株譜
AI 銘柄分析 · 不動産 · 試作

Realty Income O

米国最大のネットリース REIT。A 格の資金力と分散は優良だが、成長は買収頼みで増資が価値を薄め、株主の手に残る利益で測ると価値は今の値段をわずかに下回る程度

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)54.49 ドル496 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)57.1 ドル520 億ドル差 −4.5%
10 年後から見ると 適正 価値 54.49 ドル496 億ドル · 差 −4.5% · 期待の年率 +7.1%
期待の年率リターン(10 年)+7.1%資本コスト比 −0.9 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

リアルティ・インカム(Realty Income)は、小売・工業・ゲーミングの物件約 1.56 万件を約 1,800 社の借り手に貸す、世界最大のネットリース REIT である(占有 98.8%、欧州が収入の 20.5%)。借り手が税・保険・修繕を負担する 10〜20 年の長期契約で、賃料は固定の上げ幅(年 1〜2%)で増える。2026 年の AFFO は 1 株で年 4% 強の伸びを見込み、投資額の見通しは過去最大の 100 億ドルに上げられた。

事業の質は高い。A3・A-・A の格付けで資金コストが競合より低く、残り 8.6 年の長い契約と業種・借り手の分散(最大の借り手でも収入の 3.3%)で賃料が崩れにくい。ただし賃料の上げ幅は物価(3.5%)に追いつかず、成長は買収で作る。取得利回り 7.3% と借金 5.75% の差は小さく、増資を続けるので、会社全体の AFFO が年 7% で増えても 1 株の伸びは年 3.5〜4% にとどまる。

バリュー投資の観点では、強さの大半はすでに値段に入っている。資本コストは基本 8% + quality +0.0%(景気循環 −0.5%・負債 +0.5%)= 8.0%。オーナー利益(会社の AFFO から株式報酬・借金の割引償却などの足し戻しを除いた約 40 億ドル)に対し時価総額 531 億ドルは約 13 倍で、利益ベースの正当化 PER の上限は約 15.9 倍。中立はその 7.9 割の 12.5 倍に置いた。筋書きの確率の加重で価値は今の値段を約 3% 下回り、「適正」とみる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後も存在するかを問う。答えは、はい。必需の小売と工業の物件を長い契約で貸す事業は、景気後退でも占有が崩れず、コロナでも配当を守った。ただし堀は「資金の安さと分散」で、物件や借り手を縛る力ではない。10 年後も強いが、今より強くなる保証はなく、競合の資金流入で取得利回りが下がれば、成長の旨みは薄れる。

次にオーナー利益を見る。2026 年のオーナー利益は約 40 億ドル(会社の AFFO 約 42 億ドルから株式報酬などを引いた値。建物の維持は借り手が負担するので、償却を戻しても引く設備投資はほとんどない)で、配当は約 31 億ドル。残りの約 9 億ドルでは物件の取得を賄いきれず、毎年 90〜100 億ドル規模の買収のうち半分以上を増資と借金で調達する。株主の手元に残る利益は、増資の分を差し引くと配当の約 1 割しかなく、会社全体の AFFO の伸び(年 7%)が 1 株では年 3.5〜4% に薄まる。

資本配分は、A 格を守りつつ買収の利回りが調達コスト(約 7〜8%)を上回る範囲で行えば価値を壊さない。ただし株価が割安に見える局面の増資は値打ちを減らす。

安全域は薄い。中立の倍率は 12.5 倍で、今の約 13 倍を少し下回る(今の値段は利益 40 億ドルの約 13 倍)。楽観の 10 年で今の 2.6 倍、悲観の 10 年で時価総額は今の約 6 割(還元を足しても約 10 割)で、下値はそれほど堅くない。わかる事業なので確信度は高いが、価格に余裕は大きくない。

何で稼ぐ会社か

収益の中心は、米国と欧州の約 1.56 万件のネットリース(トリプルネット)物件の賃料である。ABR(年換算の基本賃料)の構成は小売 78.3%・工業 16.2%・ゲーミング 3.1%・その他 2.4%、地域は米国 79.5%・英国 15.0%・欧州大陸 5.5%。借り手は約 1,800 社・92 業種で、最大のダラー・ジェネラルでも 3.3%、上位 20 社で 34.8%。契約は 10〜20 年と長く、年 1〜2% の固定の上げ幅がつく。再契約の賃料は直前の 102.7%、占有は 98.8%(2026 年 6 月末)。同一物件の賃料の伸びは 1.2% で、物価より低い。

数量は賃貸中の面積(約 4 億平方フィートと推定)、価格は 1 平方フィートあたりの収入(約 14 ドル)である。成長の手段は 3 つ。第 1 に買収で、2026 年の投資は 100 億ドル(4〜6 月期は 26 億ドル、持ち分比例 21 億ドル、初年度の現金利回り 7.3%)。第 2 に信用投資(貸付 34 億ドルで利回り 8.6%、優先出資 15 億ドルで 7.7%)、データセンターの合弁(最大 14 億ドルを出して持ち分 45%)。第 3 に私募ファンドの運用報酬で、第三者の運用資産は 35 億ドル。アポロは約 500 物件の合弁に 10 億ドルを出し、GIC は米国のコアプラスファンドの中核の出資者になった。

純利益は減価償却で小さく(2025 年 11 億ドル、ROE 2.7%)、見る利益は AFFO(償却を戻した現金の利益。2026 年上期 20.8 億ドル)である。株式報酬(約 0.8 億ドル)を引いた正味 AFFO で価値を測る。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第 1 は資金の安さで、格付け A3・A-・A はネットリースで最上位に近く、無担保債・ユーロ債・私募ファンド・ATM(市場での増資)を使い分けて資金を集められる。競合の NNN(ナショナル・リテール・プロパティーズ)やアグリー・リアルティ、W・P・ケアリーは取得利回り 7.2〜7.5% で O と同じ土俵だが、規模の差で調達の幅が違う。第 2 は分散で、1.56 万件・1,800 社・92 業種・米欧と、最大の借り手でも収入の 3.3%。テナントが破産してもほかで埋める力がある(再契約の賃料 102.7%)。第 3 は買収の目利きと取引の流れで、年 100 億ドル規模の物件を継続して見られる市場の位置。

