株譜
AI 銘柄分析 · 倉庫・運輸関連業 · 試作

安田倉庫 9324

上場株が時価総額に並ぶ会社。本業の稼ぎは薄く、10 年で測ると今の値段は割高に出る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,933 円552 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,654 円758 億円差 −27.2%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,933 円552 億円 · 差 −27.2% · 期待の年率 +2.9%
期待の年率リターン(10 年)+2.9%資本コスト比 −4.1 pt
推定の資本コスト7.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

安田倉庫は、旧安田財閥系の倉庫会社だ。東京の芝浦と横浜駅西口に倉庫とビルを持つ。売上の 9 割強が物流で、残りが不動産。医薬品・医療機器の物流と IT 機器の管理代行に力を入れている。筆者の結論は「割高」だ。本業の稼ぎが薄いのに、今の値段は高い。

本業の営業利益率は 5% 前後で、自己資本利益率は過去 10 年の中央値が 3.6%。資本コストの 8% に届いた年はない。2026 年 3 月期の純利益 67 億円は、保有不動産と株の売却益が押し上げたもので、底の力は 40 億円強とみる。

この会社の特色は、持ち株の大きさだ。上場株 30 銘柄の時価は、時価総額とほぼ同じ規模になる。筆頭のヒューリック株だけで約 500 億円ある。この株をどれだけ株主に返すかが、価値を大きく動かす。ダルトンらのファンドが 5.17% を取得したのも、ここに目を付けたからだろう。

10 年で見ると、倉庫は新しい拠点の償却と人件費に利益を削られ、利益は物価並みにしか伸びない。持ち株の価値を足しても、確率で重みを付けた本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る。差を埋めるのは、持ち株の本格的な売却と還元、あるいは非公開化のように会社の形が変わる出来事だ。

バリュー投資の観点から

オーナーとして持ちたいか。筆者の答えは、今の値段では否だ。本業の稼ぎが資本コストに届かないのに、持ち株の価値が値段の大半を占めている。事業の評価と資産の評価を分けて見る必要がある。

1 つ目は倉庫・運送・ビルの本業。営業利益は 40 億円前後で、借金の利息と新しい倉庫の償却を引くと、株主に残るのは 30 億円台だ。資本コストを稼げない事業は、帳簿の価値より低くしか評価できない。2 つ目は持ち株。時価は大きいが、含み益には税がかかり、持ち合いなので自由に売れない。

安全域の面では、不動産の含み益と持ち株が下値を支える。悲観の筋書きでも、資産を売って借金を返せば、自己資本の 4 割ほどは残る。だが、10 年後の値段が今を下回る確率が高いなら、安全域があるとは言えない。

経営の資本の使い方は、改善の途上だ。利益率の低い倉庫に投資を続けながら、株を売って還元に回している。見たいのは投資の中身だ。羽田の医療機器拠点や医薬品物流が、資本コストを超える稼ぎを出すか。そこが分かれ目になる。

何で稼ぐ会社か

物流が売上の 9 割強、不動産が 1 割弱。2026 年 3 月期の物流の営業収益は 742 億円、不動産は 65 億円。セグメント利益は物流が約 53 億円、不動産が約 20 億円だ。全社の営業利益 43 億円との差は、本社の費用になる。

物流は、倉庫の保管、トラックの輸配送、国際輸送、港の荷役を組み合わせる。特色は 3 つある。1 つ目は医薬品と医療機器だ。2023 年にエーザイ物流を子会社にして安田ロジファーマとし、2026 年 6 月には羽田空港に近い昭和島に医療機器向けの羽田営業所(延床 8,471 ㎡)を開いた。2 つ目は IT 機器の管理代行。購入から設置・回収までを請け負い、芙蓉総合リースと組んでいる。3 つ目は運送網で、YSO Logi、大西運輸、南信貨物自動車、オリエント・サービスなどを傘下に入れ、首都圏から関西・中京・北陸へ輸配送網を広げた。

不動産は、芝浦と横浜駅西口の鶴屋町にあるオフィスビルや、クリニックと住居の複合施設の賃貸だ。2024 年 12 月に第 8 安田ビルができ、両地区の再開発が続く。物流の利益率は 7% 台、不動産は 3 割。稼ぎの質には差がある。

