株譜
AI 銘柄分析 · 証券、商品先物取引業 · 試作

アイザワ証券グループ 8708

稼ぐ力は低いのに、配当の多さと保有株で値段が支えられている。本業の利益で測ると今の値段は高い

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)698 円218 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,524 円476 億円差 −54.2%
10 年後から見ると 割高 価値 698 円218 億円 · 差 −54.2% · 期待の年率 −1.0%
期待の年率リターン(10 年)−1.0%資本コスト比 −9.5 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アイザワ証券グループは、個人の資産運用を相談で支える独立系の対面証券である。投資信託、株式、アジア株の売買と、預かった資産に応じた報酬で稼ぐ。創業は大正 7 年にさかのぼる。

筆者の結論は、今の値段は割高だ。本業の稼ぐ力が資本コストに届かないからだ。2026 年 3 月期の営業利益はほぼゼロで、純利益 27 億円の大半は投資有価証券の売却益だった。

中身が悪いわけではない。総預り資産は 2.4 兆円に増え、投資信託などの「ストック商品」も 5,600 億円を超えた。相場に左右されにくい収入が育っている。

ただし、人件費など経費が毎年増え、売上の伸びを食う。今の利益水準は 10 年の平均像ではなく、相場の追い風の上にある。

7% 台の配当利回りに目が行きがちだが、6 割ほどは特別配当で、2028 年 3 月期までの約束だ。原資は保有株の売却益であり、毎年の稼ぎではない。

保有株という資産は確かに厚い。筆者はこれを事業と切り離し、別に評価した。それでも、事業の価値が薄いため、中立の筋書きで 10 年後の価値は今を大きく下回る。

上振れの筋書きでも、今の値段をわずかに超える程度だ。楽観を重ねなければ、今の値段は正当化できない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「持ち続けたい事業」とは言いにくい。

理由は、本業が資本コストを稼げないからだ。営業利益は 10 年のうち大半が小さな数字にとどまり、直近もほぼゼロだった。純利益は、保有株の売却益に頼っている。

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、見た目の純利益より小さい。人を抱える費用が毎年物価で上がり、システムへの投資も要るからだ。

堀は、顧客との関係にある。しかし規模が小さく、世代交代で切れやすい。強い堀とは呼べない。

資本の使い方は、方向がよい。還元を明文で約束し、売却益を配当に回している。ただ、それは資産を換金して返しているのであって、事業が稼いだお金ではない。

安全域で見ると、この会社の価値は二つに分かれる。事業そのものは、稼ぐ力に見合う小さな価値しかない。保有株は、時価で見ればまとまった額になる。

筆者は、その保有株だけを事業と切り離して足した。足しても、今の値段は事業の価値を高く見積もりすぎている。

逆に悲観の筋書きでも、保有株の売却で一定の下値は残る。ただ、割安と言えるほどの余裕はない。

何で稼ぐ会社か

収益の柱は証券事業で、営業収益の 95% を占める。残りは投資事業と運用事業だ。

証券事業の収入は大きく三つに分かれる。

一つ目は売買に連動する手数料だ。株式の委託手数料と、自己資金で売買するトレーディング損益がこれにあたる。2026 年 3 月期は委託手数料が好調で、受入手数料の合計は 167 億円と 2 割近く増えた。相場が荒れれば急に増え、冷えれば急に減る。

二つ目は、預り資産に連動する収入だ。投資信託の販売手数料に加え、持ち続けてもらう間に入る信託報酬、ラップ口座の報酬がある。会社は、この「ストック型」の収益で販管費の 4 割を賄うことを目標に掲げている。

三つ目は、信用取引の貸付などから入る金融収益だ。金利が上がっても、資金調達の費用も同じように増えるため、利ざやは薄い。

連結の社員は約 700 人。営業収益は 1 人あたり 3,000 万円ほどで、経費が重い構造だ。

新しい取り組みも二つある。一つは、IFA(独立系の資産アドバイザー)や預金金融機関と組み、積立投資の口座を集めるプラットフォーム事業だ。その預り資産は 3,600 億円を超え、前の期から 900 億円ほど増えた。もう一つは、顧客の人生設計から逆算して提案する「ゴールベース型」の営業で、2026 年 4 月に全店へ広げた。

投資事業はアイザワ・インベストメンツが担い、上場株、未上場ファンド、国内の賃貸住宅に投資する。運用事業のあいざわアセットマネジメントは、未公開株のセカンダリー投資が中心で、ヘッジファンドからは撤退した。両方とも直近は赤字だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、あるが小さい。