弱い所は賃料の伸びで、固定上げ幅は年 1〜2%(欧州の一部は物価連動)と物価に追いつかず、実質では毎年目減りする。堀は広がらず、成長は外部の資金頼みで、新しい自己資本の利益率は 8% 台(資本コスト 8.00% をわずかに上回る程度)。借金は純有利子負債が時価総額の約 6 割で、借り換えで平均金利が 3.8% から 5.75% に上がる。

資本効率:帳簿の ROE 2.7% は減価償却の見かけで、AFFO ベースの ROE は約 10%。倍率の上限は、筋書きの正味 AFFO を自己資本で割った帳簿の ROE(10〜15%)で決めた。新しく入れる自己資本あたりの追加の正味 AFFO は約 8.4%(2029〜35 年の中立)で、これが帳簿の値より低いので、上限の 7.8 割に置いた。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ネットリース市場は米国だけで数千億ドル規模の物件が年 500〜600 億ドルほど取引される(推定)。小売(ドラッグストア・ディスカウント・コンビニ・自動車用品)と工業・物流が中心で、買い手は O・NNN・アグリー・W・P・ケアリー・ヴィシ・プロパティーズ(VICI)など。2022 年からの金利上昇で取引は凍りついたが、2026 年は回復し、O の取得利回り 7.3%・NNN 7.3%・W・P・ケアリー 7.2〜7.5% と各社そろう。競争が増えれば利回りは下がる(資金が不動産に戻り、キャップレートが締まる)のが論点。

小売の空室は米国全体で 5.7%、新築は極端に少ないので、必需の業態の店舗は埋まりやすい。一方で、薬局(ウォルグリーン)・映画館・ホームファニシングなど弱い業態の閉店は続き、O でも売却と再賃貸で毎年処理する(2026 年上期の処分 3.5 億ドル、利回り 7.8%)。EC は食品・ディスカウント・サービス(理髪・ジム・自動車整備)をほとんど代替できない。

構造の変化は 3 つ。第 1 に金利 5% の世界で、買収の利回りと借金の金利の差が小さくなり、資本の安さが決め手になる。第 2 に欧州(英国が中心)の買収で、取得利回りが高めで分散にもなる。第 3 に信用投資・データセンターなど周辺の事業が増え、純粋なネットリースの会社ではなくなる。景気後退では、コロナの時(2020 年)の株価は −36% で、占有は 98% 台で崩れなかった。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、年換算の配当は 2026 年に約 31 億ドル(AFFO の約 73%)。月次配当を 100 回以上続けて増やす点が個人の資金を集める。自社株買いはほとんどなく、むしろ増資で資金を作る。株数は 2025 年末の 9.34 億株から 2026 年 6 月末の 9.46 億株へ増え、先渡しの未決済が 2,110 万株ある。そのため payout_oku は配当から増資の払い込みを引いた正味で書く(増資を続ける REIT の扱い)。

借金は純有利子 304 億ドル、純負債÷EBITDAre 5.4 倍(目標 5.5 倍)。平均金利 3.8%・平均残存 5.1 年で、満期は 2026 年 24 億・2027 年 39 億・2028 年 38 億・2029 年 44 億ドルと毎年続き、借り換えで 5.75% になる分で 10 年に約 5 億ドルの利払い増。

M&A は 2024 年のスピリット・リアルティの買収(株式交換)が最大で、O は規模を作って A 格を保った。今後は物件単位の買収と、信用投資・データセンターの合弁・私募ファンドで資本を広げる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

O は規模・格付け・分散のすべてで競合より上にいる。A3・A-・A の格付けで借金の新規金利は競合より低く、同じ取得利回り 7.3% でも利ざやが厚い。2026 年上期は AFFO が 1 株で 5.2% 伸び、通期見通しを引き上げ、投資額の見通しも 95 億ドルから 100 億ドルに上げた。

信用投資(利回り 8.6%)・データセンターの合弁・私募ファンドの報酬は、単なるネットリースを超える利益の柱で、収入の 1 割に育ちうる。欧州は取得利回りが高く、契約には物価連動もある。借り手 1,800 社で最大でも 3.3% なので、破産が相次いでも全体は崩れず、再契約の賃料は 102.7%。

10 年で買収を年 1,000 億ドルを超える規模まで伸ばし、1 株の AFFO を年 4.5% 伸ばす道筋が見える。配当も年 4% 近く伸び、月次配当の実績が続く。倍率は今の約 13 倍を超えて 16 倍台まで上がる。

慎重な見方

買収で伸びる会社は、利回りと資金コストの差が全てだが、その差が小さい。取得利回り 7.3% に対し、借金は 5.75%(借り換え)、株の資本コストは 8.00%。資金の 4 割強を借金、残りを増資で賄うと、追加の正味 AFFO は新しい自己資本の 8% 台にしかならず、資本コストをわずかに上回るだけで、増資のたびに 1 株の伸びが薄まる。会社全体の AFFO が年 7% で増えても、1 株では年 3.5% 前後。10 年で増資が約 350 億ドルに上り、配当約 430 億ドルの 8 割を増資で戻す形になる。

賃料の上げ幅は年 1.2% で物価の 3.5% に届かず、実質で毎年目減りする。同じネットリースの NNN・アグリー・W・P・ケアリーも取得利回りは 7.2〜7.5% で同じ。資金が戻れば利回りが下がり、O の優位は縮む。借り換えで平均金利が 3.8% から 5.75% に上がり、10 年で約 5 億ドルの利払い増。弱い業態(薬局・映画館・ホームファニシング)の閉店は続く。