海外はアジア中心で、中国・ベトナム・インドネシア・シンガポール・インドに現地法人がある。インドネシアでは、ジャカルタ近郊の工業団地に倉庫を建てる計画だ。米国向けの輸出入の取り込みも掲げている。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは薄い。倉庫と運送は荷主との交渉で値段が決まり、営業利益率は 4% から 7% 台の間を動いてきた。大手の三菱倉庫・住友倉庫と比べると規模は小さく、物流の営業収益は住友倉庫の 4 割ほどだ。

光る点は 2 つある。1 つは医薬品・医療機器の物流。品質管理の基準を満たす拠点は、新しく作るのに時間がかかる。もう 1 つは不動産。芝浦と鶴屋町の土地は倉庫の跡地などで簿価が低く、含み益が大きい。集計サイトの数字では、賃貸不動産の時価は簿価の 2 倍を超える。

弱い点は資本効率だ。自己資本利益率は過去 10 年の中央値で 3.6%、資本コストに届いた年がない。上場株を厚く持って自己資本が膨らむこと、新しい倉庫の償却が先に出ること、人件費と運送費を荷主に転嫁しきれないことが重なっている。

経営は動き出している。前の中計は営業利益が目標の 40 億円に届かなかった。新しい中計は最終年度の自己資本利益率 5.5% 以上を掲げるが、それでも資本コストには届かない。筆者は、この目標の低さが最大の問題だと見る。持ち株の売却を始めた点は評価できる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

倉庫の需要は、日本の貿易量と国内の消費で決まる。貿易量はほぼ横ばいで、2024 年の国内港のコンテナ取扱量は前年比 0.9% 増にとどまった。人口が減る国内の保管需要は、実質で年 1% 前後しか伸びない。

追い風は 3 つある。ネット通販の拡大で、仕分けと配送を請け負う倉庫の需要が増える。建築費が上がって新しい倉庫が建ちにくく、既存の倉庫の稼働が保たれる。2024 年問題でトラックの運転手が足りず、運送の値上げが通りやすくなる。

向かい風もある。人件費と建築費の上昇は利益率を削る。自動化が進んで、荷主が自前の物流に戻る動きも出ている。

競合は、三菱倉庫・住友倉庫・三井倉庫ホールディングス・澁澤倉庫などの総合倉庫と、日本通運のような大手の物流会社だ。物流の営業収益で比べると、安田倉庫は住友倉庫の 4 割、三菱倉庫の 3 割ほど。規模で勝てない分、医薬品・医療機器・IT 機器という専門分野で戦う。医薬品の物流は品質管理の要求が厳しく、専門の拠点と人を持つ会社に仕事が集まりやすい。

不動産は、東京の臨海部と横浜駅西口のビル賃貸だ。賃料は契約の更新に合わせて、物価に遅れて上がる。2028 年 3 月期から、新しいリース会計基準で借りている倉庫や車両が貸借対照表に載り、数字の形が変わる。実際の価値は変わらない。

資本政策と M&A

株主還元は、中計の期間は総還元性向 45% を目安にする。累進配当を掲げ、連結配当性向 30% が下限だ。投資は 3 年で 360 億円。営業キャッシュフローの 1.5 倍にあたり、内訳は物流 290 億円、不動産 40 億円、IT・DX 30 億円。足りない分は借入と持ち株の売却でまかなう。

持ち株の縮減は、3 年で時価約 100 億円が目標だ。2026 年 2〜3 月に約 18 億円の売却益を見込み、5 月にはヒューリック株 310 万株余りを売り出しに出して 50 億円の売却益を計上した。ヒューリックは安田倉庫の株主でもあり、持ち合いの一部が動いた形になる。

大株主は、明治安田生命と東京建物が各 5% 台。そのほかにみずほ銀行、損保ジャパン、安田不動産、中央倉庫、ヒューリックが並ぶ。9 月にはダルトン・インベストメンツと関連ファンドが合計 5.17% を取得した。提案の方向は、資本コストを意識した経営、役員報酬の株式化、取締役会の独立性、非公開化やスピンオフを含む戦略の検証とされる。

筆者は、持ち合いの厚い株主構成では一気の売却と還元は起きにくいが、じわじわ進む可能性は高いと見る。買収では、運送会社や医薬品物流会社を買う側にまわってきた。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の50億円が10年後に約 64億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

