株譜
AI 銘柄分析 · 鉄鋼 · 試作

モリ工業 5464

ステンレス管の国内最大手で財務は盤石。だが稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金の使い道が評価を分ける

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)932 円354 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)885 円336 億円差 +5.3%
10 年後から見ると 適正 価値 932 円354 億円 · 差 +5.3% · 期待の年率 +7.6%
期待の年率リターン(10 年)+7.6%資本コスト比 −0.4 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

モリ工業は、ステンレスの溶接管をつくる専業メーカーだ。仕入れた鋼帯を丸や角の管に仕上げ、配管、自動車、建材、手すりへ売る。ステンレス管では国内最大手と評される。

筆者の結論は、今の値段はやや割高だ。ただ、純現金 139 億円と自己資本 585 億円が下を支えるため、大きく崩れる心配は小さい。元手に対する稼ぎが資本コストに届かず、10 年後の価値は今の時価総額を少し下回る。

強みは、小ロットと多品種に応える機動力と、メーカーと商社を兼ねる売り方だ。借金はほとんどなく、不況でも潰れにくい。

弱みは需要の細りである。原料のステンレス使用量は 9 年で 4 分の 1 減った。輸入管は過去最高の水準にあり、自動車の電動化は排気系の管を減らす。会社は 10 年後に売上 700 億円を掲げるが、今の 433 億円からは遠い。

10 年の中心像は、売上が緩やかに増えても物価に追いつかず、利益は横ばいに近い。積み上がる現金が自己資本利益率を押し下げる。現金が株主に戻るか、買収に消えるかで、評価は上にも下にも動く。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、これは「悪くない事業と、眠っている現金」の組み合わせだ。

事業は 10 年後も残る。ステンレスの管は、水、熱、食品、建物など、生活の土台で使われる。ただし成長はなく、物価に追いつくのがやっとだろう。堀は小さい。オーナーとして持ち続けたい事業かと問われれば、事業そのものに強い魅力はない。

惹かれるのは財務だ。借金がなく、現金が時価総額の 4 割ある。事業が衰えても、会社は簡単には潰れない。ここに安全域がある。

気がかりは資本配分である。稼いだお金の 6 割が会社に残り、元手に対する稼ぎは 6% 前後にとどまる。資本コストを下回る使い方が続けば、留保は価値を削る。買収に使う 100 億円の枠も、成功の保証がない。

安全域は現金で確保されている。ただ上振れが起きるのは、現金が株主に戻るか、資本コストを上回る投資に変わった時に限られる。それまでは、待つ価値がある会社ではあっても、急いで買う会社ではない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心はステンレス管だ。売上の 5 割強を占める。

管には丸管、角管、異形管、クラッド管などがある。配管用が最も大きく、建物や設備の水道・給湯の配管に使う。装飾・建材用は手すりや外装、自動車用は排気系の部品に回る。給湯器に使う曲げられる管(フレキ管)も育てている。

次が条鋼で、売上の 2 割強。ステンレスの丸棒や形鋼を、特殊鋼問屋などへ売る。残りは普通鋼の鋼管、加工品、パイプ切断機などの機械だ。

特徴は、メーカーと商社を兼ねる点にある。自社で鋼帯を切り、圧延し、熱処理する。同時に、管と条鋼の在庫を持って小口で売る。注文を受けてから素材を探す同業より、納期が短い。生産設備の多くは自社で設計・製作してきた。

海外はインドネシアの子会社が自動車向けを中心に担い、売上の 5〜6% になる。

原料のステンレス鋼帯は、ニッケル相場に連動して値段が動く。値上がり分は売値に乗せる。ただ在庫を持つ商売なので、相場の下落期には評価損が利益を削る。

部門別の利益は開示が粗く、本稿の配分は筆者の推定である。

優良さと弱いところ

堀は、小ロットに強い機動力と、顧客との関係の長さだ。

同社は多品種の管を、短い納期で、小さい単位でも売る。大手が嫌がる注文を拾うことで、値引き競争に巻き込まれにくい場面がある。この積み重ねが、過去 10 年の営業利益率を 8〜14% の幅に保ってきた。