中立の倍率は 12.5 倍で、今の約 13 倍を少し下回る。値段は成長を織り込み済みで、期待の年率は約 7.3%。

どちらに重みを置いたか

強気の主張(規模・A 格の資金コスト・分散・信用投資の拡大)は事実の裏付けが厚く、確率を楽観側にやや寄せた。慎重な主張(利ざやの薄さ・増資による 1 株の伸びの鈍り・物価に届かない賃料)は、帳簿の ROE から出した正当化 PER の 6.5〜9.5 割に置くことで価値に反映した。確率は 楽観 12%・やや楽観 26%・中立 34%・やや悲観 18%・悲観 10% で、悲観を 1 割・やや悲観を 2 割弱に厚めに置いた。利益を株主の手に残るオーナー利益に揃えた結果、価値は今の値段を約 3% 下回り、強気と慎重の中間で適正になった。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 104.10 ドル948 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 9.22 ドル84 億ドル)。 今の値に割り戻すと 54.49 ドル496 億ドル、今との差 −4.5%、 期待の年率 +7.1%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 147.87 ドル1,347 億ドル 2.09 ドル19 億ドル +162.8% +10.1% 17.99 ドル164 億ドル
やや楽観 26% 124.59 ドル1,135 億ドル 5.27 ドル48 億ドル +127.6% +8.6% 33.76 ドル308 億ドル
中立 34% 104.96 ドル956 億ドル 8.56 ドル78 億ドル +99.0% +7.1% 38.60 ドル352 億ドル
やや悲観 18% 82.33 ドル750 億ドル 15.37 ドル140 億ドル +71.2% +5.5% 17.58 ドル160 億ドル
悲観 10% 34.60 ドル315 億ドル 19.21 ドル175 億ドル −5.7% −0.6% 5.38 ドル49 億ドル
加重平均100% 104.10 ドル948 億ドル9.22 ドル84 億ドル +98.6% +7.1% 113.32 ドル1,032 億ドル

今の株価時価総額 57.06 ドル520 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 12% 楽観:A 格と私募ファンドで 10 年買収を伸ばし、欧州・信用が第二の柱になる 利益 95 億ドル · PER 14.2 倍 · 株価時価総額 147.87 ドル1,347 億ドル

2035 年、買収は年 1,400 億ドルに達し(市場の伸び 名目 3.5% + シェア拡大 1.5%)、累計で 10 年に約 1 兆ドル。ネットリースの借り手 1,800 社超から、欧州(収入の約 26%)・信用投資・データセンター・私募ファンドの報酬が加わり、収入は約 1,680 億ドル。賃料の固定上げ幅は年 1.8% と物価(3.5%)より低く、価格は 10 年で実質 −20% 弱だが、面積と件数が収入を支える。借り換えは全て約 5.75% で利払いは約 5 億ドル増。AFFO(株式報酬を引いた値) は約 97 億ドル(2026 年の 2.4 倍、2025 年から年 +10%)。増資は 10 年で約 470 億ドルで、1 株の AFFO は年 4.5% 前後。競合の NNN・アグリー・W・P・ケアリーとの差は広がり、規模と A 格で資金コストが最も低い会社として残る。 オーナー利益は、会社の AFFO の道筋から株式報酬のほか借金の割引償却・合併費用の足し戻し分(年 約 0.8 億ドル)を引いた約 95 億ドル。GAAP 純利益の累計は約 150 億ドル(10 年の減価償却と減損を引いた後。2025 年の GAAP 純利益は FFO の約 3 割)。 g 4.0%・ROE 14.6%・k 8.00% の式(正当化 PER 16.2 倍)の 8.8 割にあたる 14.15 倍を利益に掛けて、時価総額は約 1347 億ドル。

  • 米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース:数量 617(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 17(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収))→ 売上 106 億ドル・営業利益 62 億ドル。買収で面積が倍増
  • 欧州(英国・欧州大陸)のネットリース:数量 265(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 16(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル))→ 売上 44 億ドル・営業利益 26 億ドル。欧州が収入の約 26%
  • 信用投資・データセンター・私募ファンド:数量 201(運用・投資の残高(億ドル))× 価格 0.09(残高あたりの収益率)→ 売上 19 億ドル・営業利益 14 億ドル。信用・データセンター・ファンドが育つ

倍率:【オーナー利益】2025 年は GAAP 純利益 10.6 + 不動産の減価償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 合弁・持ち分の調整 0.2 = FFO 38.6 億ドル、ここから賃料の見かけの増分(定額法の賃料 −1.7)と買収した契約の償却の戻し(+0.5)、テナント改装・仲介費(−0.1。ネットリースは建物の維持を借り手が負担するので小さい)を加減し、貸倒引当の非現金分(+0.4。損失は筋書きと確率で見る)を戻して 37.7 億ドル。会社の AFFO 38.9 億ドルとの差 1.2 は、株式報酬 0.3・借金の割引償却 0.5・合併や取引の費用 0.4 を会社が足し戻している分で、ここでは足し戻さない。各筋書きの net_oku は、会社の AFFO の道筋からこの差(2026 年で株式報酬は引き済み、残りの約 0.8 億ドル、約 2%)を引いた値。 利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)。k は 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。 検査の g は 4.0%(長期の上限)。 事業の ROE は筋書きの利益 95.2 ÷ 自己資本 651.0 = 14.6%(帳簿の値で 40% 以下なので ROIC には直さない)。 moat は 普通(残る割合 0.50)、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 11.3%、正当化 PER は 16.2 倍。 上限は利益 95.2 × 16.2 倍 = 1538 億ドル。置いた 14.15 倍は上限の 8.8 割。

確率:年 950 億ドルから始めて毎年 5% 増やし、利回り 7.3% を 10 年保つ確率を 12% に置く。取引市場が今より大きくならなければ届かず、資本の流入での利回り低下が最大の障害。

