結論
ニューズ・コーポレーションは、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などのダウ・ジョーンズ、オーストラリアの不動産ポータル REA グループ(持分約 61%)と米国のリアルター・ドットコム、書籍のハーパーコリンズ、英国・米国・豪州の新聞(タイムズ、ニューヨーク・ポスト、豪ニュース)を持つ。2026 年 6 月期は売上 90 億ドル(+7%)、部門 EBITDA 16.3 億ドル、株主帰属の純利益 5.7 億ドル、FCF 8.1 億ドルで、フォックステルは DAZN へ売却済み、負債は軽い。今の時価総額はクラス A とクラス B を合わせた会社全体で約 168 億ドル、GAAP の純利益に対する PER は約 29 倍。
価値の大半は 2 つに集まる。REA の持分は市場価値で約 80 億ドル超と、時価総額の約半分にあたる。ダウ・ジョーンズはデジタル購読 630 万・リスク&コンプライアンスなど法人向けデータが伸び、営業利益率が上がっている。逆に、新聞(ニュース・メディア)は利益がほとんど無く、書籍は景気と AI 学習ライセンスで上下する。
数量と価格の積み上げでは、中立で 2036 年 6 月期の純利益が約 12.4 億ドル(今の約 2.2 倍・年 +8%)、売上は年 +4% と、業界ノートの出版の見方(年 +3〜4%)に収まる。資本コスト 9.0%、のれん込みの帳簿の ROE 11% が先で k へ半分薄れる利益ベースの正当化 PER は 12.0 倍で、新聞・書籍の縮みから上限の 85%、10 年後の PER は約 10.6 倍となる。確率を加重した本質価値は今の時価総額より約 4 割低く、「割高」と出た。ただし会社全体の帳簿の ROE には、ROE の高い REA と、のれんの厚いダウ・ジョーンズ・書籍・新聞が混ざっており、REA の持分を市場価値で別に測る部門別の見方なら差は縮む。事業の質は高いが、今の値段が REA とダウ・ジョーンズの成長を先に払っている、というのが結論である。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、まず「10 年後もあるか」を問う。REA の掲載の首位とダウ・ジョーンズの購読・データは、10 年後も残り、むしろ強くなる可能性が高い。新聞は縮み、書籍は景気と流行に左右されるが、2 つの核の利益が増えれば、全体として名目の利益は 2 倍前後になりうる。
オーナー利益は、純利益 5.7 億ドル(少数株主分は差引後)に対し、FCF は 8.1 億ドルと大きい。D&A(4.9 億ドル)が設備投資(4.3 億ドル)を上回るためで、ほぼ全額を株主に返せる事業構造である。資本配分は、2025 年から自社株買いを強め、株価が純資産価値より安いと見て買っている点は評価できる。ただし REA の持分が時価総額の約半分を占め、この持分の市場価値は REA の高い株価に左右されるため、会社全体の値段の半分は自分の判断ではなく別の市場の値付けに依存している。
安全域は薄い。今の PER は GAAP で約 29 倍、利益ベースの倍率(成長 4%・のれん込みの ROE 約 11% が先で薄れる・資本コスト 9.0%)は約 11 倍で、中立の筋書きは今の時価総額を大きく下回る。強気の筋書き(REA の値上げ継続と AI 収入の上積み)が実現して初めて今の値段が正当化される。確信度は中程度で、REA の成長の持続と AI の影響は読み切れない。
何で稼ぐ会社か
【ダウ・ジョーンズ】売上 25.0 億ドル、EBITDA 6.6 億ドル(利益率 27%)。WSJ・バロンズ・マーケットウォッチ・ファクティバ・リスク&コンプライアンス(制裁・コンプライアンスのデータ。Q4 売上 +11%)・ダウ・ジョーンズ・エナジー(OPIS など)。収入は購読料と法人向けデータの契約料が中心で、デジタルのみの購読は約 630 万(+9%)。WSJ の新規デジタル購読の定価は 39.99 ドルから 44.99 ドルへ上げた。AI 事業者へのコンテンツ提供(OpenAI・メタ)の収入も加わり始めた。
【デジタル不動産サービス】売上 20.2 億ドル、EBITDA 7.4 億ドルで、全社の EBITDA の 45% を稼ぐ。REA(オーストラリアの不動産情報サイト realestate.com.au。売主が払う掲載料と、掲載の格上げ(プレミア掲載)が主。売上 +21%・現地通貨 +9%)と、米国のリアルター・ドットコム(Q4 売上 1.67 億ドル、+13%。エージェント向けリードの課金)。REA の持分は約 61% で連結しており、残る約 39% は少数株主が持つため、純利益から差し引く。
【書籍】ハーパーコリンズ。売上 22.9 億ドル、EBITDA 2.9 億ドル。新刊・既刊・オーディオブック。Q4 売上は +15%。【ニュース・メディア】売上 22.3 億ドル、EBITDA 1.4 億ドル。ザ・タイムズ・ザ・サン(英)、ニューヨーク・ポスト、豪ニュース・コープ・オーストラリア。広告と購読。2026 年に California Post(カリフォルニア州の新聞)を立ち上げ、費用が先行する。【本社】費用 2.0 億ドル(マイナス)。