ただし、強い堀とは言えない。配管用は輸入管との競争が激しく、価格は市場が決める。自動車用も、顧客の部品設計が変われば注文が消える。

資本の効率は低い。過去 10 年の自己資本利益率の中央値は 7.9% で、直近は 5.7% まで落ちた。利益が減っただけでなく、手元の現金が積み上がって分母が膨らんだ。自己資本比率は 80% を超え、借金はほとんどない。守りは固いが、元手を働かせきれていない。

経営は堅実で、やや保守的だ。不採算の金物事業と自転車販売から撤退し、工場を集約した決断は評価できる。一方、中計の達成は鈍い。2026 年 3 月期の営業利益は 44 億円で、計画の 56 億円に届かなかった。

筆者が気にするのは、事業の強さより、資本の使い道の遅さだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ステンレス管の国内市場は、数量が細る成熟市場だ。

会社の資料によれば、原料のステンレス鋼の使用量は 2014 年度の約 4.7 万トンから 2023 年度の約 3.5 万トンへ、25% 減った。建築の配管、家電、自動車部品と、需要先のどれも伸びない。売上が持ちこたえたのは、単価の上昇と配管用への軸足の移動のおかげだ。

追い風は少ない。人口が減り、新築も細る。一方で、既存の建物の更新、給湯器、水素、熱交換器、蓄電池など、新しい用途は少しずつ出てくる。

逆風は輸入管である。ステンレス溶接鋼管の輸入は、2021 年下期から過去最高の水準にある。中国・台湾・東南アジアの管が、配管用に入り込む。中計も配管用で「輸入材への対抗」を課題に掲げる。

競合は、日鉄系のステンレス鋼管会社、ナストーア、新家工業、ステンレスパイプ工業、大一ステンレス鋼管などだ。公的なシェア統計は見つからない。流通向けの溶接管の販売が月 5,000 トン台と、直販の自動車向けを合わせた国内の年 10 万トン弱を市場とみると、同社の管は 2 割前後のシェアになる。筆者の推定である。

この業界の本質は、縮む国内の需要と、安い輸入管の綱引きだ。10 年後は、国内の数量が 1 割強減り、インドネシアなど海外の比率が少し上がる姿になる。

資本政策と M&A

資本の使い方は、堅実だが遅い。

手元は純現金で 139 億円、時価総額の 4 割にあたる。配当性向は 2023 年から 40% 程度へ引き上げた。総還元率は 30% 前後を保ってきたが、自社株買いは「機動的に」とするだけで、大きな実行は見当たらない。利益の 6 割ほどは社内に残り、現金が増えてきた。

使い道として会社が掲げるのは、10 年で 350 億円の投資枠だ。うち新規事業や買収に 100 億円、インドネシアに次ぐ海外に 50 億円、既存設備の更新に 100 億円を充てる。焦点は、買収で価値を壊さないかである。小さな会社が慣れない分野へ出ると、失敗の傷が大きい。

株主には、光通信系の投資組合、大同生命、銀行、個人の大株主、阪和興業などが並ぶ。支配株主はいない。時価総額が自己資本の 6 割に満たないため、外部の株主から還元の強化を求められても不思議はない。買収や再編の話も出うるが、価格は交渉で決まるため、価値には織り込まない。

店舗や倉庫を借りて営む会社ではなく、新リース会計基準の影響は小さいと見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

会社は 10 年後に売上 700 億円、営業利益 90 億円を掲げる。そこまで届かなくても、上振れの芽は複数ある。

第 1 に、利益は底を打った。2026 年 3 月期の営業利益は 44 億円まで落ちたが、今期の 4〜6 月は 19% 増の約 13 億円で、販売価格の上昇が効いた。

第 2 に、輸入管への対抗策が動き出した。配管用の品ぞろえを広げ、顧客との関係を強める方針で、給湯器用のフレキ管など付加価値の高い品も育つ。新工場と設備の更新で、生産の効率も上がる。