やや楽観 26% やや楽観:買収は市場並みより少し上、1 株の AFFO は年 4% 台 利益 85 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 124.59 ドル1,135 億ドル

2035 年、買収は年 1,160 億ドル、取得利回りは 7.1%。収入は約 1,500 億ドルで、欧州は約 24%。賃料の固定上げ幅は年 1.5%。占有は 98% 前後で、ダラー・ジェネラルなど生活必需の借り手が中心のまま。ゲーミング(VICI との競合)や工業施設も増える。借り換えは全て約 5.75%。AFFO(株式報酬を引いた値) は約 87 億ドル(2025 年から年 +8.6%)。増資は 10 年で約 410 億ドル。1 株の AFFO は年 4% 前後で、配当は年 3.5〜4% 伸びる。堀は広がらないが狭まりもせず、資金力が成長を支える成熟した会社になる。 オーナー利益は、会社の AFFO の道筋から株式報酬のほか借金の割引償却・合併費用の足し戻し分(年 約 0.8 億ドル)を引いた約 85 億ドル。GAAP 純利益の累計は約 141 億ドル(10 年の減価償却と減損を引いた後。2025 年の GAAP 純利益は FFO の約 3 割)。 g 4.0%・ROE 14.3%・k 8.00% の式(正当化 PER 16.0 倍)の 8.3 割にあたる 13.29 倍を利益に掛けて、時価総額は約 1135 億ドル。

  • 米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース:数量 596(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 17(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収))→ 売上 99 億ドル・営業利益 58 億ドル。買収で面積が増える
  • 欧州(英国・欧州大陸)のネットリース:数量 226(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 16(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 21 億ドル。欧州が収入の約 24%
  • 信用投資・データセンター・私募ファンド:数量 167(運用・投資の残高(億ドル))× 価格 0.09(残高あたりの収益率)→ 売上 15 億ドル・営業利益 11 億ドル。信用投資が増える

倍率:【オーナー利益】2025 年は GAAP 純利益 10.6 + 不動産の減価償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 合弁・持ち分の調整 0.2 = FFO 38.6 億ドル、ここから賃料の見かけの増分(定額法の賃料 −1.7)と買収した契約の償却の戻し(+0.5)、テナント改装・仲介費(−0.1。ネットリースは建物の維持を借り手が負担するので小さい)を加減し、貸倒引当の非現金分(+0.4。損失は筋書きと確率で見る)を戻して 37.7 億ドル。会社の AFFO 38.9 億ドルとの差 1.2 は、株式報酬 0.3・借金の割引償却 0.5・合併や取引の費用 0.4 を会社が足し戻している分で、ここでは足し戻さない。各筋書きの net_oku は、会社の AFFO の道筋からこの差(2026 年で株式報酬は引き済み、残りの約 0.8 億ドル、約 2%)を引いた値。 利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)。k は 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。 検査の g は 4.0%(長期の上限)。 事業の ROE は筋書きの利益 85.4 ÷ 自己資本 598.0 = 14.3%(帳簿の値で 40% 以下なので ROIC には直さない)。 moat は 普通(残る割合 0.50)、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 11.1%、正当化 PER は 16.0 倍。 上限は利益 85.4 × 16.0 倍 = 1368 億ドル。置いた 13.29 倍は上限の 8.3 割。

確率:資金コストの優位が続き、年 850 億ドルから毎年 4% 増える買収が 10 年続く確率を 26% に置く。

中立 34% 中立:買収は市場並み、利回りは 6.9%、1 株の伸びは年 3.5% 前後 利益 77 億ドル · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 104.96 ドル956 億ドル

2035 年、買収は年 950 億ドル(市場の名目の伸び 3% 前後)、取得利回りは 6.9%。同一物件の賃料は年 1.2% で、価格は 10 年で物価の 1.41 倍に対し 1.13 倍と実質 −20%。面積と件数が増えて収入は約 1,345 億ドル(2025 年の 2.3 倍)。欧州は約 23%、信用投資・データセンター・ファンドが約 9%。借り換えは全て 5.75% で利払いは約 5 億ドル増える。AFFO(株式報酬を引いた値) は約 78 億ドル(2025 年から年 +7.5%)。増資は 10 年で約 350 億ドル、純負債は 600 億ドル。配当は年 3〜3.5% の伸びで、1 株の AFFO は年 3.5%。競合の NNN・アグリー(占有 99%台、取得利回り 7.3%)と並ぶが、規模と A 格の資金コストで首位を守る。 オーナー利益は、会社の AFFO の道筋から株式報酬のほか借金の割引償却・合併費用の足し戻し分(年 約 0.8 億ドル)を引いた約 76 億ドル。GAAP 純利益の累計は約 132 億ドル(10 年の減価償却と減損を引いた後。2025 年の GAAP 純利益は FFO の約 3 割)。 g 4.0%・ROE 14.0%・k 8.00% の式(正当化 PER 15.9 倍)の 7.9 割にあたる 12.50 倍を利益に掛けて、時価総額は約 956 億ドル。

  • 米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース:数量 566(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 16(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収))→ 売上 92 億ドル・営業利益 54 億ドル。買収と固定上げ幅で増える
  • 欧州(英国・欧州大陸)のネットリース:数量 200(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 15(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル))→ 売上 31 億ドル・営業利益 18 億ドル。欧州が収入の約 23%
  • 信用投資・データセンター・私募ファンド:数量 136(運用・投資の残高(億ドル))× 価格 0.09(残高あたりの収益率)→ 売上 12 億ドル・営業利益 9 億ドル。信用・DC が収入の約 9%