強みは、相談を重ねて築いた顧客との関係と、アジア株など幅広い商品を扱える点にある。対面で資産の悩みを聞く営業は、手数料の安さだけでは奪われにくい。

弱みは、規模と収益性だ。営業収益は 200 億円台で、野村や大和の数十分の 1 にすぎない。システムも商品開発も、大手と同じ水準では投資できない。

値決めの力も弱い。ネット証券は売買手数料をゼロに近づけており、対面にも値下げの圧力が及ぶ。会社が信託報酬へ軸足を移すのは、その圧力に備えた動きだ。ただし信託報酬の単価は、売買手数料より薄い。

資本効率は低い。ROE の過去 10 年の中央値は 4.6%で、資本コストを下回り続けた。2023 年 3 月期は赤字、営業利益が 10 億円を超えた期は、過去 12 期で 4 回だけだ。

直近の 5.8% も、保有株の売却益に支えられた数字で、本業の力ではない。

経営の資本配分には、変化の兆しがある。総還元性向 50% 以上と特別配当を約束し、株主への還元を明確にした。一方で、投資事業は評価損が出ており、その資金の使い方には疑問が残る。

創業家の藍澤不動産が約 16%(大株主表の要約)を持つ安定株主で、経営の方向は長い目で保たれる。ただし、外からの圧力は働きにくい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

証券業は、相場そのものに収益が連動する。株価が上がれば預り資産も売買も増え、下がれば逆に動く。

今は追い風が吹いている。新しい NISA のおかげで、個人が預金から投資へお金を動かしている。物価が年 3% で上がる世界では、株価と預り資産の名目額も押し上げられる。

一方で、手数料の単価は下がり続ける。ネット証券は国内株の売買手数料を無料にした。対面証券はこれに直接さらされにくいが、安さに慣れた世代が顧客になれば、対面の高い手数料を払う理由は薄れる。

競争は三方向から来る。大手の野村・大和・SMBC 日興は、富裕層を囲い込む。同じ独立系の岡三証券、東海東京フィナンシャル・ホールディングス、岩井コスモ証券、丸三証券は、地域や顧客層で同じ顧客を取り合う。そして SBI 証券や楽天証券は、若い世代の最初の口座を押さえている。

人口の動きも逆風だ。国内の人口は年 0.5% ほど減る。対面の顧客は高齢層に偏り、相続のたびに資産が他社へ移る恐れがある。

追い風もある。小さな会社の経営者が高齢になり、事業承継や株式の売却の相談が増える。地域に根を張る証券には、その入り口がある。ただし地銀や大手も同じ市場を狙う。

もう一つ、IFA や預金金融機関と組む動きは、業界の新しい流れだ。自前の営業社員を増やさずに預り資産を伸ばせる。アイザワがこの分野で先行できるかは、まだ見えない。

業界の収益は数年ごとに大きく振れる。足元は山に近く、今の利益を平時の姿と見るのは危うい。

資本政策と M&A

資本政策の中心は、2025 年からの中期経営計画の還元方針だ。総還元性向 50% 以上、株主資本配当率 2% 程度以上、これに年 22 億円ほどの特別配当(2028 年 3 月期まで)を加える。

2026 年 3 月期の配当は、金額で純利益を超える水準になった。特別配当の原資は、投資有価証券の売却益だ。

この資金源に限りがある点が要になる。売却益は持っている株を売って得る一回限りの利益であり、売れる株が減れば原資も減る。2025 年 3 月期に 250 億円ほどあった投資有価証券も、売れば売っただけ減る。

投資事業は、上場株、未上場ファンド、国内の賃貸住宅へ資金を投じる。直近は評価損などで赤字になった。会社は「グレードアップ」を掲げており、再建の途上にある。

運用事業は、ヘッジファンドから撤退した。M&A は小さく、事業の入れ替えで進める。

株主は、創業家の資産管理会社である藍澤不動産が最大で、代表取締役の藍澤卓弥氏もその資産管理会社を通じて保有する。大量保有報告書には、安定株主として持つと書かれている。外部の投資家による提案は、確認できていない。

TOB や再編の可能性はあるが、創業家の持ち分が厚く、筆者は評価に上乗せしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

預り資産は 2.4 兆円まで増え、中期経営計画の目標 2.5 兆円は目前だ。ストック商品も 5,600 億円を超えた。相場に左右されにくい収入が、確実に積み上がっている。

IFA や預金金融機関と組むプラットフォーム事業は、1 年で預り資産が 900 億円以上増えた。自前の営業社員を増やさず、他社の顧客を取り込む形で伸びている。この仕組みが広がれば、固定費をかけずに預り資産が増える。

