株譜
AI 銘柄分析 · 電気・ガス業 · 試作

北海道瓦斯 9534

札幌を握る道内の都市ガス。近年の高い利益率は平常へ戻り、北海道電力の参入が重い。本質価値は今の値段を2割ほど上回る(やや割安)

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,358 円1,192 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)882 円774 億円差 +54.0%
10 年後から見ると 割安 価値 1,358 円1,192 億円 · 差 +54.0% · 期待の年率 +11.2%
期待の年率リターン(10 年)+11.2%資本コスト比 +4.0 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

北海道瓦斯(北ガス)は札幌を中心に都市ガスを売る、道内最大のガス会社だ。売上の6割がガス、2割弱が電気である。今期の営業利益は164億円で、利益率は9%台と過去最高に近い。だが会社自身が来期は128億円へ2割減ると見ている。筆者の結論は、本質価値は今の値段を2割ほど上回る、やや割安というものだ。

利益は山にある。2022年3月期まで営業利益率は2〜5%だった。原料価格の上昇を料金へ移す遅れと、改定の効果が重なって、ここ数年だけ高い。筆者は7%前後へ戻ると見る。

気がかりは競争だ。北海道電力が道内のガス事業を買い、苫小牧にLNG基地を構える。独占に近かった大口の市場に、資金力のある相手が入る。

守りは固い。純有利子負債は自己資本の0.4倍で、借金は重くない。配当も利益の2割程度と余裕がある。ただし、ためた利益が事業で十分に稼げないので、自己資本は膨らみ、ROEは資本コストを下回りがちだ。時価総額は750億円ほどで、10年の確率加重の価値(約890億円)を2割ほど下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、北ガスは「悪くはないが、持ち続けたいとまでは言えない会社」だ。

良い点は三つある。導管と基地を持つ地域の事実上の独占、借金の軽さ、配当の余裕である。需要は暖房と給湯が中心で、10年先も事業は残る。

難点は三つある。一つ目は、稼ぐ力が料金改定のタイミングに左右され、本当の平常利益が見えにくいこと。二つ目は、成長の余地が乏しいこと。道内の人口は減り、数量は横ばい以下だ。三つ目は、ためた利益に見合う稼ぎが出ていないこと。ROEは平常で6%台と、資本コストを下回る。

オーナーとして見ると、この会社は稼いだお金の使い道に磨きが足りない。還元を増やすか、自己資本を使って新しい稼ぎ口を作らなければ、安全域の分だけ価値は目減りする。

北海道電力の参入は、独占に近い立場を崩す。堀は広がらず、むしろ狭まる側にある。いまの値段は10年の確率加重の価値とほぼ釣り合い、払う値段に大きな安全域はない。

何で稼ぐ会社か

北ガスは明治44年に札幌で始まった都市ガス会社で、札幌・小樽・函館などに導管を張る。事業は大きく3つに分かれる。

ガスが連結売上の約6割を占める。都市ガスの取付メーターは約60万件。年間の需要量は6億m3台で、ここ5年は6億3千万m3前後で横ばいから微減だ。家庭用は暖房と給湯が中心で、寒い春は販売が伸びる。天候で数量が振れるのが特徴である。

電気は売上の約17%。顧客は約26万件で、ガスとのセット割で伸ばしてきた。電源は自社で持たず調達が中心なので、利益は薄い。

残りの約2割がエネルギー関連だ。石狩LNG基地から出荷するLNGのローリー販売、工場向けの熱供給と省エネ提案、ガス機器の販売と工事などを含む。

北海道のガスは本州と事情が違う。本州の大手3社は広域の導管網で互いにつながるが、北海道は孤立した市場だ。LNGは石狩湾新港の自社基地で受け入れ、調達から小売まで北ガスが一貫して担う。これが堀であり、同時に需要が道内一極に偏る弱点でもある。

グループ経営計画「Challenge 2030」は、2050年のカーボンニュートラルを見据え、天然ガスの普及と省エネ、再エネとの組み合わせを軸に置く。

優良さと弱いところ

堀は導管と基地を自前で持つことにある。札幌を中心に約60万件の顧客を抱え、道内で同じ導管を張り直せる競合はいない。ただし堀の幅は「ガスでなければならない用途」に限られる。暖房と給湯は電気に替えられるので、価格を自由には決められない。