倍率:【オーナー利益】2025 年は GAAP 純利益 10.6 + 不動産の減価償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 合弁・持ち分の調整 0.2 = FFO 38.6 億ドル、ここから賃料の見かけの増分(定額法の賃料 −1.7)と買収した契約の償却の戻し(+0.5)、テナント改装・仲介費(−0.1。ネットリースは建物の維持を借り手が負担するので小さい)を加減し、貸倒引当の非現金分(+0.4。損失は筋書きと確率で見る)を戻して 37.7 億ドル。会社の AFFO 38.9 億ドルとの差 1.2 は、株式報酬 0.3・借金の割引償却 0.5・合併や取引の費用 0.4 を会社が足し戻している分で、ここでは足し戻さない。各筋書きの net_oku は、会社の AFFO の道筋からこの差(2026 年で株式報酬は引き済み、残りの約 0.8 億ドル、約 2%)を引いた値。 利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)。k は 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。 検査の g は 4.0%(長期の上限)。 事業の ROE は筋書きの利益 76.5 ÷ 自己資本 547.0 = 14.0%(帳簿の値で 40% 以下なので ROIC には直さない)。 moat は 普通(残る割合 0.50)、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 11.0%、正当化 PER は 15.9 倍。 上限は利益 76.5 × 15.9 倍 = 1217 億ドル。置いた 12.50 倍は上限の 7.9 割。

確率:業界ノートの中立(ネットリースの成長は買収で作る年 +4%、買収の利回り 7% − 資金コスト 6〜7% では伸びにくい)に沿い、1 株の AFFO 年 3.5% 前後・賃料の固定上げ幅年 1.2% と置いた。

やや悲観 18% やや悲観:取得利回りが 6.6% に下がり、増資で価値が薄まり続ける 利益 60 億ドル · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 82.33 ドル750 億ドル

2035 年、買収は年 550 億ドルで頭打ちになり、取得利回りは 6.6%、借金は 6%。賃料の固定上げ幅は年 0.8% に鈍り、弱い業態の閉店で賃料が毎年 0.3% 消える。収入は約 1,060 億ドル、AFFO(株式報酬を引いた値) は約 61 億ドル(2025 年から年 +4.9%)。増資は 10 年で約 235 億ドルだが、株価が NAV 近辺で増資が値打ちを減らし、1 株の AFFO は年 1.5% 程度にとどまる。配当は年 2% の伸び。競合の資金流入と買い手の増加で、O の A 格の優位は薄れる。生活必需の借り手が多く、占有は 97% 台で踏みとどまる。 オーナー利益は、会社の AFFO の道筋から株式報酬のほか借金の割引償却・合併費用の足し戻し分(年 約 0.8 億ドル)を引いた約 60 億ドル。GAAP 純利益の累計は約 115 億ドル(10 年の減価償却と減損を引いた後。2025 年の GAAP 純利益は FFO の約 3 割)。 g 4.0%・ROE 13.5%・k 8.00% の式(正当化 PER 15.7 倍)の 8.0 割にあたる 12.50 倍を利益に掛けて、時価総額は約 750 億ドル。

  • 米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース:数量 489(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 16(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収))→ 売上 76 億ドル・営業利益 44 億ドル。買収が頭打ち
  • 欧州(英国・欧州大陸)のネットリース:数量 150(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 15(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 13 億ドル。欧州が縮小気味
  • 信用投資・データセンター・私募ファンド:数量 94.0(運用・投資の残高(億ドル))× 価格 0.09(残高あたりの収益率)→ 売上 8 億ドル・営業利益 6 億ドル。信用投資は横ばい

倍率:【オーナー利益】2025 年は GAAP 純利益 10.6 + 不動産の減価償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 合弁・持ち分の調整 0.2 = FFO 38.6 億ドル、ここから賃料の見かけの増分(定額法の賃料 −1.7)と買収した契約の償却の戻し(+0.5)、テナント改装・仲介費(−0.1。ネットリースは建物の維持を借り手が負担するので小さい)を加減し、貸倒引当の非現金分(+0.4。損失は筋書きと確率で見る)を戻して 37.7 億ドル。会社の AFFO 38.9 億ドルとの差 1.2 は、株式報酬 0.3・借金の割引償却 0.5・合併や取引の費用 0.4 を会社が足し戻している分で、ここでは足し戻さない。各筋書きの net_oku は、会社の AFFO の道筋からこの差(2026 年で株式報酬は引き済み、残りの約 0.8 億ドル、約 2%)を引いた値。 利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)。k は 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。 検査の g は 4.0%(長期の上限)。 事業の ROE は筋書きの利益 60.0 ÷ 自己資本 443.0 = 13.5%(帳簿の値で 40% 以下なので ROIC には直さない)。 moat は 普通(残る割合 0.50)、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 10.8%、正当化 PER は 15.7 倍。 上限は利益 60.0 × 15.7 倍 = 943 億ドル。置いた 12.50 倍は上限の 8.0 割。

確率:金利 5% でも資金が不動産に戻り、取得利回りが 6.6% に下がる確率を 18% に置く。弱い業態の閉店も毎年賃料の 0.3% を消す。

悲観 10% 悲観:借り手の傷みと資金コストで成長が止まり、優良さが薄れる 利益 36 億ドル · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 34.60 ドル315 億ドル

