株譜
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プレミアグループ 7199

中古車ローンと故障保証を束ねる独立系。伸びは本物だが、借金と中古車一本足が安全域を削る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,896 円1,121 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,199 円851 億円差 +31.7%
10 年後から見ると 割安 価値 2,896 円1,121 億円 · 差 +31.7% · 期待の年率 +10.4%
期待の年率リターン(10 年)+10.4%資本コスト比 +2.2 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

プレミアグループは、中古車を買う人へのローンと、買ったあとの故障保証を、全国の販売店に届けて稼ぐ独立系の金融会社だ。筆者の結論は、成長の力に対して今の値段は低いが、土台は見た目ほど厚くない、というものだ。

稼ぎの入口は中古車の販売店である。店が客にローンと保証を勧め、同社が与信と保証を引き受ける。ここ数年は、販売店向けの会員制サービスが第三の柱に育った。9 期連続の増収増益で、営業利益は 84 億円まで来た。

強みは、銀行の子会社ではない身軽さにある。大手の信販は銀行法の縛りで保証や会員サービスまで広げにくい。同社は一つの販売店に三つの商品を持ち込める。ここは簡単にまねされない。

弱みは二つある。一つは借金だ。自己資本比率は 13% で、純有利子負債は自己資本の 2 倍を超える。もう一つは、中古車という一つの市場に利益のほぼ全部を預けていることだ。台数は伸びない。

それでも、シェアの拡大と保証・会費の積み上げで、10 年後の利益は今の 2 倍を超えると筆者は見る。確率で重みをつけた本質価値は、今の時価総額を上回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、この会社を持ち続けたいかと問われれば、答えは条件付きだ。

事業の本質は、販売店という「売り場」を押さえたうえで、金利と保証料と会費という三つの料金を取る形にある。とくに会費と保証は、設備が軽く、お金を先に受け取れる。ここが同社を一般の信販から分ける。

ただし、株主に残る利益、つまり事業を続けるのに必要な投資を引いたあとの利益は、見かけより小さい。債権が増えるたびに、自前の資金と借金が要るからだ。成長するほど資金が出ていく。

堀は、販売店の取り込みにある。これが広がるなら、10 年後は今より強い。一方、金利の上昇を客に転嫁できるかは、販売店との力関係次第だ。ここは確信が持てない。

安全域を考えるなら、見るべきは悲観の筋書きだ。自己資本比率が 13% の会社で、ローンの貸倒れを保険が埋める仕組みに頼っている。保険が使えなくなったとき、あるいは大口の販売店が潰れたとき、傷は一気に深くなる。その確率を軽く見ない。

総じて、事業の質は悪くないが、安心して長く寝かせられる会社ではない。値段が事業の力より十分に低ければ持つ価値がある、というのが筆者の立場だ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は三つある。いずれも相手は中古車の販売店と、その客だ。

一つ目はファイナンスだ。客が中古車をローンで買うとき、販売店を通じて同社の商品を申し込む。債権の大半は提携する銀行が貸し、同社は保証と事務を担う。全ての債権に保険をかけ、貸倒れの穴を埋める仕組みだ。債権の残高は 8,000 億円を超え、この分野では国内で 3 番手とされる。

二つ目は故障保証だ。買った車が壊れたとき、修理代を負担する。最長 10 年で、客が代金を先に払うため、同社の手元に資金が入る。2019 年に同業のEGS保証Rを買って、第三者保証のなかでは約 7 割の取扱いを握る。直近の取扱高は 17% 増えた。

三つ目がオートモビリティサービスだ。整備工場や販売店を「カープレミアクラブ」という会員組織にまとめ、会費と部品・サービスの収入を得る。加盟は約 6,000 社で、会費収益 50 億円が次の目標だ。

成長の速さは、会員事業がいちばん大きい。2025 年に起きた基幹システムの障害は、与信情報の登録の遅れや誤請求を招いた。税引前利益への影響は 11 億円ほどで、取扱高は第 4 四半期に前年並みへ戻った。

2025 年には伊藤忠商事が約 2% を出資し、タイのオートローン会社を共同で買った。国内で築いた型を海外へ持ち出す初手だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、あるが深くはない。筆者がいちばん評価するのは、一つの販売店に三つの商品を売れる点だ。