持ち株を売って戻せば、価値は今の何割も上がる。上場株の時価は集計サイトの推定で約 750 億円と、時価総額に並ぶ。売れば税を引いても 500 億円ほど残り、借金の返済や自社株買いに回せる。中計は総還元性向 45% を掲げ、ダルトンらが 5.17% を持つ今、売却と還元の速度は上がる。

本業にも伸びしろがある。新設した拠点が高稼働になり、2026 年 3 月期の物流のセグメント利益は 17% 伸びた。羽田の医療機器拠点、加須の医薬品拠点、インドネシアの倉庫が加われば、利益率は 7% 台から 8% に上がる。医薬品・医療機器は専門性が高く、値上げが通りやすい。

不動産も効く。芝浦と鶴屋町の再開発で貸せる面積が増え、賃料は物価に遅れて上がる。含み益は集計サイトの数字で約 350 億円あり、売却や証券化で現金に変えられる。

非公開化やスピンオフの話が出れば、会社が持つ資産の価値が一度に表に出る。東京建物など大株主が応じる可能性もゼロではない。

慎重な見方

持ち株は本当には戻ってこない。明治安田生命、東京建物、みずほ銀行、損保ジャパン、ヒューリックは、株主であり取引先でもある。売れば取引関係を傷める。3 年で 100 億円という目標は時価の 1 割強にすぎず、売った資金は倉庫の投資に回る。

本業は稼ぎが薄い。営業利益率は 10 年を通して 4% から 7% 台、自己資本利益率の中央値は 3.6% だ。新しい倉庫は償却が先に出て、人件費も上がる。2027 年 3 月期の会社予想は営業利益 41 億円の減益で、中計の最終年度の目標でも 45 億円にとどまる。

借金も増えた。純有利子負債は 2015 年 3 月期の 192 億円から 510 億円になった。借り換えで金利が上がれば、利益はさらに減る。

純利益の伸びは売却益の寄与が大きい。2026 年 3 月期の 67 億円には保有不動産と株の売却益が入っており、底の力は 40 億円強だ。売るものを売り切れば、利益は元に戻る。

どちらに重みを置いたか

本業の稼ぎが資本コストに届かない点と、持ち株が持ち合いで厚い点を重く見て、確率は中立からやや慎重側に置いた。楽観は 8%。活動家の登場と持ち株の売却が進む動きを、同じ領域の会社より少しだけ上に反映した。悲観は、構造的に負ける筋書きとして 12%。結論は、確率で重みを付けた本質価値が今の時価総額を大きく下回る、割高だ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,848 円813 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 680 円194 億円)。 今の値に割り戻すと 1,933 円552 億円、今との差 −27.2%、 期待の年率 +2.9%(資本コスト 7.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 4,440 円1,268 億円 1,744 円498 億円 +133.0% +8.8% 495 円141 億円
やや楽観 20% 3,840 円1,097 億円 900 円257 億円 +78.6% +6.0% 948 円271 億円
中立 36% 3,390 円968 億円 658 円188 億円 +52.5% +4.3% 1,457 円416 億円
やや悲観 24% 1,401 円400 億円 431 円123 億円 −31.0% −3.6% 440 円126 億円
悲観 12% 1,401 円400 億円 172 円49 億円 −40.8% −5.1% 189 円54 億円
加重平均100% 2,848 円813 億円680 円194 億円 +32.9% +2.9% 3,528 円1,008 億円

今の株価時価総額 2,654 円758 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 持ち株が現金に変わり、医療・IT 物流が稼ぎを押し上げる 利益 70 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 4,440 円1,268 億円

ダルトンらの提案を受け、会社は持ち株を計画より速く売り、自社株買いと増配に回す。10 年で持ち株は 300 億円ほどまで減り、売却代金の多くが株主に戻る。物流では、羽田の医療機器拠点、加須の医薬品拠点、インドネシアの倉庫が高稼働になる。医薬品と IT 機器の専門サービスが全体の利益率を 8% へ引き上げる。不動産は芝浦と鶴屋町の再開発で貸せる面積が 2 割増え、賃料は物価を少し上回って上がる。非公開化や提携が選択肢に入る展開もありうる。