稼ぐ力は上がってきた。営業利益は2022年3月期の70億円から、今期164億円まで増えた。ROEも5〜9%から12〜15%へ上がった。だが筆者は、この改善の半分は料金改定のタイミングが生んだ一時の効果と見る。営業利益率は2017年3月期に1.7%まで落ちた実績がある。

資本の使い方に課題がある。今期の配当は利益の約2割で、自己資本は5年で倍近くになった。ためた利益をどう使うのか、外から見えにくい。自己資本比率は49%と厚いが、それは裏返せば資本を持て余しているということだ。

財務は安定している。営業利益は支払利息の40倍を超え、赤字の期はない。ガバナンスで大きな不祥事は見当たらない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

道内のガス市場は、需要が頭打ちの中で競争が強まる局面に入った。

数量は伸びない。北海道の人口は減り、札幌も遠からず減少に転じる。家庭の暖房は断熱の向上と電化で細る。一方、道内では次世代半導体の工場やデータセンターの計画が進み、工場の燃料を石油や石炭からガスへ替える需要が見込める。この二つが引き合うので、筆者は10年でガスの数量が5%ほど減ると置く。

価格は原料費調整で、LNGの値段と為替に数か月遅れて動く。家庭向けの規制が残る料金は、認可の分だけ遅れて物価に追いつく。

大きな変化は電力会社の参入だ。北海道電力は2026年1月、苫小牧を起点にLNG火力とLNG基地を新設し、ガス事業に本格参入すると表明した。2025年12月には石油資源開発が道内のガス製造・販売・導管事業を310億円で北海道電力へ譲ると決めている。

これまで道内のガスは、北ガスと石油資源開発が分け合う小さな市場だった。そこへ北海道電力が入る。大口の産業用で、値引き競争が起きる可能性が高い。

長期の課題は、ガスの脱炭素(合成メタンなど)だ。道内では苫小牧東港にカーボンニュートラル拠点を整える検討が始まっている。ただし、収益に結びつくのは10年の後半以降だろう。

資本政策と M&A

還元は控えめだ。今期の配当は利益の約2割にとどまる。ここ数年は増配が続いているが、自己資本は配当よりずっと速く積み上がっている。自社株買いの実績は大きくない。

設備投資は導管の維持と計器の入れ替えが中心だ。今期から来期にかけて計器入れ替えの費用が重く、4〜6月期の営業利益を押し下げた。借金は借り換えのたびに金利が上がり、純有利子負債403億円の利払いは年10億円ほど増える。

M&Aでは、買う側としての大型案件はない。むしろ買われる側の可能性を筆者は考える。道内の市場が競争に入る中、時価総額750億円は大手の電力会社や都市ガス大手にとって負担が軽い。kabufuの参考値では10年以内に買収される確率が3割弱とされる。ただ、筆者はこれを筋書きに直接は入れない。根拠が見えないからだ。

10年の資本政策の焦点は、利益のためすぎをやめて還元を増やせるかである。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の103億円が10年後に約 110億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。送配電などの規制事業の償却と利払いは託送料金で売上に戻るので、この数字は規制外の分だけだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

道内のガス事業は、じつは追い風を受けている。北海道では次世代半導体の工場やデータセンターの立地が決まり、工場の燃料を石油や石炭から天然ガスへ替える動きが広がる。石狩湾新港に自前のLNG基地を持つ北ガスは、その切り替えを受け止められる数少ない会社だ。

利益の水準も変わった。営業利益率は2022年3月期まで2〜5%だったが、ここ4年は7〜9%で安定している。料金改定の仕組みが整い、原料費の上がりを遅れても転嫁できるようになった。計器の入れ替えが終われば費用は減る。

電気は約26万件の顧客に育った。ガスとのセット割は強い武器で、北海道電力と競る中でも顧客を増やしている。配当の余裕も大きい。利益の2割しか配当に回しておらず、純有利子負債は自己資本の0.4倍にとどまる。還元を引き上げる余地は十分にある。

