |
| やや楽観 | 17% | 267.96 ドル774 億ドル | 314.26 ドル908 億ドル | +26.8% | +2.4% | 98.98 ドル286 億ドル |
| 中立 | 37% | 157.79 ドル456 億ドル | 205.95 ドル595 億ドル | −20.8% | −2.3% | 134.58 ドル389 億ドル |
| やや悲観 | 24% | 151.21 ドル437 億ドル | 91.07 ドル263 億ドル | −47.2% | −6.2% | 58.15 ドル168 億ドル |
| 悲観 | 16% | 73.01 ドル211 億ドル | 53.63 ドル155 億ドル | −72.4% | −12.1% | 20.26 ドル59 億ドル |
| 加重平均 | 100% | 177.19 ドル512 億ドル | 186.37 ドル539 億ドル | −20.8% | −2.3% | 363.57 ドル1,051 億ドル |
今の株価時価総額 459.28 ドル1,327 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.5% を下回るほど割高。
楽観 6% 楽観:クラックが実質 28 ドルに居座り、MPLX も伸びる 利益 120 億ドル · PER 10.2 倍 · 株価時価総額 421.45 ドル1,218 億ドル
2035 年の 3-2-1 クラックは名目 39 ドル(今のドル価値で 28)、Brent 127 ドル。米国の製油能力が閉鎖で縮んだまま、湾岸・アジアの新設製油所の稼働が遅れ、電気自動車の普及も遅い場合の筋書き。MPC の処理量は 295 万 b/d を保ち、捕獲率も 105% 程度。R&M の営業利益は 124 億ドル、MPLX はパーミアンのガス・LNG・輸出の増加で取扱量 15.0 百万 boe/d・営業利益 101 億ドル。MPC 帰属の純利益は 120 億ドル(2025 年の 3 倍)。倍率は利益ベースの正当化 PER で 10.15 倍(k・g・RONIC は倍率の理由に書いた)。還元は 10 年で 1,267 億ドルと、配当・自社株買いとも増える。2022 年の利益に近い水準が構造として続くという、供給の抑制が前提の上振れである。
- 製油・販売(R&M):数量 3.0(製油所の総処理量(百万 b/日))× 価格 198(処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み))→ 売上 2,135 億ドル・営業利益 124 億ドル。処理量×製品の売値・値幅から
- ミッドストリーム(MPLX):数量 15.0(取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安))× 価格 4.39(1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む))→ 売上 240 億ドル・営業利益 101 億ドル。取扱量×料金(内部取引を含む)
倍率:利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)。k = 8.0% + quality +1.5% = 9.5%。式の ROE は 帳簿の ROE は買い戻しで自己資本が 173 億ドルまで縮み 40% を超えるので使わず、MPC 帰属の税引後営業利益(純利益に税引後の利払いを戻した値)を投下資本(自己資本 173 + 連結の純負債 307 = 480 億ドル)で割った ROIC から直した事業の ROE(28.0%)で RONIC = k + 1/2 ×(ROE − k)= 18.8%(moat normal)、g 2.5%。式の値 12.4 倍。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) を乗せた上限 12.7 倍に対し、クラックで大きく振れる市況の事業で、上振れは供給の抑制が前提なので、上限の 8.0 割(10.15 倍)に置いた。
確率:米国の閉鎖が続き、湾岸・アジアの新設が遅れ、ガソリン需要の減少が緩やかな場合のみ。供給側の構造(新設の製油所)と逆向きなので 6%。
やや楽観 17% やや楽観:クラックは実質 23 ドル、MPLX は年 5% 成長を保つ 利益 81 億ドル · PER 9.6 倍 · 株価時価総額 267.96 ドル774 億ドル
2035 年の 3-2-1 は 33 ドル(今のドル価値で 23)、Brent 114 ドル。米国の閉鎖で稼働率が高く保たれ、MPC の処理量は 292 万 b/d。R&M の営業利益は 78 億ドル。MPLX はガス処理・分留・LNG 向けの設備増で取扱量 14.6 百万 boe/d、営業利益 96 億ドル(EBITDA 約 122 億ドル)。MPC 帰属の純利益は 81 億ドル。倍率は利益ベースの正当化 PER で 9.56 倍(k・g・RONIC は倍率の理由に書いた)。還元は 10 年で 908 億ドル。西海岸はカリフォルニアの規制で供給が逼迫し、高い値幅が残る。