(名目の前提)保管・運送の単価は人件費に連れて物価並み、賃料は契約の更新で物価に遅れて上がる。能力と面積の数量は実質で置いた。自己資本は今の 1,080 億円から、売却益を除いた純利益の積み上げと還元で流した(持ち株を売っても、含み益は評価差額として自己資本に入っているので増えない)。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の50億円が10年後に約 64億円(物価で一律に増やすと約 59億円)。営業利益は +5億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 12億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 物流事業:数量 146(取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 8.53(万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価))→ 売上 1,249 億円・営業利益 105 億円。能力 1.22 倍・単価 1.38 倍・利益率8.4%・償却は物価で増やさず按分(10年後 64億円)
  • 不動産事業:数量 26.4(賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 4.06(万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料))→ 売上 107 億円・営業利益 39 億円。面積 1.20 倍・賃料 1.38 倍・利益率 36%

倍率:事業の純利益 66 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)225 億円。全体の PER 14.17 倍、時価総額 1,217 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:活動家の登場で持ち株の売却と還元が速まる可能性と、医薬品・医療機器の専門物流が高稼働になる可能性を合わせた筋書き。ただし持ち合いが厚く、物流の利益率も歴史的に 8% には届いていないので 8% にとどめた。

やや楽観 20% 計画どおりに進み、持ち株の縮減も続く 利益 58 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 3,840 円1,097 億円

中計の目標どおり、最終年度に営業利益 45 億円まで戻り、その後も新拠点の稼働で利益が増える。医薬品・医療機器の物流が全体の利益率を押し上げ、物流の利益率は 7.5% になる。不動産は再開発で面積が増え、賃料も物価並みに上がる。持ち株は計画どおりに縮み、売却代金は借金の返済と自社株買いに回る。ただし持ち合いは残り、含み益の大半は手つかずのままだ。10 年後の自己資本利益率は 5% 前後にとどまり、資本コストには届かない。

(名目の前提)保管・運送の単価は人件費に連れて物価並み、賃料は契約の更新で物価に遅れて上がる。能力と面積の数量は実質で置いた。自己資本は今の 1,080 億円から、売却益を除いた純利益の積み上げと還元で流した(持ち株を売っても、含み益は評価差額として自己資本に入っているので増えない)。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の50億円が10年後に約 64億円(物価で一律に増やすと約 60億円)。営業利益は +4億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 6億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 物流事業:数量 139(取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 8.35(万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価))→ 売上 1,162 億円・営業利益 91 億円。能力 1.16 倍・単価 1.35 倍・利益率7.8%・償却は物価で増やさず按分(10年後 64億円)
  • 不動産事業:数量 24.6(賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 3.95(万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料))→ 売上 97 億円・営業利益 32 億円。面積 1.12 倍・賃料 1.34 倍・利益率 33%

倍率:事業の純利益 51 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.2% が k 7.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 14.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)375 億円。全体の PER 14.29 倍、時価総額 1,104 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の営業利益 45 億円と持ち株の縮減が計画どおりに進み、その後も新しい拠点が利益を積み上げる筋書き。拠点の稼働は着実に進んでいるので、同じ領域の会社と同じ 2 割を置いた。

中立 36% 利益は物価並みに伸びるが、資本コストを稼げない 利益 49 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 3,390 円968 億円

倉庫の能力は新しい拠点の分だけ 1 割増え、単価は物価並みに 1.34 倍になる。物流の利益率は 7% 台で横ばいだ。新しい倉庫の償却と運転手・作業員の人件費が、値上げで得た分を吸い取る。不動産は再開発で面積が 1 割増え、賃料は物価並みに上がる。持ち株は中計の目標ほどには減らず、売却益は時折出るが、利益を押し上げる力は小さい。借り換えで金利が上がり、営業外の収支は今より細る。10 年後の自己資本利益率は 4% 前後で、資本コストを大きく下回る。