大手の信販は、銀行の子会社であることが多い。故障保証や会員組織まで手を広げにくく、中古車に絞った営業もしない。同社は独立専業の身軽さで、販売店を足しげく回る。ローンの契約が保証や会員サービスの入口になり、販売店は乗り換えるたびに手間が増える。この囲い込みが、手数料の競争から同社を少し遠ざけている。

故障保証は、数少ない本物の強みだ。同業を買収して市場の過半を握り、取扱いの数が原価の低さにつながる。ただ、第三者保証は中古車購入者の 1 割ほどしか使わない。市場そのものが小さい。

弱いところも多い。ローンの金利は客に決められ、競合の銀行系は資金を安く調達できる。保険が貸倒れを埋めるが、その保険は更新のたびに料率が上がりうる。販売店の経営が荒れれば、取引先ごと痛む。2023 年の大手中古車販売店の不正は、この業界の脆さを見せた。

経営は、ここ数年は着実に実績を積んだ。ROE は 24% で、過去 10 年の中央値は 26% だ。ただ、これは自己資本が薄い会社の数字で、借金が増えれば同じ利益でも危うさが増す。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の中古車の販売台数は、登録車と軽をあわせて年に 600 万台前後で、人口とともに横ばいから微減に向かう。台数だけでは成長は見込めない。

では、なぜ同社は伸びているのか。理由は三つある。一つは、中古車の値段が上がり、ローンで買う人が増えたこと。二つは、銀行系の信販が中古車に力を入れず、独立系が取りこぼしを拾えたこと。三つは、保証と会員という周辺の商品が、ローンの入口に乗って売れたことだ。

競合は、ジャックス、オリエントコーポレーション、アプラス、セディナといった銀行系の信販が中心だ。いずれも新車ローンを含めて大きな資金力を持つ。中古車市場全体のローン取扱いは年に数兆円あり、同社のシェアは 1 割前後とみられる。10 年で 15% に届けば、台数が減っても数量は 6 割増える。

金利の上昇は、この業界の最大の変数だ。同社は銀行借入が主だが、借り入れの金利は市場の長期金利に連動する。短期金利が 2% へ上がる世界では、客に課す金利の引き上げが追いつくまで、利ざやが薄くなる。ローンは 5 年超と長く、すでに貸した分の金利は変えられない。

もう一つの変化は、販売店の側にある。大手の中古車販売店が 2023 年に不正で揺れてから、販売店の信用や整備の質が問われるようになった。この流れは、保証や会員サービスが売れる追い風になる。ただし、整備や部品の供給網は規模の勝負で、同社はまだ小さい。

資本政策と M&A

還元は着実に強まっている。2027 年 3 月期の配当は性向 35% を見込み、前期から増える。自社株買いは大きくない。伊藤忠商事への第三者割当で 17 億円を調達しており、増資を嫌わない会社でもある。

資金の使い方は成長が先だ。自己資本が薄く、債権の拡大に自前の資金が要るため、配当を出したうえで残る利益はほぼ全部、事業に回る。

M&A は同社の成長の道具だった。2019 年の故障保証の同業買収は成功し、リサイクルパーツの会社の取り込みも会員事業を支えた。今後は、伊藤忠と組んだタイのオートローン会社がその第 2 弾にあたる。海外で独り立ちできるかは未知数で、筆者は悲観の筋書きで買収の失敗をひとつの要因に置いている。

支配株主はいない。筆頭の伊藤忠も約 2% で、社長の持ち株もほぼ同じだ。この分散した株主構成は、敵対的な買収を招きうる反面、親会社の都合で利益を吸い上げられる心配も小さい。時価総額が 850 億円ほどで、大手の信販や商社が買収を考えうる大きさだが、現時点で動きはない。

(点検済み:債権残高の伸び1.6倍は過去10年の売上の伸び(5倍超)より控えめで、利益率も今期並み。借金が自己資本の2倍超なので、やや悲観・悲観に3割を割いた。伊藤忠への第三者割当は実行済みで株数に入っている。)

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

強気の見方の核心は、成長の質にある。2026 年 3 月期まで 9 期連続で増収増益を続け、営業収益は 10 年で 8 倍になった。偶然では続かない。販売店に三つの商品を持ち込む型が、量と値段の両方で効いている。

ファイナンスは、シェア 1 割から 15% 以上へ伸びる余地がある。大手の銀行系信販が中古車に積極的でないため、取りこぼしが同社に回る。販売店に近い営業を続ける限り、台数が減っても同社の取扱いは増える。