第 3 に、新しい用途がある。水素や熱交換器、蓄電池向けの管は、ステンレスの得意分野だ。インドネシアは自動車の生産が伸び、拠点は黒字になった。

第 4 に、財務の余力がある。純現金 139 億円と、10 年 350 億円の投資枠で、買収により穴を埋められる。時価総額が自己資本を大きく割り込むため、外部の株主からの還元の要求も追い風になる。

配当性向 40% の方針が守られ、現金の一部が還元に回れば、評価は大きく見直される。

慎重な見方

需要の細りは、数字にすでに出ている。慎重に見るべき点は 4 つある。

第 1 に、数量だ。原料のステンレス使用量は 9 年で 25% 減った。売上が持ちこたえたのは、単価の上昇のおかげで、実力の増加ではない。

第 2 に、輸入管だ。ステンレス溶接管の輸入は過去最高の水準が続き、配管用の価格は上がりにくい。会社も「輸入材への対抗」を課題と認めている。

第 3 に、自動車である。排気系の管は、電動化で本数が減る。会社は中計の期間中は影響が限定的と見るが、10 年では無視できない。

第 4 に、利益の水準だ。営業利益は 2024 年 3 月期の 59 億円から 44 億円へ、2 年で 25% 減った。経常利益は 4 期連続の減益で、今期の会社予想も減益と減配である。

そして資本の使い方がある。現金が積み上がり、自己資本利益率は 5.7%。資本コストを下回る状態が続く。買収の 100 億円が当たる保証はなく、外れれば現金の安全域が削られる。

どちらに重みを置いたか

どちらにも根拠がある。上振れの根拠は新用途と現金だが、実績はまだ薄い。下振れの根拠は数量の減少と輸入で、すでに数字に出ている。そこで楽観とやや楽観を合わせて 3 割弱、やや悲観と悲観を合わせて 3 割強に置いた。悲観は、借金がなく純現金が床になるため 1 割にとどめた。中心の中立は 4 割。同じ領域の日本精線に近い置き方で、借金のない分だけ悲観を厚くしすぎなかった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,469 円558 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 369 円140 億円)。 今の値に割り戻すと 932 円354 億円、今との差 +5.3%、 期待の年率 +7.6%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,199 円835 億円 529 円201 億円 +208.3% +11.9% 218 円83 億円
やや楽観 20% 2,006 円762 億円 455 円173 億円 +178.1% +10.8% 492 円187 億円
中立 40% 1,797 円683 億円 395 円150 億円 +147.7% +9.5% 877 円333 億円
やや悲観 22% 621 円236 億円 300 円114 億円 +4.1% +0.4% 203 円77 億円
悲観 10% 366 円139 億円 118 円45 億円 −45.3% −5.8% 48 円18 億円
加重平均100% 1,469 円558 億円369 円140 億円 +107.7% +7.6% 1,838 円698 億円

今の株価時価総額 885 円336 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:新用途と海外が重なり、売上は 630 億円、営業利益は 70 億円へ 利益 57 億円 · PER 12.8 倍 · 株価時価総額 2,199 円835 億円

新用途と海外が重なり、会社が掲げる長期ビジョンに近づく。配管用は輸入管に押されない。品ぞろえの拡大とフレキ管などの付加価値品で、単価は物価を上回って上がる。ステンレス管の数量は横ばいを保つ。

水素・熱交換器・蓄電池向けの管が育ち、インドネシアは自動車の伸びと建材への展開で数量が倍になる。条鋼は特殊鋼問屋の新規開拓で少し伸びる。営業利益は 70 億円台で、過去の山(67 億円)を超える。

10 年 350 億円の投資枠のうち、買収と海外が成果を出す。配当性向は 45% 前後に上がり、自社株買いも加わる。それでも自己資本が厚く、自己資本利益率は 8% に届かない。資本コストをわずかに下回る姿だ。