PBRは1倍を割り、時価総額は750億円ほどだ。買収の対象にもなりうる。この値段は、利益の山だけを見て落ち込みを織り込みすぎている。

慎重な見方

今の利益率は山だ。営業利益率は2017年3月期に1.7%まで落ちたことがあり、直近4年の7〜9%は料金改定の遅れが生んだ一時の効果が大きい。会社自身も来期は128億円へ2割減ると見ている。4〜6月期は営業利益が41%減った。

競争が最大の問題だ。北海道電力が石油資源開発のガス事業を買い、苫小牧にLNG基地を新設する。電力会社の大きな燃料調達力を持つ相手が、工業用の大口へ値引きで入ってくる。道内のガス市場は6億3千万m3しかなく、需要は伸びない。

人口が減る寒冷地では、電気暖房の性能向上が家庭用の数量をじわじわ奪う。導管や計器の維持費は顧客が減っても下がらない。

電気事業も自前の電源が薄く、北海道電力に価格で勝てない。ためた利益に見合う稼ぎが出ておらず、自己資本は積み上がるのにROEは6%台だ。買収の期待は、根拠のある話ではない。

今の値段は、利益が山にある前提で付いている。平常へ戻れば、価値は今を下回る。

どちらに重みを置いたか

電力会社の参入という競争と、利益率の平常化は、強気の主張より重い。一方で、借金の軽さと導管・基地という資産は、悲観を一定の深さで止める。

そこで確率は中立に最も厚く置き、慎重な側へ少し寄せた。楽観は11%、悲観は10%、やや悲観は23%とした。利益率は7%前後に戻る前提で、10年中立のROEは資本コストを下回る。その結果、価値は今の時価総額とほぼ釣り合い、適正の範囲に収まった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,120 円1,861 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 433 円380 億円)。 今の値に割り戻すと 1,358 円1,192 億円、今との差 +54.0%、 期待の年率 +11.2%(資本コスト 7.2%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 11% 3,393 円2,977 億円 665 円584 億円 +360.1% +16.5% 446 円392 億円
やや楽観 22% 2,904 円2,548 億円 552 円484 億円 +291.8% +14.6% 760 円667 億円
中立 34% 2,466 円2,164 億円 422 円370 億円 +227.4% +12.6% 982 円862 億円
やや悲観 23% 981 円861 億円 319 円280 億円 +47.4% +4.0% 299 円262 億円
悲観 10% 444 円389 億円 220 円193 億円 −24.8% −2.8% 66 円58 億円
加重平均100% 2,120 円1,861 億円433 円380 億円 +189.5% +11.2% 2,554 円2,241 億円

今の株価時価総額 882 円774 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 11% 道内の産業需要が積み上がり、ガスと電気のセット販売が定着する 利益 177 億円 · PER 16.4 倍 · 株価時価総額 3,393 円2,977 億円

道内で次世代半導体やデータセンターの立地が進み、工場の燃料を石油や石炭から天然ガスへ替える動きが続く。石狩のLNG基地を持つ北ガスは、その切り替えを受けやすい。ガスの数量は人口減を打ち消して横ばいを保つ。

電気は、ガスとのセット割で顧客が増え続ける。北海道電力との競争は激しいが、札幌の家庭と店舗に根を張る強みが効く。計器の入れ替えで費用が膨らむ時期を越え、利益率はいまの水準を保つ。

国内でガスの導管を維持する会社が、周辺事業でも稼げる会社に変わる筋書きだ。還元も厚くなり、配当を安定して引き上げられる。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の103億円が10年後に約 110億円(物価で一律に増やすと約 82億円)。営業利益は +28億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。送配電などの規制事業(償却の約35%)は、償却と利払いが託送料金(収入上限)などで売上に戻るので、利益には動かしていない。上の数字は規制外の分。