優良さと弱いところ
堀は 3 つ。第 1 は REA のネットワーク効果。買い手が集まるので売主も掲載し、豪州の住宅掲載の首位は 10 年以上動かず、値上げ(掲載料・プレミア掲載の格上げ)が通る。EBITDA 率は 5 割前後と推定する高さで、設備もほとんど要らない。競合のドメイン(Domain。2025 年に米コスターが買収)が追うが、差は大きい。第 2 は WSJ とダウ・ジョーンズの購読者基盤と法人向けデータで、購読の積み上げ(630 万)と、制裁・価格データのような「間違えられない」情報への課金が解約を抑える。第 3 は 10 億ドル枠の自社株買いを続ける資本配分で、株価が純資産価値より安いという認識から買っている。
弱点も明確である。新聞(ニュース・メディア)は利益率が 1 桁で、紙の広告と部数が縮み続け、デジタルへの転換費用が重い。書籍は景気と書店・アマゾンの条件で利益率が 10〜13% と上下し、ヒット作に左右される。リアルター・ドットコムは、米国の住宅取引が歴史的に低い水準にある今、成長が鈍く、米国ではジロー(Zillow)という圧倒的な競合がいる。経営面では、マードック家の持株会社(ラクラン・マードックが 2050 年まで議決権を握る)が B 株の約 33% を持つ支配体制(2025 年 9 月に家族の信託の争いは決着)で、少数株主の発言力は小さい。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
出版・情報サービスは、広告収入の紙から検索・SNS への移動と、購読・データ課金への移行が同時に進む。WSJ のような経済紙は購読で成立するが、一般紙は広告の縮みに耐えにくい。ニュース・メディアは売上は年 +3% 前後でも利益率は 1 桁にとどまる。業界ノートは出版(NWSA)の売上を年 +3〜4%(購読・不動産ポータルが伸び、書籍・新聞の広告が縮む)と置いており、今回の中立(年 +4%)もこの範囲に収めた。
不動産ポータルは、住宅の取引回数の景気連動を受ける。オーストラリアは新規掲載が足元でやや減り(7 月の新規掲載 −2%)、住宅ローン金利の上昇が重しとなるが、REA は 1 掲載あたりの単価を上げて売上を伸ばしてきた。米国の取引回数は低く、回復すればリアルター・ドットコムの伸びしろは大きいが、ジローとの差は縮まらない前提で置く。
AI は両刃である。検索や回答が記事を読まずに要約するとアクセスは減る。一方で News Corp は「口説いて(契約)、訴える(提訴)」の方針で、OpenAI・メタと契約し、パープレキシティなどを提訴している。契約収入は今はまだ小さい。書籍でも学習データへのライセンスが収入になりうる。ダウ・ジョーンズのデータ事業は、AI が代替しにくい制裁・エネルギー価格などで強い。
資本政策と M&A
還元は配当(年 2 億ドル強)と自社株買いで、2026 年 6 月期は自社株買い 6.4 億ドル(前年 1.5 億ドル)。うち約 3.8 億ドルはフォックステルの株主ローンの返済金を充てた分である。10 億ドル枠(2025 年 7 月承認)を使い、2026 年 10 月にも B 株を買っている。株数は 2025 年以降、年 2〜3% のペースで減る。
フォックステルは 2025 年に DAZN へ売却を完了し(企業価値で約 34 億豪ドル)、DAZN の約 6% の持分を得て、負債が大きく減った。現在は現金 21 億ドルに借入 19.9 億ドル、純負債はほぼ無い。
M&A は、過去に高い買い物(ダウ・ジョーンズ、リアルター・ドットコム、OPIS)をして、のれん 45 億ドルと無形資産 18 億ドルが残る。今後は大型の買収より、小さい買い足しと自社株買いが中心と見る。REA の持分(約 61%)を売る・分離する案は、純資産価値との差を縮める手段として市場でよく話題になるが、会社は表明しておらず、筋書きには入れない。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
ニューズ・コーポレーションには、価格を決められる事業が 2 つある。REA は豪州の住宅掲載の首位で、売主が払う掲載料を毎年上げ、プレミア掲載で単価を厚くしてきた。2026 年 6 月期は売上 +21%(現地通貨 +9%)で、EBITDA 率は 5 割前後。リアルター・ドットコムは米国の取引回数が回復すれば利益が一気に増える。ダウ・ジョーンズは WSJ の定価を 39.99 ドルから 44.99 ドルに上げ、購読 630 万(+9%)を保ち、リスク&コンプライアンス(+11%)のような解約されにくい法人データが利益率を押し上げている。
そこへ AI がある。OpenAI・メタとの契約で、独自の記事・書籍・データを学習や検索に提供する収入が加わり、AI を使うほどコンテンツの価値が上がる。フォックステルは売却済みで、負債は軽く、FCF 8.1 億ドルを自社株買いに回し、10 億ドル枠を使い切れば株数は年 2〜3% 減る。REA の持分だけで時価総額の半分あり、会社の純資産価値より安いと経営も認める。分離や持分の売却が出れば、差が縮まる。