  • ステンレス管・加工品:数量 2.3(出荷量(万トン))× 価格 153(1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合))→ 売上 345 億円・営業利益 47 億円。数量 2.25 × 単価 153.3、営業利益率 13.5%
  • ステンレス条鋼:数量 1.2(出荷量(万トン))× 価格 122(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 141 億円・営業利益 11 億円。数量 1.16 × 単価 121.9、営業利益率 8.0%
  • 鋼管(普通鋼)・機械:数量 3.5(鋼管の出荷量(万トン))× 価格 23(1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合))→ 売上 79 億円・営業利益 6 億円。数量 3.52 × 単価 22.5、営業利益率 7.5%
  • インドネシア子会社:数量 1.0(出荷量(万トン))× 価格 67(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 67 億円・営業利益 7 億円。数量 1.00 × 単価 67.0、営業利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 55 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.4% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)132 億円。全体の PER 12.8 倍、時価総額 835 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:配管用で輸入管に勝ち、新用途も立ち上がり、買収も当たる必要がある。条件が多く、1 割を切る。

やや楽観 20% やや楽観:輸入管に踏みとどまり、営業利益は会社の目標水準に届く 利益 51 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 2,006 円762 億円

配管用で輸入管と互角に戦い、数量の減りは 5% ほどに収まる。給湯器用のフレキ管と新用途が加わり、単価は物価をわずかに上回る。インドネシアは数量が 6 割増える。

営業利益は 60 億円前後になる。会社が掲げた 2026 年度の目標(59 億円)に、物価の上昇を織り込んだ姿で届く。条鋼は横ばい、鋼管は縮む。

配当性向 40% は守られ、買収は 60 億円ほどの小粒で終わる。現金は貯まる一方で、自己資本利益率は 7% 前後にとどまる。成長はするが、元手に対する稼ぎは資本コストに届かない。

評価は「堅実な管メーカー」に戻るが、成長株としては見られない。現金の戻りがなければ、倍率は資本コストで頭を押さえられる。

  • ステンレス管・加工品:数量 2.1(出荷量(万トン))× 価格 150(1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合))→ 売上 321 億円・営業利益 41 億円。数量 2.14 × 単価 150.0、営業利益率 12.8%
  • ステンレス条鋼:数量 1.1(出荷量(万トン))× 価格 122(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 134 億円・営業利益 9 億円。数量 1.10 × 単価 121.9、営業利益率 7.0%
  • 鋼管(普通鋼)・機械:数量 3.3(鋼管の出荷量(万トン))× 価格 23(1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合))→ 売上 75 億円・営業利益 5 億円。数量 3.33 × 単価 22.5、営業利益率 7.0%
  • インドネシア子会社:数量 0.8(出荷量(万トン))× 価格 67(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 54 億円・営業利益 5 億円。数量 0.80 × 単価 67.0、営業利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 47 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)170 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 762 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:足元の営業利益は 19% 増で回復の兆しがあり、会社の目標の線は現実味がある。ただ過去の中計は未達が続き、強くは寄せない。

中立 40% 中立:数量は緩やかに縮み、利益は小幅に増え、現金だけが積み上がる 利益 43 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 1,797 円683 億円

国内のステンレス需要は緩やかに縮み、配管用の数量は 10 年で 1 割強減る。輸入管との競争で、価格は物価並みに上がるのがやっとだ。インドネシアが数量で 5 割増え、減りを一部補う。

営業利益は 51 億円ほどで、今より 2 割弱増えるにとどまる。売上は 530 億円前後で、物価の伸びにも追いつかない。会社が掲げる 10 年後の売上 700 億円・営業利益 90 億円には遠い。

配当性向 40% は保たれ、残りは運転資金と設備の更新、40 億円ほどの小さな買収に使われる。使い切れない現金が積み上がり、自己資本は 800 億円を超える。自己資本利益率は 5% 台で、資本コストを下回る。

  • ステンレス管・加工品:数量 2.0(出荷量(万トン))× 価格 147(1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合))→ 売上 290 億円・営業利益 35 億円。数量 1.98 × 単価 146.7、営業利益率 12.0%
  • ステンレス条鋼:数量 1.0(出荷量(万トン))× 価格 122(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 121 億円・営業利益 8 億円。数量 0.99 × 単価 121.9、営業利益率 6.5%
  • 鋼管(普通鋼)・機械:数量 3.1(鋼管の出荷量(万トン))× 価格 23(1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合))→ 売上 71 億円・営業利益 5 億円。数量 3.15 × 単価 22.5、営業利益率 6.5%
  • インドネシア子会社:数量 0.8(出荷量(万トン))× 価格 67(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 50 億円・営業利益 4 億円。数量 0.75 × 単価 67.0、営業利益率 8.0%