ゴールベース型の営業も、全店に広がった。顧客のライフプランから逆算して提案する営業は、売買の回数ではなく預り資産の大きさで稼ぐ。対面の強みを生かせる。

物価が年 3% で上がる世界では、預り資産の名目額も自然に増える。新しい NISA で投信を長く持つ人も増え、信託報酬は積み上がる。

投資事業と運用事業の赤字は、整理の過程にすぎない。ヘッジファンドから撤退し、損失の出る事業を絞った。再建が進めば、足を引っ張る赤字が消える。

還元の約束も明確だ。総還元性向 50% 以上、年 22 億円ほどの特別配当、DOE 2% 以上。株主に報いる姿勢は、はっきりしている。

ここまでうまく運べば、10 年後の預り資産は実質で 4 割多い 3.4 兆円。営業利益は 50 億円規模に達する。

慎重な見方

今の利益は、相場の追い風に乗っているだけだ。営業利益は 2026 年 3 月期でほぼゼロ。過去 10 年を見ても、2017 年、2019 年、2022 年、2023 年と、本業は何度も赤字になった。

純利益が出ているのは、投資有価証券の売却益のおかげだ。売却益は持ち株を売って得る一回限りの利益で、いつまでも続かない。特別配当の原資もそこにある。

預り資産が 2.4 兆円に増えたのは、相場の上昇が大きい。評価額が増えただけで、顧客が増えたわけではない。相場が 3 割下がれば、預り資産も信託報酬も同じだけ減る。

経費は毎年増える。2026 年 3 月期の販管費は 10% 近く増えた。人件費は物価で上がり、売上が物価ほど伸びなければ、利益率は削られる。

投資事業と運用事業は、赤字が続いている。「グレードアップ」「再構築」と言うが、成果は数字に表れていない。ヘッジファンドからの撤退は、失敗を認めたとも読める。

顧客の高齢化も止まらない。相続された資産は、ネット証券に流れやすい。担当者の顔を知らない子の世代が、対面の手数料を払い続けるとは限らない。

営業収益が 200 億円台の会社は、システムや規制対応の固定費を薄められない。野村・大和・SBI との差は広がる一方だ。

前の中期経営計画では、預り資産 2 兆円と固定費カバー率 50% の目標が届かなかった。今回だけ違う結果になる保証はない。

どちらに重みを置いたか

強気の指摘のうち、預り資産とストック商品の積み上がりは本物だ。プラットフォーム事業が伸びていることも確かだ。ただし、その増加の多くは相場の上昇による。

慎重な指摘が、より強い。10 年の ROE の中央値が資本コストを下回り、営業利益の赤字が何度もあった事実は、会社の実力そのものを示している。純利益が売却益に支えられている点も重い。

確率は、中立を最も厚くしつつ、悲観側に寄せた。楽観とやや楽観で 3 割弱、やや悲観と悲観で 3 割強とした。保有株という下支えがあるため、悲観の深さは限られる。

楽観の筋書きでも、事業の稼ぐ力が資本コストを少し超える程度にとどまり、今の値段をわずかに超えるだけだ。全体の価値は、今を大きく下回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 994 円310 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 389 円121 億円)。 今の値に割り戻すと 698 円218 億円、今との差 −54.2%、 期待の年率 −1.0%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 2,079 円649 億円 608 円190 億円 +76.3% +5.8% 188 円59 億円
やや楽観 20% 1,486 円464 億円 480 円150 億円 +29.0% +2.6% 393 円123 億円
中立 38% 1,086 円339 億円 400 円125 億円 −2.4% −0.2% 565 円176 億円
やや悲観 24% 430 円134 億円 320 円100 億円 −50.8% −6.8% 180 円56 億円
悲観 11% 320 円100 億円 192 円60 億円 −66.4% −10.3% 56 円18 億円
加重平均100% 994 円310 億円389 円121 億円 −9.3% −1.0% 1,383 円432 億円

今の株価時価総額 1,524 円476 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 預り資産が実質で 4 割増え、投資事業の赤字も消える 利益 42 億円 · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 2,079 円649 億円

IFA や預金金融機関と組むプラットフォーム事業が広がり、他社の顧客を取り込む形で預り資産が増える。総預り資産は実質で 4 割多い 3.4 兆円に達し、ストック商品が収益の柱になる。