- 製油・販売(R&M):数量 2.9(製油所の総処理量(百万 b/日))× 価格 181(処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み))→ 売上 1,930 億ドル・営業利益 78 億ドル。処理量×製品の売値・値幅から
- ミッドストリーム(MPLX):数量 14.6(取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安))× 価格 4.39(1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む))→ 売上 234 億ドル・営業利益 96 億ドル。取扱量×料金(内部取引を含む)
倍率:利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)。k = 8.0% + quality +1.5% = 9.5%。式の ROE は 帳簿の ROE は買い戻しで自己資本が 173 億ドルまで縮み 40% を超えるので使わず、MPC 帰属の税引後営業利益(純利益に税引後の利払いを戻した値)を投下資本(自己資本 173 + 連結の純負債 307 = 480 億ドル)で割った ROIC から直した事業の ROE(20.0%)で RONIC = k + 1/2 ×(ROE − k)= 14.8%(moat normal)、g 2.2%。式の値 11.7 倍。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) を乗せた上限 12.0 倍に対し、同じく市況の事業なので、上限の 8.0 割(9.56 倍)に置いた。
確率:実質 23 ドルは 2025 年の約 22 とほぼ同じ水準で、閉鎖が続けば十分ありうる。MPLX の成長も会社の計画に沿う。17%。
中立 37% 中立:クラックは実質 20 ドル、人件費・修繕費の上昇を MPLX の成長が補う 利益 48 億ドル · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 157.79 ドル456 億ドル
2035 年の 3-2-1 は名目 28 ドル(今のドル価値で 20)、Brent 101 ドル。米国のガソリン需要は微減(年 −0.5%)で、閉鎖で相殺され、MPC の処理量は 285 万 b/d。R&M の 1 バレルの EBITDA は 5.8 ドルで(人件費・修繕費は 2025 年比 41% 上昇)、営業利益は 39 億ドル。MPLX は取扱量 14.0 百万 boe/d・料金は物価並みで、営業利益 90 億ドル(EBITDA 約 116 億ドル)。この MPLX の利益の 36%(26 億ドル)は公開投資家に回るので、MPC 帰属の純利益は 48 億ドル(2025 年の 1.2 倍で、実質では 15% 減)。倍率は利益ベースの正当化 PER で 9.5 倍(k・g・RONIC は倍率の理由に書いた)。還元は 10 年で 595 億ドル。
- 製油・販売(R&M):数量 2.9(製油所の総処理量(百万 b/日))× 価格 165(処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み))→ 売上 1,712 億ドル・営業利益 39 億ドル。処理量×製品の売値・値幅から
- ミッドストリーム(MPLX):数量 14.0(取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安))× 価格 4.39(1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む))→ 売上 224 億ドル・営業利益 90 億ドル。取扱量×料金(内部取引を含む)
倍率:利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)。k = 8.0% + quality +1.5% = 9.5%。式の ROE は 帳簿の ROE は買い戻しで自己資本が 173 億ドルまで縮み 40% を超えるので使わず、MPC 帰属の税引後営業利益(純利益に税引後の利払いを戻した値)を投下資本(自己資本 173 + 連結の純負債 307 = 480 億ドル)で割った ROIC から直した事業の ROE(13.0%)で RONIC = k + 1/2 ×(ROE − k)= 11.2%(moat normal)、g 2.0%。式の値 11.0 倍。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) を乗せた上限 11.2 倍に対し、クラックの振れと MPLX の安定を合わせて中立らしく、上限の 8.5 割(9.50 倍)に置いた。