倍率:事業の純利益 40 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.1% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)188 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 682 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量の減少を単価と海外で補う姿が、過去 10 年の実績に最も近い。最も起こりやすい。

やや悲観 22% やや悲観:輸入管と電動化に押され、営業利益は 3 割減る 利益 25 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 621 円236 億円

輸入管が配管用を侵食し、数量は 4 分の 1 近く減る。価格は物価に追いつかず、利益率は 7% 前後に下がる。自動車の電動化で、排気系の管も減る。

営業利益は 30 億円と、今の 7 割になる。インドネシアは堅調だが、規模が小さく全体を支えられない。

配当性向 40% は守られるが、利益が減るため配当額も減る。100 億円規模の買収が期待外れに終わり、設備には使われない資産が残る。自己資本利益率は 3% 台。事業の評価は下がり、現金だけが下を支える。

会社は存続し、配当も続く。ただ、成長の物語は消え、現金の使い道への疑いが倍率を縛る。

  • ステンレス管・加工品:数量 1.7(出荷量(万トン))× 価格 142(1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合))→ 売上 243 億円・営業利益 21 億円。数量 1.71 × 単価 142.3、営業利益率 8.5%
  • ステンレス条鋼:数量 0.8(出荷量(万トン))× 価格 118(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 98 億円・営業利益 4 億円。数量 0.82 × 単価 118.3、営業利益率 4.5%
  • 鋼管(普通鋼)・機械:数量 2.7(鋼管の出荷量(万トン))× 価格 22(1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合))→ 売上 58 億円・営業利益 2 億円。数量 2.66 × 単価 21.8、営業利益率 4.0%
  • インドネシア子会社:数量 0.6(出荷量(万トン))× 価格 65(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 39 億円・営業利益 2 億円。数量 0.60 × 単価 65.0、営業利益率 6.0%

倍率:資本コスト 8%。余った現金を除いた事業の ROE 3.5% が k 以下で、PER の上限は 1÷k の約 12.1 倍。稼ぐ力が細る筋書きで、上限の約 6 割の 7.5 倍に置く。

確率:ステンレス使用量は 9 年で 25% 減り、輸入管は過去最高の水準にある。すでに進んでいる流れで、やや厚く置く。

悲観 10% 悲観:需要の細りと買収の失敗が重なり、価値は手元の現金まで下がる 利益 7 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 366 円139 億円

輸入管と電動化が同時に来る。配管用は輸入管に押されて数量が半分近くまで減り、価格も物価に追いつかない。自動車用の排気管は電動化で細り、インドネシアも低迷する。

営業利益は 7 億円まで落ち、管事業は固定費を賄えるぎりぎりになる。稼働率が下がり、集約したばかりの工場にも 100 億円ほどの減損が出る。買収に使った現金も戻らない。

ただ、もともと借金がなく、現金を厚く持つため、会社は存続する。評価は稼ぐ力ではなく、手元の純現金に近い水準まで下がる。もう優良な加工業ではなく、現金を抱えた縮む会社として扱われる。

  • ステンレス管・加工品:数量 1.2(出荷量(万トン))× 価格 134(1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合))→ 売上 165 億円・営業利益 6 億円。数量 1.24 × 単価 133.6、営業利益率 3.5%
  • ステンレス条鋼:数量 0.6(出荷量(万トン))× 価格 109(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 60 億円・営業利益 1 億円。数量 0.55 × 単価 109.2、営業利益率 1.0%
  • 鋼管(普通鋼)・機械:数量 1.9(鋼管の出荷量(万トン))× 価格 20(1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合))→ 売上 37 億円・営業利益 0 億円。数量 1.85 × 単価 20.2、営業利益率 0.0%
  • インドネシア子会社:数量 0.5(出荷量(万トン))× 価格 60(1 トンあたり売上(万円))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。数量 0.45 × 単価 60.0、営業利益率 2.0%