ゴールベース型の営業が定着し、売買の回数に頼らず預り資産の大きさで稼ぐ形ができる。売買手数料の単価は下がるが、売買代金そのものは増え、収入は物価並みに伸びる。

投資事業は整理が進んで黒字に転じ、運用事業の赤字も消える。経費は物価で上がるが、預り資産の伸びが吸収し、営業利益は 50 億円規模まで増える。

本業の ROE は 10% 近くに届き、資本コストをわずかに超える。還元は総還元性向 7 割程度に高まる。ただし、これが実現しても、今の値段を大きくは超えない。

  • 預り資産連動(信託報酬・投信募集など):数量 3.4(総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質))× 価格 44(預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目))→ 売上 148 億円・営業利益 30 億円。総預り資産 3.4 兆円(実質 1.42 倍)× 1 兆円あたり 43.51 億円(今の 1.30 倍)、営業利益率 20%
  • 売買連動(委託手数料・トレーディング):数量 1.7(株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定))× 価格 95(売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目))→ 売上 157 億円・営業利益 17 億円。売買代金換算 1.65 兆円(実質 1.10 倍)× 1 兆円あたり 95.4 億円(今の 1.28 倍。物価 1.34 倍に対し、ネットとの競争で手数料率が約 1 割下がる)、営業利益率 11%
  • 金融収支・その他:数量 38.0(貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの金融収益(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。金融収益の元になる残高 38(百億円・実質 1.27 倍)× 0.344(今の 1.34 倍)、営業利益率 5%
  • 投資・運用事業:数量 70.0(投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの収益(億円・名目))→ 売上 24 億円・営業利益 3 億円。投資・運用残高 70(十億円・実質 1.75 倍)× 0.3417(今の 1.34 倍)、営業利益率 12%

倍率:事業の純利益 40 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)150 億円。全体の PER 12.64 倍、時価総額 649 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:預り資産の伸び、売買の活況、投資事業の黒字化がすべてそろう必要がある。本業の ROE が資本コストを超えたことが 10 年で一度もない会社なので、1 割未満とした。

やや楽観 20% ストック収入が育ち、利益は 30 億円台へ 利益 29 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,486 円464 億円

預り資産は実質で 3 割ほど増え、総預り資産は 3 兆円に乗る。ストック商品が着実に増え、売買手数料の落ち込みを補う。

プラットフォーム事業は伸びるが、他社の顧客を取り込む競争も激しく、単価は物価ほど上がらない。営業社員の生産性は上がり、経費の増加は何とか売上で吸収できる。

投資事業は赤字が止まり、損益はほぼ均衡する。運用事業の赤字も縮む。営業利益は 30 億円台に乗る。

ROE は 7% 台で、会社の目標 8% の手前にとどまる。資本コストには届かず、ためた利益は額面未満の価値にしかならない。還元は総還元性向 5 割強で続く。

  • 預り資産連動(信託報酬・投信募集など):数量 3.0(総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質))× 価格 43(預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目))→ 売上 129 億円・営業利益 22 億円。総預り資産 3.0 兆円(実質 1.26 倍)× 1 兆円あたり 42.84 億円(今の 1.28 倍)、営業利益率 17%
  • 売買連動(委託手数料・トレーディング):数量 1.5(株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定))× 価格 92(売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目))→ 売上 139 億円・営業利益 13 億円。売買代金換算 1.5 兆円(実質 1.00 倍)× 1 兆円あたり 92.42 億円(今の 1.24 倍。物価 1.34 倍に対し、ネットとの競争で手数料率が約 1 割下がる)、営業利益率 9%
  • 金融収支・その他:数量 34.0(貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの金融収益(億円・名目))→ 売上 12 億円・営業利益 −1 億円。金融収益の元になる残高 34(百億円・実質 1.13 倍)× 0.344(今の 1.34 倍)、営業利益率 -10%
  • 投資・運用事業:数量 50.0(投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの収益(億円・名目))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。投資・運用残高 50(十億円・実質 1.25 倍)× 0.3417(今の 1.34 倍)、営業利益率 0%

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.2% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)150 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 464 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ストック商品とプラットフォーム事業が伸びているのは事実で、会社の目標も届く範囲にある。ただし経費の増加が利益を削ってきた実績があり、2 割にとどめた。

中立 38% 預り資産は小幅に増えるが、経費に食われて利益は 20 億円前後 利益 18 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,086 円339 億円

預り資産は実質で 1 割強の増加にとどまる。相場の上昇で名目額は増えるが、顧客の高齢化と相続による流出が、増加分の多くを食う。

売買に連動する収入は細る。個人の売買はネット証券に移り、対面は投信の長期保有に軸足を移す。売買代金は実質で 1 割強減り、1 兆円あたりの収入も物価ほどは上がらない。

信託報酬は増えるが、売買手数料の減少を完全には補えない。営業社員は増やせず、人件費は物価で上がる。投資事業と運用事業は、小さな赤字が残る。

営業利益は 20 億円前後で、今の会社予想の延長にとどまる。ROE は 5% 前後で、資本コストには届かない。特別配当は 2028 年 3 月期で終わり、還元は利益の 7 割ほどに落ち着く。会社の姿は、今とあまり変わらない。