(名目の前提)保管・運送の単価は人件費に連れて物価並み、賃料は契約の更新で物価に遅れて上がる。能力と面積の数量は実質で置いた。自己資本は今の 1,080 億円から、売却益を除いた純利益の積み上げと還元で流した(持ち株を売っても、含み益は評価差額として自己資本に入っているので増えない)。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の50億円が10年後に約 64億円(物価で一律に増やすと約 61億円)。営業利益は +3億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 5億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 物流事業:数量 134(取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 8.28(万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価))→ 売上 1,113 億円・営業利益 81 億円。能力 1.12 倍・単価 1.34 倍・利益率7.3%・償却は物価で増やさず按分(10年後 64億円)
  • 不動産事業:数量 24.2(賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 3.95(万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料))→ 売上 96 億円・営業利益 30 億円。面積 1.10 倍・賃料 1.34 倍・利益率 31%

倍率:事業の純利益 42 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.0% が k 7.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 14.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)375 億円。全体の PER 14.29 倍、時価総額 975 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:能力は実質で年 1% 強、単価は物価並みという業界の中心値に、利益率が今と同じ水準にとどまる前提を置いた中心の筋書き。持ち合いの厚さと本業の薄い稼ぎを重く見て、同じ領域の会社の 38% よりやや低い 36% にし、楽観と慎重の両端に厚みを持たせた。

やや悲観 24% 競争と人件費で利益率が上がらない 利益 27 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,401 円400 億円

荷主は運賃と保管料の引き上げに抵抗し、単価は物価を下回る 1.30 倍にとどまる。運転手の確保にかかる費用と建築費の上昇で、物流の利益率は 6% に下がる。羽田や加須の新拠点は稼働が遅れ、償却だけが先に出る。不動産は空室が増え、賃料の上がり方も鈍い。会社は持ち株の売却益で利益を支えるが、本業の営業利益は今の水準から動かない。物価が 3% 上がる間に利益が動かないので、実質では 3 割近い減益になる。

(名目の前提)保管・運送の単価は人件費に連れて物価並み、賃料は契約の更新で物価に遅れて上がる。能力と面積の数量は実質で置いた。自己資本は今の 1,080 億円から、売却益を除いた純利益の積み上げと還元で流した(持ち株を売っても、含み益は評価差額として自己資本に入っているので増えない)。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の50億円が10年後に約 64億円(物価で一律に増やすと約 63億円)。営業利益は +1億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 7億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 物流事業:数量 125(取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 8.04(万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価))→ 売上 1,003 億円・営業利益 61 億円。能力 1.04 倍・単価 1.30 倍・利益率6.1%・償却は物価で増やさず按分(10年後 64億円)
  • 不動産事業:数量 22.0(賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 3.68(万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料))→ 売上 81 億円・営業利益 22 億円。面積 1.00 倍・賃料 1.25 倍・利益率 27%

倍率:稼ぐ力(事業の純利益 27 ÷ k 7% = 338 億円)より資産の床のほうが大きいので、売れる資産の税後 400 億円(floor_assets_oku)を時価総額にそのまま置いた。今の自己資本 1,080 億円に対する PBR は 0.3704 倍。償却を計算どおりに置き直して利益が細り、悲観と同じ床で値が付く。

確率:荷主との交渉で値上げが物価に追いつかず、新しい拠点の稼働も遅れる筋書き。羽田営業所が当初計画から 3 年近く遅れた実績と、利益率が 4% 台まで落ちた年があることを踏まえ、同じ領域の会社並みの 24% を置いた。

悲観 12% 構造的に負け、持ち株も下がって資産で測る 利益 −9 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,401 円400 億円

荷主の自前物流化と運転手不足で、物流の利益率は 3.5% まで落ちる。新しい倉庫は稼働が上がらず、一部は減損になる。不動産は賃料が下がり、空室が増える。株式市場の下落で持ち株の時価は 4 割減り、配当も細る。会社は赤字を借入で埋め、純有利子負債は今より 200 億円ほど増える。優良な会社ではなくなり、価値は稼ぐ力ではなく、持っている資産を売った時の値で測られる。非公開化の話が出ても、割に合う価格は付かない。

(名目の前提)保管・運送の単価は人件費に連れて物価並み、賃料は契約の更新で物価に遅れて上がる。能力と面積の数量は実質で置いた。自己資本は今の 1,080 億円から、売却益を除いた純利益の積み上げと還元で流した(持ち株を売っても、含み益は評価差額として自己資本に入っているので増えない)。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の50億円が10年後に約 64億円(物価で一律に増やすと約 68億円)。営業利益は −4億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 17億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 物流事業:数量 114(取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 7.42(万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価))→ 売上 846 億円・営業利益 26 億円。能力 0.95 倍・単価 1.20 倍・利益率3%・償却は物価で増やさず按分(10年後 64億円)
  • 不動産事業:数量 19.8(賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定))× 価格 3.39(万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料))→ 売上 67 億円・営業利益 15 億円。面積 0.90 倍・賃料 1.15 倍・利益率 22%