確率:業界ノートの共通の道筋(2036 年の 3-2-1 は名目 28 ドル、今のドル価値で 20)をそのまま使い、最も厚く 37%。
やや悲観 24% やや悲観:湾岸・アジアの新設が輸出に回り、クラックは実質 16 ドルへ 利益 16 億ドル · PBR 2.5 倍 · 株価時価総額 151.21 ドル437 億ドル
2035 年の 3-2-1 は名目 23 ドル(今のドル価値で 16)、Brent 85 ドル。湾岸の復旧に加え、中東・アジアの大型製油所が製品を輸出し、電気自動車と効率化でガソリン需要が減る。MPC の処理量は 272 万 b/d(稼働率 82%)。R&M の営業利益は 3 億ドル(実質ではほぼゼロ)で、精製が利益に寄与しない。MPLX は取扱量 13.4 百万 boe/d・営業利益 83 億ドルで利益の主役、MPC 帰属の純利益は 16 億ドル。MPLX の分配は伸びるが、MPC への分配の 64% しか受けられず、自社株買いは年 30 億ドルへ減る。還元は 10 年で 263 億ドル。10 年の還元が純利益の合計を上回る分は、2026〜27 年の高いクラックで積み上がった現金と MPLX の分配(足りなければ非中核資産の売却)で賄う。時価総額は、MPLX 持ち分の含み益を足した純資産 437 億ドル(売れる資産の税後)を床として測る。
- 製油・販売(R&M):数量 2.7(製油所の総処理量(百万 b/日))× 価格 145(処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み))→ 売上 1,441 億ドル・営業利益 3 億ドル。処理量×製品の売値・値幅から
- ミッドストリーム(MPLX):数量 13.4(取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安))× 価格 4.39(1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む))→ 売上 215 億ドル・営業利益 83 億ドル。取扱量×料金(内部取引を含む)
倍率:悲観の床は、稼ぐ力(純利益 ÷ k)か、純現金+売れる資産の税後の大きい方(SCHEMA §1-3)。やや悲観の年は精製が利益に寄与せず、稼ぐ力(純利益 16 億ドル ÷ k 9.5%)は約 170 億ドルにすぎない。売れる資産は、MPLX 持ち分の含み益(税引き後 約 250 億ドル。担当の見積もり)に繰り越しの簿価 約 190 億ドルを足した純資産 437 億ドル(税後)。精製が負けても MPLX の持ち分は料金収入で売れるので、これを床にした。 時価総額は 437 億ドルで、今の自己資本 173 億ドルに掛けた PBR 2.53 倍に当たる(PBR は床の資産を今の自己資本で割り戻した換算で、1 倍を超える上乗せの意味ではない)。EV でも見た:連結の純負債 307 億ドルのうち約 260 億ドルは MPLX の負債で、MPC の持ち分の価値は純負債を引いた後の MPLX 持ち分の税後の値で測っている。
確率:湾岸のドゥクム・ジャザン、アジア、ナイジェリアのダンゴテの新設が製品を輸出に回し、ガソリン需要が減る筋書き。10 年のうちに実際に起きうるので 24%。
悲観 16% 悲観:ガソリン需要が減り、新設製油所に押されて精製が構造的に負ける 利益 −1 億ドル · PBR 1.2 倍 · 株価時価総額 73.01 ドル211 億ドル
2035 年の 3-2-1 は名目 17 ドル(今のドル価値で 12)で張り付き、Brent 72 ドル。米国の製油所は輸出で稼ぐ余地を失い、西海岸のロサンゼルスなど弱い製油所を閉鎖して処理量は 250 万 b/d に縮み、残る製油所の捕獲率は 112% に上がる。それでも R&M の営業利益は −11 億ドルで、閉鎖費用とのれん(94 億ドル)の減損で自己資本が減る。MPLX は取扱量 12.4 百万 boe/d・料金の物価連動で営業利益 69 億ドルと残り、MPC 帰属の純利益はほぼゼロ(−1 億ドル)。もう優良な精製会社ではなく、MPLX の持ち分を持つ会社になる。配当は半分に減らす。還元は 10 年で 155 億ドル。純利益の合計を上回る分は、2026〜27 年の高いクラックで積み上がった現金と製油所の売却・MPLX の分配で賄う。時価総額は、MPLX 持ち分の含み益を足した純資産 211 億ドル(売れる資産の税後)を床として測る。
- 製油・販売(R&M):数量 2.5(製油所の総処理量(百万 b/日))× 価格 129(処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み))→ 売上 1,180 億ドル・営業利益 −11 億ドル。処理量×製品の売値・値幅から