倍率:資本コスト 8%。事業の ROE は k より大きく下で、PER の上限は 1÷k の約 12.1 倍。構造的に負けた筋書きで、稼ぐ力(純利益÷k)は約 80 億円にとどまる。純現金 139 億円の床のほうが大きいので、床の値で置く(PBR は床の額を自己資本 590 億円で割った値)。

確率:需要の細りと買収の失敗が同時に来る構造的な負け。ただ借金がなく、現金が下を支えるため 1 割にとどめる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ステンレス管・加工品

配管用・自動車用・建材用の丸管・角管・異形管と、給湯器用フレキ管などの二次加工品。主力。

数量出荷量(万トン)価格1 トンあたり売上(万円・ニッケル分を含む混合)売上営業利益
今 2026/03 2.3 110 246 31
10 年後 中立 2.0 147 290 35

取り方:2024 年 3 月期の売上構成(管 54%・加工品 2%)と同期の売上 478 億円から、今期の売上 433 億円に合わせて管と加工品で約 246 億円と置いた筆者の推定。数量は鋼帯の使用量(2023 年度 3.5 万トン、管・条鋼・加工品の合計)と月産の目安から、管・加工品を 2.25 万トンとした。営業利益 31 億円は利益率 12.5% の推定で、開示はない。

ステンレス条鋼

ステンレスの丸棒・形鋼など。特殊鋼問屋などへ在庫販売する。茨城工場に生産を集約。

数量出荷量(万トン)価格1 トンあたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 1.1 91 100 7
10 年後 中立 1.0 122 121 8

取り方:2023 年度の条鋼は売上 114 億円(24%)。今期は全体の減収に合わせて約 100 億円、数量 1.1 万トン・単価 91 万円と置いた筆者の推定。営業利益 7 億円は利益率 7%。

鋼管(普通鋼)・機械

普通鋼の鋼管(塗装品など)と、パイプ切断機などの機械。ステンレス以外の部門。

数量鋼管の出荷量(万トン)価格1 トンあたり売上(万円・機械の売上を含む混合)売上営業利益
今 2026/03 3.7 17 62 4
10 年後 中立 3.1 23 71 5

取り方:2023 年度の鋼管は売上 64 億円・普通鋼の使用量 4.2 万トン。今期は鋼管 57 億円・3.7 万トン、機械約 5 億円を足して 62 億円と置いた筆者の推定。営業利益 4 億円は利益率 7%。

インドネシア子会社

2012 年に設立した現地の製造子会社。自動車向けのパイプが中心で、黒字。

数量出荷量(万トン)価格1 トンあたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 0.5 50 25 2
10 年後 中立 0.8 67 50 4

取り方:中計の計画では売上 22〜25 億円(構成比 5% ほど)。数量 0.5 万トン・単価 50 万円と置いた筆者の推定。営業利益 1.8 億円は利益率 7%。

リスクと懸念

輸入管の攻勢

ステンレス溶接鋼管の輸入は2021年下期から過去最高の水準にある。配管用で輸入管が値段を決めると、同社の主力の数量と利益率が同時に削られる。会社も中計で「輸入材への対抗」を課題に挙げている。

自動車の電動化

自動車用は売上の 1 割ほどで、排気系の管が多い。電動化が進むと本数が減る。インドネシアの拠点も自動車向けが中心で、現地の成長が電動化で相殺されうる。会社は中計の期間中は影響が限定的と見る。

ニッケル相場と在庫評価損

原料のステンレス鋼帯はニッケル相場に連動する。値上がりは売値に乗せられるが、在庫を持つ商売なので、相場が下がる局面では評価損が出て利益を削る。投資マネーの流入で、相場の動きは読みにくい。

現金の使い道(買収の失敗)

10 年で 350 億円の投資枠のうち、新規事業や買収に 100 億円を充てる計画だ。小さな会社が慣れない分野へ出ると、失敗の傷は大きい。外れれば、現金という安全域そのものが削られる。