倍率:この筋書きの事業の純利益は 5 億円で、稼ぐ力は 100 億円にも届かない。売れる資産で測る:持ち株を 4 割安で売って税を引いた約 370 億円、賃貸不動産(有報の時価 647 億円・簿価 266 億円)を 3 割下げて売り、含み益に税を引いた約 400 億円、物流設備を簿価の 4 割で処分した約 300 億円、運転資金など約 50 億円の合計約 1,120 億円から、増えた純有利子負債約 700 億円を引いた約 420 億円を丸めて 400 億円を床に置き、今の自己資本に 0.37 倍を掛けた(下落率と処分値は筆者の推定)。 営業利益が 6 億円ほどで、EV÷営業利益 は意味を持たないので、資産で測った。

確率:自動化と荷主の自前化で倉庫・運送の付加価値が削がれ、新しい投資の失敗が重なる複合の筋書き。拠点の投資が重く、荷主の交渉力も強いので、無視できない確率として 12% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

物流事業

倉庫の保管、トラックの輸配送、国際輸送、港の荷役に加え、医薬品・医療機器の物流と IT 機器の管理代行を手掛ける。

数量取扱能力(万㎡換算、売上から逆算した筆者の推定)価格万円/㎡・年(保管・運送・国際輸送を合算した実効単価)売上営業利益
今 2026/03 120 6.18 742 53
10 年後 中立 134 8.28 1,113 81

取り方:2026 年 3 月期の物流事業の営業収益 741.86 億円(内部取引の控除前)を、倉庫・運送・荷役の能力を面積に換算した 120 万㎡(会社は開示しておらず、筆者の推定)で割った実効単価。保管料だけでなく運送・国際輸送の取扱料を含む混合値。営業利益 53.4 億円は本社費用の配賦前のセグメント利益。数量は羽田・加須・インドネシアの新しい拠点で増え、単価は人件費に連れて物価並みに上がる。

不動産事業

芝浦と横浜駅西口の鶴屋町に持つオフィスビル、クリニック・住居の複合施設の賃貸とビル管理。

数量賃貸面積(万㎡、売上から逆算した筆者の推定)価格万円/㎡・年(営業収益を賃貸面積で割った実効賃料)売上営業利益
今 2026/03 22.0 2.95 65 20
10 年後 中立 24.2 3.95 96 30

取り方:2026 年 3 月期の不動産事業の営業収益 64.8 億円を、賃貸面積 22 万㎡(開示を確かめられず、筆者の推定)で割った実効賃料。セグメント利益 20.3 億円(利益率 31%)。賃料は契約の更新で物価に 1〜2 年遅れて上がり、面積は芝浦・鶴屋町の再開発の分だけ増える。全社の営業利益 42.9 億円との差 30.8 億円は本社費用と内部取引の消去で、筋書きでは調整として置く。

リスクと懸念

持ち株の価格下落

上場株 30 銘柄の時価は、時価総額に並ぶ大きさだ。最大の銘柄が不動産会社のヒューリックで、金利と不動産市況の影響が集中する。株式市場が 3 割下がれば、自己資本と含み益、配当収入が同時に目減りする。

金利の上昇と借り換え

純有利子負債は 510 億円で、営業利益の 12 倍にあたる。借り換えのたびに金利が上がり、10 年後には利払いが今より年 13 億円ほど増える試算になる。倉庫の利益率が薄い会社は、この分を吸収する余力が小さい。

新しい拠点の稼働遅れ

羽田営業所は当初の竣工予定から 3 年近く遅れて 2026 年 6 月に開いた。建築費の上昇が理由とされる。中計は 3 年で 360 億円を投じるので、稼働が遅れると償却だけが先に出て、利益率が下がる。

人手不足と運送費の上昇

運送子会社は合計で約 1,000 台の車両を持つ。運転手の確保と 2024 年問題で費用が上がり、荷主に転嫁しきれないと利益を削る。規模の小さい会社は、大手より交渉力が弱い。