2035 年までに、景気後退と金利高が重なり、弱い小売(ドラッグストア・映画館・ホームファニシング・ダラー系の下位)の閉店が続いて賃料が毎年消え、買収も採算割れになる。取得利回りが 6.3% まで下がり、借金は 6.5% に上がり、買収は年 130 億ドルまで縮む。賃料の固定上げ幅は物価に全く追いつかず(上げ幅はほぼ 0)、弱い業態の閉店で賃料が毎年 2.2% 消え、収入は約 640 億ドルでほぼ横ばい。AFFO(株式報酬を引いた値) は約 36 億ドルと 2026 年から約 1 割減り、配当は据え置き。増資は 10 年で約 130 億ドルにとどまり、物件の売却で借金を減らす。もう伸びる会社ではなく、安定した配当だけを払う会社として評価される。g 4.0%・ROE 10.6%・k 8.00% の式(正当化 PER 14.2 倍)の 6.2 割にあたる 8.83 倍を利益に掛けて、時価総額は約 315 億ドル。配当は 10 年で約 300 億ドル。AFFO の約 8 割を配当にして借金を返し、A 格は維持できるが、堀は狭まる。 オーナー利益は、会社の AFFO の道筋から株式報酬のほか借金の割引償却・合併費用の足し戻し分(年 約 0.8 億ドル)を引いた約 36 億ドル。GAAP 純利益の累計は約 88 億ドル(10 年の減価償却と減損を引いた後。2025 年の GAAP 純利益は FFO の約 3 割)。

  • 米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース:数量 328(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 14(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収))→ 売上 47 億ドル・営業利益 26 億ドル。買収が止まり閉店が出る
  • 欧州(英国・欧州大陸)のネットリース:数量 92.0(賃貸中の面積(百万平方フィート。推定))× 価格 14(1 平方フィートあたりの年間収入(ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 7 億ドル。欧州も横ばい
  • 信用投資・データセンター・私募ファンド:数量 48.0(運用・投資の残高(億ドル))× 価格 0.08(残高あたりの収益率)→ 売上 4 億ドル・営業利益 3 億ドル。縮小

倍率:【オーナー利益】2025 年は GAAP 純利益 10.6 + 不動産の減価償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 合弁・持ち分の調整 0.2 = FFO 38.6 億ドル、ここから賃料の見かけの増分(定額法の賃料 −1.7)と買収した契約の償却の戻し(+0.5)、テナント改装・仲介費(−0.1。ネットリースは建物の維持を借り手が負担するので小さい)を加減し、貸倒引当の非現金分(+0.4。損失は筋書きと確率で見る)を戻して 37.7 億ドル。会社の AFFO 38.9 億ドルとの差 1.2 は、株式報酬 0.3・借金の割引償却 0.5・合併や取引の費用 0.4 を会社が足し戻している分で、ここでは足し戻さない。各筋書きの net_oku は、会社の AFFO の道筋からこの差(2026 年で株式報酬は引き済み、残りの約 0.8 億ドル、約 2%)を引いた値。 利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)。k は 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。 検査の g は 4.0%(長期の上限)。 事業の ROE は筋書きの利益 35.7 ÷ 自己資本 337.0 = 10.6%(帳簿の値で 40% 以下なので ROIC には直さない)。 moat は 普通(残る割合 0.50)、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 9.3%、正当化 PER は 14.2 倍。 上限は利益 35.7 × 14.2 倍 = 508 億ドル。置いた 8.83 倍は上限の 6.2 割。 伸びない会社は買い手が配当の利回りで値付けし、増資も止まるので、上限の 6.2 割に置いた。10 年の還元(配当から増資を引いた正味)を足しても今の時価総額に届かない形にした。

確率:構造的な負け(弱い小売の閉店が続く・資金コストが上がり買収が採算割れ・格付け低下)の確率を 10% に置く。借金が重く、景気後退と金利高が重なれば増配が止まる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国の小売・工業・ゲーミングのネットリース

1 契約 10〜20 年で借り手が税・保険・修繕を負担する賃貸。固定の上げ幅(年 1〜2%)で増え、成長は買収で作る。

数量賃貸中の面積(百万平方フィート。推定)価格1 平方フィートあたりの年間収入(ドル。賃料+借り手負担の回収)売上営業利益
今 2025/12 300 14 43 19
10 年後 中立 566 16 92 54

取り方:売上 58 億ドルのうち欧州と信用・ファンドを引いた約 43 億ドルを、米国の賃貸面積(約 1.55 万件のうち米国分の面積を約 3 億平方フィートと推定)で割り、1 平方フィートあたり約 14 ドルと置いた。営業利益は減価償却後で売上の約 44%(償却前の利益率は約 92%)。価格は固定の上げ幅(年 1〜2%)が物価(3.5%)より低く、10 年で物価並み(1.41 倍)には上がらず中立で 1.13 倍に置く。

欧州(英国・欧州大陸)のネットリース

英国が収入の 15%、欧州大陸が 5.5%。賃料は物価連動の契約が一部ある。

数量賃貸中の面積(百万平方フィート。推定)価格1 平方フィートあたりの年間収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 80.0 14 11 5
10 年後 中立 200 15 31 18

取り方:収入の約 19〜20%(補足資料の ABR 構成 20.5%)を欧州分とし、面積を約 0.8 億平方フィートと推定して割った。営業利益率は米国よりやや低い約 43%。価格は米国と同じ理由(固定の上げ幅が物価より低い。物価連動の契約は一部)で中立 10 年 1.13 倍。

信用投資・データセンター・私募ファンド

貸付(利回り 8.6%)・優先出資(7.7%)の利息、データセンター合弁、私募ファンドの運用報酬。

数量運用・投資の残高(億ドル)価格残高あたりの収益率売上営業利益
今 2025/12 45.0 0.09 4 3
10 年後 中立 136 0.09 12 9

取り方:信用投資の約 52 億ドルの約 8 割と、データセンター・ファンドの報酬を合わせた残高を約 45 億ドルとし、収益率 8.9% で売上約 4 億ドル。償却が小さく営業利益率は約 75%。

リスクと懸念

増資が 1 株の価値を薄める

取得利回り 7.3% に対し、借金は 5.75%、株の資本コストは 8.00%。この差が小さいので、買収を増資で賄うと 1 株の伸びは会社全体の年 7% から年 3.5% 前後に落ちる。10 年で増資は約 350 億ドルに上る。株価が安いときの増資は、既存の株主の持ち分の価値を減らす。