慎重な見方
今の PER は GAAP で約 29 倍と高く、REA とダウ・ジョーンズの成長を先に払っている。REA はオーストラリアの住宅取引が金利で冷えると新規掲載が減る(7 月は −2%)。2026 年 6 月期の +21% には為替の追い風が入り、現地通貨では +9% にすぎない。コスターが買ったドメインが値引き・新機能で追い上げれば、掲載料の引き上げは止まりうる。米国のリアルター・ドットコムは、ジローに差をつけられたまま、広告・リードの単価でも競争が続く。
ダウ・ジョーンズの購読は価格弾力性がある。定価を上げると解約が増え、AI の要約が記事を読ませずに済ませれば、新規の購読が伸びにくい。AI 契約の収入は今は小さく、訴訟(パープレキシティなど)の結果は不確かである。新聞は利益率が 1 桁で、California Post のような立ち上げで費用が先行し、書籍は大ヒットが無い年に利益率が下がる。経営は B 株の約 33% を持つマードック家(ラクランが 2050 年まで議決権を握る)が決め、少数株主の声は届きにくい。自社株買いも、純資産価値より安いという会社側の認識に頼っており、割高な局面で買うと価値を壊す。
どちらに重みを置いたか
REA とダウ・ジョーンズの強さ、負債の軽さ、自社株買いは強気の見方が強く、楽観ややや楽観を 10 年で 28% 置いた。一方で今の値段(GAAP で PER 約 29 倍)が成長を先に払っていること、新聞の縮み、REA の為替要因は慎重な見方が強く、10 年のやや悲観と悲観を 36% と厚めにした。中立(36%)の本質価値は今の時価総額を大きく下回り、確率を加重すると「割高」になった。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)
確率で加重した株価時価総額 22.69 ドル127 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 11.24 ドル63 億ドル)。 今の値に割り戻すと 16.89 ドル94 億ドル、今との差 −45.7%、 期待の年率 +0.9%(資本コスト 9.0%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 8% | 37.79 ドル211 億ドル | 13.25 ドル74 億ドル | +64.2% | +5.1% | 4.08 ドル23 億ドル |
| やや楽観 | 20% | 31.09 ドル174 億ドル | 12.54 ドル70 億ドル | +40.4% | +3.4% | 8.72 ドル49 億ドル |
| 中立 | 36% | 23.60 ドル132 億ドル | 11.28 ドル63 億ドル | +12.2% | +1.2% | 12.56 ドル70 億ドル |
| やや悲観 | 24% | 16.48 ドル92 億ドル | 10.57 ドル59 億ドル | −13.0% | −1.4% | 6.49 ドル36 億ドル |
| 悲観 | 12% | 8.29 ドル46 億ドル | 8.95 ドル50 億ドル | −44.5% | −5.7% | 2.07 ドル12 億ドル |
| 加重平均 | 100% | 22.69 ドル127 億ドル | 11.24 ドル63 億ドル | +9.2% | +0.9% | 33.93 ドル189 億ドル |
今の株価時価総額 31.08 ドル174 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。
楽観 8% 楽観:REA の値上げが続き、AI の収入も乗って、2 つの核が利益を引っ張る 利益 18 億ドル · PER 11.7 倍 · 株価時価総額 37.79 ドル211 億ドル
ダウ・ジョーンズの契約が年 4.5% 増え、物価並みの値上げで売上 55 億ドル、リスク&コンプライアンスなど法人データの比率が上がり営業利益率 29%(営業利益 15.9 億ドル)。デジタル不動産は、REA の掲載単価が物価を上回って年 4.5% 上がり(プレミア掲載の格上げ)、米国のリアルター・ドットコムも取引の回復で伸び、売上 42 億ドル、営業利益率 30%(12.6 億ドル)。書籍は AI 学習ライセンスで営業利益率 12%、ニュース・メディアは購読への転換が進み 6%。本社費 −2.4 億ドル。純利益は約 18.1 億ドル(今から年 +12%)。REA がドメインに勝ち続け、WSJ が購読の価格を上げても解約が増えない、という両方が重なる姿で、AI 事業者が記事に払う市場が育つことも前提になる。