故障保証は、中古車購入者の 1 割しか使っていない。欧米のように 2〜3 割へ上がれば、取扱いは倍以上になる。同社は第三者保証の 7 割を握っており、その果実を最初に取る。

会員事業はさらに大きい。加盟を 6,000 社から 12,000 社へ倍にする計画で、会費だけで 50 億円を見込む。会費は解約率 1% 以下で、積み上がる収入だ。

会社の中期計画は、4 年で営業収益 840 億円、当期利益 140 億円だ。ここまで届けば、10 年はその先の複利になる。伊藤忠との提携でタイへ出る道もある。国内の型が海外でも通じれば、10 年後の利益は今の 3 倍を超える。

慎重な見方

慎重な見方の核心は、成長の土台の薄さにある。自己資本比率は 13%、純有利子負債は自己資本の 2 倍超だ。成長は借金と銀行の資金に乗っており、資金のコストが変われば利益が崩れる。

金利が 2% へ上がる世界では、調達費が先に上がり、客への転嫁は遅れる。ローンは 5 年超で、すでに貸した分の金利は変えられない。利ざやの圧縮は数年続く。

中古車市場は伸びない。台数は横ばいから微減だ。伸びの源は、シェア、ローン利用の拡大、保証や会費への展開に限られる。どれも販売店の理解に左右される。販売店の業界は、2023 年の大手の不正で信用を落とした。同社の取引先が揺れれば、保険を含む仕組みごと揺れる。

貸倒れは保険に頼っている。保険会社が料率を上げるか、引き受けを絞れば、費用が一気に増える。2025 年のシステム障害でも、保険の対象外となった債権に約 10 億円を追加で積んだ。

会社の目標は営業収益 840 億円だが、4 年で 2 倍近い伸びは過去の実績の延長にすぎない。10 年先まで続く保証はない。タイの買収も、国内のようにはいかない恐れがある。筆者は、中立より悲観の確率を厚めに置いた。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分は、実績と販売店という入口の強さで説得力がある。ただ、慎重な見方が指摘する借金と、一つの業界への依存は、数字では消えない。

中立の利益は、会社の計画より低く置いた。計画は、4 年で営業収益を 2 倍にするほど速い。10 年では台数の減少と金利の逆風が効くとみた。

確率は、中立を中心に、悲観側へ少し寄せた。悲観の確率を 12%、やや悲観を 18% と、自己資本の薄さにふさわしい厚みにした。楽観側には 10% と 22% を置き、実績に見合う重みを残した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,940 円1,911 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 981 円380 億円)。 今の値に割り戻すと 2,896 円1,121 億円、今との差 +31.7%、 期待の年率 +10.4%(資本コスト 8.3%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 8,675 円3,357 億円 1,277 円494 億円 +352.6% +16.3% 995 円385 億円
やや楽観 22% 7,091 円2,744 億円 1,194 円462 億円 +276.8% +14.2% 1,823 円705 億円
中立 38% 5,609 円2,171 億円 1,057 円409 億円 +203.1% +11.7% 2,533 円980 億円
やや悲観 18% 1,862 円721 億円 780 円302 億円 +20.2% +1.9% 476 円184 億円
悲観 12% 377 円146 億円 408 円158 億円 −64.3% −9.8% 94 円36 億円
加重平均100% 4,940 円1,911 億円981 円380 億円 +169.3% +10.4% 5,921 円2,291 億円

今の株価時価総額 2,199 円851 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:計画を達成し、会員と保証が成長を引っ張る 利益 199 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 8,675 円3,357 億円

強気の筋書きだ。会社の中期計画をほぼ達成し、そのあとも伸びが続く。ファイナンスはシェアが 15% を超え、保証は利用率が 2 割へ近づく。会員は 12,000 社に倍増して、会費は積み上がる収入になる。

金利の逆風は、新しい契約の金利を引き上げることで吸収できる。大口の販売店の破綻はなく、貸倒れは保険の範囲に収まる。タイの提携も軌道に乗る。

営業利益は 280 億円ほどまで増え、ROE は 20% 前後を保つ。配当は収益とともに増え、自社株買いも折にふれて行う。堀は広がり、会員と保証がローンの入口を守る。ただし、中古車の台数は減り、成長は取りこぼしを拾うことで得ている。市場は、この会社を成長する金融会社として評価する。