取得利回りが締まる

NNN・アグリー・W・P・ケアリーも取得利回りは 7.2〜7.5% で、O と同じ土俵にいる。資金が不動産に戻れば利回りは下がる。中立は 6.9%、やや悲観は 6.6% に置いた。利回りが借金の金利に近づけば、買収で価値は増えない。

借り換えで利払いが増える

平均金利は 3.8%、満期は 2026 年に 24 億ドル、2027 年に 39 億ドル、2028 年に 38 億ドル、2029 年に 44 億ドル。借り換えのたびに 5.75% 前後へ上がり、10 年で利払いは約 5 億ドル増える。純有利子負債は時価総額の約 6 割と重い。

賃料が物価に追いつかない

契約の固定上げ幅は年 1〜2%(欧州の一部は物価連動)で、物価の 3.5% に届かない。中立は年 1.2%。10 年で価格は実質 2 割ほど目減りする。面積と件数を増やして補う形で、成長は買収に頼る。

弱い業態の閉店が続く

薬局(ウォルグリーン)・映画館・ホームファニシングの閉店は続く。2026 年上期の処分は 3.5 億ドル(利回り 7.8%)。やや悲観では賃料の 0.3% が毎年消え、悲観では 2.2% が消える。再契約の賃料は今 102.7% だが、100% を割れば傷が表に出る。

景気後退と借り手の破産

コロナの 2020 年は株価が 36% 下がったが、占有は 98% 台を保った。次の後退で弱い借り手が倒れると、再契約の賃料が 95% に下がり、増資も止まる。悲観はこの谷を 10% の確率で置いた。配当は守れるが、増配は止まる。

今後の分かれ目

取得利回りが 6.9% を割り込んだら
買収の利ざやが消える。中立の前提が崩れるので、やや悲観の確率を上げる。
公募株の割合が 18% 前後に収まり、私募ファンドの資本が増えたら
増資の薄まりが小さくなり、1 株の AFFO は年 4% 台に乗る。楽観・やや楽観の確率を上げる。
10 年国債が 6% を超え、借り換えが 6.5% 以上になったら
利払い増は約 5 億ドルから 7 億ドル前後へ。k も上がり、中立の倍率(12.5 倍)は 12 倍を割る。
再契約の賃料が 100% を割り、弱い業態の閉店が増えたら
賃料が毎年 0.3% 消えるやや悲観の筋書きに近づく。やや悲観の確率を上げる。
株価が NAV を下回り、先渡しの増資が止まったら
買収は年 550 億ドルで頭打ちになる。成長は鈍るが、増資による薄まりも止まる。1 株の伸びは年 1.5% 前後。
景気後退で占有が 97% を割ったら
悲観に当たる。谷の P/AFFO 9 倍で測る。配当は据え置き、増配は止まる。

見ておくもの

  • 取得利回り(今 7.3%)と新規発行債の金利の差(四半期ごと)
  • 公募株の割合(2026 年は投資額の 18%)と先渡しの未決済株数(2,110 万株)
  • 再契約の賃料(今 102.7%)と占有(今 98.8%)

倍率と資本コストの決め方

今の値段(オーナー利益の約 13 倍)を見る前に、買収額・取得利回り・賃料の上げ幅から会社の AFFO を積み上げ、株式報酬と借金の割引償却・合併費用の足し戻しを引いてオーナー利益にした(2025 年は GAAP 10.6 + 償却 25.2 + 減損 4.3 − 売却益 1.8 + 調整 0.2 − 賃料の見かけの増分と改装費 0.9 + 貸倒引当の非現金分 0.4 = 37.7 億ドル、会社の AFFO は 38.9)。倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g/RONIC)÷(k − g)(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))に、k 8.0%(基本 8% + quality +0.0%)・g 4.0%・筋書きの帳簿の ROE(11〜15%)を入れ、その上限の 6.2〜9.5 割に置いた。10 年の中立は上限 15.9 倍の 7.9 割で 12.5 倍。楽観 14.2・やや楽観 13.3・やや悲観 12.5・悲観 8.8 倍。買収の利ざやが薄く、増資で 1 株の伸びが薄まるので、割合は 8 割を切る。今の株価には寄せていない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%(内訳と理由は quality_why)。個別のリスクは k に足さず、筋書きと確率で表した。