  • ガス:数量 647(都市ガス販売量(百万m3))× 価格 218(平均単価(円/m3))→ 売上 1,408 億円・営業利益 148 億円。数量 1.02 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率10.5%・償却は物価で増やさず按分(10年後 110億円)
  • 電気:数量 321(電気の顧客件数(千件))× 価格 16(顧客1件あたり売上(万円・名目))→ 売上 503 億円・営業利益 25 億円。数量 1.25 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 5.0%
  • エネルギー関連・その他:数量 135(事業量の指数(今期=100、実質))× 価格 5.56(指数1点あたり売上(億円・名目))→ 売上 751 億円・営業利益 90 億円。数量 1.35 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 12.0%

倍率:事業の純利益 177 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.4 倍。全体の PER 16.37 倍、時価総額 2,898 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ガス数量が横ばいを保ち、利益率も8%台を維持し、電気の顧客も増える展開が10年続く必要がある。好条件が重なるので1割強にとどめた。

やや楽観 22% 需要は微減にとどまり、電気とエネルギー関連が補う 利益 154 億円 · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 2,904 円2,548 億円

家庭用のガスは人口減で細るが、工場や病院などの業務用が支え、ガスの数量は1%ほどの減少で済む。価格は料金改定で物価並みに追いつく。

電気は北海道電力との競争の中でも、ガスとの組み合わせを武器に顧客を伸ばす。エネルギー関連は、LNGのローリー輸送や熱供給、省エネ提案で少しずつ厚みを増す。

利益率は計画が示す7〜8%台に落ち着く。堀は広がらないが、狭まりもしない。北海道電力の参入はあっても、札幌の家庭と店舗の顧客基盤は大きく崩れない。資本をためすぎず、還元が少しずつ増える10年だ。借り換えで利払いは年10億円ほど増えるが、営業利益の伸びが吸収する。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の103億円が10年後に約 110億円(物価で一律に増やすと約 82億円)。営業利益は +28億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。送配電などの規制事業(償却の約35%)は、償却と利払いが託送料金(収入上限)などで売上に戻るので、利益には動かしていない。上の数字は規制外の分。

  • ガス:数量 628(都市ガス販売量(百万m3))× 価格 218(平均単価(円/m3))→ 売上 1,367 億円・営業利益 135 億円。数量 0.99 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率9.9%・償却は物価で増やさず按分(10年後 110億円)
  • 電気:数量 303(電気の顧客件数(千件))× 価格 16(顧客1件あたり売上(万円・名目))→ 売上 474 億円・営業利益 20 億円。数量 1.18 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 4.3%
  • エネルギー関連・その他:数量 125(事業量の指数(今期=100、実質))× 価格 5.56(指数1点あたり売上(億円・名目))→ 売上 695 億円・営業利益 76 億円。数量 1.25 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 11.0%

倍率:事業の純利益 154 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.4% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.7 倍。全体の PER 15.73 倍、時価総額 2,422 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業用の燃料転換が家庭用の減少をほぼ打ち消し、利益率も8%近くを保つ展開は現実味がある。中立に次ぐ確率を置いた。

中立 34% ガスは細り、電気と周辺事業が穴を埋める。利益率は平常に戻る 利益 131 億円 · PER 15.0 倍 · 株価時価総額 2,466 円2,164 億円

近年の高い利益率は続かず、7%前後の平常へ戻る。会社が見る来期の営業利益は128億円で、今期より2割ほど少ない。筆者はこれを一時の落ち込みではなく、平常への復帰と見る。

ガスの数量は10年で5%ほど減る。家庭用は人口減と電化で細り、産業用の燃料転換が一部を補う。電気は北海道電力と競りながら顧客を1割増やすが、利益率は薄いままだ。

借り換えで利払いは年10億円ほど増える。ためた利益のわりに稼ぎが伸びず、自己資本は膨らみ、ROEは資本コストを下回る。それでも導管と基地の資産は残り、配当は着実に払える。大きな上振れも下振れもない、地味な10年である。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の103億円が10年後に約 110億円(物価で一律に増やすと約 83億円)。営業利益は +27億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。送配電などの規制事業(償却の約35%)は、償却と利払いが託送料金(収入上限)などで売上に戻るので、利益には動かしていない。上の数字は規制外の分。