国内需要の細り

人口が減り、新築も細る。会社の資料では、原料の使用量は 9 年で 25% 減った。売上は単価で保っているため、単価が崩れる局面では数量減が一気に利益に出る。

現金が積み上がる資本効率の低さ

配当性向は 40% 程度で、利益の 6 割ほどは社内に残る。事業に使い切れなければ、現金が増えて自己資本利益率が下がる。資本コストを下回る状態が長く続くと、会社の価値は帳簿より低く評価され続ける。

今後の分かれ目

配管用の輸入管の流入が止まるか、国内の流通向けの販売量が増え続ける
数量の減りが緩み、やや楽観から楽観の筋書きに近づく。
輸入管がさらに増え、配管用の値段が物価に追いつかなくなる
利益率が 7% 台まで下がり、やや悲観から悲観の筋書きに寄る。
自社株買いや増配で、純現金の一部が実際に株主へ戻る
現金が価値として認められ、資本の使い方への見方が改善する。
100 億円規模の買収が発表され、本業と関係の薄い分野に出る
価値を壊すか生むかは、買う値段と事業の中身で決まる。内容を見るまで判断しない。
インドネシアの売上が建材など自動車以外にも広がり、現地の数量が倍近くになる
全社の利益の下支えになり、やや楽観の筋書きに近づく。
外部の株主が株式を買い増して提案を出す、または再編の話が持ち上がる
還元の強化や条件次第で価値が動く。条件を見るまで織り込まない。

見ておくもの

  • ステンレス溶接鋼管の輸入量と、国内の流通販売量(月次)
  • 配管用ステンレス鋼管の単価と、ニッケル相場・在庫評価損益
  • 営業利益率(今は 10%)と、中計の進み具合
  • インドネシア子会社の売上と、自動車の生産台数
  • 純現金の推移と、自社株買い・買収の発表

倍率と資本コストの決め方

今の株価・PER には寄せていない。セグメントごとに数量(万トン)と単価(物価並みの 1.34 倍が基本)で 10 年の売上と利益を積み、純利益は過去の比率 0.77 に利払い・受取利息の増加分を足して置いた。中立の事業の ROE は 7% 台で資本コスト 8% に届かず、PER は 1÷k の約 12.1 倍の約 8 割に置いた。余った現金は、今の 100 億円に 10 年の留保から運転資金と買収を引いた分を足し、戻り方 0.5 で数えた。悲観は稼ぐ力より大きい純現金 139 億円を床にした。新リース会計基準(2028/03 期から)で営業利益と負債の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→12.8 倍・やや楽観 PER 10.3→12.5 倍・中立 PER 9.7→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.75% を足した 8.25%。同じ領域の日本精線(+0.75%)と同じ水準。日本冶金(+1.75%)より、借金がなく製錬の設備を持たない分だけ低く置く。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.25% → 8.00%。