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やや割安 VICIプロパティーズVICI ゲーミング施設を長期で貸す最大手。堀は厚いが借り手の集中が重い。今の値段は賃料減額の懸念を織り込み過ぎで、株主の手に残る利益で測っても価値は今を 2 割台半ば上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 コスター・グループCSGP Homes.com の赤字が今の利益を抑えるが、商業データと賃貸掲載の核は強い。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、中立の 10 年後は今の時価総額を上回る。総合は今の時価総額に対し +16% でやや割安 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 アメリカン・タワーAMT 米国タワー最大手。長期契約と固定の上げ幅が堀だが、DISH 解約・借換え・海外の通貨が重い。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、本質価値は今の時価総額に対し -2% で適正 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ヘルスピーク・プロパティーズDOC ライフサイエンス研究所の空室という重い荷物を抱えるが、外来医療と上場した高齢者住宅が稼ぎを支える医療施設の REIT。式で出す価値は今の値段を約 8% 下回り、ラボの空室を厚く置くと適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 Public StoragePSA セルフストレージ最大手。NSA 取り込みで規模を広げ、A 格の財務で底からの回復を待つ。株主の手に残る利益(AFFO)で測ると、価値は今の時価総額を 7% ほど下回る程度で、適正 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インビテーション・ホームズINVH 戸建て賃貸の最大手。維持の設備投資や株式報酬を引いたオーナー利益で測ると、総合は今の時価総額に対し約 12% 下でやや割高 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 エクイニクスEQIX 世界最大の中立型データセンター兼相互接続の要。堀は厚いが、増設が自己資金を超え、正味 AFFO の約 27 倍は利益ベースの正当化 PER の内側の倍率(中立の 10 年は 20.0 倍)より高く、やや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 Digital RealtyDLR データセンター最大手の賃貸型。電力つき土地と開発力が堀で成長は速いが、巨額の開発資金と物価に届かない大口賃料が重い。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、本質価値は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 SBA コミュニケーションズSBAC 米国と海外のタワーを持つ 3 位。契約は堅いが、借入比率は 6.4 倍と重い。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、本質価値は今の時価総額に対し -22% でやや割高 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 クラウン・キャッスルCCI 米国タワー専業へ移行した 2 位。契約は堅いが、価格は固定の上げ幅で物価に届かず、借入比率 6 倍超。株主の手に残る利益(正味 AFFO)の約 19 倍の今の値段は、正当化 PER の内側ではやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ミッド・アメリカ・アパートメント・コミュニティーズMAA サンベルト最大の集合住宅 REIT。足元は新築供給の山で NOI が減るが、財務は堅い。株主の手に残る利益(AFFO 約 9.1 億ドル)の約 15 倍という今の値段は、式の価値を 1 割ほど上回る 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 Extra Space StorageEXR 全米最大のセルフストレージ。保険・受託・融資で稼ぎ口を広げるが、純負債が時価総額の約 5 割と重く、株主の手に残る利益(AFFO)の約 18 倍という今の値段は、利益ベースの価値より 2 割ほど高い 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 リージェンシー・センターズREG 全米で屋外型の食品スーパー核を最も堅く持つ会社。占有も賃料の上がりも同業の先を行くが、倍率はそれを織り込み、価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 キムコ・リアルティKIM 全米の食品スーパー核の屋外型ショッピングセンター最大手。占有は過去最高で需給は強いが、成長は賃料の上がりに頼り、正味の価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 Iron MountainIRM 紙の保管という岩盤の上にデータセンターを積む、借金で伸びる複利機械。事業は強いが、今の値段は成長の大半を先取りしている 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 Alexandria Real Estate EquitiesARE ラボの空室と借金の重さで、株主に残る利益は 2027 年にいったん細る。会計の純利益は減価償却で赤字だが、足し戻して維持の支出を引いた利益(中立の 10 年は 10.0 倍)で測ると、総合は今の時価総額に対し 約 -26% でやや割高 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) 割高 ビブマーク・レジデンシャル(旧エクイティ・レジデンシャル)EQR 合併で米国最大の賃貸住宅 REIT になった。評価替えの償却を除き、維持の費用を引いた株主の手に残る利益(AFFO 約 27 億ドル)で測ると、今の値段は 1 割ほど高い 本質価値との差 −30.5% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サイモン・プロパティ・グループSPG 米国最大の上位モール・アウトレットの王者。堀と再投資の利回りは優良だが、借換えの重しと高い倍率で、価値は今の値段を 4 分の 1 ほど下回る 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 プロロジスPLD 世界最大の物流 REIT で堀は広がる。株主の手に残る利益(AFFO 約 42 億ドル)の約 29 倍という今の値段は、利益ベースの価値を 4 割以上上回る 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 CBREグループCBRE 世界最大の商業不動産サービス。管理型の安定収益が下支えだが、ならした利益の約 26 倍の今の値段は、利益ベースの正当化 PER の内側の倍率(中立の 10 年は 12.2 倍)で測ると高い。総合は今の時価総額に対し -34% で割高 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ホスト・ホテルズ・アンド・リゾーツHST 高級ホテルを所有する最大の上場 REIT。足元は好調だが、維持投資を引くと利回りは薄く、今の値段は本質価値をかなり先取りしている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 エセックス・プロパティ・トラストESS 供給の細る北カリフォルニアに強みがあるが、規制と借換えで伸びは物価並み。株主の手に残る利益(AFFO 約 9.4 億ドル)の約 18 倍という今の値段は、利益ベースの価値を 2 割弱上回る 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カムデン・プロパティ・トラストCPT カリフォルニアを売ってサンベルトに純化した。維持の設備投資を引いたオーナー利益で測ると、総合は今の時価総額に対し約 32% 下で割高 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 UDR, Inc.UDR 西海岸と北東部が牽引し、サンベルトは供給待ち。借換えで AFFO が目減りし、式で測る価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ウェアーハウザーWY 米国最大の民有林を持つ木材 REIT。森林の時価は帳簿を大きく上回るが、収益は住宅の循環に握られる。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、総合は今の時価総額に対し -36% で割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 BXP(ボストン・プロパティーズ)BXP 都心の一流オフィスで占有が戻り始めたが、借金の重さと改装費で株主に残る利益は薄い。利益ベースの正当化 PER の内側に置くと、本質価値は今の時価総額に対し -37% で割高 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ベンタスVTR 運営型シニア住宅の利益が占有と利益率の改善で伸びる優良な REIT。今の値段は式で出す先の価値より高く、割高 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 Federal Realty Investment TrustFRT 所得の高い立地に集中した、食品スーパー核の近隣型と複合開発の米国最上位の屋外型 REIT。質は高いが借金が重く、式で測る価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ウェルタワーWELL シニア住宅の需給は強く堀も広がるが、株主の手に残る利益(AFFO)の約 41 倍という今の値段は、10 年後の中立の 13.4 倍より大きく高く、割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.8%)

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読んだ資料

  1. Realty Income Q2 2026 Earnings Release and Supplemental Information
  2. Realty Income Form 10-K for fiscal year 2025 (SEC EDGAR)
  3. Realty Income Announces Operating Results for the Three Months and Year Ended December 31, 2025
  4. Realty Income Establishes Strategic Partnership with GIC
  5. Realty Income Forms Programmatic Joint Venture with Cloud Capital to Invest in Hyperscale Data Centers (Nasdaq)
  6. Realty Income (O) Q2 2026 Earnings Call Transcript (Motley Fool)

分析日 2026-10-16