  • ガス:数量 602(都市ガス販売量(百万m3))× 価格 215(平均単価(円/m3))→ 売上 1,292 億円・営業利益 117 億円。数量 0.95 倍・価格 1.32 倍(名目)・営業利益率9.1%・償却は物価で増やさず按分(10年後 110億円)
  • 電気:数量 282(電気の顧客件数(千件))× 価格 16(顧客1件あたり売上(万円・名目))→ 売上 442 億円・営業利益 15 億円。数量 1.10 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 3.5%
  • エネルギー関連・その他:数量 115(事業量の指数(今期=100、実質))× 価格 5.56(指数1点あたり売上(億円・名目))→ 売上 640 億円・営業利益 64 億円。数量 1.15 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 131 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.6% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.0 倍。全体の PER 15.02 倍、時価総額 1,968 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の利益率9%台は料金改定の遅れが効いた山で、会社自身も来期は7%弱を見ている。平常へ戻る筋書きを最も自然と考え、最大の確率を置いた。

やや悲観 23% 北海道電力のガス参入で値引き競争が起き、利益率が5%に落ちる 利益 85 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 981 円861 億円

北海道電力が苫小牧を起点にガスの製造から販売までを一貫して手がけ、工場や業務用の大口で北ガスと競る。値引きで利益率が削られ、取引先を失う例も出る。

ガスの数量は10年で1割以上減る。家庭用はヒートポンプ暖房の寒冷地仕様が広がって電気に移り、導管の維持費を薄まった顧客で負担する構図が強まる。

電気も価格競争で採算が悪く、利益はほとんど出ない。それでも配当は払い続けるが、増配の余地は小さい。会社は優良さを失い、普通の公共インフラ会社として扱われる。電気の顧客はセット割の縮小で離れ、エネルギー関連の成長も鈍る。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の103億円が10年後に約 110億円(物価で一律に増やすと約 86億円)。営業利益は +24億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。送配電などの規制事業(償却の約35%)は、償却と利払いが託送料金(収入上限)などで売上に戻るので、利益には動かしていない。上の数字は規制外の分。

  • ガス:数量 552(都市ガス販売量(百万m3))× 価格 211(平均単価(円/m3))→ 売上 1,165 億円・営業利益 82 億円。数量 0.87 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率7%・償却は物価で増やさず按分(10年後 110億円)
  • 電気:数量 249(電気の顧客件数(千件))× 価格 15(顧客1件あたり売上(万円・名目))→ 売上 378 億円・営業利益 8 億円。数量 0.97 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 2.0%
  • エネルギー関連・その他:数量 100(事業量の指数(今期=100、実質))× 価格 5.31(指数1点あたり売上(億円・名目))→ 売上 531 億円・営業利益 45 億円。数量 1.00 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 8.5%

倍率:ROE4.2%(事業の純利益÷自己資本)。ROEがkに届かない会社の正しい倍率は式で約9倍が上限。導管が構造的に縮む筋書きなので稼ぐ力から置き、7.5倍とした。今の自己資本の約0.5倍で、純利益÷kの約0.55倍。

確率:北海道電力が道内のガス事業を買い、LNG基地まで構える動きは現実になりつつある。産業用の値引き競争と電化が重なる展開に2割超を置いた。

悲観 10% 道内のガス需要が構造的に縮み、導管の重さだけが残る 利益 39 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 444 円389 億円

北海道電力が道内のガス事業を握り、大口の顧客を相次いで奪う。同時に札幌の人口が減り、住宅の暖房は電気に移る。ガスの数量は10年で2割ほど減る。

導管と計器の維持費は顧客数に比例して下がらない。固定費が重くのしかかり、営業利益はほとんど残らない。電気は競争で赤字すれすれになる。エネルギー関連も道内の景気に連れて伸びず、全体で稼ぐ力が細る。