  • 預り資産連動(信託報酬・投信募集など):数量 2.7(総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質))× 価格 42(預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目))→ 売上 113 億円・営業利益 16 億円。総預り資産 2.7 兆円(実質 1.13 倍)× 1 兆円あたり 41.84 億円(今の 1.25 倍)、営業利益率 14%
  • 売買連動(委託手数料・トレーディング):数量 1.3(株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定))× 価格 90(売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目))→ 売上 117 億円・営業利益 9 億円。売買代金換算 1.3 兆円(実質 0.87 倍)× 1 兆円あたり 90.18 億円(今の 1.21 倍。物価 1.34 倍に対し、ネットとの競争で手数料率が約 1 割下がる)、営業利益率 8%
  • 金融収支・その他:数量 30.0(貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの金融収益(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 −4 億円。金融収益の元になる残高 30(百億円・実質 1.00 倍)× 0.344(今の 1.34 倍)、営業利益率 -34%
  • 投資・運用事業:数量 40.0(投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの収益(億円・名目))→ 売上 14 億円・営業利益 −2 億円。投資・運用残高 40(十億円・実質 1.00 倍)× 0.3417(今の 1.34 倍)、営業利益率 -15%

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.7% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)150 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 339 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:強気の指摘と慎重な指摘のちょうど中間で、最も起こりやすい筋書き。相場の山と谷をならして置いた。

やや悲観 24% 世代交代と手数料の低下で、本業はほぼ利益が出ない 利益 5 億円 · PER 6.6 倍 · 株価時価総額 430 円134 億円

顧客の世代交代が進み、相続のたびに預り資産が他社へ流れる。預り資産は実質で 4% ほど減る。

売買手数料はネットとの競争で大きく下がり、売買代金は 3 割近く減る。信託報酬は残るが、投信の乗り換えも細る。

人件費は物価で上がり続け、営業社員の削減は進めにくい。拠点を絞っても、費用の下げは売上の下げに追いつかない。営業利益は 2 億円ほどに落ちる。

投資事業の赤字は続き、運用事業は縮む。純利益は保有株からの配当に頼る形になり、ROE は 1% 前後。還元は DOE の最低線まで下がる。配当や自社株買いを保有株の売却で払う局面も出てくる。

  • 預り資産連動(信託報酬・投信募集など):数量 2.3(総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質))× 価格 39(預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目))→ 売上 91 億円・営業利益 7 億円。総預り資産 2.3 兆円(実質 0.96 倍)× 1 兆円あたり 39.49 億円(今の 1.18 倍)、営業利益率 8%
  • 売買連動(委託手数料・トレーディング):数量 1.1(株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定))× 価格 83(売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目))→ 売上 88 億円・営業利益 2 億円。売買代金換算 1.05 兆円(実質 0.70 倍)× 1 兆円あたり 83.47 億円(今の 1.12 倍。物価 1.34 倍に対し、ネットとの競争で手数料率が約 1 割下がる)、営業利益率 2%
  • 金融収支・その他:数量 26.0(貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの金融収益(億円・名目))→ 売上 9 億円・営業利益 −4 億円。金融収益の元になる残高 26(百億円・実質 0.87 倍)× 0.344(今の 1.34 倍)、営業利益率 -45%
  • 投資・運用事業:数量 30.0(投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの収益(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 −3 億円。投資・運用残高 30(十億円・実質 0.75 倍)× 0.3417(今の 1.34 倍)、営業利益率 -30%

倍率:ROE 1.0%(事業の純利益÷自己資本)。k 8.5% を大きく下回り、稼ぐ力が細る筋書きなので、上限 11.1 倍の 7 割へ引き上げず、6.56 倍に置いた。

確率:顧客の高齢化と手数料の低下は、すでに進行中の変化。本業の赤字を何度も出した実績もあり、強気側より厚く置いた。

悲観 11% 相続でネットへ流出し、対面の営業が赤字に沈む 利益 −8 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 320 円100 億円

相続で資産の流出が止まらず、預り資産は実質で 3 割近く減る。大幅な相場の下落が重なり、信託報酬も縮む。

売買代金は半分近くに縮み、手数料の単価も下がる。営業社員の採用は止まり、中核の人材は大手やネット系に移る。店舗を絞っても、賃借料は契約が残る間は固定費として重く、赤字を止められない。