  • ファイナンス(中古車ローン):数量 17,000(ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定))× 価格 0.04(債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの)→ 売上 665 億円・営業利益 106 億円。債権残高2.00 倍・営業利益率 16%
  • 故障保証:数量 55.0(保証の販売件数(万件・推定))× 価格 4.55(1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの)→ 売上 250 億円・営業利益 88 億円。件数2.29 倍・営業利益率 35%
  • オートモビリティサービス:数量 12,000(カープレミアクラブの加盟店・拠点(社))× 価格 357(1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計)→ 売上 429 億円・営業利益 116 億円。加盟2.03 倍・営業利益率 27%

倍率:事業の純利益 199 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 20.0% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 14.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍。全体の PER 16.87 倍、時価総額 3,357 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の計画の達成とその先の伸びが続く筋書き。実績はあるが、金利と借金の重さを考え 1 割にとどめた。

やや楽観 22% やや楽観:計画の途中まで届き、安定して伸びる 利益 166 億円 · PER 16.5 倍 · 株価時価総額 7,091 円2,744 億円

やや強気の筋書きだ。計画の途中までは届くが、そのあとの伸びは鈍る。ファイナンスのシェアは 13〜14% まで上がり、故障保証の利用率は 1.5 倍に近づく。会員は 11,000 社まで伸びる。

金利の上昇は、新しいローンの金利の引き上げで大部分を吸収する。ただ、転嫁が遅れた数年の間、利ざやは一度薄くなる。システム障害のような事故は再発せず、貸倒れも保険の範囲で収まる。

営業利益は 230 億円ほどになる。ROE は 18% 台で、資本コストを大きく上回る。中古車の台数は減るが、保証と会員が一つの販売店あたりの収入を押し上げる。市場は、この会社を安定して伸びる会社として扱う。

  • ファイナンス(中古車ローン):数量 15,300(ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定))× 価格 0.04(債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの)→ 売上 581 億円・営業利益 87 億円。債権残高1.80 倍・営業利益率 15%
  • 故障保証:数量 50.0(保証の販売件数(万件・推定))× 価格 4.49(1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの)→ 売上 224 億円・営業利益 76 億円。件数2.08 倍・営業利益率 34%
  • オートモビリティサービス:数量 11,000(カープレミアクラブの加盟店・拠点(社))× 価格 338(1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計)→ 売上 372 億円・営業利益 97 億円。加盟1.86 倍・営業利益率 26%

倍率:事業の純利益 166 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 18.6% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 13.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.5 倍。全体の PER 16.53 倍、時価総額 2,744 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:計画の途中までは達成する線。9 期連続の増収増益の実績を踏まえ、2 割強とした。

中立 38% 中立:シェアと会員が積み上がり、着実に伸びる 利益 136 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 5,609 円2,171 億円

中立の筋書きだ。シェアはゆっくり上がり、保証と会員が積み上がるが、会社の計画ほど速くは伸びない。ファイナンスの債権は 1.6 倍、故障保証の件数は 2 倍近く、会員は 1 万社に届く。

金利の上昇で、利ざやは数年薄くなる。客への転嫁が進むと戻るが、ローンが長いため、元通りにはならない。ファイナンスの利益率は 14% 前後で落ち着く。中古車の台数は横ばいから微減で、成長は取りこぼしとシェアが担う。

営業利益は 190 億円ほどで、ROE は 17% 前後。資本コストを大きく超える水準だが、堀は広がりも崩れもしない。配当は利益の 4 割ほどで、自己資本は積み上がる。市場は、実績のある中堅の金融会社として素直に評価する。

  • ファイナンス(中古車ローン):数量 13,600(ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定))× 価格 0.04(債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの)→ 売上 496 億円・営業利益 69 億円。債権残高1.60 倍・営業利益率 14%
  • 故障保証:数量 45.6(保証の販売件数(万件・推定))× 価格 4.42(1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの)→ 売上 202 億円・営業利益 67 億円。件数1.90 倍・営業利益率 33%
  • オートモビリティサービス:数量 10,000(カープレミアクラブの加盟店・拠点(社))× 価格 320(1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計)→ 売上 320 億円・営業利益 80 億円。加盟1.69 倍・営業利益率 25%

倍率:事業の純利益 136 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 16.6% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 15.96 倍、時価総額 2,171 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:最も起こりやすい線。シェアと保証・会員の積み上がりで着実に伸びるが、計画ほどは伸びない。4 割弱。