統治と株主構成

大株主に取引先が並ぶ持ち合いが厚く、ダルトンらの提案が通るかは読めない。対立が続けば経営の力が割かれる。逆に、提案が通って持ち株が一気に売られれば、取引関係が傷むおそれもある。

売却益に頼った利益

2026 年 3 月期の純利益 67 億円には、保有不動産と株の売却益が入る。2027 年 3 月期の会社予想もヒューリック株の売却益 50 億円を含む。売るものが減れば、本業の稼ぎ 40 億円強に戻る。

今後の分かれ目

持ち株の売却が 3 年 100 億円の目標を大きく超え、自社株買いに回ったら
戻り方の前提が変わる。楽観の確率を上げ、余った現金の戻り方を見直してよい。
ダルトンらの提案で、非公開化やスピンオフの検討が表に出たら
会社が持つ資産の価値が表に出やすくなる。楽観の確率を上げる。ただし買い手が付く価格は、悲観の床と事業の稼ぐ力の間にある。
物流のセグメント利益率が 8% 近くまで上がったら
医薬品・医療機器の専門物流が稼ぎを押し上げている証拠になる。中立から、やや楽観・楽観へ確率を移す。
2028 年 3 月期の営業利益が中計の 45 億円に届かなかったら
新しい拠点の償却と人件費が重いと見て、やや悲観の確率を上げる。
ヒューリックなど大きな持ち株の時価が 3 割下がったら
含み益と配当が細り、悲観の床が下がる。余った現金の額を見直す。
借り換えの金利が国債に 1% 以上の上乗せになったら
利払いの増え方が試算より大きくなる。純利益を下げ、やや悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 物流のセグメント利益率(医薬品・医療機器・IT 機器の拠点の稼働)
  • 持ち株の売却額と自社株買い、総還元性向 45% の実績
  • ダルトンらの株主提案と会社の対応
  • 羽田・加須・インドネシアの新拠点の稼働率と償却の出方
  • 借り換えの金利と純有利子負債の推移
  • 賃貸等不動産の時価と、芝浦・鶴屋町の再開発の進み方

倍率と資本コストの決め方

今の値段から逆算せず、能力と名目の単価から利益を積んだ。倍率は資本コスト 7% の逆数 12.5 倍を上限に、中立は上限の 9 割に置いた(堀が普通なことは式の残る割合に入っているので二重に引かない)。持ち株の税後評価額に戻り方 0.5 を掛けて足した(賃貸等不動産の含み益は賃料が純利益に残るので足さず、悲観の床にだけ使う)。時価総額が持ち株の時価と並ぶ点は見たが、倍率の根拠にはしていない。2026 年 3 月期の売却益込みの純利益は起点にせず、経常利益から出した 42 億円を使った。新リース会計基準(2028 年 3 月期)で数字の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→14.17 倍・やや楽観 PER 11.25→14.29 倍・中立 PER 11.25→14.29 倍)。 2026-10-22:余り資産を R4 の holdings・rental に移したので、時価総額を式で出し直した(楽観〜中立の PER は新しい上限に置き直し、ほかは倍率そのまま:楽観 1216.9 → 1000.3(PER 14.29 倍)・やや楽観 1103.8 → 828.8(PER 14.29 倍)・中立 975.2 → 700.2(PER 14.29 倍))。

資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +0.5% を足した 8.0%。事業は傾いていないので上乗せは置かない。同じ領域の三井倉庫ホールディングス・住友倉庫・日本トランスシティと同じ水準。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.00%。