- ダウ・ジョーンズ:数量 14.0(契約・購読の換算件数(百万件))× 価格 391(1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均))→ 売上 55 億ドル・営業利益 16 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- デジタル不動産サービス:数量 11.3(掲載・リード課金の単位数(百万件。推定))× 価格 373(1 件あたり年間売上(ドル))→ 売上 42 億ドル・営業利益 13 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- 書籍(ハーパーコリンズ):数量 34.2(販売冊数の換算(百万冊。推定))× 価格 99(1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均))→ 売上 34 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- ニュース・メディア:数量 43.0(読者・広告在庫の換算単位(百万。推定))× 価格 63(1 単位あたり年間売上(ドル))→ 売上 27 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
倍率:利益ベースの正当化 PER。k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)、g 4.0%(REA とダウ・ジョーンズが物価+1%、上限の 4%)。事業の ROE 14.5%(その時点の純利益 ÷ 帳簿の自己資本。のれん込み)。 moat=normal(残る割合 0.50)で RONIC=11.7%、式の PER=13.2 倍、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 13.7 倍。 置いたのは 11.66 倍(上限の 85%)。新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分があるので、式の値より低めに置いた。純利益は GAAP(株式報酬は費用)で、少数株主分は差引後。
確率:REA の値上げと AI 収入が同時に効き続ける必要があり、10 年続く確率は低い。8%。
やや楽観 20% やや楽観:2 つの核は堅く伸び、AI 収入は小さく上積みされる 利益 15 億ドル · PER 11.3 倍 · 株価時価総額 31.09 ドル174 億ドル
ダウ・ジョーンズは契約が年 3.75% 増、価格が年 3.4% 上がって売上 50 億ドル、営業利益率 27.5%(13.9 億ドル)。デジタル不動産は REA の単価が年 4%、契約・掲載量が年 2.5% 増で、売上 38 億ドル、営業利益率 29%(11.1 億ドル)。書籍は営業利益率 11%、ニュース・メディアは 4.5%。本社費 −2.5 億ドル。純利益は約 15.4 億ドル(今から年 +10%)。中立よりダウ・ジョーンズの購読の伸びが続き、AI 契約が書籍・記事で小さく積み上がる。リスク&コンプライアンスや OPIS のような、解約されにくい法人データが利益率を支える。ただし米国の住宅取引の回復は遅れ、リアルター・ドットコムの利益は小さいままという落としどころ。
- ダウ・ジョーンズ:数量 13.0(契約・購読の換算件数(百万件))× 価格 388(1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均))→ 売上 50 億ドル・営業利益 14 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- デジタル不動産サービス:数量 10.8(掲載・リード課金の単位数(百万件。推定))× 価格 355(1 件あたり年間売上(ドル))→ 売上 38 億ドル・営業利益 11 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- 書籍(ハーパーコリンズ):数量 33.6(販売冊数の換算(百万冊。推定))× 価格 97(1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均))→ 売上 33 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- ニュース・メディア:数量 40.0(読者・広告在庫の換算単位(百万。推定))× 価格 63(1 単位あたり年間売上(ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
倍率:利益ベースの正当化 PER。k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)、g 4.0%(REA の値上げとダウ・ジョーンズの購読、上限の 4%)。事業の ROE 13.1%(その時点の純利益 ÷ 帳簿の自己資本。のれん込み)。 moat=normal(残る割合 0.50)で RONIC=11.0%、式の PER=12.7 倍、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 13.3 倍。 置いたのは 11.27 倍(上限の 85%)。新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分があるので、式の値より低めに置いた。純利益は GAAP(株式報酬は費用)で、少数株主分は差引後。