- ミッドストリーム(MPLX):数量 12.4(取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安))× 価格 4.39(1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む))→ 売上 199 億ドル・営業利益 69 億ドル。取扱量×料金(内部取引を含む)
倍率:悲観の床は、稼ぐ力(純利益 ÷ k)か、純現金+売れる資産の税後の大きい方(SCHEMA §1-3)。赤字の年なので PER は当てず、稼ぐ力は無い。売れる資産は、MPLX 持ち分の含み益(税引き後 約 250 億ドル。担当の見積もり)から、のれんの減損と製油所の閉鎖費用で繰り越しの簿価が −39 億ドルに沈んだ分を引いた純資産 211 億ドル(税後)。精製が構造的に負けても MPLX の持ち分は売れるので、これを床にした。 時価総額は 211 億ドルで、今の自己資本 173 億ドルに掛けた PBR 1.22 倍に当たる(PBR は床の資産を今の自己資本で割り戻した換算で、1 倍を超える上乗せの意味ではない)。EV でも見た:連結の純負債 307 億ドルのうち約 260 億ドルは MPLX の負債で、MPC の持ち分の価値は純負債を引いた後の MPLX 持ち分の税後の値で測っている。
確率:電気自動車・効率化で需要が減り、輸出の余地が縮む構造の負け。西海岸の規制リスクも MPC は他社より大きく、悲観を 16% と厚めに置く。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。
製油・販売(R&M)
ガルフ・中西部・西海岸の製油所で原油を精製し、ガソリン・ディーゼル・ジェットを売る。クラックで利益が動く。
| 数量製油所の総処理量(百万 b/日) | 価格処理 1 バレルあたりの売値(ドル。原油+値幅+物流・税込み) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 3.0 | 116 | 1,264 | 46 |
| 10 年後 中立 | 2.9 | 165 | 1,712 | 39 |
取り方:処理量は 2025 年の約 299 万 b/d(原油 279+その他 20)。売値は Brent 69+値幅約 17+非原油分(税・副産物ほか)約 29.5 ドルで 115.5 ドル/バレル(推定)。rev_factor 3.65 は 365 日×100 万 ÷ 1 億。営業利益は R&M の EBITDA 約 61 億ドル(1 バレル 5.6 ドル)から減価償却 約 15.5 億ドルを引いた約 46 億ドル。1 ドルのクラックで約 7.7 億ドル動く(推定)。
ミッドストリーム(MPLX)
原油・製品のパイプライン、ガス集荷・処理、分留・ターミナル。固定料金型で MPC の持分は約 64%。
| 数量取扱量(百万 boe/日。パイプライン・処理・分留の合計の目安) | 価格1 boe あたりの料金収入(ドル。MPC 向けの内部取引を含む) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 11.0 | 3.11 | 125 | 50 |
| 10 年後 中立 | 14.0 | 4.39 | 224 | 90 |
取り方:取扱量は推定(原油パイプライン約 3.5+ガス処理約 5.5+分留・その他約 2)。1 boe あたりの料金 3.11 ドルで売上 125 億ドル(連結に出る外部向けは約 60、残りは MPC の製油所向けの内部取引)。営業利益は MPLX の EBITDA 約 67 億ドルから減価償却 約 17 億ドルを引いた約 50 億ドル(持分法利益を含む)。本社費は調整に入れる。kabufu の営業利益 65 億ドルは持分法利益などを含まないとみて、約 19 億ドルの差は橋渡しで扱う。
リスクと懸念
クラックの正常化(戦争の高値の反動)
2026 年のクラック(9 月 63 ドル/バレル)は戦争の産物。湾岸の精製(約 300 万 b/d が停止と推計)が戻れば、2027 年に 3-2-1 は 34 ドル前後、2029 年は 26 ドルへ下がる。1 ドルのクラックで MPC の税引き前利益は約 7.7 億ドル動くので、10 ドル落ちると約 77 億ドル(今の純利益の約 2 倍)の減益になる。
西海岸(カリフォルニア)の規制と閉鎖
西海岸の約 53 万 b/d(ロサンゼルス・アナコルテス・ケナイ)は、今は高い値幅(2026 年 4〜6 月で 1 バレル 41 ドル)だが、州の燃料規制・地元の反発・需要減で、フィリップス 66 のロサンゼルスやバレロのベニシアと同じ閉鎖の候補になりうる。閉鎖は一時の減損と費用を生む。
ガソリン需要の減少と輸出競合