営業利益は 10 億円規模の赤字に沈み、投資事業の損失も続く。配当は最低限になり、保有株を売って穴を埋める。

市場は、もう優良な会社とは見ない。保有株の売却と、顧客基盤や拠点の他社への譲渡が、価値の下支えになる。大手や地銀による買収・再編に組み込まれる可能性も出る。

  • 預り資産連動(信託報酬・投信募集など):数量 1.7(総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質))× 価格 37(預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目))→ 売上 63 億円・営業利益 1 億円。総預り資産 1.7 兆円(実質 0.71 倍)× 1 兆円あたり 36.82 億円(今の 1.10 倍)、営業利益率 2%
  • 売買連動(委託手数料・トレーディング):数量 0.8(株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定))× 価格 78(売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目))→ 売上 63 億円・営業利益 −3 億円。売買代金換算 0.8 兆円(実質 0.53 倍)× 1 兆円あたり 78.26 億円(今の 1.05 倍。物価 1.34 倍に対し、ネットとの競争で手数料率が約 1 割下がる)、営業利益率 -5%
  • 金融収支・その他:数量 20.0(貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの金融収益(億円・名目))→ 売上 7 億円・営業利益 −4 億円。金融収益の元になる残高 20(百億円・実質 0.67 倍)× 0.344(今の 1.34 倍)、営業利益率 -60%
  • 投資・運用事業:数量 20.0(投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定))× 価格 0.34(数量 1 あたりの収益(億円・名目))→ 売上 7 億円・営業利益 −5 億円。投資・運用残高 20(十億円・実質 0.50 倍)× 0.3417(今の 1.34 倍)、営業利益率 -80%

倍率:本業は赤字で、稼ぐ力(事業の純利益÷k)はゼロ。売れる資産の方が価値を持つ。今の自己資本 475 億円に 0.21 倍を掛け、下の床の 100 億円に合わせた。

確率:大型の相場下落と相続による流出が重なる複合の筋書き。確率は低いが、起これば本業が赤字に沈むので 1 割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

預り資産連動(信託報酬・投信募集など)

投資信託の募集手数料、信託報酬、ラップ口座の報酬など、預かった資産の残高に応じて入る収入。

数量総預り資産残高(兆円・今の値段で測った実質)価格預り資産 1 兆円あたりの手数料収入(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 2.4 33 80 8
10 年後 中立 2.7 42 113 16

取り方:2026 年 3 月期の受入手数料 167 億円のうち、募集・売出し取扱手数料とその他受入手数料(主に信託報酬)の合計を約 80 億円と推定した(内訳の開示は取れていない)。総預り資産は 2026 年 3 月末の 2 兆 3,855 億円で、1 兆円あたり 33.5 億円(残高の約 0.33%)。数量は物価を除いた実質の残高、物価 3% は価格に入れた。営業利益は証券事業の利益 10.5 億円を、人件費の按分で推定して 8 億円とした。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

売買連動(委託手数料・トレーディング)

株式の委託手数料と、自己資金で売買するトレーディング損益。相場と売買の活発さで大きく振れる。

数量株式の年間売買代金に換算した数量(兆円・実質。推定)価格売買代金 1 兆円あたりの収益(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1.5 75 112 6
10 年後 中立 1.3 90 117 9

取り方:委託手数料を約 87 億円(推定)、トレーディング損益 24.7 億円の合計 111.8 億円。売買代金は開示がないため、手数料率を平均 0.6%(アジア株を含み高め)と置いて約 1.5 兆円と推定し、1 兆円あたり 74.5 億円とした。数量は物価を除いた実質。営業利益は推定で 5.5 億円。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

金融収支・その他

信用取引の貸付などの金融収益。資金調達の金融費用を差し引いて営業利益に入れる。

数量貸付・運用に回る残高に相当する数量(百億円・実質。推定)価格数量 1 あたりの金融収益(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 30.0 0.26 8 −3
10 年後 中立 30.0 0.34 10 −4

取り方:営業収益の合計から他の三つを引いた約 7.7 億円。金融費用は、営業利益 0.26 億円の逆算で約 10.7 億円と推定し、差し引いて営業利益は −3 億円とした。残高は開示がないので、貸付・運用に約 3,000 億円が回るとして数量を 30(百億円)とした。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

投資・運用事業

アイザワ・インベストメンツの上場株・未上場ファンド・賃貸住宅への投資と、あいざわアセットマネジメントの未公開株のセカンダリー運用。

数量投資・運用に回る残高に相当する数量(十億円・実質。推定)価格数量 1 あたりの収益(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 40.0 0.26 10 −11
10 年後 中立 40.0 0.34 14 −2

取り方:投資事業の営業収益 8.3 億円と運用事業 1.9 億円の合計 10.2 億円。セグメント利益は投資 −7.2 億円、運用 −3.6 億円で合計 −10.8 億円。残高は開示がないため約 400 億円と推定した。本社費などの調整はプラス 0.6 億円で、四つの合計は営業利益 0.3 億円に合わせた。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