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割安 ファイズホールディングス9325 アマゾンの物流現場を人手で支える会社。成長は本物だが、顧客の一極集中と親会社の存在が重い 本質価値との差 +54.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) やや割安 ケイヒン9312 京浜港に根を張る小さな物流会社。国内の稼ぐ力は堅いが、新本社に投じた 118 億円の稼ぎが焦点。利益で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.7% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 大運9363 大阪の小さな港運会社。本業は堅実で資産も厚いが、株主に戻る道筋が弱く、今の値段はほぼ妥当だ 本質価値との差 +27.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 キムラユニティー9368 トヨタの部品を包み運ぶ手堅い会社。赤字知らずだが伸びは物価止まりで、利益で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +23.5% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 上組9364 東京港・神戸港の自社単独ターミナルという免許制の堀と実質無借金が強みだが、成長は鈍く、稼ぐ力で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +6.8%) やや割安 伊勢湾海運9359 名古屋港の港湾運送の中堅。現金は時価総額の 9 割と厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 エーアイテイー9381 日中の輸入物流を握る身軽な仲介業。現金は厚いが、利益の質は運賃次第で、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 日本トランスシティ9310 四日市港に根を張る堅実な物流会社。利益率が薄く、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かないが、今の値段は 10 年の価値とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.7% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 サンリツ9366 精密機器の輸出梱包の老舗。新倉庫で伸びるが、借入が重く稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 伏木海陸運送9361 富山の港を一手に担う港湾の会社。地元では代わりがいないが、石炭とチップの先細りと設備の更新が重く、やや割高 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 東陽倉庫9306 名古屋地盤の倉庫・運送の中堅。賃貸不動産に含み益があるが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 三菱倉庫9301 丸の内などの含み益は悲観の下値を支えるが、利益で測ると物流の利益率の回復は遅く、今の値段は割高 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 東京汽船9193 東京湾の大型船を押し引きする曳船の老舗。手元の現金が時価総額に迫るが、本業はほぼ稼がず、値段はおおむね妥当 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 杉村倉庫9307 大阪港の倉庫と賃貸ビルを持つ老舗。財務は堅いが成長が遅く、含み益を足しても今の値段は高め。 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 名港海運9357 名古屋港に根を張る港湾運送の老舗。資産は厚いが稼ぐ力が資本に見合わず、本質価値は今の時価総額を3割強下回る 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 トレーディア9365 中国向けが半分の国際物流の仲介会社。利益は薄いが保有株と倉庫が支えるが、本質価値は今の時価総額をやや下回る。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 東洋埠頭9351 港の倉庫と荷役の老舗。含み益のある株は多いが、本業の稼ぎは資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 住友倉庫9303 持ち株と賃貸ビルの含み資産は厚いが、本業の利益で測ると 10 年の伸びは小さく、今の値段は割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 三井倉庫ホールディングス9302 稼ぎの質は改善したが、利益の伸びは物価並み。賃貸の含み益を足さず賃料を残して測ると、10年の価値は今の値段の5割ほどにとどまる 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 中央倉庫9319 京都の倉庫・運送に持ち合い株が時価総額の半分あるが稼ぐ力は細く、酒類物流の買収も重く、今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 兵機海運9362 姫路の鉄鋼の船と港を担う小さな物流会社。大株主 2 社が株を取り合うが、ROE は資本コストに届かず、価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −31.3% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 丸八倉庫9313 倉庫と土地は良いが、稼ぎは自己資本の 3% 前後。帳簿の半値でも、稼ぐ力から見れば割高だ 本質価値との差 −38.8% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 澁澤倉庫9304 利益は薄く、値段は資産の価値に近い。含み益を現金に変える速さが、割高か否かを分ける 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 東海運9380 セメント輸送と港湾物流で 100 年を超えた老舗。稼ぐ力に比べて資産が重く、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 櫻島埠頭9353 大阪港で石炭と油・化学品を預かる港湾の会社。本業は薄く、利益の半分近くは持ち合い株の配当。脱炭素で石炭が細り、今の値段は割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 大東港運9367 東京港の食品輸入に強い港湾運送の中堅。堅実だが利益率は頂で、今の時価総額は重い 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 川西倉庫9322 特別配当で目を引くが、稼ぐ力は資本コストの半分。10 年の利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 リンコーコーポレーション9355 新潟港の荷役を一手に担う老舗。港とホテルの資産は重く、稼ぐ力は資本コストに遠い 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 キユーソー流通システム9369 食品物流の堅実さは本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。10年で見ても今の値段は大幅に割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.6%)

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読んだ資料

  1. 中期経営計画 2025-2027(安田倉庫、2025 年 5 月)
  2. 安田倉庫 決算(2026 年 3 月期、物流ニュースの LNEWS)
  3. ダルトンら、安田倉庫株式の 5.17% 取得(LOGI-BIZ online)

分析日 2026-10-16