借金の借り換えで利払いも増える。それでも導管や基地、不動産という売れる資産があり、倒産の心配はない。会社は縮小する公共インフラ会社として、資産の価値で評価される。配当は資産の売却も使って、細々と維持される。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の103億円が10年後に約 110億円(物価で一律に増やすと約 94億円)。営業利益は +16億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。送配電などの規制事業(償却の約35%)は、償却と利払いが託送料金(収入上限)などで売上に戻るので、利益には動かしていない。上の数字は規制外の分。

  • ガス:数量 495(都市ガス販売量(百万m3))× 価格 203(平均単価(円/m3))→ 売上 1,004 億円・営業利益 41 億円。数量 0.78 倍・価格 1.25 倍(名目)・営業利益率4.1%・償却は物価で増やさず按分(10年後 110億円)
  • 電気:数量 218(電気の顧客件数(千件))× 価格 14(顧客1件あたり売上(万円・名目))→ 売上 306 億円・営業利益 3 億円。数量 0.85 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 1.0%
  • エネルギー関連・その他:数量 90.0(事業量の指数(今期=100、実質))× 価格 4.77(指数1点あたり売上(億円・名目))→ 売上 430 億円・営業利益 26 億円。数量 0.90 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 6.0%

倍率:ほぼ無利益なので資産で測る。導管・LNG基地・不動産の資産価値と、純利益÷kの約370億円を見て、今の自己資本973億円の0.40倍の床に置いた。

確率:電化・競合の参入・人口減が同時に最悪の方向へ進む構造的な負けの筋書き。起こる頻度は低いが、道内一極の事業なので1割は置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ガス

札幌・小樽・函館などの家庭・業務・工業向け都市ガスと、石狩LNG基地のLNG販売の中核。

数量都市ガス販売量(百万m3)価格平均単価(円/m3)売上営業利益
今 2026/03 634 163 1,030 105
10 年後 中立 602 215 1,292 117

取り方:数量は道内の年間のガス需要量6.3億m3(2025年、比較サイトの表)を使った。売上は2024年度のガス構成比60%を今期に当てはめた約1,030億円で、単価は売上から逆算した。会社はセグメント別の利益を短信で出していないので、営業利益105億円は全社164億円からの推定である。数量は実質で、家庭用の減少と産業用の燃料転換の差し引き。単価は原料費調整でLNGの値段に遅れて連動する。

電気

家庭・店舗向けの電気の小売。ガスとのセット割が主力で、電源は調達が中心。

数量電気の顧客件数(千件)価格顧客1件あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 257 12 300 14
10 年後 中立 282 16 442 15

取り方:顧客件数は会社の資料の256,609件。売上は2024年度の電気構成比17%を今期に当てはめた約300億円で、1件あたり売上は逆算した。電力量そのものは開示を確認できなかったので、顧客件数を数量にした(1件あたりの使用量は一定とし、価格に電力量単価を含める)。利益は全社164億円からの推定で、電気は薄利と見て14億円とした。

エネルギー関連・その他

LNGのローリー販売、熱供給、省エネ提案、ガス機器の販売と工事、不動産など。

数量事業量の指数(今期=100、実質)価格指数1点あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 100 4.15 415 45
10 年後 中立 115 5.56 640 64

取り方:連結売上1,745億円からガスと電気の推定を引いた残りの約415億円(2024年度のエネルギー関連構成比22%と整合)。事業量は今期を100とする実質の指数で、価格は1点あたりの売上。数量は工場の燃料転換・熱供給・省エネの伸びで増える。利益は全社からの引き算で推定した45億円。

リスクと懸念

北海道電力のガス参入

北海道電力は苫小牧を起点にLNG基地とLNG火力を検討し、2027年3月期には石油資源開発の道内ガス事業(310億円)も引き取る。資金力と調達力のある相手が工業用の大口へ入れば、値引きで利益率が削られる。北ガスがいちばん警戒すべき変化だ。

利益の山からの平常化

営業利益率は2022年3月期まで2〜5%、直近は9%台だ。会社は来期の営業利益を2割減と見ており、4〜6月期は41%減った。料金改定の効果が剥げ、計器入れ替えの費用が重なると、利益の水準が事実上切り下がる可能性がある。