やや悲観 18% やや悲観:利ざやが戻らず、競争が激しい普通の信販に 利益 73 億円 · PER 9.9 倍 · 株価時価総額 1,862 円721 億円

やや弱気の筋書きだ。金利の上昇と競争で、ファイナンスの利ざやが戻らない。債権の伸びは 2 割にとどまり、利益率は 11% まで下がる。

故障保証は伸びるが、保険の料率の上昇で原価が増え、利益率は 30% に下がる。会員は 8,000 社で足踏みし、部品の収入は薄い。基幹システムの障害のような事故が一度起き、取扱いが鈍る年もある。

営業利益は 100 億円ほどで、今の水準を少し上回る程度だ。ROE は 12% と資本コストに近づく。堀は薄れ、成長の面白みは失われる。市場は、競争の激しい普通の信販会社として値付けする。

  • ファイナンス(中古車ローン):数量 10,200(ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定))× 価格 0.03(債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの)→ 売上 343 億円・営業利益 38 億円。債権残高1.20 倍・営業利益率 11%
  • 故障保証:数量 33.0(保証の販売件数(万件・推定))× 価格 4.13(1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの)→ 売上 136 億円・営業利益 41 億円。件数1.38 倍・営業利益率 30%
  • オートモビリティサービス:数量 8,000(カープレミアクラブの加盟店・拠点(社))× 価格 273(1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計)→ 売上 218 億円・営業利益 44 億円。加盟1.36 倍・営業利益率 20%

倍率:事業の ROE 11.7%、k 8.25%、残る割合 1/2 から RONIC 10.0%。正当化 PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)、g 4.0% で上限 14.1 倍。金利の逆風と業界への集中で利益の質は中程度。上限の約 70% の 9.9 倍に置く。

確率:金利の逆風が長引く、保険の料率が上がる、競争で利益率が戻らない筋書き。自己資本の薄さを考え、2 割近く置いた。

悲観 12% 悲観:構造的に負け、債務の重い小さな金融会社になる 利益 16 億円 · PER 9.1 倍 · 株価時価総額 377 円146 億円

悲観の筋書きだ。構造的に負け、普通の金融会社に戻る。銀行系の信販が中古車に本腰を入れ、金利で競り負ける。ファイナンスの債権は 1 割強減り、利益はほぼ消える。

保険会社が料率を上げ、引き受けを絞る。貸倒れの一部を自社で抱え、大口の販売店の破綻も重なる。タイの買収も失敗して損失になる。故障保証は件数が減り、会員事業は解約が増える。

営業利益は 20 億円ほどまで落ち、ROE は 4% 前後になる。配当は大きく減る。もう優良な会社ではなく、事業を続ける力そのものが問われる。成長の物語は消え、市場は債務の重い小さな金融会社として扱う。

  • ファイナンス(中古車ローン):数量 7,500(ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定))× 価格 0.03(債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの)→ 売上 208 億円・営業利益 10 億円。債権残高0.88 倍・営業利益率 5%
  • 故障保証:数量 20.0(保証の販売件数(万件・推定))× 価格 3.30(1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの)→ 売上 66 億円・営業利益 12 億円。件数0.83 倍・営業利益率 18%
  • オートモビリティサービス:数量 6,000(カープレミアクラブの加盟店・拠点(社))× 価格 207(1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計)→ 売上 124 億円・営業利益 12 億円。加盟1.02 倍・営業利益率 10%

倍率:事業の ROE 3.9% が k 8.25% 以下なので PER の上限は 1÷k の 12.1 倍。構造的に負けた筋書きで、借金が仕入れの事業なので売れる資産の床は数えず、稼ぐ力(純利益 16 億円)を上限に置く。上限の約 75% の 9.1 倍に置く。

確率:構造的な負け:銀行系の本格参入、保険の引き受け縮小、大口販売店の破綻、タイの失敗など。自己資本比率 13% の金融会社で、損失が一気に出うるため、1 割強と厚めに置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ファイナンス(中古車ローン)

中古車販売店を通じたオートローンの保証・与信と、その事務。債権の大半は提携銀行が貸し、全債権に保険をかける。

数量ローンの保証債権残高(億円・今の値段で測った実質・推定)価格債権残高あたりの営業収益の名目の指数。物価の倍率に、調達費の上昇による利ざやの圧縮を重ねたもの売上営業利益
今 2026/03 8,500 0.03 248 38
10 年後 中立 13,600 0.04 496 69