確率:2 つの核の堅い伸びは足元の実績に近く、守りの筋書きとして重い。20%。
中立 36% 中立:2 つの核が利益を倍にし、新聞の縮みを埋める 利益 12 億ドル · PER 10.6 倍 · 株価時価総額 23.60 ドル132 億ドル
ダウ・ジョーンズは契約が年 3% 増え、価格が年 3.05%(物価 3.5% をやや下回る。広告つき・安い法人プランへの移行を見込む)上がって売上 45 億ドル、営業利益率 25.5%(11.6 億ドル)。デジタル不動産は、REA が掲載単価を年 3.4% 上げ、契約・掲載量が年 2% 増えて売上 34 億ドル、営業利益率 27.5%(9.4 億ドル)。書籍は売上 31 億ドル、営業利益率 10%(3.1 億ドル)。ニュース・メディアは部数・広告の縮みが年 3% で続くが価格を物価並みに上げ、売上 23 億ドル、営業利益 0.7 億ドル。本社費 −2.5 億ドル。営業利益は約 22.3 億ドル、純利益は約 12.4 億ドル(今から年 +8%)で、少数株主分を引いた後の値。売上は年 +4%。10 年で純利益の約 7 割にあたる 63 億ドルを還元し、残りは事業に回る。
- ダウ・ジョーンズ:数量 12.1(契約・購読の換算件数(百万件))× 価格 375(1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均))→ 売上 45 億ドル・営業利益 12 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- デジタル不動産サービス:数量 10.2(掲載・リード課金の単位数(百万件。推定))× 価格 335(1 件あたり年間売上(ドル))→ 売上 34 億ドル・営業利益 9 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- 書籍(ハーパーコリンズ):数量 32.6(販売冊数の換算(百万冊。推定))× 価格 96(1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均))→ 売上 31 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- ニュース・メディア:数量 36.9(読者・広告在庫の換算単位(百万。推定))× 価格 62(1 単位あたり年間売上(ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
倍率:利益ベースの正当化 PER。k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)、g 4.0%(REA の値上げとダウ・ジョーンズの購読から新聞の縮みを引いて物価+0.5%)。事業の ROE 11.1%(その時点の純利益 ÷ 帳簿の自己資本。のれん込み)。 moat=normal(残る割合 0.50)で RONIC=10.0%、式の PER=12.0 倍、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 12.5 倍。 置いたのは 10.63 倍(上限の 85%)。新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分があるので、式の値より低めに置いた。純利益は GAAP(株式報酬は費用)で、少数株主分は差引後。
確率:2 つの核の伸びと新聞の縮みが打ち消し合う落としどころ。売上は年 +4% で業界ノートの出版の見方に収まる。36%。
やや悲観 24% やや悲観:REA の値上げが鈍り、購読の伸びも減速する 利益 9 億ドル · PER 9.8 倍 · 株価時価総額 16.48 ドル92 億ドル
ダウ・ジョーンズは契約が年 2% 増、価格が年 2.8% 止まりで売上 40 億ドル、営業利益率 24%(9.6 億ドル)。デジタル不動産は、ドメインの追い上げと住宅の取引の冷えで REA の単価が年 3%、掲載が年 1% 増にとどまり、売上 30 億ドル、営業利益率 25%(7.5 億ドル)。書籍はヒットの不発で営業利益率 8.5%、ニュース・メディアは部数の縮みが年 4.5% に加速し営業利益はほぼゼロ。本社費 −2.6 億ドル。純利益は約 9.4 億ドル(今から年 +5%)。AI 要約でアクセスが減り、購読の新規が鈍るという、中立より半歩悪い姿。成長が鈍る分、事業を維持するのに買い足しが要り、還元の余力は純利益の約 78% にとどまる。