家庭用ガスの電化代替

北海道は暖房の需要が大きいが、人口減と、寒冷地向けヒートポンプの性能向上で電気への移行が進みうる。数量が減っても導管と計器の維持費は下がらないため、固定費を薄い顧客で負担する構図が強まる。

天候による数量の振れ

春先の気温が低いと家庭用の販売が1割近く増え、暖冬だと減る。年度の利益が天候で動くので、一年の決算だけでは稼ぐ力を測りにくい。10年の平均で見る必要がある。

原料価格の上昇と調整の遅れ

LNGの価格と為替は原料費調整で数か月遅れて価格に移る。家庭向けの規制料金が残る部分は認可で1〜2年遅れる。急な燃料高では、遅れの間だけ利益が圧迫される。

資本の使い道が見えない

配当は利益の約2割で、自己資本は5年で倍近くに増えた。ためた利益に見合う稼ぎが出なければ、ROEは資本コストを下回る。還元の拡大か新しい稼ぎ口の確立が遅れると、価値が目減りする。

借り換えによる利払いの増加

純有利子負債は403億円で、借り換えのたびに金利が3.5%前後へ上がる。10年で利払いは年10億円ほど増える見込みだ。借金は軽いが、利益の薄い今の事業では負担が目立つ。

今後の分かれ目

北海道電力が道内の産業用ガスで値引きに出る
産業用の数量と利益率の見通しを下げ、やや悲観の確率を引き上げる。
来期の営業利益が会社予想の128億円を上回って着地する
平常の利益率が7%より高い可能性が出て、中立の利益を上方修正する。
道内の半導体やデータセンターの立地が進み、ガスの産業用契約が増える
数量の減少が止まり、強気の筋書きの確率が上がる。
配当性向が3割を超える水準へ引き上げられる、または自社株買いが出る
自己資本の積み上がりが止まり、ROEが改善して中立の倍率が上がる。
規制料金が撤廃される、または料金改定の仕組みが変わる
原料費調整の遅れによる利益のぶれが小さくなり、平常の利益率の見通しが安定する。
北海道電力や大手ガス会社から買収の提案が出る
事業の価値を資産と導管で見直す。提案の価格が筋書きの中立を上回れば、割安の側に動く。

見ておくもの

  • 北海道電力のLNG基地新設の判断と、苫小牧のガス事業の取得完了(2027年3月期)
  • 来期の営業利益(会社予想128億円)と4〜6月期以降の進み具合
  • 道内の都市ガス需要量(年6億3千万m3前後)と家庭用の天候要因
  • 計器入れ替え費用の終わり時期
  • 配当性向と自社株買いの方針
  • 道内の半導体工場・データセンターの稼働と燃料転換の契約

倍率と資本コストの決め方

事業を3つに分け、数量(ガスの販売量・電気の顧客件数・事業量の指数)に名目の価格を掛けて利益を積んだ。利益率は直近の山(9%台)でなく、2022年3月期までの低さと会社予想(来期7%弱)の間の7%前後に置いた。倍率は利益ベースの正当化PER(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限に、利益の質(規模の小ささ、道内一極、天候で振れる利益)を見て8.5〜9割を掛けた。今のPBR0.77倍や過去・同業の倍率には寄せていない。kは基本7.5%に循環+0.25%・規制の守り-0.5%・寿命+0.25%を入れて7.5%。中立のROEは6.3%でkに届かず、PERは1÷kを超えない。悲観は今の自己資本に0.40倍を掛けた資産の床。セグメントの利益は開示がないので推定である。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13.1→16.37 倍・やや楽観 PER 11.8→15.73 倍・中立 PER 10.2→15.02 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(電気・ガス業)の AI 分析