取り方:債権残高は日経の報道(8,000 億円超)をもとに 8,500 億円と推定した。営業収益は決算説明資料の要約から約 248 億円で、残高に対して 2.9%。セグメント別の営業利益は開示が分かれているため、税引前利益の伸びと営業収益から 38 億円と推定した(システム障害の費用を除いた形に近い)。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

故障保証

中古車購入者向けの故障保証(プロパー保証・OEM)。代金を先に受け取り、修理が出たら負担する。

数量保証の販売件数(万件・推定)価格1 件あたりの保証料(万円)の名目の指数。物価の倍率に、保証期間の長期化を重ねたもの売上営業利益
今 2026/03 24.0 3.30 79 28
10 年後 中立 45.6 4.42 202 67

取り方:営業収益は決算説明資料の要約から約 80 億円。1 件あたりの保証料は 2019 年の約 2.7 万円に物価と保証期間の長期化を乗せて 3.3 万円と置き、件数 24 万件は逆算した推定。営業利益 28 億円は営業収益の約 35% で、取扱高 17% 増の勢いと整合するよう置いた推定。 先の件数は実物(保証の契約件数)で、名目の市場の伸びではない。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

オートモビリティサービス

カープレミアクラブの会費、整備工場・販売店向けの部品やサービス。

数量カープレミアクラブの加盟店・拠点(社)価格1 社あたりの年間収入(万円)の名目の指数。会費・部品・サービスの合計売上営業利益
今 2026/03 5,900 188 111 30
10 年後 中立 10,000 320 320 80

取り方:加盟は決算説明会の「6,000 社弱」から 5,900 社。営業収益 111 億円を割って 1 社あたり約 188 万円。税引前利益は前期比 92% 増と伸びが大きく、営業利益は営業収益の約 27% として 30 億円と推定した。部品販売を含むため利益率は会費だけの事業より低い。 先の加盟社数は実物。1 社あたりの収益が物価(1.34 倍)を超えて伸びる(中立 1.7 倍)のは、会費だけでなく保証・部品販売など取り扱うサービスの積み上げで 1 社あたりの収益が増える前提による(指揮の判断に挙げる)。 【数量・率の点検 2026-10-19】数量は実質・率は物価込み(B)。名目の伸びに物価を重ねていない(二重がけなし)。

リスクと懸念

調達コストの上昇が利ざやを削る

債権の大半は銀行が貸し、借入金利は市場の長期金利に連動する。短期金利が 2% へ上がると、調達費が先に増える。客への金利の転嫁は新しい契約からで、すでに貸した 5 年超の分は動かせない。利ざやの圧縮が 2〜3 年続けば、ファイナンスの利益が伸びない。

貸倒れを埋める保険に頼っている

全ての債権に保険をかけ、貸倒れの穴を埋める仕組みだ。保険会社が料率を上げるか引き受けを絞ると、費用が一気に増える。2025 年には保険の対象外となった債権に約 10 億円を追加で積んだ。保険の更新条件が悪化すれば、利益率が下がる。

中古車という一つの市場への集中

利益のほぼ全部が、中古車の販売店と購入者から生まれる。台数は横ばいから微減で、新車の値上がりや、車を持たない暮らしの広がりが逆風になる。電動車の保証コストが読みにくい点も、故障保証の原価に響く。

販売店の信用と不祥事

取引先の販売店が揺れると、同社の債権や保証の質も揺れる。2023 年には大手の中古車販売店で不正が発覚し、業界全体の信用が落ちた。大口の販売店が倒産すれば、立替金や会費の回収に穴があく。

基幹システムの障害と再発

2024 年 11 月の基幹システムの更改で、与信情報の登録が遅れ、誤請求が出た。影響は 2 期で約 24 億円に上る。ベンダーへの損害賠償請求は続くが、回収できる保証はない。同じ事故は、信用と取扱高に再び傷をつける。

海外の事業が国内の型で通じるか

タイのオートローン会社への出資は、伊藤忠との共同だ。国内の販売店網と保証の組み合わせが、海外でも再現できる保証はない。貸倒れや規制が国内と異なるため、買収の失敗は悲観の筋書きの一つだ。

自己資本が薄い

自己資本比率は 13% で、債権が増えるほど借金も増える。景気が悪化して貸倒れが増えると、少しの損失で財務の余裕が削られる。成長をとるか安全をとるかの二者択一を、経営が迫られる局面がある。