同じ業種(鉄鋼)の AI 分析

割安 高砂鐵工5458 純現金が時価総額の 6 割ある小さな帯鋼の会社。安く見えるが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +31.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) やや割安 中央可鍛工業5607 純資産の 3 割で買えるトヨタ系の鋳物屋。厚い現金と持ち株が支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず値上がりの根拠は薄い 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 イボキン5699 姫路で解体・産廃・スクラップを一貫で手がける小さな会社。解体の需要は伸びるが、相場と入札に利益を握られ、今の値段はやや高い 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社神戸製鋼所5406 鉄鋼は薄利でも機械・電力が稼ぐ複合経営、ニッチ特化と1高炉・1電炉への転換が鍵 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 サンユウ5697 日本製鉄系のみがき棒鋼と冷間圧造用線の中堅。加工賃の是正で利益は戻ったが、自動車の電動化と国内生産の縮みが重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本冶金工業5480 高機能材の伸びは本物だが、借金の重さと市況の振れが効く。今の値段は筋書きの加重とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 東京鐵鋼株式会社5445 鉄筋一本の電炉。足元の利益は山の高さだが、今の値段は山が崩れる前提をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) 適正 合同製鐵株式会社5410 鉄筋と形鋼を作る電炉の中堅。縮む国内で資産だけが重く、帳簿の安さは割安の証拠にならない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 共英製鋼株式会社5440 国内の鉄筋は縮み、頼みの米国投資は時価総額に迫る大きさ。稼ぐ力は資本コストに届いていない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 JFEホールディングス株式会社5411 鉄鋼本体の稼ぐ力は薄いが商社・エンジニアリングが支え、重い純負債をどこまで圧縮できるかが分かれ目 本質価値との差 +4.0% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 日本精線5659 ステンレス線の国内首位で半導体向けは伸びるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い手元資金も親会社の下では戻りが限られる 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 北越メタル5446 新潟の鉄筋の電炉。建設の冷え込みで赤字に沈み、自己資本の厚さほどには稼げない 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 新日本電工5563 合金鉄の市況の波に、焼却灰資源化という新しい柱が加わる。ただ ROE は資本コストに届かず、値段は成長をやや先取りしている 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本金属5491 ステンレスを紙より薄く延ばす腕はあるが、主力の自動車向けが細り、稼ぎは資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 大和工業株式会社5444 稼ぎの主役は国内ではなく北米の合弁。今の値段は海外頼みの好循環が続く前提に寄りすぎている 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エンビプロ・ホールディングス5698 金属スクラップと焼却灰の資源化が柱。前期は市況の山で、結論は 割高 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 東京製鐵株式会社5423 財務は強いが事業は谷の底。純現金が時価総額の4割を占める一方、稼ぐ力の回復は10年かかる 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社中山製鋼所5408 新電気炉に社運を賭ける電炉メーカー。投資は時価総額の2倍超で、成功しても資本コストに届きにくい 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 虹技5603 鋳物とロールで細く長く稼ぐが、資本の稼ぐ力は資本コストに遠く、帳簿の割安は価値にならない 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 丸一鋼管5463 財務は鉄壁だが、鋼管は値段を自分で決められない。稼ぐ力に対して今の値段は先を行っている 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 新家工業7305 鋼管の専業で、賃貸収益が利益の3割を支える堅い会社。ただ本業の稼ぐ力は薄く、今の値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中部鋼鈑株式会社5461 電炉で厚板を作る国内唯一の専業。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本に見合わず、増産の成功を今の値段は先取りしている 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 大平洋金属5541 製錬所は赤字、稼ぎは鉱山の持分と現金。製錬をどう片づけるかで価値が決まり、今の値段は筋書きの加重を上回る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本製鉄株式会社5401 USスチールの重い借金を背負いながら国内の構造減をどこまで補えるかが本質価値の分かれ目 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日亜鋼業5658 鉄の線材を加工する地味な専業。資産は厚いが稼ぐ力が低く、結論は 割高 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 新報国マテリアル5542 露光装置のステージに使う低熱膨張合金の鋳物で、2 社の客先に頼る小さな会社。足元は好調だが、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 三菱製鋼5632 高炉由来の特殊鋼とばねの二本柱。利益は薄く、資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 日本鋳造5609 温度で伸びない合金LEXと大型鋳鋼の老舗。半導体の山谷が大きく、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 大同特殊鋼5471 自動車向け鋼材の細りを新分野で埋められるかが勝負。今の値段は、その成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −27.6% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 パウダーテック5695 コピー機のトナーを運ぶ鉄の粉で世界大手。印刷が細り資本は稼がず、10年では割高 本質価値との差 −29.5% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) やや割高 日本鋳鉄管5612 水道管の国内3番手。クボタとの合弁で工場を満たす賭けに出たが、借金が膨らみROEは1%。中計が実っても今の値段は高い 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) 割高 株式会社ヨドコウ5451 素材の鋼板で稼ぐ堅実な独立系。だが ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 愛知製鋼5482 トヨタグループ唯一の素材メーカー。電動化の逆風を新事業で埋め切れるかが焦点で、今の値段はその成功を先取りしている 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 大阪製鐵株式会社5449 インドネシアの傷は消えたが、国内だけの電炉に残る稼ぐ力は薄い。今の値段は日鉄の完全子会社化の期待まで抱えている 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 中期経営計画 MORY-PLAN26(2024 年 6 月 27 日)
  2. モリ工業、今期経常は 6% 減益、2 円減配へ(株探)
  3. ステンレス溶接鋼管、輸入材が大幅増(日本金属日報)

分析日 2026-10-16