割安 北陸電力9505 水力と規制事業の土台は厚いが、純負債が自己資本の2倍超で利払い増が重く、志賀の再稼働は見えない。本質価値は今の時価総額を1割強上回る(やや割安) 本質価値との差 +54.8% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 東北電力9506 女川2号機の再稼働が利益を支えるが、借金が重く金利上昇が効く。資本コスト8.25%で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +10.6%) やや割安 九州電力株式会社9508 原子力4基の稼働とTSMC熊本需要で収益は底を打ったが、自己資本比率19.9%の財務の脆さと送配電の利幅低下が重く、資本コスト7.75%で測っても本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 中部電力9502 浜岡の審査撤回で信頼を失い、原発の緩衝材もない。借り換えの利払い増と資本コスト7.75%を入れると、本質価値は今の株価をやや下回る 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 メタウォーター9551 水道を守る手堅い会社だが、利益率が薄く、10年先の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 西部ガスホールディングス9536 ガス・電力・不動産の三本柱へ移る途上。稼ぎは増えるが借金の利払いが重く、資本コスト8.25%ではやや割高 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東京瓦斯9531 国内都市ガスは人口減で薄利が続くが、米シェールガスと不動産の含み益が支え、エリオットの圧力で還元も厚くなる。資本コスト7.5%で測ると本質価値は今の値段を下回るやや割高 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 大阪瓦斯9532 国内は薄利だが米国の発電・ガスが稼ぎ頭に。利益の倍率とEVの両方で測り、資本コスト7.5%では今の値段はやや割高 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 北陸瓦斯9537 新潟の導管網は堅い。ただ稼ぎは資本コストに届かず、直近の増益は山。10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −6.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 関西電力9503 原発7基とデータセンター需要で収益は底を打ったが、借り換えの利払い増を入れ資本コスト7.5%で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 京葉瓦斯9539 千葉北西部のガス網は堅いが、資本の稼ぎが薄すぎる。10年で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 広島ガス9535 地域の導管網は堅いが、稼ぐ力が資本コストに届かない。半導体の追い風を見込んでも10年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 沖縄電力9511 他地域とつながらない島の電力会社で、燃料の振れと借金の重さを資本コスト 8.75% で測ると、今の値段はかなり割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 静岡ガス9543 静岡のガス独占は堅いが、成長投資の稼ぎが資本コストに届かない。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 中国電力9504 島根2号機で息を吹き返したが、純有利子負債は自己資本の3.7倍。借り換えの利払いが利益を削り、本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 北海道電力9509 泊3号機の再稼働と半導体・データセンター需要に賭ける北海道の独占電力。借金と利払い増を引くと、10年先の価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 四国電力9507 原発1基と規制事業で稼ぐ四国の地域電力。今期の利益は一時要因で膨らんだ姿で、借り換えの利払い増も重く、資本コスト8.0%で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 東邦瓦斯9533 中部の都市ガスを握る安定企業だが、足元の利益は期ずれの差益でかさ上げされ、実力は薄い。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 電源開発9513 石炭と海外発電で稼ぐ卸電力会社、脱炭素の重荷と借金の金利上昇を今の値段は見落としている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 イーレックス9517 バイオマス発電と新電力の二刀流、逆ざやの傷は癒えたが利益の質はまだ読み切れない 本質価値との差 −28.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 アースインフィニティ7692 代理店で小さな店や工場に電気を売る新電力。伸びは速いが、発電所を持たず市場で電気を買う商売に堀はなく、値段は高い 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 東京電力ホールディングス9501 機構の優先株1兆円が普通株に換われば今の株主の取り分は約3分の1。原発とデータセンターで本業は良くなるが、普通株は割高 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 レノバ9519 太陽光・風力・バイオマスを借金で積み上げる再エネ開発会社、金利上昇で利益が薄く今の値段は先走りと見る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 エフオン9514 木を燃やす発電所5か所を持つ会社。FITの固定単価に物価が追いつき、借金も重く、割高 本質価値との差 −53.3% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 アストマックス7162 先物の会社から電力の取引へ。前期の大きな黒字はヘッジの計上のずれで、実力の稼ぎは資本コストに遠い 本質価値との差 −54.6% · 10 年 割高(年 −0.8%)

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読んだ資料

  1. 北海道ガス 2026年3月期決算(モネックス・スカウター)
  2. 北海道新聞 北海道電力ガス参入の会見
  3. 石油資源開発の北海道のガス事業の譲渡(北海道電力へ)

分析日 2026-10-19