今後の分かれ目

短期金利が 2% に上がっても、新しいローンの金利の引き上げで利ざやが保たれた
利益が中立から上振れる。やや楽観以上の確率を上げてよい。借金の重さが弱みから普通の水準へ変わる。
保険会社が料率を大きく引き上げた、または引き受けを絞った
貸倒れの費用が直接利益に響く。やや悲観・悲観の確率を上げる。自社で貸倒れを持つ割合が増えれば、自己資本の厚さが問われる。
故障保証の利用率が、中古車購入者の 1 割から 2 割へ上がった
保証の取扱いが倍近くになる。高い利益率の事業が増え、楽観の筋書きに近づく。
カープレミアクラブの加盟が 12,000 社に届き、解約率が 1% 以下を保った
会費が積み上がる収入になり、景気の波が小さくなる。倍率を上げる根拠が増える。
取引先の大口販売店が破綻した、または業界の不祥事が再び出た
立替金と会費の回収に穴があき、取扱高も落ちる。悲観の筋書きに近づく。
タイの提携が軌道に乗り、国内の型が海外で通じた
海外が第 2 の成長源になる。楽観の筋書きに近づく。失敗すれば、悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • クレジットと故障保証の取扱高の伸び率と、中古車販売台数との差(シェアの動き)
  • ローンの金利と調達コストの差(利ざやの推移)と、保険料率の更新
  • カープレミアクラブの加盟数・会費収益・解約率
  • 貸倒関連費用と、保険の対象外となる債権の動き
  • タイの提携先の損益と、国内以外への広がり
  • システム障害の損害賠償の行方と、再発の有無

倍率と資本コストの決め方

今の株価と PER は見ず、まずセグメントの数量と価格、利益率を積み、そのあとで事業の ROE と k 8.25%(基本 7.5% に quality +0.75%)から正当化 PER の上限を出して、その 8 割を中立に置いた。ROE が 17% と高いので PER は同じ領域の信販より高いが、これは自己資本が薄い分の見かけの高さで、利益の質は割り引いた。借金は仕入れの事業なので、金利の影響は各セグメントの利ざやの圧縮として入れ、純利益には別に足していない。会社は IFRS で、リース(IFRS 16)はすでに貸借対照表にあり、新リース会計基準で数字の形は変わらない。純現金ではなく余った現金は立てない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 15.21→16.87 倍・やや楽観 PER 14.08→16.53 倍・中立 PER 12.77→15.96 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(その他金融業)の AI 分析