- ダウ・ジョーンズ:数量 11.0(契約・購読の換算件数(百万件))× 価格 366(1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均))→ 売上 40 億ドル・営業利益 10 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- デジタル不動産サービス:数量 9.3(掲載・リード課金の単位数(百万件。推定))× 価格 323(1 件あたり年間売上(ドル))→ 売上 30 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- 書籍(ハーパーコリンズ):数量 29.5(販売冊数の換算(百万冊。推定))× 価格 94(1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均))→ 売上 28 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- ニュース・メディア:数量 31.6(読者・広告在庫の換算単位(百万。推定))× 価格 60(1 単位あたり年間売上(ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
倍率:利益ベースの正当化 PER。k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)、g 3.0%(物価を下回る)。事業の ROE 9.2%(その時点の純利益 ÷ 帳簿の自己資本。のれん込み)。 moat=normal(残る割合 0.50)で RONIC=9.1%、式の PER=11.2 倍、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 11.5 倍。 置いたのは 9.79 倍(上限の 85%)。新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分があるので、式の値より低めに置いた。純利益は GAAP(株式報酬は費用)で、少数株主分は差引後。
確率:REA の競争(ドメイン)と購読の頭打ち、AI の影響は、今の PER が高いことを考えると現実的に起こりうる。24%。
悲観 12% 悲観:AI と競合で核の事業の価格を決める力が失われる 利益 5 億ドル · PER 9.4 倍 · 株価時価総額 8.29 ドル46 億ドル
構造的な負けの筋書き。AI の回答が記事を代替してダウ・ジョーンズの新規購読が止まり、解約が増えて契約は横ばい、価格も年 2.5% 止まりで売上 32 億ドル、営業利益率 20%(6.4 億ドル)。REA は豪州の住宅取引の長い低迷と、ドメイン・新規参入の値引きで掲載が年 1% 減、単価も年 2% 止まりで売上 22 億ドル、営業利益率 22%(4.9 億ドル)。書籍は営業利益率 6%、ニュース・メディアは部数が年 7% 縮み赤字(−0.3 億ドル)。本社費 −2.8 億ドル。純利益は約 4.9 億ドル(今から年 −1.6%)。ここでは買収で積んだのれん約 45 億ドルの一部(約 12 億ドル)を減損し、自己資本が縮む。優良な情報企業が、コンテンツの無料化と AI に挟まれて価格決定力を失った姿で、新聞業界の多くの前例に近い。
- ダウ・ジョーンズ:数量 9.0(契約・購読の換算件数(百万件))× 価格 355(1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均))→ 売上 32 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- デジタル不動産サービス:数量 7.6(掲載・リード課金の単位数(百万件。推定))× 価格 293(1 件あたり年間売上(ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- 書籍(ハーパーコリンズ):数量 25.3(販売冊数の換算(百万冊。推定))× 価格 90(1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均))→ 売上 23 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
- ニュース・メディア:数量 24.2(読者・広告在庫の換算単位(百万。推定))× 価格 57(1 単位あたり年間売上(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量と 1 単位あたり売上
倍率:利益ベースの正当化 PER。k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)、g 2.0%(縮む)。事業の ROE 6.4%(その時点の純利益 ÷ 帳簿の自己資本。のれん込み)。 事業の ROE 6.4% が k 以下なので PER の上限は 1÷k=11.1 倍。 置いたのは 9.44 倍(上限の 85%)。新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分があるので、式の値より低めに置いた。純利益は GAAP(株式報酬は費用)で、少数株主分は差引後。