リスクと懸念

本業の利益がほぼゼロという事実

2026 年 3 月期の営業利益は 0.3 億円。純利益の大半は投資有価証券の売却益だった。売れる株が減れば、特別配当の原資も細る。営業赤字の期は過去 12 期で 5 回ある。

相場の下落と預り資産の目減り

預り資産も信託報酬も、評価額に連動する。2026 年 3 月期の預り資産の増加 4,200 億円の多くは、相場の上昇によるとみられる。株価が 3 割下がれば、ストック収入も同じだけ減る。売買に連動する収入は、さらに大きく落ちる。

経費の増加

2026 年 3 月期の販管費は 10% 近く増えた。人件費は物価で上がり、人を増やすほど固定費が重くなる。売上が経費の伸びに追いつかなければ、営業利益は赤字に戻る。

投資・運用事業の赤字

投資事業は評価損で、運用事業はヘッジファンド撤退の費用で、それぞれ赤字だった。再建は途上にあり、赤字が長引けば、証券事業の稼ぎを毎年削る。

顧客の高齢化と相続による流出

対面の顧客は高齢層に偏る。相続された資産は、子の世代がネット証券へ移すことが多い。担当者との関係は引き継がれにくく、預り資産が静かに減る恐れがある。

手数料の低下と規模の小ささ

ネット証券の売買手数料はゼロに近い。対面にも値下げの圧力がかかる。営業収益が 200 億円台の会社は、システムと規制対応の固定費を薄めにくい。

店舗の賃借と新リース会計基準

店舗は賃借とみられ、家賃は売上が落ちても減らない固定費だ。新リース会計基準(2028 年 3 月期から)で、営業利益と負債の形が変わる。リースの約束の大きさは確認できていない。

今後の分かれ目

営業利益が 30 億円を超えて安定し、売却益を除いた純利益でも配当をまかなえたら
やや楽観・楽観の確率を上げてよい。本業の稼ぐ力が資本コストに近づいた証拠になる。
ストック商品の預り資産が 8,000 億円を超え、販管費の 4 割を賄えたら
売買の波に左右されない収益が育った証拠。中立の営業利益率を上方に直す。
相場が 3 割下がり、総預り資産が 2 兆円を割ったら
ストック収入の安定という見方を取り下げ、やや悲観の確率を上げる。
投資事業の赤字が解消せず、さらに評価損が出たら
投資・運用事業の整理が遅れている証拠。中立の営業利益から引く額を増やす。
2028 年 3 月期で特別配当が終わり、新しい還元方針が示されたら
還元が稼ぐ力に見合う水準に戻るかを見る。保有株の売却に頼る配当が続くなら、価値の評価は変えない。
大手証券や地銀による買収・資本提携が発表されたら
評価は買収価格に近づく。創業家の持ち分が厚いので、条件次第で値は上にも下にも動く。

見ておくもの

  • ストック商品預り資産と総預り資産の推移、相場の増減を除いた純資金の流出入
  • 実質販管費カバー率(目標 40%)と販管費の伸び
  • 投資・運用事業のセグメント損益
  • 投資有価証券の残高と、売却益を除いた純利益