割安 中道リース8594 北海道の中小企業に設備を貸す地場のリース会社。稼ぐ力は資本コストに少し届かないが、今の値段はそれを大きく下回る 本質価値との差 +49.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 インテグラル5842 日本の中堅企業を買って育てる PE の運用会社。利益の大半は売却時の成功報酬で、年ごとに大きく動く。10 年で見ると値打ちは今の値段をやや上回るが、安全域は厚くない 本質価値との差 +44.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 ジェイリース7187 家賃保証の独立系大手。件数と利益は急伸したが、利益率は貸倒れ次第で振れ、借入も増えた。今の値段はやや安い 本質価値との差 +35.8% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 アサックス8772 首都圏の不動産担保ローン専業。貸倒れがほぼ無く自己資本比率も4割だが、資本を抱え込みROEは7%台。金利上昇の転嫁が10年の分かれ目 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +11.0%) やや割安 全国保証7164 銀行の住宅ローンに保証をつけて稼ぐ独立系。利益の安定に比べ、今の値段は安いと筆者は見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 クレディセゾン8253 カードに頼らない稼ぎ方へ変わりつつあるが、借金の重さが安全域を削る。事業の力に対して値段は低い 本質価値との差 +28.1% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 みずほリース8425 みずほ・丸紅・日鉄興和不動産を株主に据え、リースから不動産と海外へ軸足を移す。借金が仕入れの薄利の商売で、利ざやの守り方が値打ちを決める 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オリックス8591 法人営業・不動産・事業投資・環境エネルギー・金融を束ねる複合金融グループ。中計ROE11%は道半ばで、今の株価は新中計の実行をかなり素直に織り込む水準 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 東京センチュリー8439 航空機と海外に厚みのある独立系総合リース。中計2030の利益倍増は7割強の達成と見て、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ニッポンインシュア5843 福岡発の家賃保証会社。回収の腕で高い利益率を保つが、初回の件数は横ばいで、現金を株主に返す気配は薄い 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 Casa7196 独立系の家賃保証。引当の見積りを外して赤字になり、回復は遅い。今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +16.1% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 芙蓉総合リース8424 みずほ系の総合リース。再エネ債権の失敗で利益が沈んだ今期を、傷が癒える前の底と見るか、体質の表れと見るかが分かれ目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ネットプロテクションズホールディングス7383 後払いの老舗が、企業間決済と分割払いで利益の柱を替えつつある。ただし料率の下落が利益を削る 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 NECキャピタルソリューション8793 NEC の販売金融から SBI 新生銀行の持分法会社へ。自己資本比率 10% を切る薄い資本で稼ぐ、小さなリース会社 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 九州リースサービス8596 地方銀行系のリースと不動産の二刀流。低い調達コストが武器だが、金利上昇で利ざやが試される。10 年で見ると適正の範囲 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) 適正 全保連5845 家賃債務保証の専業で、MUFG傘下に入って利益率が上がり始めた。ROEは20%台と高いが、市場は成熟し料率は下がりやすい。今の値段は妥当圏と見る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 三菱HCキャピタル8593 航空機・エンジン・コンテナのグローバルリースで稼ぐ総合リース最大手。2028中計は前回の目標が半分しか埋まらなかった実績の延長で見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 SBIアルヒ7198 フラット35の件数で首位を守る専業。稼ぎの回復を織り込んでも、今の値段はほぼ適正とみる 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 フィンテック グローバル8789 事業承継ファンドで稼ぐ軽い投資銀行。足元の純利益は一過性を含み、繰り返せる実力は営業利益で37億円前後と見る。今の値段はやや高い 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 日本証券金融8511 日本で唯一の証券金融会社。独占の地位は本物だが、市況の山にいる利益に今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 +3.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 イントラスト7191 家賃保証と医療・介護の費用保証の会社。ROEは20%台で増配も続くが、売上の6割強が一つの取引先に偏る。今の値段はほぼ適正と見る 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本モーゲージサービス7192 中小の工務店にフラット35と住宅かし保険をまとめて売る会社。住宅の着工は細るが、顧客の工務店への入り込みで稼ぐ力は保つ。値段はおおむね妥当 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ジャックス8584 金利の上昇で利ざやが削られ、稼ぐ力が細る信販会社。MUFG の後ろ盾はあるが、値段はやや高め 本質価値との差 −1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 NEXYZ.Group4346 中小企業に省エネ設備を月払いで入れる仕組みが、地銀・信金の紹介で伸びる。ただ解約と貸倒れの重みは過去に一度会社を傾けた。値段はやや高い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 オリエントコーポレーション8585 車と分割払いを支える老舗の信販会社。利益は薄く借金は重い。みずほ・アイフル・物言う株主の動きが焦点 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アコム8572 金利の上限規制と貸し倒れの循環の中で、10 年の価値は今の値段を約 2 割下回る 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 Jトラスト8508 日本の保証が稼ぎ、アジアの銀行が足を引く。10 年の価値は今の時価総額を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンフィナンシャルサービス8570 イオン経済圏とアセアンで稼ぐが、資本の薄さと低い ROE が重い。事業の力に対して今の値段は高め 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 イー・ギャランティ8771 会社間の売掛金に保証をつける軽い資本の会社。事業は良いが、料率の下落に比べて今の値段は高いと筆者は見る 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒロセ通商7185 個人向けFXの中堅で利益率は高いが、スプレッド競争と規制の影響を受ける。利益を内部にためて自己資本が膨らむ形で、今の値段は10年の価値を3割ほど上回り割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 日本取引所グループ8697 国内現物・デリバティブ・清算をほぼ独占する取引所インフラ。今の株価は中計目標超えの好決算が続く前提をすでに大きく超えて織り込む水準 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 リコーリース8566 ベンダーリースで中小企業を支える堅実な会社。ただ ROE が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 信金中央金庫8421 上場しているのは定額配当の優先出資。金庫がいくら稼いでも持ち主の取り分は増えにくく、今の値段は高い 本質価値との差 −54.8% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 山田再生系債権回収総合事務所4351 債権回収と、創業家の司法書士法人への事務の派遣で稼ぐ小さな会社。本社の費用が稼ぎをほぼ食い、ROEは2%。今の値段は割高 本質価値との差 −81.7% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

  1. 決算説明会書き起こし(2026 年 3 月期)
  2. 伊藤忠商事との資本・業務提携
  3. 独立専業の競争力(個人投資家向け説明会)

分析日 2026-10-16