確率:AI と競合で価格を決める力が構造的に失われる筋書き。新聞業界の前例があり、PER が高いぶん下振れが大きいため 12% 置いた。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。
ダウ・ジョーンズ
WSJ・バロンズ・ファクティバ・リスク&コンプライアンス・エナジー(OPIS)。購読料と法人向けデータの契約料。
| 数量契約・購読の換算件数(百万件) | 価格1 件あたり年間売上(ドル。購読・データ・広告の平均) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/12 | 9.0 | 277 | 25 | 5 |
| 10 年後 中立 | 12.1 | 375 | 45 | 12 |
取り方:購読者のデジタルのみ約 630 万(開示)に、紙の購読・法人のデータ・エナジー契約を換算で足した約 900 万件と置いた(推定)。売上 24.97 億ドルを 900 万件で割り、1 件あたり年 277 ドル。EBITDA 6.63 億ドルから D&A 約 1.3 億ドル(推定)を引いて営業利益 5.3 億ドル。
デジタル不動産サービス
REA(豪州)の掲載料・プレミア掲載、リアルター・ドットコム(米国)のリード課金。REA は約 61% 持分で連結。
| 数量掲載・リード課金の単位数(百万件。推定) | 価格1 件あたり年間売上(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/12 | 8.4 | 240 | 20 | 6 |
| 10 年後 中立 | 10.2 | 335 | 34 | 9 |
取り方:開示が無いため推定:売上 20.16 億ドルを、掲載とリードの課金単位約 840 万件で割り、1 件あたり年 240 ドルと置いた(REA の掲載は高単価、リードは低単価の平均)。EBITDA 7.41 億ドルから D&A 約 1.75 億ドル(リアルター・ドットコムの買収無形資産の償却を含む・推定)を引いて営業利益 5.7 億ドル。
書籍(ハーパーコリンズ)
新刊・既刊・オーディオブックの販売。
| 数量販売冊数の換算(百万冊。推定) | 価格1 冊あたり売上(ドル。電子・音声含む平均) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/12 | 31.0 | 74 | 23 | 2 |
| 10 年後 中立 | 32.6 | 96 | 31 | 3 |
取り方:売上 22.88 億ドルを、年間約 3,100 万冊相当(紙・電子・音声の換算。推定)で割り、1 冊あたり約 74 ドルと置いた(電子・音声の高単価を含む平均として推定)。EBITDA 2.87 億ドルから D&A 約 0.8 億ドルを引いて営業利益 2.1 億ドル。
ニュース・メディア
ザ・タイムズ・ザ・サン、ニューヨーク・ポスト、豪ニュース・コープ・オーストラリア。広告と購読。
| 数量読者・広告在庫の換算単位(百万。推定) | 価格1 単位あたり年間売上(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/12 | 50.0 | 45 | 22 | 0 |
| 10 年後 中立 | 36.9 | 62 | 23 | 1 |
取り方:読者・購読・広告在庫を換算した約 5,000 万単位に対し、売上 22.27 億ドル(1 単位あたり 45 ドル)と推定。EBITDA 1.39 億ドルから D&A 約 1.0 億ドルを引いて営業利益 0.4 億ドル。縮む事業なので数量は年 −3% で置く。
リスクと懸念
REA への依存と為替
時価総額の約半分が REA の持分で、2026 年 6 月期の REA の売上 +21% は現地通貨では +9%。豪ドルが下がればドルで見た利益が目減りする。住宅ローン金利が上がると掲載数が減る(7 月の新規掲載は −2%)。コスター傘下のドメインとの競争も続く。
AI によるアクセス・購読の減少
AI の要約や回答が記事を読ませずに済ませると、新規購読と広告のアクセスが減る。OpenAI・メタとの契約収入は今はまだ小さく、パープレキシティなどへの訴訟の結果も不確か。ダウ・ジョーンズの購読の積み上げ(630 万)が止まる恐れがある。
購読の値上げの限界
WSJ の新規デジタル購読の定価を 39.99 ドルから 44.99 ドルに上げた。価格に敏感な購読者は解約し、値上げで増えた売上が解約で相殺される恐れがある。ダウ・ジョーンズの利益率改善は値上げと法人データに依存する。
ニュース・メディアの縮み
紙の部数・広告が縮み、営業利益率は 1 桁(ほぼ 0)。California Post の立ち上げなど新事業の先行費用が利益を食う。この部門は売上の約 25% を占め、全体の利益率を押し下げる。購読への転換が遅れれば、縮みはさらに速く、固定費の重さが残る。