倍率と資本コストの決め方

利益は預り資産連動・売買連動・金融収支・投資運用の四つに分け、預り資産と売買代金は物価を除いた実質で置き、物価 3% は 1 兆円あたりの収入(価格)に入れた。余った資産は、投資有価証券のうち売れる分 150 億円を事業と切り離して足した。倍率は k 8.5%(基本 7.5% に循環 +1.0%、値決め力 +0.25%、寿命 +0.25%)と ROE から、ROE が k を下回る時は上限 1÷k=11.1 倍、上回る時は正当化 PER の式で出し、今の PER や PBR、同業の倍率からは置かなかった。今の時価総額(約 503 億円)に寄せず、本業の ROE 5% 前後の事業に式をそのまま当てた結果、価値は今を大きく下回った。悲観は稼ぐ力ではなく、売れる資産の床 100 億円を置いた。店舗は賃借とみられるが、リースの約束の大きさは確認できていない。新リース会計基準(2028 年 3 月期から)で営業利益と負債の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)で置いた。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 HSホールディングス8699 稼ぎの大半はモンゴルの一行から来る。法律で持分を3割手放す期限が迫り、その現金の行き先が値打ちを決める 本質価値との差 +143.2% · 10 年 割安(年 +18.1%) 割安 トレイダーズホールディングス株式会社8704 個人向け FX の中堅で、変動の大きい相場と口座増が追い風。ただし値下げ競争と事故の怖さがあり、10 年で測っても余白は荒い 本質価値との差 +72.8% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 あかつき本社8737 中古マンションの買取再販と IFA 証券の二本立て。利益は山にあるが、今の値段は利益の 5 倍弱と低く、10 年の価値は割安とみる 本質価値との差 +48.3% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 豊トラスティ証券8747 金を軸にした商品先物の老舗。前期の利益は山で、均すと今の値段はほぼ妥当。下値は現金が支える 本質価値との差 +45.0% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 野村ホールディングス8604 NISAで預かり資産が名目で伸びる。手数料率を物価並みとみてなお、10年後の価値は今の値段を上回るが、割安幅は小さく適正。海外ホールセールの市況依存は残る 本質価値との差 +40.5% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 SBIホールディングス8473 預かり資産は伸びるが、手数料ゼロ化で率は下がり、PE投資の評価益は均して見る。還元は方針の3割で自己資本がたまり、ROEは9%台に落ち着く。今の値段はやや割安 本質価値との差 +30.1% · 10 年 割安(年 +10.2%) やや割安 株式会社大和証券グループ本社8601 資産管理型への転換でストック収益が育つが、手数料率は物価並みとみると、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う。あおぞら銀行出資とホールセールの振れが残る 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 スパークス・グループ株式会社8739 運用残高から手数料を取る高採算の資産運用会社。成長は本物だが市況と創業者に乗っており、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 今村証券7175 金沢の地場証券。相場の追い風と投信の積み上げで最高益だが、顧客は高齢で、10年の稼ぎは相場頼み。値段はおおむね妥当 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 FPG7148 リースの稼ぐ力は本物だが、利益の土台が税制に二つ乗る。値段はおおむね妥当で、中身は割り引いて見たい 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー7172 税の繰り延べ商品で稼ぐ高採算の会社。利益は厚いが税制と為替に乗っており、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャフコ グループ株式会社8595 国内最古参の独立系ベンチャー投資会社。財務は堅いが稼ぎは資本コスト並みで、値段はほぼ適正かやや割高 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 GMOフィナンシャルホールディングス7177 FXとCFDの稼ぐ力は本物だが、堀は浅く利益は相場頼み。10年で見ると今の値段には余裕がなく、やや割高とみる 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) やや割高 マネックスグループ8698 利益は米国の売買とコインチェックの取引に左右され、稼ぐ力は資本コストを少し超える程度。10 年の本質価値は今の時価総額を約 2 割下回る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 いちよし証券8624 ストック収入への転換は本物だが、今の利益は相場の追い風で膨らんでいる。10 年で見ると今の値段はやや高い 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 マーキュリアホールディングス7347 出口の時期で利益が大きく振れる小さな運用会社。管理報酬は安定するが、10 年の本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 岡三証券グループ8609 追い風の相場で稼ぐ今の利益は平時の姿ではない。対面証券の先細りを考えると今の値段は高い 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 極東証券8706 債券の差益に頼る小さな対面証券。前期の好業績は平時の姿ではなく、今の値段は高い 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 東海東京フィナンシャル・ホールディングス8616 富裕層向けの稼ぎ方は変わりつつあるが、利益の半分は相場次第。稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は高い 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 岩井コスモホールディングス8707 外国株の売買で稼ぐ大阪の対面証券。今の利益は相場の追い風で、平時の力は 8 割ほどと見る 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 水戸証券8622 資産管理型への転換は進むが、利益は相場の山の年に膨らんでいる。10 年の均しでは価値が今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 丸三証券8613 投信の残高が育ち会社は良くなったが、今の利益は相場の追い風で膨らんでいる。平時の利益で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 丸八証券8700 名古屋の老舗の対面証券。相場の追い風で利益は膨らんだが、ならした稼ぐ力は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日産証券グループ8705 金と商品先物に強い老舗の証券。今期の利益は金相場が生んだ山で、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 松井証券株式会社8628 足元の最高益は相場の山の上にある。ならした稼ぐ力と手数料ゼロ化の圧力を見ると、今の時価総額は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 東洋証券8614 預かり資産1.6兆円の対面証券。2026年3月期は相場の追い風で最高益だが、利益は市況で大きく振れ、10年の本質価値は今の値段を5割余り下回り割高 本質価値との差 −50.5% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 光世証券8617 大阪・北浜の老舗の小さな証券会社。本業はほぼとんとんで、株と現金の資産が会社を支える 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 小林洋行8742 資産は厚いが、稼ぎは本社費に消える。帳簿の 6 掛けでも、稼ぐ力から見れば割高だ 本質価値との差 −69.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 日本アジア投資8518 独立系の老舗 VC。帳簿の半値でも、稼ぎは資本コストに遠く、株主に戻る道が細い 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −4.1%)

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読んだ資料

  1. アイザワ証券グループ 中期経営計画
  2. アイザワ証券グループ 事業概要(2026 年 3 月期決算の要約)

分析日 2026-10-16