電気自動車と燃費改善で米国のガソリン需要は 10 年で緩やかに減る(中立で年 −0.5%)。湾岸(ドゥクム・ジャザン)・アジア・ナイジェリア(ダンゴテ)の大型製油所が製品を輸出し、米国の製油所が輸出で稼ぐ余地を狭める。悲観の構造の負けでは実質クラック 12 ドルが続く。
MPLX の分配と公開投資家の持ち分
MPLX の利益の約 36% は公開投資家のもので、MPC の株主に回るのは 64%。MPLX の分配を年 12.5% 増やす方針は、成長投資(2026 年は 29 億ドル)の収益と借入に頼る。金利が高止まりすると、MPLX の負債 260 億ドルの借り換え(国債 5% + 0.5〜1%)が分配の伸びを削る。
自社株買いの価値と自己資本の薄さ
株数を 2022〜25 年に約 5 割減らしたが、自己資本は 173 億ドルと小さく、ROE 23% は資本が薄い分の高さ。株価が高い今の買い戻しは価値を生みにくく、クラックが落ちると、買い戻しの原資(営業 CF)が先に細る。のれん 94 億ドルの減損があれば自己資本はさらに減る。
定期修理と事故・設備の稼働
定期修理は年 15〜20 億ドル(2026 年 7〜9 月期は 2.9 億ドル)かかり、大きな事故・停止(ガルベストン・ベイ、ガリービルなど)が出ると、クラックが高い年ほど機会損失が大きい。利用率は 2026 年 4〜6 月に 94% で、中西部の修理の集中が処理量を押し下げた。
再生可能ディーゼル(マルティネス)の政策リスク
マルティネスの再生可能ディーゼル(ネステとの折半、年 7.3 億ガロン)は、RIN・税額控除など政策の影響を受け、2025 年第 4 四半期の EBITDA は 700 万ドル(前年同期 2,800 万ドル)と利益に貢献しない年がある。2026 年も定期修理費として追加出資が必要だった。
今後の分かれ目
- 3-2-1 クラックが 2027 年に 30 ドルを割り、湾岸の精製が全面復旧する
- やや悲観に近づき、MPC の純利益は 2029 年に 20 億ドル前後。自社株買いは年 50 億ドルへ減る。やや悲観・悲観の確率を上げる。
- 米国の製油所の閉鎖が追加で続き、稼働率が 95% 以上を保つ
- やや楽観の筋書きに近づき、純利益は中立より 3〜4 割増える。クラックの床が上がる。
- カリフォルニアが燃料規制を強め、ロサンゼルスの採算が悪化する
- 閉鎖と減損(数十億ドル)が出るが、残りの製油所の稼働率が上がる。西海岸の値幅 41 ドルは元に戻る。
- MPLX が 2027 年に分配の 12.5% 増を達成し、成長投資の収益が出る
- MPLX の持ち分の時価が上がり、悲観の床(含み益込みの純資産)が上がる。
- MPC が MPLX の公開持ち分を買い取り、完全子会社にする
- 公開投資家への流出(年 16 億ドル)が止まるが、新株または借入が増える。割高な値段なら価値を壊す。
- ガソリン需要が想定より早く減り、中東・アジアの新設製油所が輸出を増やす
- 悲観(構造の負け)に移る。精製の価値は閉鎖費用の相当、時価総額は約 300 億ドル(今の 2 割)。
見ておくもの
- 3-2-1 クラックの 2027 年の水準(34 ドルで落ち着くか、30 ドルを割るか)と湾岸の精製の復旧
- 米国の製油所の稼働率と製油所の閉鎖の追加(特に西海岸)
- MPLX の分配の伸び(年 12.5%)と成長投資 29 億ドルの収益
- MPC の R&M の捕獲率(105〜112% を保つか)と 1 バレルあたりの運転費
- 自社株買いの規模と残りの枠(61 億ドル)、株数の減り方
- ガソリン需要と電気自動車の普及、中東・アジアの製油所の新設
- 再生可能ディーゼル(マルティネス)の政策・採算
倍率と資本コストの決め方
倍率は式だけで置いた:PER = (1 − g/RONIC)/(k − g)、RONIC = k + 残る割合 ×(事業の ROE − k)、残る割合は堀で 普通(1/2)。k は 9.5%(8.0% + quality 1.5%)。帳簿の ROE は買い戻しで自己資本が縮み使えないので、投下資本(自己資本+連結の純負債)に対する ROIC から事業の ROE を出した。上限に対しては、市況で大きく振れる価格受容者として楽観・やや楽観を 8 割、中立を 8.5 割に置いた。悲観は稼ぐ力と、MPLX 持ち分の含み益を足した純資産(売れる資産の税後)の大きい方。今の PER・過去の中央値・業界ノートの倍率には寄せておらず、結果の差と 5 段階はそのまま受け入れた。利益(数量 × 価格)と確率は変えていない。
資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.5% = 9.5%(決まり v2。β は使わない)。クラックの振れ・価格受容者・製油所の閉鎖は cycle・pricing・life で見た。MPLX の負債と買い戻しで縮んだ自己資本は k に足さず、筋書きと確率(悲観を厚く)で表した。