書籍の景気・ヒット依存
ハーパーコリンズは 2026 年 6 月期に売上 +15% と好調だが、ヒット作に左右され、書店・アマゾンの条件交渉にも弱い。景気後退で購買が落ちると利益率が 10% 台から 6〜8% へ下がる。AI 学習ライセンスは上積みだが不確実。
リアルター・ドットコムの競争
米国の不動産ポータルでは、ジロー(Zillow)に比べてトラフィックが小さく、広告・リードの単価でも競争が続く。取引回数が歴史的に低い今、回復を待つ間は利益が小さい。減損の可能性もあり、のれんの一部が利益を押し下げる恐れがある。
ガバナンスと資本配分
ラクラン・マードックが 2050 年まで議決権を握り(B 株の約 33%)、少数株主の発言力は小さい。自社株買いは純資産価値より安いという会社の見方に基づくが、割高な局面で買えば価値を壊す。REA の持分の売却・分離は筋書きに入れていない。
今後の分かれ目
- REA の売上の伸びが現地通貨で 5% を割り、新規掲載が 3 四半期続けて前年を 5% 以上下回ったら
- デジタル不動産の営業利益率を 2〜3 ポイント下げて置き直す。やや悲観・悲観の確率を上げ、10 年の評価はさらに割高側へ。
- ダウ・ジョーンズのデジタル購読が 650 万を超え、リスク&コンプライアンスの伸びが 2 桁を保ったら
- ダウ・ジョーンズの営業利益率の置き方(10 年で 25.5%)を上げ、楽観・やや楽観の確率を数ポイント上げる。
- OpenAI・メタ以外の大手 AI 事業者とも年 1 億ドル規模のライセンス契約が成立したら
- 書籍・ニュースの利益率を上げ、AI 収入を筋書きに足す。楽観の確率を上げる。
- REA の持分の分離・売却が会社から正式に表明されたら
- REA の持分の市場価値を直接現金化する筋書きに作り直す。純資産価値との差の縮小で 評価が上がりうる。
- ニュース・メディアが California Post など新規事業で 2 年続けて営業赤字を出したら
- ニュース・メディアの営業利益を 0 以下で置き、やや悲観の確率を上げる。
- 米国の住宅ローン金利が下がり、中古住宅の販売件数が前年から 15% 以上増えたら
- リアルター・ドットコムの利益を上げて置き直す(デジタル不動産の営業利益率を約 1 ポイント上げる)。
見ておくもの
- ダウ・ジョーンズのデジタル購読数・リスク&コンプライアンスの売上(四半期)
- REA の売上・掲載数・単価(現地通貨ベースと為替)
- リアルター・ドットコムの売上・EBITDA
- ハーパーコリンズの売上・利益率とヒットの有無
- ニュース・メディアの営業利益(California Post の費用を含む)
- AI 事業者との契約(OpenAI・メタ・新規)と訴訟の結果
- 自社株買いの額・10 億ドル枠の残り・株数
- REA の持分に関する会社の発言(分離・売却)
- 豪州・米国の住宅ローン金利と住宅の取引件数
倍率と資本コストの決め方
今の PER(GAAP 29 倍)を見る前に、ダウ・ジョーンズ・デジタル不動産・書籍・ニュース・メディアの 4 部門を数量 × 価格で積み上げ、営業利益から本社費・その他・税(30%)・REA の少数株主分を引いて純利益を作った。次に倍率を決め、今の時価総額とは最後に比べた。倍率は利益ベースの正当化 PER(2026-10-18 の決まり):中立は k 9.0%(基本 8.0%+quality +1.0%)・g 4%・のれん込みの帳簿の ROE 11%(前の版ののれんを除いた ROE 19% はやめた)・moat=normal で RONIC 10.1%、式 12.0 倍の ×(1+g) の 85%(新聞・書籍の縮みと支配株主の資本配分)で約 10.6 倍。業界ノートの PER 18〜25 倍の目安には寄せていない。REA の持分を市場価値で別に測る部門別の見方はこの形に入らないので、割高の幅は大きめに出ている可能性がある。
資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k は基本 8.0% + quality +1.0% = 9.0%。住宅広告・新聞広告の景気連動(+0.5%)と、新聞・書籍の縮み・AI の影響(+0.5%)を入れた。純負債は小さく借金は 0。AI への依存・支配株主の資本配分は k に足さず、確率(やや悲観と悲観で 36%)と筋書きの利益で表した。事業の存続は危うくないので上乗せは 0。
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読んだ資料
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- 10 億ドルの自社株買い枠と 2026-10-15 の買い(Kalkine)
- 時価総額 2026-10-16(ad-hoc-news)
- REA グループの時価総額(Kalkine)
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